BBTime 345 オレオ詐欺

BBTime 345 オレオ詐欺
「金塊のごとくバタあり冷蔵庫」吉屋信子

どう見てもバタは金塊に見えませんが・・『戦後三年目の夏の句。いまでこそバターはどこの家庭にもあるが、戦中戦後はかなりの貴重品であった。冷蔵庫(電気冷蔵庫ではない)のある家も極めて少なく、それを持っている作者は裕福だったと知れるが、その裕福な人が「金塊」のようだというのだから、バターの貴重度が理解できるだろう。冷蔵庫のなかでひっそりと冷えているバター。それは食べ物ではあるけれど、食べるには惜しい芸術品のようなものですらあった。十歳を過ぎるころまで、私などは純正のバターを見たこともない』解説より。小生もマーガリンの方が身近でした。安いバターがマーガリンだと信じていましたから(笑)。ネットに歯磨き粉の記事を見つけました・・それがオレオ詐欺!

画像は記事より拝借。記事によると21歳の『スペインのYouTuberが、行き過ぎたいたずらで15カ月の服役と2万2300ドル(約240万円)の罰金を科された。動画の為に、オレオに歯磨き粉を挟んだクッキーをホームレスに与えたことが原因だ。』『2017年に、レンは100万人いる彼のフォロワーからの「いたずらチャレンジ」に応え、オレオクッキーの中身のクリームを歯磨き粉に入れ替え、動画を制作した。そのクッキーと20ユーロ(約2400円)を、ルーマニア人のホームレスの中年男性に与えると、男性はクッキーを食べた後に嘔吐した。』『後にYouTubeから消去されたそのビデオでレンは、「やりすぎたかも」と言ったが、「でもこれで歯が綺麗になる…きっと彼は貧しくなってから、歯を磨いていないだろうから」と話していた。』以上記事より抜粋。

これは本物のオレオ。歯磨き粉を挟んだクッキーを食べた後に嘔吐したと記事にあります、おそらく「味に驚いて吐き出した」のでしょう。基本的に歯磨き粉は口に入れるもの(勿論、食べ物ではありませんが)ですので、少々食べても、飲み込んでも急性中毒を起こして嘔吐することはありません。ちなみに誤飲の際の対処法はこちら。ホームレスの方は甘いクリームのオレオだと信じて食べた途端に「全く別の味」が口中に広がったのでびっくりして嘔吐(吐き出した)したのだと思います。いずれにせよけしからん話です。『レンは「弱い被害者」に「冷酷な行為」をしてきた、と指摘した』と記事にあります、同感。

気分直し口直しに甘い記事をもうひとつ、ふたつ。小生も好きな「博多通りもん」がギネス認定!記事では『福岡のお土産として定着している饅頭の「博多通りもん」が、このほど「最も売れている製菓あんこ饅頭ブランド」としてギネス世界記録に認定された。博多通りもんは福岡市博多区にある明月堂が製造・販売している饅頭。1993年に「博多西洋和菓子」というコンセプトのもと誕生し、白あんの詰まった独特の舌触りなどが人気を呼んでいる。明月堂の発表によると、年間6400万個生産され、2018年1年間の売り上げは75億9126万1769円。「最も売れている製菓あんこ饅頭ブランド」としてギネス認定された』(記事より)。まだの方は是非ご賞味あれ!

次は「甘くて高い」お話。『
夕張メロン 初競り2玉500万円で落札、「北海道夕張メロンのソーダ」10周年記念/ポッカサッポロフード&ビバレッジ』のタイトル・・『ポッカサッポロフード&ビバレッジは、5月24日に札幌市中央卸売市場で行われた「夕張メロン」の令和元年の初競りで、「夕張メロン」の「秀品」1箱(2玉)を500万円で落札した。同社によれば、今回の企画は「北海道夕張メロンのソーダ」の発売10周年を記念したもの。10年間にわたり「夕張メロン」果汁原料を提供してきた夕張市の生産者へ「感謝の思いをお伝えすべく」初競りに参加し、落札したという』(記事より)。別記事では「商品開発のため香りや色を分析する」とのことで、社長さんも口にできないとか。

画像はマーガリン。ウイキペディアには『
元々バターが高価であることから、バターの代替としてつくられた食品。日本ではかつては人造バターと呼ばれていたが、1952年11月にマーガリンに呼称を改めている』『マーガリンは精製した油脂発酵乳・食塩ビタミン類などを加えて乳化し練り合わせた加工食品で、その製造過程において水素を分子に付加して(水素付加、水素化)、常温固体にしている。バターとの大きな違いは、バターの主原料牛乳だがマーガリンの主原料は植物性動物性油脂である。以前は脂肪鯨油)を用いた物も普及していた』(抜粋)。

マーガリンの歴史になんと「オレオ」が登場!『
名称としてのマーガリンは、1813年フランス化学者であるミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールが、動物性脂肪の研究からマルガリン酸を発見したことに遡る。マルガリン(またはマーガリン)という言葉はギリシャ語margarite真珠の意)に由来しており、真珠のように美しく輝くという性質を表現したものである[9]。製品としてのマーガリンは、19世紀末に発明された。1869年ナポレオン3世が軍用と民生用のためにバターの安価な代用品を募集したところ、フランス人のイポリット・メージュ=ムーリエフランス語版牛脂に牛乳などを加え硬化したものを考案。これは、オレオマーガリン (oleomargarine)[10]という名前がつけられ、後に省略してマーガリンと呼ばれるようになった。ムーリエの考案したマーガリンは公に採用され、その後1871年オランダアントニウス・ヨハネス・ユルゲンスオランダ語版が特許権を買収。ユルゲンスはサミュエル・ファン・デン・ベルフオランダ語版と共にマーガリン・ユニオランダ語版を創業し、これは現在のユニリーバに繋がっていく。日本へは1887年に初めて輸入され、1908年横浜の帝国社(現在のあすか製薬の前身)によって国産化に成功しているウイキペディアより。

マーガリンの名前が元は「オレオマーガリン」だったとは。ちなみに「オレオ」の由来には諸説あるそうで・・『フランス語で黄金を意味する”Or”から来た(初期の包装は金色だったから』とウイキペディア。オレオマーガリン、いわば金のマーガリン。冒頭の句の「金塊のごとくバタ」に繋がりますね!お後がよろしいようで。8460



 

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