BBTime 540 サトウとは(歯)

BBTime 540 サトウとは(歯)
「恋びとよ砂糖断ちたる月夜なり」原子公平

先日(10/4)、朝日新聞「折々のことば」に目が留まりました。『「何も考えずに楽な姿勢をとれること」は、健康な人が持つありがたい機能なのである。山本健人 人は自分の全身を見ることができなくても、その容量(ボリューム)は熟知していて、それを動かしたり横たえたりする時も、無意識にいろんな関節や筋肉を操っていると外科医は言う。体はかなり重い物体でもあるのに、眠っている間もたえず寝返りを打って、床ずれしないようにしている。体が黙って判断し動いていてくれるから、人は別のことに集中もできる。『すばらしい人体』から。』(10/4日付)

このコラムにある「寝返り」のみならず、人体にはすばらしい機能が盛り沢山です。本「すばらしい人体」には唾液の話も出てきます。機能のひとつに「緩衝能:かんしょうのう」があり、それは『唾液緩衝能とは、口腔内のpHに変化が起きたとき、唾液が正常な範囲に口腔内を保とうとその変化に抵抗するはたらきのことである。口腔内のpHは安静時に6.7~7.6と中性(pH7)に近い数値を示すが、飲食物摂取や口腔内にいる酸生産性をもつ細菌が酸を産出するなどして変化することがある。これに対して唾液は緩衝液として作用して、口腔内環境を守る』(引用元)。床ずれを防ぐ寝返り同様、歯を酸から守る機能がしっかりあるんです。にもかかわらず、なぜムシ歯になるのか?その原因のひとつは「サトウ」です。

サトウの歴史は古く・・『砂糖の歴史は古く、その発明は2500年前と考えられている。インドからイスラム圏とヨーロッパへ順に伝播してゆき、植民地に開拓されたプランテーションでは、多数の奴隷を働かせることで生産された。19世紀末になると「高級品」ではなく、一般に普及する食品となり、20世紀以降になると、地球規模で生産調整が行われるようになった』(wikipediaより)。日本においては・・『日本には奈良時代鑑真によって伝えられたとされている』『江戸時代初期、薩摩藩支配下の琉球王国では、1623年儀間真常が部下を福州に派遣して、サトウキビの栽培と黒糖の生産法を学ばせた。帰国した部下から得た知識を元に砂糖生産を奨励し、やがて琉球の特産品となった』(wikipediaより)。その後、少々飛びますが・・『1939年には一人当たり砂糖消費量が16.28kgと戦前の最高値に達し、2010年の消費量(16.4kg)とほぼ変わらないところまで消費が伸びていた。しかしその後、第二次世界大戦の戦況の悪化にともない、砂糖の消費量は激減し、1945年の敗戦によって、砂糖生産の中心地であった台湾や南洋諸島を失ったことで、砂糖の生産流通は一時大打撃を受け、1946年の一人あたり消費量は0.20kgまで落ち込んだ。その後1952年に、砂糖の配給が終了して生産が復活し、日本の経済復興とともに再び潤沢に砂糖が供給されるようになった』(wikipediaより)。

ふんだんに摂取できるようになったのは、つい最近のことです。その変化(砂糖大量摂取)にヒトの体が対応できていないのです。四十年も前のこと、叔父が「私が若い頃、ムシ歯は文明病だから、ムシ歯になると自慢していた」言っていたことを、ふと思い出しました。唾液の持つ緩衝能を活かすには、食事(おやつも含む)の回数を減らすことをオススメします。食後に水でのうがいも良い方法です。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。1210



追加:俳句の解説です。『このときの作者は、おそらく医者から糖分を取ることを禁じられていたのだろう。だから、月見団子も駄目なら、もちろん酒も駄目。せっかくの美しい月夜がだいなしである。そのことを「恋びと」に訴えている。とまあ、自嘲の句と今日は読んでおきたい。そして、この「恋びと」は具体的な誰かれのことではない。作者の心のなかにのみ住む理想の女だ。幻だ。そう読まないと、句の孤独感は深まらない。「恋びと」と「砂糖」、「女」と「月」。この取り合わせは付き過ぎているけれど、中七音で実質的にすぱりと「砂糖」を切り捨てているところに、「感じがいいなア」と思わせる仕掛けがある。つまり、字面に「砂糖」はあるが、実体としてはカケラもないわけだ』(解説より抜粋)。

