BBTime183 有難味

BBTime183 有難味
「風呂吹にとろりと味噌の流れけり」松瀬青々

冬になりました、寒くなるとこの句を思い出します。タイトルの「ありがたみ」先日ラジオからこの有難味の話が・・。出典はこちら「サタデーエッセー」11/25 冲方 丁(うぶかたとう)日本の食について。12/25まで聴けます。話のメインは「有難味」。味覚は基本が「甘い・苦い・酸っぱい・辛い」の四つ、日本人は第五の味覚として「旨味:うまみ」を楽しんできた。加えて最近「有難味」をまさに有り難がるようになったのでは?存在しないはずの味なのに・・・。

森伊蔵の蔵を訪問したことがあります。の目の前は錦江湾にもかかわらず、使用している水の美味しいこと美味しいこと!裏の高隈山系からの水です。ガブガブ飲めるそれはそれは美味しい美しい水です、これで焼酎作ったら・・美味しいわけです!

以前「金の食パンは、本当に金か?」を書きました。あれ以来、食べた記憶がありません。近所にネットでも評判のラーメン屋がありますが、開店直後その後二回計三回食べに行きましたがいつも「?」不味くはないのですが、それほど騒ぐ味なのかな・・です。

話題になっているから美味しい、ネットで有名だから美味しい、行列ができているから美味しい・・もちろん「美味しい」はひとそれぞれ、様々です。私の勝手でしょ!です。作家の冲方丁氏はラジオの中で「今だけ・・ここだけ・・希少部位・・レアな・・世界に100本・・限定・・」が先に来て「食材や料理の美味しさを通り越して、どれだけ有り難いか」が有難味として価格に反映されている。有り難い(レア)から高くても当たり前・・如何なものか?と話されています。同感です。

空也の最中です。銀座並木通りの店に買いに行かないと食べられません。開店と同時に入店しても一言「ご予約は?」です。予約なしではほぼ買えません。日によっては夕方にキャンセルされた?最中を入手可能です。掛け値なく美味しいです。森伊蔵でも空也でも「予約必須」「入手困難」「限定」などの枕詞がたくさん着いても本当に美味しいものは美味しいのです。

以前、ネットのグルメサイトが問題になりました。ネットで評判だから美味しい、売れているから美味しい、レアだから美味しい・・確かに他人の勝手ではあります。小生の抱く疑問は、裸の王様と同じ「さほど美味しくないものに高い金を払う」「まずいものにそこそこの支払いをする」「安いものを食べて健康を害する」等々です。自分の舌で自分なりに味わう、味を知ることが必要だと思うのです。

食器も味の一部です、色々な高級食器があります。しかしながら入手不可の世界に一つだけの食器があなたの「天然歯」です。ご自分の歯にもっと「有難味」を感じて欲しいのですが・・。2460
今回の一言「本当の有難味とは」
今回の一曲「thank you」味わうために必須の自分自身の歯への感謝の意味で。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です