快適歯科推進ラボ003

快適推進ラボ003 久し振りの推進ラボです。

「名前を書く?書かない?」
来院時の記名について。
来院時に受付で名前を書く診療所も多いのでは?
その時の紙はどのようなスタイルですか。
来院順に上から書いて行く紙が置いてあるのでは?

拙診療所でも来られた人が、順に書いて行く様式でしたが、
ある時に、やめました。
理由は、個人情報の保護、気配りです。
朝に来院した人の名を、昼に来た人が見ます。
人によっては、ご丁寧にも書いてある名を全部チェックする人もいます。

ひとりずつ、小振りの紙に書いてもらうようにしたところ、
「こちらの方が良い」との声が届きました。
やはり、来院者の方は、羅列してある名前が公開されていることを
快適には思ってなかったようです。

受付には、名刺サイズの紙を重ねて置いておきます。
名前が書かれた紙をこちらに取り、その時の時刻を書いておきます。
メモホルダー(メモ紙をブスッと刺す道具)に、差しておきます。
これであれば、来られた順番も間違いません。

診療所によっては、車種、ナンバー、名前を書かせるところも・・。
こちらの便利・都合が、来院者の不快になっていることって、結構あるようです。

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BBTime構想

BBTime構想 色々と考えてみました。
1−放送時刻 朝:目覚まし歯磨き 昼:ランチ後の歯ブラシ
午後:おやつ後の歯ブラシ 夜:お休み前の歯ブラシ

2−メインターゲットの小学校:ランチ後の歯磨き
もちろん、登録なしでもオーケーですが、登録も可。
登録するとマイレージがつくようになる。
ポイントによって、スポンサーから歯磨きグッズがもらえる。

3−サブターゲットの老人向け施設:おやつ後の歯磨き

4−時刻によって、音楽のジャンルが異なる
例:おやつ後の歯磨きには、童謡や唱歌など

5−リクエストや一言お便りを受け付ける
これらも、マイレージの対象

6−歯磨き風景のYouTubeへの投稿

7−BBTimeサイトとの連動 今日の曲告知、リクエスト、お便りの募集、
許可を得ての参加小学校の紹介など

8−BBTimeの詳しいことはこちら

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快適歯科推進ラボ002

快適ラボ002
「脱ぐ、脱がない、どちらが楽?」
日常生活のなかで、脱ぐもしくは脱ぎたくなる場面を考えてみます。
脱ぎたくなるのは、新幹線の中、飛行機の中・・
脱がない場面は、床屋さん、バスの中、レストラン・・
その時の靴の種類にもよるでしょう。
靴を脱いだり、履いたりするのは面倒でも、
脱ぐと楽であるというの事実です。
ただし、人によっては「脱いだあとの靴」を見られたくない、
と、思う人も。
滞在時間、その時の靴、その人の好み等々
脱ぎたい、脱ぎたくない、
選べるのがベストなんでしょうけど・・

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快適歯科推進ラボ001

快適歯科推進ラボ001
勝手に考え始めました。
どのようにしたら、歯科に足を運んで頂けるか?
つまり、予防が今以上に推進できるか?
快適な歯科環境を考え推進する委員会(ラボ)、略して「快適ラボ」

001「靴を脱ぐのか、脱がないのか?」
これは、色々な状況が考えられますので、一概にはどちらと言えないでしょう。
多く見受けられるのが、玄関で脱ぐスタイルです。
靴を脱いで、スリッパに履き替える
この場合、ふたつの乱れが見られます。
まず、脱がれた靴の乱れ
靴箱がある場合は、ある程度整理できますが、靴箱への出し入れが面倒です。
もうひとつの乱れは、履き替えるスリッパの乱れです。
加えて、洗濯可能で、そこそこオシャレで、耐久性のあるスリッパが無い!
「脱ぐか、履いたままか」
どちらがベター?
次回の問いかけは、002「脱ぐ、脱がない、どちらが楽?」

脱ぐ?脱がない?

