ニコラ歯科No.46-日常と非日常の逆転

逆転

ご覧になってお分かりのように、
ピラミッドが逆転しています。

今なお、歯科診療所に訪れる多くの人は患者さんであり、
口の中に何か困り事を持って、来院されます。
すなわち歯科の日常は「患者さんが治療を受けに来る」
ことで、これは人々において非日常の出来事です。

本来、トラブル発生は非日常がいいに決まっています。
できることなら、御免蒙(こうむ)りたいところです。

例としてお寺や教会を想像してみてください。
カルノは毎週のようにお寺に行きます。
お葬式ではなく、坐禅のためです。
おそらく、信者さんも足繁く教会に行かれると思います。
ミサやお祈り、懺悔、説教を聞きにと、理由は様々でしょう。
参禅してつくづく思います。
お寺や教会は、
日常(不幸でない時)に行く方が精神的に楽ですし、
生活や人生において非常にプラスになります。
さらに言えば、お葬式のときだけ行くのでは、
あまりにもモッタイナイと心底思います。
和尚さんや神父様は、
凡人の日常に多くのヒントや手助けを下さいます。

もうお分かりでしょう!
歯科もそうであるべき、
もしくはそうある要素をもっと増やすべきです。
日常の状態(問題のない)で来院する、
これが、人々にとっても歯科診療所にとっても、
日常になる方が良いのでは?

図を見てください。
問題のない時に日常的に来院すれば、
不幸にもトラブった時は非日常なことです。

ある時、ふと思いました。
例えば、男性にとって泌尿器科はどちらかと言うと、
敷居が高い場所です。
ましてや歯科は、
人々にとって一番行きたくない場所だそうです(悲)。
泌尿器科や歯科、はたまた精神科に、
抵抗感なく通うとすれば、どうすればよいのか?
答えは「日常的に通う」です。
行きたくないけど、行った方が良い所に、定期的に行くには、
逆に回数を増やすことが解決法です。

ですから、問題ない時に、問題回避のために、日常的に通う。
そうすればトラブル(非日常)も 起きにくいでしょう。
だからこそ、日常的に通って頂くために歯科診療所側が、
「D」ではなく「C」に軸足を置く必要があるのです。

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