BBTime 434 強き予防

BBTime 434 強き予防
「卵かけご飯大盛り山笑ふ」嶌田岳人

「山笑う:やまわらう」が春の季語です、詳しくは後程。句の解説より抜粋『そして「これがご飯をおいしく食べる方法なのです」と続く。おいしく食べている様子は、見ている側にも伝わるのだ。掲句では「山笑う」の季語が、山盛りのご飯のかたちとしても効いており、また「なんとおいしそうなこと!」と笑っているようにも思わせる。最後にお気に入りの卵かけ御飯レシピ。卵の白身と黄身を分けて、ます白味とご飯だけでぐるぐるっと混ぜる。たちまちふわふわのメレンゲ状になるので、そこに黄身を乗せ、くずしながら醤油などをたらして食べる。新鮮な卵が手に入ったらぜひお試しください(^^)』(以上解説より。嶌:しま) 今回は前々回「口きれい?」前回「41度15分」の流れで免疫力アップについて。

ほぼ毎日読む「今日のダーリン」の3/6の文章です。賛成です!文章にもあるように、明確な医学的根拠は示せませんが「笑うことは健康に良い」が証拠のひとつです。ニワカですが「今からできる免疫力アップ法」。まず1)笑う!ウソ笑いでも効果あり。2)充分な水分補給、目安は日に1リットル以上。3)水分摂るなら緑茶がオススメ。4)納豆を食べる、腸内細菌の改善・良好維持。5)口をきれいに!誤嚥性肺炎予防にも。6)41度15分入浴法。7)16時間断食法。詳しくは「空腹は薬」「十六時間」を。

超個人的実践法・・1)スマホで簡単に可能です。YouTubeで贔屓の漫才や落語を聴きます。漫才なら「和牛」「中川家」、落語なら「桂枝雀師匠」をオススメします。楽しく笑えます。2)個人的にはマイボトルにシナモンティを淹れて仕事場に持参。もちろんコーヒーでも紅茶でもOKですが「砂糖ゼロ」にしてくださいませ。3)緑茶の効果は期待できます。4)腸内フローラ整えることで免疫力はアップします。5)口をきれいに!もちろん歯磨きが基本。6)シャワーではなくてバスタブにお湯を張り方まで浸かる方が免疫力アップにつながります。7)七つの方法の中で最も実践困難かもしれません、詳しくはこちらこちらを。

このブログを書いていてふと、日本古来の生活様式は「免疫力アップ」をアシストするスタイルだと気がつきました。「緑茶を飲み、納豆を食べ、湯船に浸かる、1日2食(江戸時代までは)」不足しているのは「笑い・ユーモア」でしょうか。

最後に「山笑う」について。「山笑ふみづうみ笑ひ返しけり 大串章」の解説より拝借『ちなみに「山笑ふ」は「春山淡冶(とうや)にして笑ふが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧ふが如く、冬山惨淡として眠るが如し」(臥遊録)から、春の季題となった』。春は山笑う、夏が山滴る(したたる)、秋が山粧う(よそおう)、山眠るが冬。「笑う・微笑む」は今からでもできることです。ご自愛の程、ご歯愛の程。9110




追加:雑誌家庭画報のサイトに似たようなことがアップされていました。
免疫力を下げない!健康のために今日から実践したい「新習慣」5選」

BBTime 433 41度15分

BBTime 433 41度15分
「水温み頁ふえたり週刊誌」三宅応人

今年は春が早いと言うより冬が短く、水温む(ぬるむ)のみならず空気も温い(ぬくい)弥生三月の始まりです。前回「口きれい?」に続いて「免疫力アップ法」のお話。タイトル「41度15分」は緯度ではなく湯温と時間です。ちなみに北緯41度付近にはポルトガル・スペイン・イタリア・トルコ・北京・青森・ニューヨークなどが位置します、ちょっと意外です。

さて、皆様はシャワー派ですか湯船派ですか?朝聴く「健康ライフ」の「入浴で健康に」(2/10-14放送分・3/9まで聴き逃し可能)に出て来るのが「41度のお湯に15分間肩までしっかり浸かる」。この入浴法で身体の深部体温が1度上昇し白血球が増え免疫力が高まるとのこと。

第一話と第二話から部分的に聴き取り文章化します。話者は大学教授前田医師、ご実家が温泉旅館であったため入浴に興味を持たれたとのこと、では早速。
第一話「心と体を癒やす入浴」:「高齢者14000人を調査したところ、三年後に要介護になる割合が、毎日湯船入浴の習慣のある方の方が29%も低かった。入浴は健康寿命を延ばすと言えます。先ずは「温熱効果」・・体が温まれば血管は広がり心臓の動きも良くなります。そうするとたくさんの血液が身体中を巡るようになり血流がアップします。血流がアップすると身体の老廃物・疲労物質を排出する力も高くなります。体温を一度上げれば免疫に関与するリンパ球も増えることがわかっています。免疫が高まることで風邪などにもかかりにくくガンなどの病気にもなりにくくなるんです。」

次に「静水圧効果:せいすいあつこうか」・・お風呂に入ることで全身まんべんなく水圧にさらされます。これは全身マッサージを受けるようなものなんです。水圧で締め付けられることで血流が良くなります。溜まっている血液を心臓に戻すことができるんです。また「浮力効果」・・私たちには常に重力がかかっていますが、湯船に浸かることで、重力から解き放たれます。関節や筋肉への緊張が緩むので体と心に対するリラックス効果が高いのです。

