BBTime 389 豚とラグビ

BBTime 389 豚とラグビ
「秋晴の運動会をしてゐるよ」富安風生

小学生の句と思いきや、虚子門の高弟のひとり富安風生(とみやすふうせい)の作。解説にも『前書きに「北海道を縦断して、一日汽車に乗り通す」とある。子供みたいな句ですが、面白いですね。俳句は、短歌でも現代詩でもない。こうした句を読むと、つくづくこの世界の懐の深さが思われます。パソコンなんて捨てちゃって、それこそ秋晴れの下、一日中汽車に乗り通してみたくなってくる。窓際には、冷たい缶ビールと上等な乾き物を少々。こんなふうに思わせるところが、俳句の力だというべきでしょう』(解説より)。各地で開催中のラグビーW杯も、このような秋晴れのもと戦わせてあげたいものです。

これはピーターブリューゲル「子供の遊び」1560年作に描かれており、豚の膀胱を膨らませています、風船の代わりでしょうか。さて問題「豚とラグビーの関連は?」・・答えは「ラグビー球の由来は豚の膀胱との説あり」です。『1560年『子供の遊び』ピーター・ブリューゲル 豚の膀胱Bladderを膨らませて遊ぶ子供が描かれています。豚の膀胱は気密性があり、空気を逃がしません。ゲルマン民族は豚を解体し、殆どの部位を料理に利用したが、食べられない膀胱は子供の玩具となった。ゴム風船が現れたのは、19世紀になってからのことです。』とありました(出典はこちら)。

先の子供は最前列右から七、八人目です。この絵に登場する子供達は総勢254名、遊びの種類は91種類とのこと(引用元)。文献的にはラグビー発祥は1823年ですので、豚の膀胱使用は合点がいきます。ネットには『なぜ楕円球なのかは諸説ある。国際統括団体ワールドラグビーのホームページなどによると、元々は豚の膀胱(ぼうこう)を膨らませて作られており、楕円形になる傾向があったためだとされる。初期はその材料の大きさに違いがあるため、ボールのサイズは決まっていなかったという。抱えて走りやすいように楕円形になったという説もある。』(出典はこちら)。

イタリア・パルマ近郊で作られる有名な生ハム「クラテッロ」は画像のように豚の膀胱に詰めて作るそうです(詳しくはこちら)。予測できない人生のように、楕円球はどう転ぶかわかりません。それだけにクラテッロ同様味わい深いのでしょうか。次の試合「日本vs.スコットランド」はスコッチ片手にクラテッロ味わいながらラジオ観戦(小生テレビ不所持)しましょう、いえいえ、やはりスプマンテですかね。神風吹いて台風の影響のないことを祈ります。1910

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