BBTime 501 唾液主犯

BBTime 501 唾液主犯
「マスクして我と汝でありしかな」高浜虚子

はじめに句の解説から抜粋。『国内での転勤とはいえ、当時の交通事情では、これからはなかなか気軽に会うこともできない。そこで送別の会を開き、このような餞(はなむけ)の一句を呈した。お互いがいま同じようなマスクをしているように、同じように俳句を作ってきたので、外見的には似た道を歩んできたと言える。だが、振り返ってみれば「我」と「汝」はそれぞれの異なった境地を目指してきたことがわかる。これからも「汝」は「汝」の道を行くのであろうし、「我」は「我」の道を行く。どうか、元気でがんばってくれたまえ。』(解説より抜粋)。今回は「感染の主犯は唾液でしょう」のお話。

昨年末から「歯磨きクラスタ」の記事を複数、目にしました。まずは「歯磨き時に複数人が洗面所利用でクラスター発生か」の記事。『洗面所で同じ時間に複数人が歯磨きし、感染が広がった可能性がある』とのこと。もうひとつは「原因は蛇口か大江戸線の集団感染歯磨きなどで・・」(記事はこちら)。『歯磨きの時、ウイルスを含んだ唾液が飛び散った手で蛇口に触れるなどしたことで感染が広まった可能性が高いというのです。洗面所の蛇口は歯磨きのほか、手洗いやうがいをする時などにも使われていました』(引用元)。これらを踏まえると、感染拡大の主犯はやはり「唾液」のようです。老婆心ながら言い添えますが「決して歯磨きが犯人ではありません!」・・歯磨きはきっちりしてください。

マスクなしの会話、会話しながらの食事、狭い部屋でのカラオケ・・など共通点はやはり「唾液」です。他人の唾液をおそらく直接飲み込む・吸い込むことで感染すると思われます。このように考えると、神社仏閣での「手水:ちょうず」は極めて意味あることです。「清める」とは具体的に実際の行為として何なのか?答えは「手指と口の中を洗う」こと。いかに神主さんやお坊さんが賢かったかが窺い知れます。

その手水場(洗面所)でのクラスタ発生ですから問題は深刻です。手水の作法の最後は使った柄杓の柄の水洗い(水で流す)です。流石に現代、自宅以外の洗面所で使用後に蛇口や洗面を洗いません。しかしこれからは洗いましょう!

不特定多数が使用する洗面・手洗いを使用する際には・・1)まず水栓などは感染していると考える。2)可能な限り使用しない。3)やむを得ず使用する場合は、水を出して手を洗う前に水栓を洗う。4)水栓を洗い、手を洗い、もう一度次の人のために水栓を洗い水を止める。5)レストランなど可能な場合は、備え付けの使い捨て紙で手を拭き、もちろんその紙は捨てる。6)紙が置いてない場合が多いので、ポケットにティッシュを入れておき、それで手を拭き捨てる。

もちろん、マスク常時着用は必須マナーです。自分の唾液を少しでも飛ばさない、他人の唾液を極力直接吸い込まない。会食時は、向き合うのではなく横に座る。換気扇の近くの席を利用するなど・・他人のみならず「唾液」がどのように拡散したり付着しているかを考えることが肝要かと思います。

手指(しゅし)消毒も大切ですが、より重要なのは「唾液」の流れ・動きの認識でしょう。しかし、紹介した記事を読むごとに重い気持ちになります。なぜなら「既にウイルスが蔓延している」と思われるからです。公衆の洗面を使おうが、話しながら食事しようが、ウイルスがいなければ感染はしません。記事に関する人々はPCR検査で陽性ではなかったと思います(自覚症状なく勿論未検査)。まさに人知れずウイルスはあなたの身近に漂っている、付着している可能性が十分にあると考えて自己防衛するしかありません。最後に言い添えますが、歯磨きは口の中の免疫能を高めます!歯磨きが犯人ではなく、唾液が主犯です(おそらく)。歯磨きはしっかり、皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。8750

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