このような効果はシャワーでは得られません。シャワーでは身体の深部体温を上げることもできませんし、水圧の効果・浮力の効果もありません。シャワーとはただ体をキレイにするだけなんです。

第二話「疲れをとる入浴法」:「寒い時期には41度のお湯に15分間、肩までしっかりと浸かることです。この入浴法で身体の芯の温度(深部体温)を1度上げることが出来ます。深部体温を1度上げることによって、適度に熱の刺激を受けることが出来ます。このことで血流や免疫力がアップします。「41度15分」が様々な研究の結果得られた黄金律なのです」以上抜粋聴き取り。

他にもオススメは就寝の1〜2時間前が良いとのこと。入浴後体温が下がり始めるので、そのタイミングで床につくとぐっすり眠れるようです。注意して欲しいのは長く入り過ぎると「湯疲れ」を起したり、二日酔い時も入浴は避けた方がベターとのこと。

アルキメデスはこの「肩までしっかり41度15分」を知らなかったでしょうけど、皆さんにとっては今日からできる「免疫力アップ法」のひとつです。「手洗い・うがい・歯磨き」に加えて「41度15分」。ぜひ今日からお試しを!最後に「健康ライフ」を是非お聴きください、3/9まで五話全話聴けます。7870

BBTime 432 口きれい?

BBTime 432 口きれい?
「綺麗事並べて春の卓とせり」櫂未知子

この時期、楽しみはタラの芽です。天ぷら最高!綺麗より美味い方が、小生は嬉しいのですが(喜)・・句の解説を読んで「綺麗事」の本義が真逆であることを知りました。解説には『大意は、いかにも春らしい綺麗(きれい)な彩りの物ばかりを並べたてて、テーブルを装ったということだろう。しかし、綺麗事をいくら並べてみても、やはり全体も綺麗事であるにしかすぎない。装った当人が、そのことをいちばん良く知っている。これから来客でもあるのだろうか。気になって、なんとなく気後れがしている。そんな自嘲を含んだ句だ……。おそらく多くの読者はそう読むはずだと思うけれど、なかにはまったく正反対の意味に解する人もいそうである。というのも、綺麗事の本義は単に表面だけを取り繕った綺麗さの意味ではなくて、そのものずばり、良い意味で「物事を手際よく美しく仕上げること」だからだ。この意味で読むと、掲句の解釈はがらりと変わってしまう。我ながら上手に「春の卓」を作れたという満足感に、作者が浸っていることになる。浮き浮きしている図だ。どちらの解釈を、作者は求めているのだろうか。もとより、私にもわかりっこない。けれども、今日では本義はすっかり忘れ去られているようなので、やはり前者と取るのが自然ではあるのだろう。「君の仕事はいつも綺麗事だ」と言われて、ニコニコする人はまずいないはずだからだ。すなわち、綺麗事の本義はもはや死んでしまったと言ってもよい。同様の例には、たとえば「笑止千万」がある。本義は「悲しくて笑いなどは出てこない」だが、現今では逆の意味でしか通用しない。どうして、こんなにも正反対の転倒が起きるのか。言葉とは面白いものだ。ところで最近、柳家小三治のトークショーの録音を聞いていたら、この「綺麗事」を本義で使っているシーンに出くわした。となれば、落語の世界などではむしろ良い意味で使うことが多いのだろうか。本義の綺麗事に感心する小三治の咄を聞いていて、とても懐しいような気分がした』(解説より)。ちと枕が長くなりました。今回は「口(くち)きれい」についてのお話。

新型コロナウイルス・・未だ先が見えず不安が募ります。鹿児島県は感染者ゼロですが、時間の問題かも知れません。普通のマスクでは予防できないとは理解できても安心感のためにも着用したくなります。気休めではない色々な自己防衛策があります。前回「先手洗浄」で触れました「免疫力を低下させない」方法について補足します。オリジナル記事は『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』(こちら)。記事の中での三つのポイント『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』・・三つ目の「口の中の衛生状態を保つ」すなわち「口をきれいに!」です。

記事に「目、耳、鼻、口の粘膜は外界に面しているので、粘膜にくっついた細菌やウイルス、異物を排除するという重要な役割があります。ところが、体の水分が少なくなり、「脱水状態」に陥ると、粘膜が乾燥して防御力が低下してしまいます。特に高齢者の場合は、のどの渇きに鈍感になり、こまめな水分補給をしない方がよくいらっしゃるので、冬場の脱水にも注意が必要です。  唾液には、「粘膜保護作用」のほか、「抗菌作用」もあります。唾液の分泌が低下しやすい副作用がある薬(抗コリン作用を持つ薬や利尿薬など)を飲んでいる方は要注意です。これらの薬を服用していて、十分に水分を摂取していても口の渇きが気になる方は、かかりつけの薬剤師に相談してみてください」とあります。

記事の内容の現実的オススメ方法は「食事終了時の緑茶や水(白湯・さゆ)での嗽(うがい)」と「唾液磨き」です。口をキレイに保つためには「食べない」が一番でしょうけど不可能です。口の汚れ、特に歯の表面の汚れは時間が経つと粘り気が増して除去しづらくなります。そこでオススメ1が「お茶や白湯での嗽」。お椀や皿と同じく食後直ぐに素洗いすれば本洗いの時に楽です。より良いのは「緑茶でブクブク嗽」で、そのまま「ゴックン」。口の中の素洗いと水分補給がこれで可能です。その後、ゆっくりしながらのオススメ2の「唾液磨き」。唾液磨きでハミガキと唾液による抗菌作用により更なる自己防衛力発揮です。

