BBTime 258 主人公

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「かき氷くづしどうでもよかりけり」奥坂まや

句の解釈はともかく鹿児島でかき氷と言えば「しろくま」が有名、どう食べるかは人それぞれ・・です。さて台風とともに蹴球(しゅうきゅう:サッカー)も去りました。ポーランド戦の後、ネットで韓国紙の「一番の被害者は観客」という記事を目にして、ふと「主人公はだれ?」と自問自答。主人公は文字通り一人です、やはり選手でしょう。スポーツにおける観客、コンサートや寄席、レストランやラーメン屋の客皆同じく期待してお金を払う訳ですが、当然のことながら時に期待外れのことがあります。

スポーツの目的は色々でしょうけど、試合となれば選手はまず勝つことが目的で、勝てなければせめて引き分けに持ち込むのは当然でしょう。もし改善点があるとするならば勝敗を決めるシステムだと思います。仮にポーランド戦が柔道ならば両者に「教育的指導」の判断があったかも知れません。サッカーに「教育的指導」がなければ、勝つために負けないために選手や監督がやったことに観客はブーイングはしても「一番の被害者」とは筋違いのような気がしますがね・・。

「主人公」の由来は禅語です。「瑞巌和尚、毎日自ら主人公とび、た自ら応諾す。及ち云く「惺惺着や、。他時異日、人のを受くること莫れ、喏喏」(『無門関』第十二則)瑞巌和尚という方は、毎日自分自身に向かって「主人公」と呼びかけ、また自分で「ハイ」と返事をしていました。「はっきりと目を醒ましているか」「ハイ」「これから先も人に騙されなさんなや」「ハイ、ハイ」といって、毎日ひとり言をいっておられたというのです」出典はこちら

昔、歯科医師駆け出しの頃、ムシ歯の多い子供の親御さんに「甘いものをあまり食べさせないように」と言っていました。今思えば噴飯物、サッカー同様「主人公は誰?歯は何のために存在?」です。歯はムシ歯にしないために口の中に在るのではなく、食べたいものを味わうために存在する言わば道具です(もちろん臓器です)。その道具をぞんざいに扱うとダメになりますよということです。治療方針・治療内容についても同じで、こちら(歯科医師)は治療法について提案しますが、あくまでも決定するのは患者さん自身です。あなた(患者さん)が主人公です。歯医者が必要性を説明してもあなた自身が必要性を感じなければ、それは不要です。ただしその処置・治療を受けなかった場合に起こりうるリスクも歯科医師にしっかり聞いた上で決定してください。

「ご自愛ください」は好きな言葉です。どうぞ「心歯体」をご自愛ください。かき氷で鼻にツーンときて、歯にもキーンときたらそれはアラームです。チェックをオススメします。ご歯愛のほど!4030

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