BBTime 242 不透明飲料

BBTime 242 不透明飲料
「くちびるに夏欲しければ新茶飲む」小迫倫子

句の解説に「?」ピンとこない内容が・・「これまでの句では茶は「汲む」ものであり「喫する」ものでありと、「飲む」というストレートな言い方はゼロに近かった。茶には「飲む」だけでは伝わらない風合いがあるので、多くの俳人はあえて婉曲的な表現を選んできたのだろう。そんななかで、作者はずばり「飲む」と詠んでいる。ミルクやジュースと同じ「飲み方」をしている。そういうふうに読める」解説より。そうなんですね、言われてみれば然(さ)もありなんかと。

「透明飲料」の記事を目にしました。「透明飲料なぜ人気?外見は水、出荷数7年で15倍」(一部しか読めませんが毎日新聞記事)。実際口にしました。見た目無色透明まさしく「水」、ボトルに口を近づけるとそれなりの匂い・香り、一口飲むとラベルの味。初体験時は「騙されている?」と思いましたが二回目には「別に・・」。ネットには「透明飲料」に関するブログも「透明飲料の人気の裏にある日本社会の闇」

「透明飲料人気」の理由として「健康志向」「クリーンなイメージ」「他人の目が気にならない」「水のように見える」などあるようで、いくつかのブログで問題視しているのが「他人の目」でした。職場や学校で飲んでも「水らしく見える」ために気兼ねせず持っていける・口にできるとのこと・・怖いですね!他人の目を気にして飲まないといけない「日本社会」、堂々と飲めない飲料を飲む「姑息さ」もさることながら「歯が砂糖漬けになる」ことが歯科医として怖いのです!

「味覚の95%は鼻で感じる・味覚を育てるピュイゼ理論とは何か」Newsweekの記事に見つけました。「専門家の間ではいまだに論争があるそうだが、味覚が「『多数の感覚』が混ざり合ったもの」だということは、はっきりしているのだという。なかでも嗅覚とは密接につながっていて、ある神経生理学者は、味覚とは「95%が嗅覚」で、残りの5%が味だとしている。それほどに、味覚に関する情報の大半は鼻から脳に入っているということだ」記事はこちら。「味覚は95%が鼻で、5%が味(舌)」このような報告を読むと「透明な紅茶」が作られる事実も、然もありなんかと。

オレンジのみならず、明確なフレーバーのペットボトルジュースを飲んだ後に、水を入れて飲むと「残り香・残りフレーバー」によって少々甘く感じます。マスカットやリンゴなどのフレーバー紅茶をミルクティーで飲むと砂糖なしにもかかわらず「甘み」を感じます。このような飲み方・楽しみ方ならまだしも「透明飲料」にはしっかり砂糖が入っています、隠れ(透明)砂糖入り飲料です。職場で「ちびだら飲み」でムシ歯・糖尿病になる、学校で「隠れ砂糖入り飲料」でムシ歯を作る、怖い怖い怖い!

ちびちびだらだら飲み」市場を作る飲料メーカーの次の手は「透明飲料」・・飲料メーカーは売れさえすれば何を作っても良いのか?と思ってしまいます。飲料・お菓子・服などなんでも人々を幸せにするための商品であり、メーカーだと思いますが「そんな建前言ってもメーカーは儲けん」と一蹴されるだけなのでしょうか。「透明飲料」は極めて不透明なブラック飲料です、皆様賢く選びましょう。「水は透明」「新茶は緑色」「紅茶は茶色」「オレンジジュースはオレンジ色」と当たり前が一番良いかと!透明飲料は不透明飲料と捉えるべし!(個人的意見です)9350


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