「免疫力アップ」の記事も多数見受けられます。大塚製薬のページには「笑い・温める・楽観性・適度な運動・食品」をあげています(こちら)。食品の記事に緑茶の有効性が出てきます。また別のページでは「①腸内細菌を善玉優位にする ②身体全体の代謝を上げる ③自律神経にメリハリを付ける」とあります(こちら)。まとめるならば「くよくよせずによく笑い」「発酵食品をよく食べる」「よく歩いてお風呂で温まる」加えて「ハミガキ」。

こう考えると「免疫力アップ」の逆は・・「うつうつ、不安、疑心暗鬼」「インスタント食品・コンビニ食事」「家に引きこもってシャワーのみ」「ハミガキ不足」。今年の春は例年になく駆け足で来るようです。人混みを避けて散歩しましょう、から元気でも良いので元気よくラジオ体操して、納豆・味噌・漬物・ヨーグルトなどの発酵食品を食べ、ゆったり湯船に肩まで浸かり、唾液磨き・・今日からできる自己防衛策です。ゆったり唾液磨きには「チョコブラシ」がオススメです。ご自愛の程、ご歯愛の程。7750




「三月の水(雨)」はこちらも。

BBTime 431 先手洗浄

BBTime 431 先手洗浄:まず手洗い
「春のかぜこんぺいとうが効きました」田邊香代子

プラシーボ(placebo)という言葉があります。日本語で「偽薬」、Wikipediaには『偽薬(ぎやく)は、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事である。成分として少量ではヒトに対してほとんど薬理的影響のないブドウ糖乳糖が使われることが多い』(ウイキペディア)とあります。句の人には「金平糖」が偽薬として効いたのでしょう。先日、妙な新聞広告を目にしました。「チョコレートは明治」のCMです。

なぜ「チョコレートはメ・イ・ジ」なのに「うがい手洗い」なの?。恐らく「うがい手洗い」して風邪やインフルエンザ、新型コロナなどの感染予防に留意しましょうでしょう・・天声人語の右側が上の画像で左側が次の画像・・右見て左見て納得です。「R-1」記事を読むと「免疫能を高めることをアシストする可能性」が示唆されたようですが、「R-1」を飲むことで風邪やインフルエンザに直接効くわけではありません。プラシーボとは言いませんが過度な期待は禁物。

ふとヤクルトCM「手洗い・うーがい・ヤクルト」と順序が違うことに「はて?」と。個人的歯科医の意見ですが「手洗いが先」の方がベターでしょう。日本人は昔から「先手手洗い」してるんです。それは神社仏閣訪問時の「手水:ちょうず」です。イメージしてみてください・・両手を清めてから口をゆすぎます。

ネットで調べると「まず右手で柄杓を持ち、左手を清め次に右手。それから口をゆすぐ」とあります。詳しくはこちらこちらを。帰宅時に最も汚れている可能性が高いのは「手」です。嗽(うがい)を先にするとコップが汚れてしまいます。新聞記事にも「口の清潔の必要性」が見受けられます。

ヨミドクター(読売新聞)の記事『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』に『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』とあります。「うがい」も手洗い同様自己防衛策のひとつで、順序は「手洗い→うがい」がよろしいかと。口腔清浄目的のうがいは「ガラガラ」ではなく「ブクブク」です。「ガラガラ」「ブクブク」の両方すると完璧でしょう。昔「ジョウズにチョウズ」を書いております、合わせてどうぞ。最後に皆さま、声を合わせて「手洗い・うがい・ハミガキ!」。ご自愛の程、ご歯愛の程。6410


BBTime 430 加点法

BBTime 430 加点法
「雪降るとラジオが告げている酒場」清水哲男

画像は今朝(2/18)の桜島:昨日朝、今シーズン初冠雪で平年より64日遅く1909年の統計開始以来最も遅い記録とのこと。初冠雪とは無関係ですが、気になる文章を見つけました。糸井重里氏の「今日のダーリン」から、2006年の文章です。

<ほめるとなぜ伸びるのか?>
たびたび語っていることなのだけれど、「ほめる」が、なぜいいのかについて、また書いておきたいと思った。
「あれしちゃいけない」とか「これしちゃいけない」というふうに、いわゆる減点法で指導していくことが、まったくわるいことだとは思わない。社会のルールに関わるようなことは、そうやって憶えることが多い。
だけれど、「それはいいね」「これはよかった」と、ほめられることで人間の可能性が増えるということは、ある。それについて、どうしてなんだろうと思っていた。
うすうす、わかっていたような気もするのだけれど、犬と遊んでいて、ああそうかと理解できた。わりと、最近のことである。

犬に、何をしたら怒られるかを、いくら教えてもやってほしいことに行き着かない。
何をしたらほめられるか(ごほうびをもらえるか)がわかったら、それができるようになる。
叱って教えるという方法で考えてみよう。例えば、まっすぐこっちに来させたいとする。右に行くのでも、左に行くのでもなく、まっすぐ進ませたいとする。右に行ったら、叱るとする。あなたが犬だったとしたら、右には行かないようにするだろう。しかし、次にどうしたらいいのかはわからない。左に行ってみる。また叱られる。では、どうしたらいいかと、あらためて右に行く。これもまた叱られる。へたをすると、このままその都度叱られて、いつまでも正解にたどり着かないかもしれない。つまり叱られるしつけというのは、「やってはいけないことを、ひとつずつ無数に憶えていく」という方法なのだ。

