BBTime 310 柳と歯

BBTime 310 柳と歯
「そばへ寄れば急に大きく猫柳」加倉井秋を

「柳と歯を結びつけるものは?」に何をイメージされますか。「柳刃」は包丁、「柳葉魚」と書いてシシャモ、答えは「爪楊枝」です。ヤナギには「柳」と「楊」の二つの漢字があり、検索すると『「柳」はその漢字の形が示す如く枝が長くたれさがる、シダレヤナギのことです。そして「楊」はネコヤナギやカワヤナギとかのようなしだれないヤナギのことです』出典はこちら。ではなぜ楊(ヤナギ)を爪楊枝として使ったのか?理由があります。これまたネットでは「柳の樹皮に鎮痛効果や解熱効果があることは、紀元前から知られていたそうです。紀元前5世紀頃活躍 した、今日でも医学の父と呼ばれるギリシャの医師ヒポクラテスは、この柳の樹皮を医療に用いていたそうです。インドや中国でも柳の樹皮や葉を痛み止めなどに使用したそうです。中国の古典には、柳の枝を 使った楊枝は、歯痛の時噛めば痛みが止まる、と記載されているそうです」詳しくはこちら。アスピリン製造にヤナギ樹皮からの抽出エキスを使うとのこと。ちなみに小生の好きな楊枝は「さるや」です。

BBTime308「安心ブラシ」BBTime309「目薬ビン」で書いた後に「歯ブラシの歴史」を検索したところ興味深い内容でした。現在の歯ブラシの原型は約五百年前1498年の中国に遡るようです。以下引用「一説には、1498年に中国の皇帝が骨や竹を台にして、豚の固い毛を植えつけたものが発祥とされています。また、西洋では、17世紀ごろのフランスで獣骨の柄で馬毛が植えられたものが使われるようになりました。イギリスでは1780年、獣骨に穴を空けた柄に獣毛を針金で留めた歯ブラシが作られ、各国に普及していったとみられます。日本では江戸時代に小枝の先端を煮て鉄鎚で叩き、木綿針の櫛ですいて木の繊維を柔らかい房状にした「房楊枝」が使われました」出典はこちら。五百年前の皇帝の歯ブラシと、今の歯ブラシの形がほぼ同じとするならば違和感を感じざるを得ません。食事内容・食生活習慣・健康意識などにおいて五百年前と同じ訳ないのに・・いくら歯は昔も今も同じとは言え。こちらにわかりやすく「歯磨きの歴史」について繙(ひもと)いてあります。また引用文章中の「木綿針の櫛」とは恐らく「木綿針を櫛状にした道具」のことだと小生は理解します。「ハコビ」の作り方に画像が出ています。

さて1498年頃日本は室町時代(1338-1573)、世界は・・1474(文明6)年:一休が大徳寺住職になる。1490(延徳2)年:足利義政没。銀閣の完成。1492年:クリストファー・コロンブスがバハマ諸島に到達(アメリカの「発見」)。1498年:バスコ・ダ・ガマがインド航路を「発見」。1499年:アメリゴ・ベスプッチが南アメリカを「発見」(出典はこちら)。

一休宗純和尚が活躍され銀閣寺が建てられた頃・・当時の一般人の口に砂糖が入ることはなかったでしょう。ネットで調べてみると正倉院目録に記録があるようです。「日本における砂糖の最初の記録は、「正倉院」献納目録の「種々薬帖」の中に「蔗糖二斤一二両三分并椀」の記録があります(825年)。当時は大変な貴重品であったため、ごく一部の上流階級が用い、それも食用ではなく、むしろ薬用でした。その後、鎌倉時代末頃から大陸貿易が盛んになり、砂糖の輸入も増加しました。1543年にポルトガル人が種子島に上陸し、砂糖を原料としたカステラ、コンペイトウなどの南蛮菓子をもたらしましたが、当時の大陸貿易の品目の中では生糸、絹織物、綿織物に次ぐ重要輸入品が砂糖でした。」また「江戸時代の初期、最初に砂糖の製造を始めたのは当時の琉球(沖縄県)でした。1623年に琉球の儀間真常が中国に使いを出し、砂糖の製造方法を学ばせ黒糖を製造したと言われています。その後、琉球をはじめ奄美大島、喜界島、徳之島おいても、さとうきびは製造増産され、管轄していた薩摩藩に莫大な収益をもたらしました」出典はこちら、こちらも参照のほど

