予防 2.0-024-1107 風が吹けば・・その2
敬愛する高崎先生のブログへの読者コメントに
予防を推進すると
1−治療(歯科医の仕事)が減る
2−人々(患者さん)は、1年後の白い歯(健康な歯)より、
今日のケーキを食べて歯磨きは適当を選ぶのでは?
の2点についてアドバイスを、のような内容がありました。
ごもっとも、とも思いますが・・。
歯科医師が予防を叫べば、歯科医師の収入が減る 、
すると歯科医師は予防を推進できなくなる
これでは、歯科医師は困りますが・・。
予防を推進する、歯科医師は予防をさらに発展、継続できる
すると人々の歯は、生えたままの白い歯のままである!
よって人々は歯科予防に対して必要性・優先順位を高める
このことで更に歯科医師は予防を推進できる
となってほしいと考えることは容易ですが・・。
しかしですよ!
予防と治療はどう考えても、方向性は同じではありません。
自転車の前輪を治療、後輪を予防としましょう。
方向性が異なるためにグイグイ進むどころか、その場で倒れてしまいます。
考え方を変えて、
前輪を予防、後輪を治療としましょう。
予防を推進する中で、治療が発生したら行う
前輪が始終回りながら、後輪は時々回る
これでも、収入を考えると倒れてしまうでしょう。
となると、予防の単価が、治療の単価を超えないと
歯科医師は予防を叫ばないでしょう。
客観的に考えるに、保険診療をベースにすると、
ほとんどが治療による収入となります。
保険診療の予防メンテナンスでしっかり収入を上げようとすると
それなりのユニット台数、歯科衛生士の確保が必要となります。
ユニット3、4台
歯科衛生士ひとり、歯科助手ふたり、受付ひとり、歯科医師ひとりだと
自費による予防しか現実的にはないと思います。
治療は保険で、予防は自費で
もっとも、補綴が保険から外されると、
別の展開が生まれるかも知れませんが
少子高齢化時代の今、今後更に、子どものムシ歯は減るでしょう。
ムシ歯のない子どもが親になれば、当たり前のように、
その子どものムシ歯は更に減り、皆無に近づくでしょう。
さあ、その時に歯科医師はどうする?
まとまらない文になりました。
ムシ歯をなくすことは、病気をなくすことですから
だれが考えても「世のため人のため」です。
世のため人のための仕事(歯科予防)を推進しても
世の中から評価されない(納得する収入が得られない)。
なぜ、このようなことになるのか?
何かが間違っている!
何かおかしい
歯科医師は白い補綴物をセットすること(治療)はできても
歯科医師は白い歯を守ること(予防)はできないのでしょうか
続く・・