ほめる方法では、まっすぐ進んだときに、ごほうびをやる。右に行こうが、左に行こうが、何ももらえないけれど、まっすぐ進めばごほうびがもらえる。これだけのことだ。ほめる方法というのは、「こうすればいい」ということを教えるから、無数のやってはいけないことを憶える手間がいらない。
犬と人間を同じにするなと言われそうだけれど、この場合、同じだと思うのだ。「価値観」を共有することができれば、いくらでも可能性は広がるのではないだろうか。「やってほしいこと」「価値あること」が見えていたら、やる側だって、そっちに進めばいいということがわかる。わかることは、できやすい。そういうことなのだと思うのだ。

あ、犬のしつけよりも、目隠ししてスイカを割る遊びにもそっくりだ。目隠ししているあなたは、どっちに進んでいいか、どこで棒を降り下ろしていいかわからない状態でゲームをスタートさせる。何もわからないなりに、提案的にどちらかに向かって歩き出す。「そっちじゃない」という声がいくら聞えても、どっちに歩けばいいのかはわからない。なにか正しい方向に向いたときに、「惜しい」とか「いいよ」とか言われたら、どっちにいけばいいかわかるわけだ。だから、いずれ、スイカは割れる。

否定や減点でなく、肯定と加点の方法でものを教えていくというやり方は、「やることを簡単に、やりやすくする」ということになる。
これは、教える側の価値観を問う方法でもある。「そっちへ行くのがいいんだ」と言いきれる価値観を確かに持ってないと、ほめることはできないからね。そして、「行けば当たり」になるような方向に、「偶然でも向く」ための労力を惜しまないという、弟子側の覚悟も必須なんだよなー。
ああ、ほめあって生きていきたい。これは、ぼくの最大の夢だ。

「ほめるとなぜ伸びるのか」は昨日(2/17)の「今日のダーリン」に出て来ます。
・赤ん坊が、日々成長して、なにかがちょっとずつできるようになってくる。なだらかな坂を上るようにも変わっていくし、階段をひょいと上るようにも変わっていく。「這えば立て、立てば歩めの親心」というけれど、赤ん坊を見守る大人たちが無意識やっているいいことは、こどもの成長を、加点法的に見ているということだ。「できるようになったこと」をひとつずつ発見して、それを足し算しては「じょうずだね」とよろこぶ。まだハイハイのできない赤ん坊に対して、「まだハイハイもできないのか」という具合に、できることからの減点法で見ていたら、毎日がずいぶんと息苦しいことになるだろう。

ちょっとでもできるようになったことは、ひとつずつ立派な勲章のようにピカピカに輝いて、そのこどもの誇りになって増えていく。「まだ、あれができない、これができない」と、大人と比較して急かせるわけでもなく、周囲の早熟なこどもと比べて嘆くわけでもなく、「できたら、できるごとに、よろこぶ」加点法なのだ。これは、すばらしいやり方だなぁと、いまさら思う。

大人の成長がむつかしくなるのは、やっぱり、理念としての完成形から、減点されて始まるからではないだろうか。山登りの喩えでも、てっぺんに立つのが完成である。そこまで、あと何キロと数えて登っていく。いつでもそのとき立っている場所が、頂上から引き算されていることになるのだ。いわゆる「目標」を立てて、そこに至るというやり方は、すべて減点法であるとも言えるだろう。こどもが育つときのように、これを加点法に変えることはできないものだろうか。「目的」に到達することを意識するのではなくて、日々、一歩あるいは二歩三歩進む過程を、よろこぶ。それを繰りかえしているうちに、ただの目的地と言わず、あらゆる場面に行ける能力が身につくのではないか。ちょっとした思いつきなのだけれど、考えてみたいなぁ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
2006年に「ほめるとなぜ伸びるのか?」を書いていました。

二つの文章を読んで「加点法」は、ムシ歯予防に最適な手法だと思います。「お菓子を食べすぎるな」「もっと歯を磨け」はまさしく減点法・・では予防における加点法とは?ひとつの方法が前回ブログ「甘い力」の応用ではないかと思います。ムシ歯予防における加点法をさらに考えてみます。スイカ割り理論使えますね!3880

https://youtu.be/kafVkPxjLYg
アレサ・フランクリンの記事も見つけました、こちらです。

BBTime 429 甘い力

BBTime 429 甘い力
「少しのことにも、先達は、あらまほしきことなり」兼好法師

画像は京都府八幡(やわた)市の石清水八幡宮です。徒然草に登場します・・『仁和寺にある法師、年よるまで、石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとりかちより詣でけり。極楽寺・高良(こうら)などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。さて、かたへの人にあひて、「年比(としごろ)思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へのぼりしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意(ほい)なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。少しのことにも、先達(せんだち)はあらまほしき事なり。』第五十二段より。現代語訳などはこちらこちらをご参照の程。この縁で「徒然草エッセイ大賞」が開催されており、今回応募しました。いまだに連絡が来ませんが(笑)。募集テーマは「発見」!