平成の今(残り二ヶ月半ですが)ほとんどの日本人が毎日砂糖を口にします。いえ、母乳のみの乳飲子以外の全ての日本人は日々砂糖を摂取するでしょう。にもかかわらず「毎日道具No.1」歯ブラシが五百年前と大差ないとしたら・・これは大問題です。歯ブラシの形云々のみならず「歯磨き」そのものを根本から見直すべきだと思うのです。洗面台の前で歯磨き粉(ペースト)をつけて歯ブラシで磨いて嗽(うがい)して終わり・・これを今風に変えるべき!なぜなら歯磨きによってムシ歯がなくなっていないからです(もちろん歯ブラシだけでムシ歯予防は無理ですが)。歯ブラシ同様、歯磨き粉も昔(江戸時代)を今尚引きずっているように思えてなりません。今の日本人の食べ物・食習慣は高度経済成長期(1954-1973)以降に急激に変化したと思います。端的に言うと毎日大量の砂糖を摂取しながら、歯磨き習慣は昔のままで、ムシ歯がなくなるはずはありません。ゆえに「今」に合った「ネオ歯磨き=新歯磨き習慣」へ変えるべきだ!と日々歯を磨きながら思うのです。「ネオ歯磨き」と「安心ブラシ」を世に出すべく・・歯を洗う毎日です、ハイ精進します。2140

おまけ:現在オススメの「ネオ歯磨き」は唾液磨きフリスク磨きです、歯を「磨く」から歯を「洗う」へ。歯ブラシに関しては「磨いても磨いても安心な歯ブラシ」を模索中です。

BBTime 309 目薬ビン

BBTime 309 目薬ビン
「ふくらんで四角薬屋の紙風船」小沢信男

節分立春と過ぎた途端、鹿児島は暖かくなりました。掲句の季語は?と調べたところ「風船」で春。今回は眼科で処方された目薬のビンについてのお話。コンタクトレンズのこともあり数ヶ月おきに眼科に行きます。最近気がついたことに「目薬ビン」は歳歳年年瓶不同:さいさいねんねんビン同じからずなんです。先日手にした目薬は蓋を取って指そうとするとポタリ!瓶の胴体を意識して押さなくてもポタリ!目薬も高齢化対策なのでしょうか。高齢者のみならず、指の力の弱い方、普通の人でも慣れれば便利です。最初、指そうとしていきなりポタリ!には驚きましたが(下の画像は別です)。

目薬ビンのみならず爪切りなどでも使い勝手に工夫した道具を見かけます。iPhoneやiPadの拡大機能も便利ですし、CMが話題となったメガネ式拡大鏡(ハズキルーペ)が受けたのも頷けます。ユニバーサルデザイン・ユーザーフレンドリー・ユーザビリティなどを謳った商品が増えています。ユニバーサルデザイン=文化言語国籍や年齢・性別などの違い、障害の有無や能力差などを問わずに利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことである(ウイキペディアより)。詳しい具体例はこちらを。

句の解説に「そういえば、ありましたね。四角い紙風船。薬屋がおまけにくれた風船を、ふくらませてみたら四角だった。丸い風船のイメージがあったので、ちょっと意表を突かれたというところ。いかめしい感じの商売の薬屋だから、やっぱり風船もいかめしいや……。と、作者は心楽しくも腑に落ちている。そんな作者の納得顔が想像されて、もう一つ読者は楽しくなるという仕掛け。ところで、四角い紙風船はなかなか巧くつけない。どうかすると、とんでもない方角に飛んでいってしまう。不人気の理由である。そこへいくと、誰が発明したのか、丸い風船は実によくできている。形状の美しさもさることながら、ついているうちに内部の空気量が調節されるメカニズムの妙には、いつも驚かされてきた。寺田寅彦あたりに「紙風船論」はないのかしらん。ないのであれば、誰か専門家にぜひとも書いてほしいテーマである。」解説より。これを読んで「丸い紙風船」もユニバーサルデザインだと思いました。

ネットで「ユニバーサルデザインの七原則」を見つけました。面白いことに「丸い紙風船」はかなり合致してます。「誰にでも公平に利用できること」「使う上で自由度が高いこと」「使い方が簡単ですぐわかること」「無理な姿勢をとることなく少ない力でも楽に使用できること」。

