BBTime 172 The Cure

BBTime 172 The Cure
「日あたりや熟柿の如き心地あり」夏目漱石

熟柿:じゅくしとは完熟柿のことで、小生大好きです。バナナも熟バナナが好みです。句の解説を読むと驚きで、漱石29歳の句のようです。熟柿の如き心地とは小寒い夜に湯船にゆったりと浸る心地でしょうか。先日ラジオからレディーガガの歌「The Cure」が流れて来ました。歌詞を見るとcure 治療というよりは care 手当の意味のようです。

「キュアからケア」すなわち「治療から予防へ」が持論です。特に歯科においてはこれが可能です。病気の多くは、予防によって完全に回避することは困難ですが、歯科における二大疾患:ムシ歯と歯周病は予防(ケア)によって回避可能な病気です。

レディーガガは曲の中で「私の愛で治してあげる」と歌います。「治療から予防へ」の方がベターであることは、歯科医師も患者さんも健康な人もわかってはいるのに未だ未だ「痛くなって治療からスタート」の方がいらっしゃるのは、熟柿の心地の如き「愛」が足りないのでしょうか?ここでの「愛」には二つの愛が考えられます。人々の自分自身への「愛」です。自分の体・健康・人生への愛です。もうひとつは歯科医療従事者(歯科医など)から人々への愛です。この愛はいかにして予防優先にしてもらうかの知恵と工夫です(自己反省を含めて)。

今回の一言「キュアからケアへ」。曲はレディーガガの「The Cure」と Flaming Swordの「The Care」です。熟柿のおまけ:野見山朱鳥の「いちまいの皮の包める熟柿かな」も好きな句です。7700


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