BBTime 074 免疫がきかない病気
「地玉子のぶつかけご飯今朝の冬」笠政人
大好きです。その昔、中国人歯学部助教授(女性)の案内を仰せつかった時のこと、院内食堂に朝食を御案内したところ「玉子掛けご飯」に驚愕しておられました。「地玉子」の表現はさておき「地鶏」(最近はまず「自撮り」と変換されます・笑)が美味しい理由を腸内細菌学者が「(放し飼いの鶏は)土を食べるからだ」と話してました、合点です。子供の頃「三秒ルール」なるものがあり、落ちた食べ物でも三秒以内であれば大丈夫(食べてました)。細菌学者によるとまんざら無意味ではなく、土を食べる意味はある、土を食べると土中の様々な細菌が腸内に届き免疫能を高めることに一役買うそうです。(今11/27なら聞くことができます→藤田紘一郎氏講演)
新解さんです。2、3歳以上のヒトはムシ歯菌は口腔常在菌(口の中に常に棲んでいる菌)ですので、「病原菌や毒素がからだに入っても」とはなりません。ムシ歯においてからだ(口)に入って来るのは「砂糖」ですから、これにも免疫は働きません。免疫が働かないということは、自己抵抗力がゼロと同じで「ムシ歯」は非常に厄介な病気です。唯一免疫機能に近いのが「緩衝能」で、酸性に傾いた口の中を中性に戻してくれる機能(力)です。ヒトはモノを食べると口の中は必ず酸性に傾きます、その後、唾液が中性に戻してくれます。この緩衝能を高める方法で簡単にできることは唾液量を増やすことしかありません。唾液量を増やすには水分、特にお茶や水を摂ることをお勧めします、ジュースの多飲は本末転倒です。
ステファンカーブと言われ歯科では有名な図です。食事開始後、通常ならば15分位で危険域(脱灰=初期ムシ歯)を抜けます。実験では食事開始後約20分で元に戻りますが、実際の食事の場合食べ続けますので食事終了後20分と考える方が正しいでしょう。食事中はずっと危険域です。昔、早メシなんとか芸のうちと耳にしました。ムシ歯リスクを考えると早メシも意味があるようです。先日、NHKマイあさラジオ「健康ライフ」の「守ろう、子どもの冬の肌」の締めくくりのひと言は「よってたかって守ろう」(周りの大人がよってたかって子供の肌を守ろう)でした、賛成です。ムシ歯に関して免疫は働きませんので「よってたかってムシ歯予防!」と言わずにはおれません。ということで今回のビートはジャスティン・ティンバーレイクのCAN’T STOP THE FEELING! と Love Never Felt So Goodです。5490
BBTime074のひと言:ムシ歯に免疫は働かないのでウガイしましょう!