BBTime 107 喫煙とムシ歯
「春雷や煙草の箱に駱駝の絵」横山きっこ
この時季、今春新1年生の子どもさんが歯科検診に来られます。緊張を解す(ほぐす)意味もあり「ランドセル来た?」「色は?」と質問、近頃は色も様々、まさしく十人十色。ある女の子は大きな声で「ビビッドピンク!」別のお子さんは「キャメル!」。「キャメルって何の動物か知ってる」「?」「駱駝だよ」
最近知ったことなんですが、新幹線や地元の特急に喫煙室が設けられています。昔はなかったような・・・また、先日特急に乗ろうと改札を出たところ紫煙が漂ってきました。見るとホームの端に喫煙場があります。愛煙家の方には悪いのですが小生は苦手です。十年以上前から「禁煙外来:きんえんがいらい」を保険診療がカバーしています。端的に言うと喫煙は病気だから、喫煙治療(禁煙)しましょう、禁煙治療は保険がカバーしますよ、というものです。反対はしませんが、違和感を禁じ得ません。喫煙(という病気)が保険診療可能なのに、コンビニなどでその元凶である煙草を売っていることに違和感を感じるのです。表現は極端ですが、煙草を毒としましょう。その毒で病気になり保険診療を受ける。その毒は成人ならば誰でも買える。おかしいと思いませんか?
「お酒、煙草、スイーツなどは嗜好品だから規制困難」は理解できます。煙草を買うことは野放しで、いざ禁煙しようと思ったら病気だから保険証で治療しましょう・・これをムシ歯に置き換えて考えてしまいます。もちろんムシ歯治療は保険がカバーします。しかし保険診療は疾病保険だから治療はカバーするけど予防は原則カバーしません。禁煙は保険がカバーし、しかも元凶の煙草は大人なら誰でも買える。ムシ歯はほぼ100%予防可能なのに、予防に勝る治療なしと誰でも納得するのに、ムシ歯予防を保険がカバーしない・・・釈然としないのです。
読んでいる皆さんは「結局、何が言いたいの?」と思われるでしょう。はい結論「禁煙を保険診療でカバーするのであれば煙草購買・販売をもっと規制すべき」「ムシ歯予防を十分に保険がカバーすべき」の2点です。過去にゼイタクタバコのタイトルで書いています、是非お読みください。と、少々憤りつつも今の日本、すぐに制度は変わりません。皆さんムシ歯予防しましょう!お手伝いします!このブログを読みましょう(笑)!十人十色のスタンプはこちらを!
今回のBeatはタバコにちなんで 「smoke」 の出てくる歌で小生の大好きなビリー・ジョエルのピアノ・マンです。動画をふたつ御紹介。8900
ビリー・ジョエルはこちらもどうぞ。