BBTime303「楔状欠損」BBTime304「ややこしい」BBTime305「諸刃の刷子」BBTime307「鬼の面」BBTime308「安心ブラシ」と今回。やはり歯ブラシは今以上にユニバーサルデザインであるべきだし、極端な言い方ですけど、どんな使い方をしても製品事故(歯や口を傷つけない)を今以上に起こしにくいデザインにすべきだと切に思います。現在模索中の「安心ブラシ」を世に出すべく精進します。0230
https://youtu.be/Ay1PBV4IHaA




BBTime 305 諸刃の刷子

BBTime 305 諸刃の刷子
「一生を泳ぎつづける鮪かな」星野恒彦

解説に「季語は「鮪(まぐろ)」で冬。なぜ冬なのか。冬に食べるのが、いちばん美味だからである。鮪にかぎらず、多く動植物の季節への分類は、食べごろをポイントになされている。その意味で、歳時記は人間の食い気がいかに旺盛かを示す「食欲辞典」の趣もある。ところで、掲句は食欲とは無関係だ。おそらくは、魚市場かどこかで丸のままの大きな鮪を見ての感慨だろう。べつに鮪でなくても、鯛や平目でも構わないようなものだが、しかし、鮪の流線型というのか紡錘形というのか、とにかく猛烈なスピードで泳ぐための体型があって、はじめて句が生きてくる。英語では、鮪を「tuna(ツナ)」と言う。ギリシャ語の「突進」という言葉に由来するそうだ。古代から、鮪の高速遊泳に、人々は目を瞠っていたというわけである。すなわち、鮪は一生をひたすら「突進」しつづける魚ということであり、比べれば鯛や平目のイメージは休み休み泳いでいるような感じがする。一生を突進しつづけるとは、勇壮にして豪放だ。が、他方では、何故に突進しなければならないのか。何故に、そんな運命に生まれついたのか。そうした哀しい感情もわいてくる。そういう句だと思う」解説より。

干支にちなんで「猪突猛進」ではないでしょうけど、マグロは「海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し、ここを通り抜ける海水呼吸する。泳ぎを止めると窒息するため、たとえ睡眠時でも止まらない」とウイキペディアにあり、猪突猛進どころか睡眠猛進でイノシシより上手(うわて)です。さてヒトは残念ながら「一生を磨きつづける皓歯かな」です(皓歯:こうし・白い歯)。この時期「歯を磨くと痛い」「冷たいものが滲みる」の主訴で来院する方が多いので、前回「ややこしい」前々回「楔状欠損」に続いて再度歯磨きのお話。

画像は天皇の「三種の神器」のひとつと言われる「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」で片刃ではなく諸刃(もろは)の剣です。「諸刃の剣:もろはのつるぎ」とは「諸刃の剣とは、一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険もあるというたとえ。また、相手に打撃を与えるが、自分もそれと同等の打撃を受けるおそれがあるというたとえ」とあります(出典はこちら)。歯ブラシも使い方によっては「諸刃の剣」となってしまうのです。

日本IBMのホームページに楔状欠損について「ブラッシングの害」の記事があります。歯を守る道具である歯ブラシの使い方を誤ると「歯を削る道具」となってしまいます。心当たりの方は是非変えてください。1)始めから歯磨き粉は使わない。2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く。3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ。以上3点を是非お試しください。

1)始めから歯磨き粉は使わない→オススメ歯磨き粉:ライオンのチェックアップです。チューブ表には「フッ化物高濃度配合(1450ppmF)・低発泡・低香味・低研磨・キシリトール」の言葉が表示されてます。楔状欠損を避けるには「低研磨」が有効です。歯磨き粉不使用でも問題ないと小生は確信しますが、気になる方は仕上げに少量使う程度で充分です。

2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く→オススメ歯ブラシ:花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト:HPには「ネバつき・口臭・歯肉炎などの歯周トラブルを意識している人の約半数が歯ぐき下がりを気にしており、歯周疾患、咬合とともに歯みがき時の「強すぎるブラッシング圧」がその原因のひとつであるといわれています。また、ブラッシング圧が強めの人は、いつものクセで無意識のうちに強い力で磨いてしまうことで歯や歯ぐきを傷つけてしまったり、気になる歯ぐき下がりを引き起こす要因となっていることがわかりました。(2016年 花王調べ)」とあります。

3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ→唾液で(歯磨き粉不使用)歯をだらだら洗う。歯を守る道具が歯を傷める道具にならないために、この三点を試してください。