ブログゼミ「舵を切るべきだ!」

昨日の連続ツイートより
カルノのツイートはこちら
ブログゼミ「医科と歯科の土俵は異なる!」
「歴史的に歯科は医科の流れに乗って来たし、今も多くの歯科医師は医科のひとつの分野と捉えているだろう。がしかし、考えて欲しい。ほぼ100%予防できる(ムシ歯)としたら、医科の流れとは違う、独自の流れを歩むべきであろう。」
ブログゼミ「歯科は舵を切るべきだった」
「例えばPMTCが導入された10年以上前に、医科の流れから歯科独自の流れへと舵を切るべきだった。もちろん、医科の流れ(治療)もある。しかし歯科独自の流れをつくるべきだ。今はまだ後手後手医療が本流であるが、いつしか先手先手予防が本流になる!」
「医科の流れ(治療中心)は、ほぼ完全に予防できないから本流である。しかし、今やムシ歯に関しては、全身的に問題ない人においては100%予防可能である。医科において100%予防可能な疾病はない。この点だけ見ても、歯科は医科とは違う道を歩むべきだ。」
「先手先手予防を本流にするために歯科医がすべきことは、ムシ歯を回避すると言う「新しい文化の創造」である。文化の創造なんて歯学部では習っていない。開業医にとって、ある意味未知の仕事かも知れないが、歯科医がリーダーシップをとらなければ、他の人にはできない。」
「今春の歯学部の倍率を見ても、歯科開業医の未来は寂しい姿しか見えて来ない。逆に、これは良いチャンスである。今この時に大きく舵を切ることができた開業医は、5年後には完璧な勝ち組というより、今以上に「世のため他人(ひと)のため」の仕事ができる!」

ブログゼミ:連続ツイートより

歯に関しては
「セルフケア+プロケア=100%予防可能」が成り立つ。
では、なぜ、これが普及しないのか?
ほぼ間違いなく言えることは、
「ムシ歯の予防法」は確立されている!
これをビジネスに出来るか否かが問題であり、
このことは明らかに医学ではなく、
ビジネスの問題である。

例えばあるパティシエが、
それはそれは美味しいケーキを創ったとする。
このケーキで人々を幸せにできると確信した、
次にこのパティシエの行動は、
ケーキの価格を決め、いかに売るかである。
歯科予防も全く同じ。
予防で人々を幸せにできると確信したら、
次にすべきことはビジネス化である。

開業医において、
医療(医学的なこと)とビジネス(お金的なこと)が
ゴチャマゼになっていると
「予防ではお金がもらえない」
なんて妙な結論になってしまう。
ムシ歯予防法とその普及・定着は全く別の話!

なぜか、ムシ歯予防の普及・定着のことになると、
患者さんの啓発とか教育という話になってしまう。
予防の普及・定着は歯科医師の仕事!
啓発活動でもなければ教育でもない。
今まで、人々(患者サイド)の責任にして来たことが、
いちばんの過失であろう、と思う。

カルノツイッターはこちら

爪と髪と歯の違い

Miten原稿100915号「爪と髪と歯の違い」

今年はことさら暑い夏で、立秋が過ぎても秋の気配どころか真夏のような日々でした。そんな中、時に涼しさを運んでくれるのが「涼風」これは夏の季語。同じ風でも秋になると「秋風」これは勿論、秋の季語。「涼風といひ秋風といふ頃ぞ」という矢島渚男の句があります。

さて「セルフケア+プロケア=100%予防可能」。この式が頭の中でいつもグルグルと回っています。なぜ、今まで日本において実現していないのだろうと言う素朴な疑問です。別の事例として、ツメと髪の毛に関して今回考えてみました。
まずツメは?
ツメの健康維持(清潔に保つ)=セルフケア+プロケア(ネイルケア)としましょう。おそらくセルフケア99%で、ネイルサロンなどでのプロケアは 1%位でしょう。小生はネイルサロンには行ったことはありません。セルフケアで99%とは言わず、ほぼ100%近くツメの健康はご自分で維持できるでしょう。なぜ自分自信で可能なのか?
1−ツメが伸び過ぎると日常生活において肉体的に困る。
2−ツメ切りなどを使って家庭でツメを切ることができる。
3−自分の目で、伸びた状態とつんだ状態を確認できる。
4−費用はツメ切り器具購入費用くらいで他にはかからない。
5−ツメを切る方法を知っている(スキルを持っている)。

では髪の毛は?
髪の毛の清潔維持=セルフケア80%+プロケア20%(おおよそ)
毎日自分で洗いますが、自分で髪の毛を切ることはまずありません。
1−髪の毛は伸び過ぎても肉体的にはあまり困らない。
2−自宅で髪を切ることはできるが自分自身ではかなり困難。
3−髪の伸び具合はおおかた鏡を使って確認できる。
4−自宅洗髪はシャンプー代程度、床屋カットには費用がかかる。
5−おおかた洗髪方法は知っているが、カットのスキルは無い。

ではでは歯は?
1−プラーク(汚れ)がたまっても初期はさほど肉体的に困らない。
2−多くの日本人は自宅で歯磨きをしてはいるが実は不十分。
3−たまったプラークを自分自身で確認することは困難である。
4−自宅磨きは消耗品程度、歯科医院でのプロケアの費用がかかる。
5−おおかたの磨き方は知ってはいるが、実は不十分なスキル。