BBTime 539 ワインとは(歯)

BBTime 539 ワインとは(歯)
「月の夜のワインボトルの底に山」樅山木綿太

先日、酒屋さんでボジョレーヌーボを予約してきました。今年の解禁日は11/18(木)。ワインの記事を見つけました。記事『「ワイン離れに歯止めがかからない」フランス人が代わりに飲み始めたもの』・・ここ百年程で消費量が約三分の一に減少したとのこと・・『フランスで1人当たりの年間ワイン消費量の統計をとるようになったのは、1850年のことだ。当時の消費量は多く、年間平均約121リットルで、ミディアムサイズのグラス(175ミリリットル)で1日に2杯近い量だった』(記事より)。『ところが1960年代にそうした状況は急速に変化を遂げ、収入が増えるにつれ、食生活も大きく変わっていった。ワインの消費量が減少しはじめたのは、この時期である。1980年を迎えると、1人当たりのワイン消費量は年間約95リットルにまで減り、1990年には71リットルに、そして2000年にはたったの58リットルにまで減った。つまり20世紀のあいだに、ワインの消費量は半減したことになる。今世紀に入っても減少傾向は続き、最新のデータでは年間約40リットルで、1926年の記録を70%も下回っている』(記事より)。

しかも他のアルコール飲料においても同等のようです・・『この傾向はあらゆるアルコール飲料に当てはまる。ビール、蒸留酒、シードルも消費量が徐々に減っているのだ。これに対して、1人当たりの消費量がいちばん伸びている飲み物は、ミネラルウォーターと湧き水を使用したスプリングウォーター(1990年からほぼ倍増)、フルーツジュース、炭酸飲料で、いずれもアルコールを含まない』(記事より)。

歯科で「ワイン」と関係があるのは赤ワインによる着色です。着色のことをステインと呼び、PMTC(プロによる機械での歯のクリーニング)によって取り除くことができます。タバコのヤニ取り歯磨きなどを使ってご自分で除去も可能ですが、歯の表面を傷付ける可能性が高いのでプロ(歯科衛生士)にお任せあれ。

着色の主犯はタンニンです。タンニンによる着色はお歯黒と同じような理屈ですので、ムシ歯予防の観点から見ればプラスですが、やはり歯は白い方がベターでしょう。着色を避けたい方は『歯の表面の乾燥もステインがつきやすい原因なので、色の濃い飲み物や食べ物を口にする前後にお水を飲むのは効果的です』『歯科医院でのメンテナンスもおすすめ。むし歯や歯周病予防のための定期的な通院とあわせてステイン対策を取り入れるといいでしょう』(引用元はこちら)なども参考になさってください。

ある時、英会話の先生(アメリカ人)と「20年経たないと価値がわからないものは?」との会話で彼の答えは「WINE」。仮に20年寝かす必要のあるワインなら、はじめの20年は忍の一字で抜栓せずに買い続け、21年目からは毎年飲めるとのこと。理屈は御もっともですが・・ムシ歯予防について話していた時のひとこまでした。20年と言わず、永久歯ならば六歳から生え始め、歯の大切さ・歯が白い(金属の詰め物がない)ことの価値を本人が実感し、歯を守るようになるのは高校生からだとしても丸十年かかります。ちなみに十年後に花開く(飲み頃)ワインは結構力のあるワインです。

タンニンや丸十年の時について考えながら飲んでも味わえないでしょう。飲んでから考えるとして、秋の夜長に赤のみならず白も楽しんでください。では乾杯!A votre sante!(あなたの健康をお祈りします)。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。9360