おまけ:4)ミンティアブリーズ磨きは楽しく長続きします。方法は超簡単!一粒口に入れて歯ブラシでチョコマカダラダラ磨き。5)絶対歯を傷めない洗い方(磨き方)→うがいです、またフロスも歯を傷めません。

マグロの握り・マグロ丼・他マグロ料理を堪能しつづけるためにも、歯ブラシを諸刃の剣にしないことをオススメします。6000

BBTime 304 ややこしい

BBTime 304 ややこしい
「鮟鱇のややこしき骨挵りけり」山尾玉藻

「手篇に弄ぶと書く挵(せせ)るは、その字が表す通り、箸で食べ物をつつきまわすこと。決して行儀がよいことではないが、対象が鮟鱇であることにより、納得の一句となった。河豚にまさる美味と呼ばれる鮟鱇だが、グロテスクな見た目同様、その身もきれいな切り身となるわけではなく、どの部位もかなり複雑な形態をしている。骨にも皮にもゼラチン質の身をまとい、料亭によっては「骨についた身はすべてしゃぶって食べつくしてください」とまで言われるほど。」解説より

イラストは奥歯です。鮟鱇までは複雑ではないにせよ、前歯奥歯ともにシンプルな形態ではなく、加えて歯と歯の隣り合う部位は複雑というよりも磨くには窮屈です。鮟鱇の身や骨ならばしゃぶる事もできますが歯の場合、歯ブラシや糸(フロス)で丁寧に磨くしかありません(小生の意見)。歯を文字通り隅々までキレイにすることは実はかなり「ややこしい」のです。今回、口友二本で紹介した二本についての一言。

どちらか一本ならば「花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト」を選びます。汚れ落ちなら「ライオンSP-T」に軍配を上げますが、だらだら唾液磨きにはピュオーラがベターです。軽くてスリム、鉛筆握りしやすい歯ブラシ。普通と柔らかめの二種類あり、歯茎に問題なければ「ふつう」で良いでしょう。

「ながらスマホ」はオススメしませんが「ながら磨き」「だらだら磨き」はオススメですと言うより必要です。なぜならば、歯の形態は複雑で汚れの溜まりやすい場所はここかしこに有ります。そうなると必然的に磨く時間は長くなります。鉛筆握りしやすく軽いこの歯ブラシ是非お試しあれ。もちろん歯磨き粉つけずに「唾液磨き」で!複雑な形態、窮屈な磨きにくい場所をキレイにするには色々な方向からのアプローチ(歯磨き)が必要となります。鉛筆握り磨きの可能な方にはお勧めの一本です。3636


おまけ:文珍さんの本の中でややこしいを「赤子の小便」とも(笑)「赤子=ややこ+小便=しい」。ネットを見ると、ややこしい(赤子しい)の対義語がおとなしい(大人しい)とのこと本当かいな?ややこしいの意味は「複雑で厄介である」。歯をキレイにするのは赤子しい、ご自愛の程、唾液磨きの程。

BBTime 302 ヤメルカイ

BBTime 302 ヤメルカイ
「美しき名を病みてをり花粉症」井上禄子

画像は「病める貝(あこや貝)」です。
「病める貝の吐き出した美しい異物、それが真珠です。澁澤龍彦
鷲田さんのことば:人生とは長患いみたいなもの。思うようにはゆかぬその思いを、人は内に痼(しこ)りのように溜(た)め込む。その痼りがもし、吐瀉(としゃ)物のように形の崩れたものではなく、瑕(きず)のない美しい球となって吐き出されたなら、それこそ患う人性への究極の慈悲といえるかもしれない。幼き頃よりの夢を叶(かな)えるべく、老いて天竺(てんじく)に向かう親王の幻想と怪奇の旅を描いた小説『高丘親王航海記』から。(鷲田清一)」折々のことば1/13より。

養殖真珠を簡単に説明します。人が他の貝(ドブ貝)から作った「核」と呼ばれる小球を真珠貝の中に無理やり入れ込みます。真珠貝はその異物(核)を貝体内で無害化すべく貝殻の成分でコーティングしていき、何層にもコーティングされたものが真珠となります。よって「病める貝」(詳しくはこちらあちら)なんです。

「人生とは長患いみたいなもの」・・まさしくそう思います。煩悩・欲望という核(異物)を植えつけられ、もしくは自ら手にしての人生、それが「人性:じんせい=人間としての性質」だと言われればそれまでですが。植えつけられた「痼り」を「自己解釈」「自己都合」などで幾重にも肯定化してゆきます、その結果・・。