こうしてみると、ツメは伸び過ぎると肉体的に困ることがアラームとなり、
自宅でわりと簡単に安価にツメを切ることは可能です。髪の毛は肉体的には困りませんが、衛生的文化として床屋などに髪を切りに行くことが、習慣・文化となっています。歯は初期においてさほど肉体的な困り事は無く、
鏡を使って見てもなかなかわかりにくいし、自宅磨きのみならず
プロケアの必要性がまだまだ認識されていません。


ところで、秋によく聞くフレーズが「天高く馬肥ゆる秋」ですが、ふと「馬肥ゆる」って肥えた馬を食べるの?確かに馬刺はあるけど・・・と疑問を持ちました。調べてみると意外なストーリーが・・。西暦82年頃成立の「漢書:かんじょ」の「匈奴伝」が出典のようです。昔、中国では北方民族匈奴の侵入に悩まされていた。夏に腹一杯草を食み(はみ)秋になると丸々と肥える。来たるべく厳しい冬を前に、いつ来るや知れない匈奴の侵入に備えよ、という警戒の意味で語り継がれたそうです。とはいえ日本ではこの季節「食欲の秋」です。最後に味覚についてひと言付け加えて今回のお話を終ります。
味覚は舌にある味蕾(みらい)がその役をにないますが、口の粘膜やのど(咽頭、喉頭)でも感じます。これが味わうとなると、視覚、触覚(舌触り)、臭覚、聴覚(歯ざわりと音)の五感を総動員させ、嗜好を加味すれば人間特有の精神活動とでも言えましょう。おもしろいことにこの味覚は、国(民族)によって多少異なります。日本人の味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つと言われ、ドイツ人は甘、酸、塩、苦(四原味)です。フランス人などは四原味に、アルカリ味、金属味を加えて六味、インド人は四原味に渋味、辛味、不了味(腐敗臭)、淡味を加えて八味とします。味覚だけならば味蕾があれば用は足ります。しかし味わうとなればそれなりの道具が必要です。心のこもった料理をきれいな食器に盛られても、それを味わう道具がおそまつでは充分に味わうことはできません。味わう道具とは、歯と顎です。口の中の食器である歯と顎をもう少しきれいにしてほしいものです。(ハナ通信No.4より)

まだまだ、考察は続きます。また来月!

miten「イロハに!」もどうぞ

ブログゼミ008ーラジオ耳学問

唐突ですが、小生、テレビが日常にない生活です。
これを言うと皆さんは驚かれます。
最後に見た(自己所有のテレビで:自分の部屋で)
朝の連続ドラマは「おしん」(1983)で、
大河ドラマは「黄金の日々」(1978年)です。
その代わり目覚めて、寝付くまではラジオはONです。
もっとも仕事中は聞けませんが・・。
おおかた、朝五時頃からNHK第一放送聞いています。
オススメ番組はいろいろとありますが、
今回のイチオシは「健康ライフ」。
月曜から金曜朝5時38分頃から46分頃までで、
一週間毎のテーマです。
「信頼できるかかりつけ医を見つけよう」
「心を映すかばん」
「言霊(ことだま)と医療」など、
タイトルを聞いただけでそそられるでしょう。
「歯科の隣接医学」なんて本もありましたが、
医療も日進月歩、
しかも内科外科精神科・・と多岐にわたります。
来院者の方との会話、アドバイスなどへの知識の源、
自己研鑽にオススメです。
内容はしっかりとあり、
しかも一般向けにわかりやすく話も構成されています。
えっーそんな早く起きれない、とおっしゃる方には、
こちらポッドキャスティングでも聞けます。
まあ、一度騙されたと思って聞いてみて下さい。
ラジオライフ27年のカルノのイチオシです!

ブログゼミ007—薫風

風ふく街のニコラ歯科No.2(オリジナルはこちら

「薫風:くんぷう」
薫風とは「初夏、若葉の香をただよわせて吹いてくるさわやかな南風」と辞書にあります。初夏・若葉と聞くと中村草田男の「万緑の中や吾子の歯生えそむる」という句を思い出します。さて㈱松風が唱えるMiCD=Minimally Invasive Cosmetic Dentistry (最少侵襲による審美歯科治療)には「C」がはいっています。今回はCにちなんで、前回の「愛のピラミッド」のベースになった「4C理論」のお話です。