『今回のテーマは「発見」です。思いがけず見つけた素敵な場所、それまで気づかなかった知人や自分の一面、生きる知恵や時代のゆくえなど、あなたが「みつけた!」「わかった!」と感じた物事、考えなどを紹介してください。下記いずれか(または両方)を選んで一文にしてください。〇あなたの印象的な「発見」を、あなたの思いや考え、理由を交えて紹介してください。〇「発見」をテーマに、あなたが身近に考えることなどを、批評や提言にまとめてください。』(募集要項より抜粋)。では応募した拙文をご披露します。「甘い力」(徒然草エッセイ大賞応募文章)・・

「甘い力」  四十年近く前のこと。歯科大入学後間も無く、先輩の口からため息のようなひと言「敗者だ」。新聞に「ムシ歯のワクチン開発につながる研究」の見出し。先輩曰く「実用化されれば歯科医不要、敗者だ」。「将来どうなるんだろう」とその時思った。

杞憂に終わった。しかしそれは喜ぶべきことではなく、憂うべきことだと、今思う。日々「ムシ歯の真の原因は?」と自問自答。「カイスの三つの輪」という古典的病因論を大学で習った。三つの輪とは「歯・細菌・砂糖」で、これらが重なるとムシ歯になるという極めてシンプルな理論。予防のためには輪の重なりを減らせば良い。歯をなくすことは本末転倒なので、残る二つの輪を小さくすることでリスクは減り予防につながる。細菌を減らすために歯を磨き、砂糖を減らすためにお菓子を食べないようにする。これまたシンプルで可能だと信じていた。歯科医になりたての頃、ムシ歯の小学生に「歯をしっかり磨き、あまりお菓子を食べないように」と注意し、親御さんには「お菓子を制限してください」と忠告した。磨き残しのある年配の方に「しっかり磨くように」と真顔で諭していた。

これは間違いではないのか?不可能なこと強いているだけではないか?と疑い始めたのが、ここ十年。まさしく「発見」であった。卵焼きにも焼肉のタレにも砂糖は入っている。ケーキやジュースだけではない、しかもムシ歯菌にとっては卵焼きもケーキも同じ。砂糖の摂取量を減らすことはできても、ゼロにすることは無理である。細菌すなわち汚れにおいても同様で、磨けば予防できると信じていた。磨けば予防可能、これは事実。しかし完璧に磨くことはできないのが現実。フロスや歯間ブラシを併用しても、歯の汚れを自力のみで完璧に取り去ることは不可能に近い。左手の汚れは、目で見て右手で落とすことができ、落ちたか否かを確認できる。ところが口の中はさにあらず。汚れている箇所を確認しないまま闇雲に磨き、汚れが落ちたか否かを確認することもできない。日常生活で不可能なことを、あたかも可能であるかのように説き、時にムシ歯をつくったのは自業自得であるかのように説明してきたことを心密かに恥じた。「甘いものを食べ過ぎず歯を磨けばムシ歯にならない」は、実生活においては正しくないのである。試験管の中では「カイスの三つの輪」は正しい、しかし口の中では正しいとは言えない、少なくとも現実的ではない。

「ヒトは甘いものが好きである」を進化の過程で検証すると「ヒトが選ぶものは甘い」がより的確だそうだ。摂食する際に高カロリーのものを選ぶようになり、結果的にそれら高カロリーのものはヒトにとって「甘かった」とのこと。原始人のみならず現代人を魅了してやまない「甘い力」。ヒトやアリのみならず、ムシ歯菌をも引きつける「甘い力」は絶大である。

近年、ムシ歯をはじめ多くの病気について予防の重要性が声高に説かれる。「予防に勝る治療なし」は言うは易く行うは難し。とはいえ数ある病気の中でも病因が明らかなのはムシ歯をおいて他にない。そこで「甘い力」の利用を考える。老若男女から愛され、癒しや喜びを与える甘い力を利用しない手はない。

ムシ歯発生をゼロにする方法は本当にあるのか。カイスの輪において「歯」をゼロにはできない、「砂糖」ゼロもほぼ不可能に近い、残るは「細菌」。思うに「何を食べるか」よりも「食べた後、どうするか」である。砂糖てんこ盛りのスイーツを食べても、完璧に磨き上げればムシ歯にはならない。日常において、ムシ歯の真の原因は砂糖ではなく「行動」だと確信する。口の中から如何にして汚れを減らすかが、最も模索すべきことだと思う。歯ブラシに加え糸ようじ、歯間ブラシ、フッ化物などを駆使することは可能でも、この離れ技を多くの人に求めるのは、これまた無理難題である。ズバリ、解決法をひと言で言うならば「歯は磨いても、もらうもの」。プロ(歯科衛生士・歯科医師)による定期的なクリーニングを加えるのが一番現実的だと思う。「えっそんな」と思わず、髪の毛を触って欲しい。その髪を切ったのは誰ですか?多くはプロのはず。月に一度でいいのである。月に一度「歯は磨いても、もらうもの」を実践頂ければ、ムシ歯発生ゼロは可能だ。「そんなこと近くの歯医者も言ってるよ」と聞こえてきそうだが、おそらく甘い力を使ってはいない。甘い力を利用した予防とは「ムシ歯予防カフェ」。月に一度、できれば二度、三度と足を運んでもらえば完璧である。スイーツを楽しんだ後にプロに「磨いてもらう」甘い仕掛け。甘い力で行動変容を促し、しっかりと予防を日常に組み込む。スイーツをムシ歯の主犯と捉えるのではなく、スイーツの持つ「甘い力」を予防に生かす。これぞまさしく「ムシ歯ワクチン」システム。カフェは現在構想中だが、発見を発明に、発明から文明文化へとムシ歯予防を進化させたい。病気は要らぬ、健康ほしい!

