BBTime 350 誤常識続々

BBTime 350 誤常識続々
「雨蛙めんどうくさき余生かな」永田耕衣

余生を面倒臭いとは思いませんが、解説が面白かったので。『耕衣、七十代後半の句。雨蛙の体の色は葉の上など緑のなかでは緑色をしているが、木の幹や地上に下りると途端に茶色に変色する。保護色の好例として、小学校の教室でしばしば引き合いに出されてきた。人間には保護色はないのだけれど、考えてみれば、状況に応じて態度を変えるなどしているわけで、心理的精神的な保護色はあると言わなければなるまい。ただし雨蛙が自然に体色を変えられるのとは違って、私たちの場合は、意志的にそれをする必要がある。そこが実になんとも「めんどうくさい」と感じることになる年代が「余生」だと、作者は述べている。きょとんとした雨蛙と、何もかもを面倒くさく感じはじめた俳人との取り合わせは、ペーソスの味を越えた不思議な明るい世界に通じているとも読める。「余生」を自覚するのは人それぞれのきっかけからだろうが、作者の場合はそんじょそこらの雨蛙に触発されての自覚であった。私などは「いつ死んでもおかしくない年齢」の自覚はあっても、どこかで「余生」とは認めたくない小賢しい気持ちのままに生きている。いずれ、作者のようにそんじょそこらの「何か」に、否応もなく「余生」を告知されるのであろう……』解説より。

誤常識とは言えませんが、前々回「誤常識」と前回「誤常識続き」の流れで耳寄りな「耳の話」と「目の話」と「蛙の曲」について。まずは耳の黴『耳の穴の中に「カビ」が かゆみや痛み、難聴も 長時間「イヤホン」に要注意』記事によると『ジメジメとしたこの時季に生える嫌な「カビ」ですが、気をつけないと“耳”にも生えるそうなんです』『「“イヤホン”や耳栓を長時間耳に入れると(耳の中が)高温多湿になり、カビが生えやすい。外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)といいます。足と同じように耳の中にも水虫がわくイメージ」』記事より。

次は目の話『若者の斜視にスマートフォンなどが影響か 長期調査実施へ』のタイトル記事。以下記事より抜粋『去年1年間に後天的に瞳が内側に寄って戻らなくなる「急性内斜視」の若者を診察したと回答した医師が全体の42%に上りました。このうち「スマートフォンなどの使用が関連していると思う症例があった」と指摘したのは77%で、学会ではスマートフォンなどの過剰使用が斜視に影響している可能性があるとして、全国の患者を対象に長期的な調査を進め因果関係を調べたり予防方法に向けた提言を打ち出したりしていくことになりました。調査ではスマートフォンなどの使用頻度や画面と目との距離、それに一定期間、使用を控えた際の改善状況、取り入れた治療方法などを定期的に報告してもらい、3年後をめどに予防方法に向けた提言をまとめ、斜視となった際の効果的な治療方法も探ることにしています。』記事より。

壁に耳ならぬ「耳に黴」予防法は「耳はなるべく触らない方が一番いいといわれています。どうしても触りたくなったら、(耳の)入り口を綿棒などで触る程度でいい。イヤホンよりはヘッドホンの方がいい。イヤホンも1時間ごとに外して、外の音を聞いてみては」とのこと(記事より)。

予防的目の使い方はこちらに詳しく出ています。『日ごろから気をつけたいのはスマホの使い方だ。スマホを見るときは、画面を目から30センチメートル以上は離す。使用中も「10分に1回は、3~4メートル離れたところを見るとよい」(梶田院長)。ベッドやソファで寝ながらスマホを見ていると、画面に目を近づけがちになるので避けたい。多くの人にとってスマホは日常生活に欠かせないツール。何時間も続けて使うのを控えて、目にかかる負担を減らすよう心がけたい』記事全文はこちらから

目でも耳でも「カエル」が予防のコツのようです。十分間スマホを見たら「遠くを見ること」で目の筋肉が元にカエル。1時間イヤホン使用したら「外して外の音を聞くこと」で外耳道内の高温多湿が元にカエル。やはり「無事カエル」。ヴォサノバの神と言われるジョアン・ジルベルトにズバリ「カエル:A Ra」という曲があります。日本なら「筑波山麓男声合唱団」でしょうか。2120




https://youtu.be/8Ce24ntqpyE
補足:似たようなことをこちらにも書いておりました「嘘か誠か」是非どうぞ。

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