「春立つと古き言葉の韻よし」後藤夜半
2022/2/1投稿 2/2追記・歯磨き曲変更 2/5Longlifeにリンク追加
まずは句の解説から『韻は「ひびき」と読ませる。昔から、立春の句や歌は数多い。それだけに、後代になるほどひねくりまわし過ぎた作品が目立つようになってきた。止むを得ないところではあるけれど、だからこそ、逆に立春という題材をどう扱うかは、俳人や歌人の腕の見せどころでもある。「芸の人」夜半としては、そこでしばらく考えた。考えた結果、立春のあれやこれやの情景を捨て去って、一見すると素朴な発想のこの一句に落ち着かせることにした。さすが、である。つまり、この句には古今の名句や名歌のひびきが、すべて収まってしまっているからだ。さりげなく「他人のフンドシで相撲をとる」のも、立派な芸というべきだろう。脱帽。(清水哲男)』(解説より)。今回はLongLifeについて。
先日、デパートでふと見つけたのがこのマグカップ。「Long Life Plastic Project 2021」のタイトルでパンフレットには次のように書かれています。
Plastic Products can be lifelong companions if you care for them.
(プラスチック製品であっても一生モノになり得ます。あなたが大切にすればね。)
僕はプラスチックの経年変化が昔から好きでした。本田宗一郎がスーパーカブの風除けに取り入れた時など、未来を感じる素材としてみんなが注目しました。やがて原材料の入手や製造し易さなどから鉄や陶器、主にガラスに代わってその活躍は一気に広がる一方で「使い捨て」の代名詞になってしまいました。プラスチックはその丈夫さから、過酷な環境で働き、その汚れや傷は僕には茶道の茶の湯にある「景色」という経年変化に見えます。このプロジェクトは、プラスチックもそんな経年変化により、個性ある景色を手に入れた一生モノになり得ると考え、賛同する皆さんと毎年、このマグを持ち寄って交流するプロジェクト。プラスチックは捨てなければずっと使える。そんなメッセージのプロジェクトです。ナガオカケンメイ(D&DEPARTMENT PROJECT代表)(引用元)
いい言葉です・・「lifelong companions if you care for them.」「一生モノです。あなたが大切にすればね」・・大切にすれば一生モノ!まさに「歯」・・文章中でいとをかしが、『原材料の入手や製造し易さなどから鉄や陶器、主にガラスに代わってその活躍は一気に広がる一方で「使い捨て」の代名詞になってしまいました。』・・歯の場合「日本では歯科治療費の安さから「使い捨て」とは言いませんが、ムシ歯になってから治療する「ムシ歯ありき・治療ありき」となってしまいました。しかもご自分の歯の方が何倍も何十倍も耐久性があるにもかかわらず、セラミックより硬い「歯」をムシ歯にしてレジン(プラスチック)に置き換えます。残念ながら歯に詰めたプラスチックは『捨てなければずっと使える』とはいきません。過酷な口腔内環境においてはすり減ったり、プラスチックそのものが劣化したり、接着剤が外れたりします。
Your teeth can be lifelong companions if you care for them. ムシ歯で来院する方に大きな声で伝えたい言葉です。ムシ歯にしない究極のコツをお教えします。「歯は磨いても、もらうもの」なんです。ご自分だけのケア(セルフケア)だけで守り切ることは極めて困難、ぜひ月一回のプロケア(歯科衛生士・歯科医師によるケア)を受けてください。「歯は、磨いてももらうもの」・・歯は、あなたの一生ものになります。
以上五枚の画像はこちらなどから拝借。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。
2/2追記 早速購入して使い始めました。コーヒー飲みながら側面の文章を読むうちに、ふと思いました。「ケアすべきはモノではなくて、考え方・生き方なのではないか」もちろんモノも大切にします!