エッセイに書いていますように「ムシ歯予防カフェ」実現に向けてあれやこれや考えております。同じタイトルで「BBTime 356 甘い力」書いており、徒然草五十二段は「BBTime 384 超極旨!」で引用しています。またエッセイは加筆後「BBTime 415 新年信念」で、実は既にアップしております。ではでは  3630

BBTime 425 マスク効果

BBTime 425 マスク効果
「純白のマスクを盾として会へり」野見山ひふみ

先日、近所のスーパーのマスク売り場に「ひと家族あたり三箱まで」との張り紙。新型肺炎の影響?なのでしょうか。仕事柄(歯科臨床)毎日マスクを着用します。まずはマスクの効果を確認しましょう。

イラストのように、ウイルスの大きさは0.1マイクロですので、やすやすマスクを通過します。では効果はないのか?・・多少あります。1)まずは罹っている人(感染者)は自分の唾液などを、撒き散らさない効果あり(飛沫感染拡大防止)。2)健康な人にはマスクによる口元の加湿は効果あり(湿度を上げるといくらか効果あり)。注意点:マスク着用の場合は、口のみならず鼻もカバーする方がベター。目の表面(粘膜)からも感染しますので、可能ならばマスクとメガネ(サングラス、伊達眼鏡、ゴーグルでも良し)が更に効果あり。

マスクよりも重要な策は「手洗い」です。イチに手洗い、ニにマスク、サンにうがいのようです。うがいはしないよりした方が良い程度のようですが、手洗いは確実にすべきとのこと。再度・・イチに手洗い、ニにマスク!・・これは経験的に賛同します。歯科医は常時マスク着用しており、しょっちゅう手洗いをします、もちろんグローブも使用します(もちろん使い捨て)。この為か、歯科医師になってインフルエンザに罹ったことはありません(休んだことはゼロ)。マスクへの過信は禁物、まずは手洗い!

掲句のように「盾」にはなりませんが、しないよりした方が少しは効果ありです。これって矛盾しませんよね(笑)。そうそう、笑うと自己免疫能は上がると言われます。マスクにメガネ着用で、手洗い励行して微笑む!これがよろしいかと。「マスクして人の怒りのおもしろき 上野さち子」よりはスマイルで。こんな使い方も「腹の立つ人にはマスクかけて逢ふ 岡本 眸」。マスクの効果についてこちらに詳しく書いてあります、是非どうぞ。『飛沫感染、マスクの予防効果は?』6620



追加:過去のマスクについてのブログ二つのご紹介。BBTime 084「マスクイヤホングローブ」、BBTime 315「記事二つ」。ご自愛の程

BBTime 424 工場消失

BBTime 424 工場消失
「砂糖水飲む文弱の一守衛」小池一覚

時代を感じます。砂糖水・文弱・・?。解説には『そういえば、最近は「文弱(ぶんじゃく)」という言葉を聞かなくなった。詩や小説を書くことなどにかまけていて、世間的には弱々しいことをいう。意味は違うが「青白きインテリ」という言葉も、ひところ流行した。聞かないというと「砂糖水」も同様である。「知ってるかい」と尋ねたら「ソレって何ですか」と、若い人に言われてしまった。ただ砂糖を冷水に溶かしただけの飲み物だ。そして「守衛」もいまや「ガードマン」なのだから、作者せっかくの韜晦も、そろそろ通じなくなってくるだろう。雑誌「すばる」(97年6月号)に、中村真一郎が書いていた。「小生の年間所得、昨年は遂に五百万円を割る。文学出版の不況が、こちらに皺寄せの結果と、小生が時代からの遊離のため」。こちらのほうが、よく通じる。(清水哲男)』(解説より。韜晦:とうかい= 自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと)。さて、今回は「製糖工場消失」について・・これも時代なのでしょうか。「砂糖水」が夏の季語です、あしからず。

先日(1/17)、記事「今年の砂糖 岐路の2歩手前 3年で1工場分の需要消失」を目にしました。歯科医にとっては嬉しいニュースですが・・。記事によると『砂糖消費(主に白糖)はここ3年度でも約9万2千tの減少(年間消費183万t)となり、総需要の5%に相当する需要が消失した。これは中規模製糖工場1つ分とも指摘されている』『基礎調味料はだいたい減少をたどっているが、特に塩、砂糖は健康志向やネガティブイメージ、誤解も絡んで減少幅は大きい。また、食品市場の隅々にまで浸透しているため人口減少の影響を直接的に受けてしまう。塩はなるべく摂らない方向に向かうが、砂糖は甘みを出すためには使わざるを得ない。そこで代替甘味料が平成時代に台頭してきた。平成30年間で砂糖消費が26~28%減ったのに対し、異性化糖は15%増、加糖調製品(海外で砂糖を混ぜた二次原料)は5倍増となった』(記事より)。

「健康志向・人口減少」などの理由で砂糖消費量減少となれば、これは致し方ないでしょう。加えて、これまでが「甘すぎ」たのだと思います。スターバックスの「抹茶クリームフラペチーノ」には何と!65g(グランデサイズ)入っているそうで、キャラメルフラペチーノにはさらに多い66g(グランデ)。WHO(世界保健機関)が2015年に出した指針では「肥満や虫歯を予防するために、砂糖などの糖類を一日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきだとする新指針を発表した。平均的な成人で25グラム(ティースプーン6杯分)程度」(引用元)。WHOは1日あたり25gを推奨しています。となるとスタバ1杯で2.5日分の砂糖を摂取することに・・やはり「甘すぎ」!

