BBTime 536 一石二鳥

BBTime 536 一石二鳥
「将来よグリコのおまけ赤い帆の」清水哲男

句の解説に『自句自註など柄でもないが、六十回目の誕生日に免じてお許しいただきたい。子供の頃、なけなしの小遣いをはたいて、せっせとグリコを買っていた時期がある。告白すれば「おまけ」が欲しかっただけで、飴をなめたいわけではなかった。現代のグリコは知らないが、敗戦直後の本体はそれほど美味ではなかった。後に熱中した「紅梅キャラメル」(こちらの「おまけ」は巨人選手カード)も同様だった。「おまけ」の小箱にはさまざまなセルロイド製の玩具が入っており、取り出す瞬間のゾクゾクする気分がたまらなかった。「なあんだ」とがっかりしたり、「やったあ」と大満足したりと……。それだけのために、全財産(!)をはたいていた。そうした子供の熱中を思うにつけ、どんな子供にも「将来」があるのであり、でも「将来」にはグリコの「おまけ」ほどの保証もないことを思い合わせると、まことに切ない気分になってくる。本物の赤い帆が待ち受けている子供など、皆無に近いのだから。そんな思いから発した句なのであるが、飛躍し過ぎだろうか。……し過ぎでしょうね。なお、この句は筑摩書房『グリコのおまけ』に再録されている。掲載に当たって編集者が必死に「赤い帆」のおまけを探してくれたが、見つからなかった。したがって、句の写真には赤白模様の帆のヨットが使われている。「赤い帆」のおまけは実在しなかったのかもしれない。『匙洗う人』(1991)所収。(清水哲男)』(解説より)。昔(おそらく今も)グリコキャラメルCMで「1粒で2度おいしい」というコピーがありました。前々回「マイ匙マイ刷子」の続きで、よき将来のため「一石二鳥」のお話。

先日、患者さんから「歯ブラシは月に一回替えたほうがいいんでしょ?」と質問。小生は「そんなことはありません、毛が開いたら替えればいいのです」と回答。ライオンは「毎月8日は「ハブラシ交換」。新しいハブラシで歯をキレイに清潔に!」と謳ってますが、商売根性が見え隠れします、建前はじゅうじゅうに理解できますが。

シンプルに考えてください。日本の大手歯ブラシメーカーの歯ブラシの毛質は良いです。問題は磨く際の「圧」なんです。圧が強いから強すぎるから、ブラシの劣化が進みます、毛が開きます。またブラシ以上に困ることが「楔状欠損:くさびじょうけっそん」です。何度も書いていますが、楔状欠損は表面を削って樹脂を詰めるなどムシ歯と同様の処置が必要になるのです・・歯磨きによって、ムシ歯を作ってしまうとも言えるのです。

お分かりでしょう・・「圧」が適切であれば楔状欠損を作ることもないし、歯ブラシの寿命を伸ばします。適切圧の歯磨きで、ブラシの寿命が倍になったとしましょう。すると、その方の年間歯ブラシ消費量は半減します。プラごみ歯ブラシ量も半分になります。楔状欠損も作らず消費量半減まさに一石二鳥でしょ!いえいえ懐にも優しくなるので一石三鳥です。繰り返しますが「圧」に注意してみてください。圧の適正化が、あなたの歯を守り、懐を守り、地球を守ります。では、どんな歯ブラシがいいの?については次回に。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。今回の曲は「グリコ」に敬意を表し、キャラメルとグリコ→グレコで(苦笑)グレコの歌です。8750
「腿高きグレコは女白き雷」三橋敏雄




追加:今日からできる適正圧磨きは「鉛筆握り」です。詳しくは「口友二本」!

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