蒸留酒の基本ーヒロシの酒部屋No.44

<蒸留酒の基本>
造りと味のレベルは別にして、
私が蒸留酒を選ぶ時に一番大事にしている事は、
何度も書いている事ですが、
自然な味の流れを持っているかどうかです。
たとえば、

この芋焼酎ですが、今回の製造分(H21年製造)は、
白麹100%にしていただきましたが、
これが自然な流れの味なのです。
ただ、昨年11月に製造した新100%なので、
まだ中の味は出てきていません。
今の味で感じて下さる方は少ないでしょうが、
4月ぐらいから味が集まってくれば、
おいしいと言われる方が増えてくると思います。
それでも前のブレンドした味の方が好きな方は、
金峰櫻井を飲むしかありません。
私は酒屋ですので、物造りの分野まで口を出す事は、
恐れ多い事であるとわきまえていますが、
折角、良いものが出来ているのに、もったいなくて
我慢できず、口を出してしまいました。
でももし、蔵が前のブレンドした味がどうしても
良いと判断されるのであれば、その時は、
私は売るのをやめるしかありません。
好みで判断しているわけではなく、
味わいがきれいな味でもふくよかな味でも
良い蒸留酒の味の流れがあれば、売るだけです。
焼酎に限らず、スコッチ、バーボン、ブランデーなど
良い蒸留酒は、同じ味の流れがあります。
それを舌が感じてしまうので、それに従うしか道がありません。
私の酒人生ですから!

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