記事では『一方で、今年は東京五輪も開催され、業界の啓発活動「シュガーチャージ」(砂糖でエネルギー補給)で少しでも砂糖に対する誤解を払しょくして消費減を食い止めたいと期待を寄せている』と締めくくっていますが、今の生活においてわざわざシュガーチャージしなくても充分に摂取していると思います。

とは言え「甘いもの」は必要です。人々は砂糖が欲しいのではなく「甘いもの」を口した時の「喜び」が欲しいのだと理解します・・これを否定する気は更々ありません。そこでひと工夫。砂糖ゼロでも「喜び・満足・安堵」が得られるものは色々あります。今が旬のみかん類・りんごなどの果物、焼き芋だって甘いけど砂糖ゼロです。製糖工場関係者は大変だとは思いますが「大きく変わる」と理解して頂き、この減糖の流れを更に大きな流れとなるよう応援します。以前ご紹介した「大豆ヨーグルト」「極旨バナナジュース」「超極旨!」も砂糖ゼロです、是非お試しください。5990

https://youtu.be/ftxnr28LDXc

追加:以前「甘味」について書いておりました。「まずは甘さですが 私達が甘味が好きなのは糖分探知機として進化したからです 大雑把に言えば 糖分は高エネルギーなので それを好む様に 脳の配線が組まれたのです 私達が好きだからハチミツは甘いのです」・・詳しくはBBTime261「あんぱん」をどうぞ。

BBTime 423 風呂上がり

BBTime 423 風呂上がり
「風呂吹にとろりと味噌の流れけり」松瀬青々

美味しい句です!解説には『句も上手いが、この風呂吹大根もいかにも美味そうだ。「とろりと」が、大いに食欲をそそってくる。あつあつの大根の上の味噌の色が、目に見えるようである。松瀬青々は大阪の人。正岡子規の弟子であった。大阪の風呂吹は、どんな味噌をかけるのだろうか。東京あたりでは、普通は胡麻味噌か柚子味噌を使うが、生姜味噌をかけて食べる地方もあるそうだ。私は柚子味噌派である。いずれにしても、大根そのものの味を生かした料理だけに、子供はなかなか好きになれない食べ物の一つだろう。大人にならないと、この深い味わい(風流味とでも言うべきか)はわかるまい。ところで、「風呂吹」とは奇妙なネーミングだ。なぜ、こんな名前がついているのか。どう考えても、風呂と食べ物は結びつかない。不思議に思っていたところ、草間時彦『食べもの歳時記』に、こんな解説が載っているのを見つけた。「風呂吹の名は、その昔、塗師が仕事部屋(風呂)の湿度を調整するために、大根の煮汁の霧を吹いたことから始まるというが、いろいろの説があってはっきりしない」と。『妻木』所収。(清水哲男)』(解説より)。今回は風呂吹きならぬ「風呂上がりに御注意」のお話。

先日、温泉銭湯にゆったりとつかってきました。近所にポツポツと銭湯(温泉)があります(まだ残っています)。その温泉、存在は知ってましたが今回初利用。夕方四時過ぎ、結構冷たい風が吹く中、玄関を入り番台で入浴料(420円)払って男湯へ。昔からある銭湯でよく見かける光景に「体操おじさん」がいらっしゃいます、ここも然り。見た目七十後半のその方はタイル(浴場の床)にお尻を落として、股割り(見事!180度開脚)前屈など、体操と言うよりストレッチを結構長い間されていました。体操後一足先に出られました。

入浴後、脱衣所に行くとその方が床に大の字・・バタンと倒れられたとのこと。ヒートショックです。ヒートショックとは、特に冬の時期、急激な温度差で起きやすい起きやすい現象で『ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動することで起こる、急激な温度変化が影響し、血圧が大きく変化することが原因で起こる健康障害です。失神、脳梗塞、心筋梗塞や不整脈などが引き起こされ、浴室で起こると転倒の危険や、湯船で溺れるなど、命に関わる場合もあります』(出典はこちら)。入浴の際は「入浴前から入浴時の温度差」「入浴後の脱衣所での温度差」などが引き金となります。こちらこちらの記事もご参考に。

レイアウトは様々ですが、その温泉は空間的に玄関と脱衣所が繋がっており、出入り口の戸が開けば外気が脱衣所まで届く間取りでした。玄関と脱衣所の間にロビー(フルーツ牛乳などを飲む空間)が存在する銭湯もあります。その日、外は結構強い冷たい風でしたので出入りのたびに冷気が流れ込み、脱衣所の室温は普段より下がっていたのかもしれません。

見るとその方はのびてます・・頬を軽く叩きながら声をかけても反応なし。ヤバイ!と思い再度声かけすると「んー」と反応あり。数秒後「大丈夫」と弱々しい返事。番台からおばさんがすかさずポカリスエット。一口飲んで再び大の字、ビッショリと冷や汗をかいていらっしゃいました。その後しばらくしてトイレに・・大事には至らなかったようです。

自宅でも入浴直前に浴室を熱めのシャワーで温め、扉を開けたままにして少しでも脱衣空間の温度を上げる。入浴後は脱衣空間ではなく、浴室で水分を拭き取り可能な限り浴室内で着衣するなどの予防策が考えられます。またお風呂上がりのみならず、入浴前の水分補給も効果ありとのこと。ご自愛の程。4120