これを読んで面白いと思いました。ムシ歯予防は逆なんです。煩悩欲望によってスイーツを食べると、あなたの真珠である「歯」は幾重にも砂糖でコーティングされます。しかし、その都度ありがたくないコーティングを取り除けば、生まれ持った真珠は幾つになっても白いまま輝き続けるのです。

「No sweets, No life」大賛成です。甘味のない人生なんて!ムシ歯をつくるからといって「甘いものをヤメルカイ?」辞めたくないです!だからこそ人も「病める貝」であり「人生とは長患い」だと合点します。みなさん諦めて歯を磨きましょう。「吐瀉物のように形の崩れた」ムシ歯ではなく「瑕(きず)のない美しい」健康な歯を保ち美味しい人生を送るために!冒頭の句は「花粉症」が季語で春、あしからず。0780

BBTime 301 シセキ巡り

BBTime 301 シセキ巡り
「よく食べてよく寝て人日となりぬ」青山 丈

「人日:じんじつ」って何?人日とは本日一月七日のことです。「古来中国では、正月の1日をの日、2日を狗()の日、3日を)の日、4日をの日、5日をの日、6日をの日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。また、この日には7種類の野菜(七草)を入れた(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草がゆとなった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。人日を含む五節句が江戸幕府の公式行事となり[1]将軍以下全ての武士が七種粥を食べて人日の節句を祝った」ウイキペディアより引用。ここに出てくる五節句とはご存じ「年間の五つの節句人日(じんじつ)(正月7日)・上巳(じょうし)(3月3日)・端午(たんご)(5月5日)・七夕(しちせき)(7月7日)・重陽(ちょうよう)(9月9日)」のことです(コトバンクより)。今回はよく食べるためのシセキを巡るお話。

画像は「The Pioneer Plaque:パイオニアプラーク」と呼ばれる銘板で「この金属板は1972年1973年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号11号に取り付けられた銘板で、人類からのメッセージを絵で記したものである」(ウイキペディアより)。プラークとは「銘板」のことでもあります。夏目漱石関連のプラークもロンドンにあります。銘板:めいばん=小型の平板に銘柄(仕様)を表示したものである。銘柄を表記する板、またはプレート、コーションラベルのこと。

歯科で言うプラーク:plaqueは歯垢(しこう)のこと、そのプラークをベースに石のように固くなったものが「歯石:しせき」。史跡巡りの際に目印となるのが「プラーク」・・正月早々駄洒落ですみません(笑)。下の画像は漱石滞在の家屋。

さて、歯石のつきやすい場所は下の前歯(両側糸切り歯までの六本)の舌側(ぜっそく)です。理由はそのすぐ近くに唾液の開口部があるからです。鏡を見ながらベロを上に上げると一本の筋がピーンと見えます。筋(小帯:しょうたい)の歯に近い方の付け根にプクッと膨らんだ部分が左右一対あります。この舌下小丘から唾液が出てくるために下の前歯の舌側はいつも唾液で濡れており、結果的に唾液中のカルシウム成分が沈着して歯石となって行きます。ところが唾液にはムシ歯予防効果もあるために、もっともムシ歯になりにくいのも下の前歯のベロ側なんです。

過去にも書いておりますが是非「唾液磨き」をオススメします。唾液磨きの利点は「1)唾液の持つムシ歯予防効果を活用できる。2)歯磨き粉不要。3)歯磨きする場所が広がる(洗面以外でも可能)。4)うがいの必要ないため「だらだら磨き」が可能」などです。溜まった唾液ゴックンに抵抗感のある方は、磨く前に水やお茶で口をゆすいでから磨かれると良いでしょう。

いつも唾液で潤っているのが下の前歯でムシ歯になりにくい、反対に唾液が届きにくいのが上の前歯の唇側なんです。皆様、思い当たる節があると思います。上の前歯はムシ歯治療受けたけど、下の前歯は無い。繰り返しますが唾液にはムシ歯予防効果があります!その唾液を使わずお金を出して歯磨き粉を買って磨くなんて・・。気になる方は気になった時に歯磨き粉を使われたらいかがでしょう。

