BBTime 310 柳と歯

BBTime 310 柳と歯
「そばへ寄れば急に大きく猫柳」加倉井秋を

「柳と歯を結びつけるものは?」に何をイメージされますか。「柳刃」は包丁、「柳葉魚」と書いてシシャモ、答えは「爪楊枝」です。ヤナギには「柳」と「楊」の二つの漢字があり、検索すると『「柳」はその漢字の形が示す如く枝が長くたれさがる、シダレヤナギのことです。そして「楊」はネコヤナギやカワヤナギとかのようなしだれないヤナギのことです』出典はこちら。ではなぜ楊(ヤナギ)を爪楊枝として使ったのか?理由があります。これまたネットでは「柳の樹皮に鎮痛効果や解熱効果があることは、紀元前から知られていたそうです。紀元前5世紀頃活躍 した、今日でも医学の父と呼ばれるギリシャの医師ヒポクラテスは、この柳の樹皮を医療に用いていたそうです。インドや中国でも柳の樹皮や葉を痛み止めなどに使用したそうです。中国の古典には、柳の枝を 使った楊枝は、歯痛の時噛めば痛みが止まる、と記載されているそうです」詳しくはこちら。アスピリン製造にヤナギ樹皮からの抽出エキスを使うとのこと。ちなみに小生の好きな楊枝は「さるや」です。

BBTime308「安心ブラシ」BBTime309「目薬ビン」で書いた後に「歯ブラシの歴史」を検索したところ興味深い内容でした。現在の歯ブラシの原型は約五百年前1498年の中国に遡るようです。以下引用「一説には、1498年に中国の皇帝が骨や竹を台にして、豚の固い毛を植えつけたものが発祥とされています。また、西洋では、17世紀ごろのフランスで獣骨の柄で馬毛が植えられたものが使われるようになりました。イギリスでは1780年、獣骨に穴を空けた柄に獣毛を針金で留めた歯ブラシが作られ、各国に普及していったとみられます。日本では江戸時代に小枝の先端を煮て鉄鎚で叩き、木綿針の櫛ですいて木の繊維を柔らかい房状にした「房楊枝」が使われました」出典はこちら。五百年前の皇帝の歯ブラシと、今の歯ブラシの形がほぼ同じとするならば違和感を感じざるを得ません。食事内容・食生活習慣・健康意識などにおいて五百年前と同じ訳ないのに・・いくら歯は昔も今も同じとは言え。こちらにわかりやすく「歯磨きの歴史」について繙(ひもと)いてあります。また引用文章中の「木綿針の櫛」とは恐らく「木綿針を櫛状にした道具」のことだと小生は理解します。「ハコビ」の作り方に画像が出ています。

さて1498年頃日本は室町時代(1338-1573)、世界は・・1474(文明6)年:一休が大徳寺住職になる。1490(延徳2)年:足利義政没。銀閣の完成。1492年:クリストファー・コロンブスがバハマ諸島に到達(アメリカの「発見」)。1498年:バスコ・ダ・ガマがインド航路を「発見」。1499年:アメリゴ・ベスプッチが南アメリカを「発見」(出典はこちら)。

一休宗純和尚が活躍され銀閣寺が建てられた頃・・当時の一般人の口に砂糖が入ることはなかったでしょう。ネットで調べてみると正倉院目録に記録があるようです。「日本における砂糖の最初の記録は、「正倉院」献納目録の「種々薬帖」の中に「蔗糖二斤一二両三分并椀」の記録があります(825年)。当時は大変な貴重品であったため、ごく一部の上流階級が用い、それも食用ではなく、むしろ薬用でした。その後、鎌倉時代末頃から大陸貿易が盛んになり、砂糖の輸入も増加しました。1543年にポルトガル人が種子島に上陸し、砂糖を原料としたカステラ、コンペイトウなどの南蛮菓子をもたらしましたが、当時の大陸貿易の品目の中では生糸、絹織物、綿織物に次ぐ重要輸入品が砂糖でした。」また「江戸時代の初期、最初に砂糖の製造を始めたのは当時の琉球(沖縄県)でした。1623年に琉球の儀間真常が中国に使いを出し、砂糖の製造方法を学ばせ黒糖を製造したと言われています。その後、琉球をはじめ奄美大島、喜界島、徳之島おいても、さとうきびは製造増産され、管轄していた薩摩藩に莫大な収益をもたらしました」出典はこちら、こちらも参照のほど

平成の今(残り二ヶ月半ですが)ほとんどの日本人が毎日砂糖を口にします。いえ、母乳のみの乳飲子以外の全ての日本人は日々砂糖を摂取するでしょう。にもかかわらず「毎日道具No.1」歯ブラシが五百年前と大差ないとしたら・・これは大問題です。歯ブラシの形云々のみならず「歯磨き」そのものを根本から見直すべきだと思うのです。洗面台の前で歯磨き粉(ペースト)をつけて歯ブラシで磨いて嗽(うがい)して終わり・・これを今風に変えるべき!なぜなら歯磨きによってムシ歯がなくなっていないからです(もちろん歯ブラシだけでムシ歯予防は無理ですが)。歯ブラシ同様、歯磨き粉も昔(江戸時代)を今尚引きずっているように思えてなりません。今の日本人の食べ物・食習慣は高度経済成長期(1954-1973)以降に急激に変化したと思います。端的に言うと毎日大量の砂糖を摂取しながら、歯磨き習慣は昔のままで、ムシ歯がなくなるはずはありません。ゆえに「今」に合った「ネオ歯磨き=新歯磨き習慣」へ変えるべきだ!と日々歯を磨きながら思うのです。「ネオ歯磨き」と「安心ブラシ」を世に出すべく・・歯を洗う毎日です、ハイ精進します。2140

おまけ:現在オススメの「ネオ歯磨き」は唾液磨きフリスク磨きです、歯を「磨く」から歯を「洗う」へ。歯ブラシに関しては「磨いても磨いても安心な歯ブラシ」を模索中です。

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