BBTime 420 うどんの形

BBTime 420 うどんの形
「なんとなく松過ぎ福神漬甘き」岡本 眸

お正月にカレーと聞くと「おせちもいいけどカレーもね!」を思い出します。ククレカレーサイトには『1976年(昭和51年)以降、年末年始に流された買い置き訴求の「おせちもいいけどカレーもね!」というキャンディーズのCMが話題となりました』(ハウス食品)。今回はモノからコトに変える「形」について。

消費が「モノからコト(経験・体験)に変わった」と耳にして久しくなります。少々前の(2016/3/29)記事ですが「モノからコトへ。ユーザーの変化を追え!」には・・『人は体験に価値を見いだす―。モノからコトへのパラダイムシフトが叫ばれて早くも10年がたち、ユーザーの体験価値(UX)の重要性はいたるところで叫ばれています』(記事はこちら)とあります。例として車所有は・・『モノに対する価値観の変化の代表例が、若者の自動車に対する興味関心の低下です。かつて多くの若者は、とにかく車を欲しいと考えたものでした。ところが最近では、自分では車を持たず、必要なときに必要な分だけレンタルできる「カーシェアリング」の登録者数が増加しています。ユーザーは、車を所有すること自体には価値を見いださず、車を利用することで得られる体験価値に対価を支払っています。これはまさに「モノからコトへのパラダイムシフト」です』。また薄型テレビの例は・・『当時、薄型テレビは「作れば売れる」そんな時代でした。高額にも関わらず、生産が追い付かないほど売れたものです。ところが、液晶(プラズマ)パネルさえ手に入れば簡単に作れる薄型テレビは、韓国や台湾などのメーカーが市場に参入した途端に価格破壊が起こり、全世界で過酷なコスト競争時代に突入しました。ユーザーに受け入れられるテレビとは何か。われわれは毎日のように議論し、アイデア出しに明け暮れました。しかしながら、どんなに機能を追求しても、デザインを良くしても、ヒット商品は生まれません。理由は明確です。ユーザーにとって、テレビの経験価値(UX)とは、結局のところコンテンツ(映像)だからです。テレビ自体の機能の差はほとんどなくなり、メーカーがどれだけ頑張って高機能テレビを作ったところで、価値を創出することができなくなってしまったのです』(記事より)。この記事と少しずれるとは思いますが・・

画像はご存じ「AirPods」。巷では「耳からうどん」とも評されました。昨年秋から「うどん」を使用するようになって「モノからコトへ変える形」を痛切に感じます。これまでも良い音質のイヤホン(B&O)とか、ノイズリダクションヘッドフォン(BOSE)も使いましたが、完全コードレスイヤホンの威力には感心させられます。入浴以外はほぼ使用可能で、他のこと(作業・行為)が同時にできます。あたかもラジオの中に入っているような心地よさ(聴こえ良さ)を十二分に堪能してます。

語学学習(聞き流し)や数々の講演会(ラジオ番組)など、装着した途端に語学学校や講演会会場にいるかのようで、ランニングの際にはエンハンサー(背中を押してくれるもの)として聴いてます。ラジオ各局は聴き逃しサービスを用意してますので、昔々の「エアチェック」よろしく「聴き逃しチェック」をこまめにすれば、それはそれは充実したプログラムを享受できます。

年明けに腕にした(手にした)Apple Watchはまだまだ使いこなせていませんが、AirPods同様「モノからコトへ変えるモノ」であることを実感します。アメリカ建築の三代巨匠のひとり「ルイス・サリヴァン」の有名な言葉「Form follows function.」・・『「形式は常に機能に従う。(form ever follows function. )」は通常「形式は機能に従う。(form follows function. )」に短縮されて用いられる。近代以前の建築は、形態を作る時に様式を根拠にしていた。当時の自動車が馬車を模倣したように「歴史」に従っていた。サリヴァンは方程式を解いていくと、結果的に美しいものができると説いた。この言葉はバウハウスなどモダニストの合言葉にもなった。』(Wikipediaより)。彼の言葉を逆さにして「Function flows from form.=機能(できること)はカタチから生まれる」(flow from:Success flows from health and intelligence.成功は健康と頭の良さから生まれる)・・まさに「コトを変える形」

何度か紹介している「チョコブラシ」・・これも「コトを変える形」と自画自賛しております。ご興味ある方はお試しください。次回はアップル製品に影響を与えたと言われているデザイナーに関する記事「Appleに影響を与えた伝説の工業デザイナー、ディーター・ラムスの「いいデザインの10か条」について。0970




おまけ:福神漬けについて句の解説より引用『おせち料理や餅に飽きた頃のカレーライスは、新鮮な味がする。添えられた福神漬に、作者はこんなに甘い味だったのかと、感じ入った。普段、福神漬をことさらに味わって食べることはなかなかないけれど、この場合、作者はたしかに味わっているのである。そこで、なんとなく松の過ぎていった感じが、読者にもなんとなくわかるような気がしてきて微笑ましい。福神漬はむろん七福神を連想させる効果もあるわけで、作者に残るいささかの正月気分とも呼応している。それにしても、ありがたい七福神を漬物にしてしまったという「福神漬」の命名は大胆不敵だ。ちなみに福神漬の中身は、ダイコン、ナス、レンコン、ナタマメ、ウリ、シイタケ、シソの七種類。明治十八年(1885)創製の東京名産である。』(解説より)。