本年四月をもって平成も終わり新元号に変わります。言い換えれば「新時代」へ突入します。これを機に旧習慣から新習慣へ変えてみられては?小生もここ一年ほどで「米抜き」「朝食抜き」の生活に変えましたが、結局どうってことない(苦痛なし)!今の方が絶対ベターと感じます。あなたも是非「唾液磨き」を新習慣に!8120

BBTime 298 おもちや

BBTime 298 おもちや
「よい夢のさめても嬉しもちの音」五筑(江戸時代)

掲句を読むと落語「尻餅」を思い出します。解説にも「落語に「しりもち」という演目があり、貧乏で「引摺り餅」を頼めない男が、それでは世間体が悪いというので、大晦日の暗いうちにに一計を案じる。近所に搗く音さえ聞こえればいいんだろと、さも「引摺り餅」の男たちがやってきているかのように、数人の声色を使い分け、大声で餅搗きシーンを自演しはじめる。で、「もちの音」を出すために、女房の丸出しの尻を叩いた。だから「しりもち」」(解説より)。今回はもちはもちでも「お餅屋」ならぬ「おもちゃ」について・・失礼!

先日ラジオから「なぜが我が家は仏壇にプレゼントが置いてあった。幼心に不思議だった」とリスナーの便り。やはりサンタさんは宗教を超えているのでしょう。拙ブログで「毎日使う道具」「毎日道具は!」「口友:くちとも」と綴る中で、おもちゃも毎日使うモノ、いつも身近にあるモノだと気がつきました。ただし、おもちゃは「ロッテお口の恋人」同様、使いたくて使うモノです。歯ブラシは「使いたくて使う」と言うより「必要に迫られて使う」モノでしょう。

ケータイ電話を手にした時にこれは「オトナのおもちゃ」だとつくづく感心した記憶があります。様々な色や形、機能も色々まさしくおもちゃ。平成終わる今、ケータイは「みんなのおもちゃ」となりました。老若男女の玩具です。ケータイ同様、歯ブラシを「仕方なく使う道具」から「みんなの玩具」にすることができれば、もっと歯を磨いてもらえるのではと考えるのです。ケータイ電話機能が音声通話とメールのやり取りだけであったらこれほどまでの多くの人が携帯したでしょうか?

Technology Entertainment Designの頭文字で「TED」。まさしくスマホはこのTED!現在考案中の歯ブラシも「Teeth Health」「Entertainment」「Design」でTED、つまり歯ブラシのおもちゃ化を考えています。磨いて楽しい・見ても楽しい・置いても楽しい歯ブラシ、平成のうちに具現化したいのですが・・。

句の解説が面白いのでご紹介(以下引用)「早朝、まだ暗いうちに、近隣で餅を搗く音に目が覚めた。せっかく「よい夢」を見ていたのに、破られてしまった。しかし、破られても「もちの音」を聞くほうが嬉しい気分である。さあ、いよいよ正月だ。子供のころは農村に暮らしたので、私にも同じ体験がある。この時季になると、毎朝、どこからか「もちの音」が聞こえてくるのだった。正月を待つ心は、子供のほうが熱い。寝床のなかで聞いていると、なんだかとてもドキドキした。思い返すと、旧家ほど早めに搗いていたようだ。我が家のような新参の家や小さな家が、最初に搗くことはなかった。搗く順番に、何か暗黙の取り決めがあったような気がする。したがって、我が家では大晦日近くに搗いていた記憶がある。二十九日だけは「苦餅」となるので、搗くのは避けた」解説より。子供達にとって、昔のお餅は今のクリスマスケーキだったのでしょうね。お餅を食べた後も歯磨きをお忘れなく、皆様よいお歳を!2770



一年前も「小さい幸せ」として「尻餅」を取り上げていました、こちらもどうぞ!大掃除でこんなおもちやも出て来ました。

BBTime 297 口友二本

BBTime 297 口友二本
「胸にさす鉛筆日脚伸びにけり」斎藤優二郎

画像は約一週間前の「火の山と火の玉」(桜島と朝日)。さて歯磨きオタクより二本の口友(歯ブラシ)について。皆さんは歯ブラシの持ち方に「鉛筆握り」と「グー握り(パームグラスプ)」があるのはご存じだと思います。小学生以上の方には「鉛筆握り」を勧めます。理由は大きく三つあります。

1)過剰な圧がブラシにかかりにくく歯茎や歯をいためにくい。2)細かい動きが可能なので隅々まで磨ける。3)歯ブラシが長持ちする。その訳は?

