「なぜ歯医者の子どもはムシ歯にならないのか」その6

「なぜ歯医者の子どもはムシ歯にならないのか」その6
—ニコラ歯科を開いた理由

話は少々ずれますが、例えば「ムシ歯を治す薬」と「ムシ歯を回避する薬」が有ったとします。多くの歯科医は「ムシ歯を治す薬」(=歯科治療)を知っていますし使います。あるとき「ムシ歯を回避する薬」が発明された。幸いにもその薬の存在を歯科医師として知ることができた。あなたが歯科医師ならどうします?やはり「ムシ歯を回避する薬」を人々に知らしめたくなるでしょう。処方したくなるでしょう。今回、わたしも同じような気持ちになりました。否、この「ムシ歯を回避する薬」のことを人々に伝えなければ、詐欺だとまで思うようになりました。ところが、この理論の中にも、今となっては一般の人々の考えとのずれが有るように思えるのです。「人々は回避薬を必要とする」、おそらくこの考えは歯科医師目線でしょう。たとえ「回避薬」の存在を人々が知ったとしても、飲んだことのない薬を欲しがるでしょうか?ムシ歯を回避するという行動を人々自ら起こすでしょうか?飲んだことのない薬にお金を払うでしょうか。

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