今から15年ほど前、福岡歯科予防研究会(現NPO法人ウェルビーイング)のセミナーの中で「CureからCareへ、CareからHealth Promotionへ」という考えを教わりました。この時、ふとキュア・ケアがCCなので、これに続くCは?と考えたのが「CureからCare、CareからCommunicationへ」です。例えるならば、転んで膝を切って数針縫ったがキュア(治療)、スリキズですんで唾つけて治ったがケア(手当)、「そこに段差があるから気をつけて!」の一声で転ばずにすんだがコミュニケーション。その昔「C調言葉に御用心」とサザンは唄っていましたが、調子に乗って4つ目のCを考えました。これが「Custom:習慣」のCです(図1参照)。

また2007年に「イケメンセミナー(=いい経営面の感覚を磨くセミナー)を開催していた時のことです。これら4つのCの位置関係を考えました。初めの三つのCCCが直線上に並ぶであろうというイメージはすでにありましたが、4つ目のCはどこに位置するのか?結論は図2を見て下さい。どうです、この図、なかなかスゴイと思いませんか。Cure(治療)Care(手当)はマイナス象限に位置し、Com.とCustomはプラスの象限に位置します。

図の左端を見て下さい。患者さんは困り事を持っています、困り事すなわちニーズ。歯が痛い、詰物がとれた等々、これらはLose(失う)でありLack(欠如)です。何かを失った状態というニーズをもって来院されます。一方、右端を見て下さい。患者さんのニーズ(必要)に対して、こちらはデザイア(欲望)であり、Loseに対してGain(得る)だけです。右上の来院者の方は失うモノはないのです。日本語のニーズとデザイアとは似ているようですが、英英辞典で見るとその差は明白です。「あるべきモノにおいて欠けている」のがニーズで、「とても欲しい」がデザイアです。(Needs: the lack of something necessary, Desire=a strong hope or wish)繰り返しますが、患者さんは困り事(ニーズ)を持って来院されます。かたや右上の予防目的やメインテナンスの人々は、ニーズではなくてデザイアです。言い変えると、轍を踏まないために、もちろん白い健康な歯を維持したいためになど、困り事(ニーズ)はなくとも来院されるのです。ニーズを持つ人には、こちらから積極的にアプローチしなくても問題解決(治療)の必要性をご本人が感じて来院されます。しかし左上の人々は、言わばノーニーズ(必要性の無い)の人々です。必要性を感じない人へのひとつのアプローチが習慣化、カスタムではないでしょうか。次回は、さらに5つ目のCのお話です。

ブログゼミ006ー松風

風ふく街のニコラ歯科No.1(オリジナルはこちら

「松風:しょうふう」
第1回目のふく風は、もちろん「松風」です。
皆さんは松風と聞いて何を連想されますか?
ネットで検索すると、色々と出てきます。
株式会社松風をはじめとし、
源氏物語の第18帖(まつかぜ)、
昔の駆逐艦の名前、和菓子の名前等々。
ニコラはお茶を習っていますので、
やはり松風と聞くと「釜の煮える音」です。
ちなみに禅語での松風は
「松にふく風。季節を超え、
古今に冴え渡った清らかな風と
その風情を凝縮した言葉」と本にあります。

今回、㈱松風がうちだした
MiCD=Minimally Invasive Cosmetic Dentistry
日本語では「最少侵襲による審美歯科治療」となり、
ご覧のようにMiとCD、
一見相反するかのようですが、
松風のねらいはMiとCDの共存共栄のようです。
かのコスメティック企業資生堂のコピーは
「一瞬も一生も美しく」です。
なんと贅沢な願望と思われませんか?
もはや、老若男女を問わず「一瞬」だけでは満足せず
「一生」美しくありたいとのデザイア(欲望)を
持っているのです。
同じく「最少侵襲」はもちろんのこと
「審美」をもあわせ持った歯科治療が
求められているのではないでしょうか。
このCosmeticを辞書で引いてみると
「表面的な、外見だけの」との意味ものっています。
しかしCの次はDentistryですから心配ご無用、
決して表面的ではありません。
ニコラ考案の図:愛のピラミッドを見て下さい。
ベースがD=Dentistry(歯科治療)で、
その上がC=Culture(文化)、
さらにB=Beauty(美)で、
一番上がA=Ai(愛)です。
来院される方々の多くは急性炎症などのニーズ
(口の中の困り事)を持っていらっしゃいます
(患者さん・ペイシェント)。
患者さんのニーズを解決するのは歯科治療Dです。
かたや予防やメンテナンス、ホワイトニングなどを目的に
来院される人々は患者さんではなく、
お客さん(クライアント)です。
ですから患者さんを迎えるのは「D」だとしても、
お客さんをお迎えするのは「C=Culture」のほうが
ベターだと思います。
予防やメンテナンスがいまいち広がらないと
思っていらっしゃる先生は、
一度軸足を「D」から「C」に置き換えてみてはどうでしょうか。