1)グー握りだと腋が開いてストローク(歯ブラシの動き幅)が大きくなりゴシゴシ磨きになりやすく、ゴシゴシ磨きになるとまず歯茎を傷めます。傷んだ歯茎は下がります(見かけ上歯が長くなる)。歯茎が下がると本来歯茎の下に隠れている根っこ部分が露出します。口の中に生えている歯の部分(歯冠:しかん)表面は硬いエナメル質によって覆われています、水晶に匹敵するくらいの硬さです。しかし根っこ部分(歯根:しこん)表面はエナメル質ではなくセメント質であり、エナメル質に比べてかなり軟らかいのです(画像参照)。このため日々のゴシゴシ磨きで容易に削れてしまいます。使用される歯磨き粉が研磨剤配合であれば、セメント質はたまりません!エナメル質の硬さがモース硬度指標で7(水晶も7)に対し、セメント質は骨と同様の4−5、エナメル質やセメント質の内側にある象牙質は5−6です。

2)グー握りゴシゴシ磨きで歯の表面は割と磨けますが、歯と歯の間はほとんど磨けません。ブラシの動きが直線的で磨き残しがかなり発生します。鉛筆握りなら細かい動きも容易で、直線のみならず描円(びょうえん:丸く動かす)や、たて磨き斜め磨きも可能です(こちら参照)。3)過度な圧が加わらないのでブラシも長持ち。

やっと本題、今回オススメするのは二本!ライオンのシステマSP-T歯ブラシ(1本500円以上)と花王のピュオーラ薄型コンパクト歯ブラシです(300円位)。
1)システマSP-Tは色は白と淡いピンクの二種、硬さはソフトのみ。多分ドラッグストアでは入手困難で歯科医院かネット購入がオススメです。もちろんネットの方が安いです(400円以下)。2)ピュオーラ薄型コンパクトは色は三種(青・ピンク・黄)、硬さは普通とソフトの二種。スーパーやドラッグストアで購入可。特にピュオーラ薄型コンパクトは自然と鉛筆握りになりますが、小学生には磨きにくいかもです。


今年は先日12/22が冬至でした。冬至は日(昼間:日の出から日の入り)が一番短い日ですが、翌日から日の出が早くなるのではないそうです。冬至から約半月後のお正月明け頃から日の出は日に35秒ほど早くなってくるようです。まだまだ夜明けは遅くなります、今週末は大寒波襲来とのこと、是非口友ブラシを枕の友としてベッドに。目覚めたらぬくぬくベッドの中で目覚まし磨きもオススメです。

最後に、冒頭の句は奥が深いようです。以下解説より引用「元来「日脚(ひあし)伸ぶ」は冬の季語。冬至過ぎの少しずつ日脚が伸びていく状態を言う。だが「伸びにけり」となれば、早春と考えたほうがよいだろう。真冬に比べると、このごろはずいぶんと日没が遅くなってきた。作者は戸外で仕事をしているのだろうか。あるいは吟行の夕暮れ時かもしれない。いずれにしても、本格的な春の訪れの予感のなかで、作者の胸の内は明るくなっている。胸ポケットにさした鉛筆も明るい色だ。平凡な句のようでいて、そうではない。鋭い」解説より。本日クリスマス、春はまだまだ。ケーキの後の歯磨きはもちろん鉛筆握りで! 2170


BBTime 295 口友:くちとも

BBTime 295 口友:くちとも
「膳棚へ手をのばしたる火燵かな」温故

「江戸期の句。膳棚は椀などの食器を置いておく棚のことで、火燵(こたつ・炬燵)に入ったまま、何かを取るために棚の方に思いきり手をのばしている図。作者ならずとも、誰しもがそんな経験を持つ。だから、誰もがこの句にニヤリとしてしまう。漫画の「サザエさん」にも、似たようなシーンがあったような気がする。誰が言い出したのか、火燵には「無性箱」なる異名もあったという」解説より。小生、大学入学時は六畳一間下宿でした。何度か引っ越しましたが、やはり炬燵中心に手を伸ばせばすべてのものに手がとどく便利な生活でしたね。これぞコンビニ部屋!

毎日使う道具」「毎日道具は!」で歯ブラシについて書きましたが、毎日日に数回使う道具であればこそ「いつも手元に口元に」であるために身近に置くためには?と考えました・・いつも歯磨き、いい気分。

ロッテが「お口の恋人」であるならば、歯ブラシは「口の友」もしくは「口友」でしょうか(その昔「月の友」枕が自宅にありました)。「お口の恋人」・・秀逸なキャッチコピーだと思います。「口が欲しがる」「口が恋しいと思う」・・お口の恋人。恋人に別れはつきものですが、友とはさにあらず。同時に恋人が複数は少々考えものですが、友なら複数いても問題なしです。ロッテ「お口の恋人」はロッテ製品を単数とみてるのでしょう。

いつでもどこでも手を伸ばせば・・そこに「歯ブラシ」。繰り返しになりますが「歯ブラシをどこにでも置く」=洗面・炬燵の上・ベッド枕元・カバンの中・机の上・テーブルの上などなど。「歯ブラシを携帯する」=朝通勤途中車内で歯ブラシ・ランチ後にデスクで歯ブラシ・トイレ中に用を足しながら歯ブラシ。磨きすぎでしょうか(笑)携帯するのは歯ブラシではなく「ホルダー付きフロス」でもいいのですよ。

お口の恋人であってもラミーがいつも口の中にあると、ムシ歯・糖分とりすぎなどの問題発生ですが、歯ブラシやフロスであれば然にあらず。実は「口友:くちとも」歯ブラシをデザイン中です。歯ブラシメーカー数社に打診したのですが「貴重なご意見有難うございます」で終わり。クラウドファンディングも思案中・・世紀の大発明なのになあ。口が寂しくなったら「ロッテ」ではなく「歯ブラシ」に手が伸びるような歯ブラシなのになあ。8900


BBTime 294 大豆とヨーグルト

BBTime 294 大豆とヨーグルト
「湯豆腐の湯気に心の帯がとけ」金原亭馬生(十代目)

解説には「湯気をあげて徐々に煮えてくる湯豆腐。それを前にして、一杯やっている人の幸せそうな様子が伝わってくる。「湯豆腐」も「湯気」もやさしい道具だてである。また「心の帯」という表現がすばらしい。湯気が立つにしたがって、それまで自分の心を締めつけ縛りつけていた〈帯〉が、ようやくゆるんで行くという経過であろう」(解説より)

今年の夏から夕餉にお米を食べなくなりました・・特にこれと言った理由は無く、なんとなくスタート。半年経って言えること「痩せないけど太らない」。お米なしに変えて思うに、毎食事にお米を摂るのはやはり食べ過ぎです。小生の場合、晩御飯からお米が消えても不思議に不足感はありませんでした。別にお米を禁止しているのではなく、時に口にすることもあります。代わりに食卓に上ったのが「豆腐」です。そのため「大豆」が今まで以上に好きになりました。今回は大豆は甘い・・のレシピです。

先日、たまたまスーパーで「素煎り大豆」を見つけ帰宅後、冷蔵庫にあったヨーグルトにどっさり、ついでに砂糖無添加レーズンも。一晩ヨーグルトに浸すと・・これはこれはの驚きは「大豆は甘い!」です。ヨーグルトとの相性もバッチリ、しかも砂糖ゼロ。おやつ食堂のレシピに早速登録、シナモン(粉)一振り二振りして召し上がれ!

おやつ食堂・・ムシ歯予防を目的とした子供向け食堂(カフェ)です。ムシ歯予防の裏技コツは「何を食べるか」ではなく食べた後「どうするか」です。「何を食べるか」に固執すると「砂糖抜きおやつ」と考えがち、砂糖抜きの食事やおやつなんて無味乾燥・砂を噛むようなです。ヒトにとって「甘味」は掲句にあるように「心の帯がとけ」のモノなんです、ヒトの進化を考えても甘味を欲しがるのは必然なんです。さて「食べた後どうするか」・・簡単です「歯」をすぐ洗えばいいんです。洗う方法は歯ブラシだけではありません、うがいや水洗い、お茶洗いなど方法はあります。おやつを食べながら「裏技・簡単技」を知ってもらうカフェが「おやつ食堂」。エッどこにあるかって?今はカルノの頭の中ですが、来年中のオープンを目論んでいます「いれば食堂」併設です。

大豆ヨーグルト:材料=ヨーグルト+大豆+レーズンを混ぜて一晩寝かせる。ナッツでもOK、素焼き食塩・油不使用のミックスナッツとクランベリーなどのドライフルーツもオススメです。ただし大豆は必須「大豆ってこんなに甘いの?」と驚くこと請け合いです。それもそのはず「きな粉」って大豆ですよね。8330