追加:おっと句の解説を忘れておりました。『人がワインを手にしたのは古代メソポタミア文明までさかのぼる。醸造は陶器や革袋の時代を経て、木製の樽が登場し、コルク栓の誕生とともにワインボトルが普及した。瓶底のデザインは、長い歴史のなかで熟成中に溶けきらなくなったタンニンや色素の成分などの澱(おり)を沈殿させ、グラスに注ぐ際に舞い上がりにくくするために考案されたものだ。便宜上のかたちとは分かっても、ワインの底にひとつの山を発見したことによって、それはまるで美酒の神が宿る祠のようにも見えてくる。ワインの海のなかにそびえる山は、月に照らされ、しずかに時を待っている』(解説より)。祠:ほこら

お替り:ワインの瓶の底の山(パント)についての蘊蓄です。『パントはキック・アップとも呼ばれる、瓶の底のへこみである。その目的について一致した説明は無い。以下によく使われる説明を挙げる。パントが大きいワインは良いワインの印である。古い吹きガラス時代の名残で、吹き口をつけた跡である。瓶を倒れにくくするためである。底が平らな場合、小さな誤差でも不安定になる。くぼみはこれを解消するために付けられたものである。沈殿した澱を底にため、グラスに流れ込むのを防ぐためである・・・』引用元はこちら「BBTime 061 知る人ぞ得」をどうぞ。

BBTime 535 歯の命綱

BBTime 535 歯の命綱
「秋の日に干す沖海女の命綱」桑原立生

句の解説に『海女には「磯海女」と「沖海女」があり、磯海女は比較的浅い海を潜るため一人でも可能だが、沖海女は船で沖に出てからの作業なので、船を操り、合図を送る相手が必要となる。海女は海中の作業のなか、呼吸の限界で浮上の合図を船上へと送り、合図を感じたらパートナーは命綱を一気に引き上げる。20メートルにもなるという命綱を引き上げるには、わずかなタイミングが命取りになるため、命綱の多くは家族が担当するという。文字通り命をつなぐ綱の実物は驚くほど華奢である。透き通るような秋の日差しのなか、干されるなんのへんてつもないロープの名が命綱だと知った瞬間、それはかけがえのないものとなる。へその緒という命綱で母とつながっていた彼方の記憶が、ふと脳裏をよぎる。『寒の水』(2013)所収』(解説より)。今回は「歯の命綱」とも言える「歯髄:しずい」についてのお話。

先日、小生にとって叱咤激励の記事を見つけました。記事『「4割が失敗するのにメリットなし」歯医者で絶対に受けてはいけない”ある治療”』・・残念ながら、これは本当です。『日本と海外では歯科治療の内容が大きく異なる。歯科医の堀滋さんは「特に注意してほしいのは『歯の神経を取る』という根管治療だ。日本では成功率が6割と低く、メリットもほとんどないのに、広く行われている。歯の神経を取ってしまうと、取り返しがつかない」という――』(記事より)。以下ポイントを抜粋します。

【歯科医】そうですね。神経を取る治療というのは、歯医者さんで「根の治療」とか「根管こんかん治療」と呼ばれるもの。これは、むし歯が神経まで達しているときに、神経を取って、歯の根の深い部分まできれいに掃除をして封鎖するという治療です。ただし、歯医者さんで「神経を取る」と言われたときは、その治療を本当にやるべきか慎重に考えたほうがいいですよ。』(記事より)・・この場面で、患者の立場の方は一言言ってください。「神経取りたくないんです!」「歯が死んでしまうんでしょ」と。

【歯科医】実は、日本では保険で行う根の治療の成功率が世界に比べてものすごく低いんです。これは、初めて根の治療を行った場合のデータですが、アメリカで専門医が神経を取る治療を行った場合、成功率は90%。ところが、日本だと60%ぐらいです。【患者】え? 4割も失敗? 失敗するとどうなるんですか?【歯科医】再治療しますが、そのたびに歯が薄くなり、歯が割れて抜歯になって、インプラントを入れる……というパターンですね。』(記事より)。
【歯科医】いやいや。そもそも、神経を気軽に取ってはダメ。当院では、神経を取らなければならないケースは1年間で1~2本もないくらい。最新の手法を用いれば、かなり進行したむし歯でも神経を残せる時代です。【患者】えっ。神経を取らずに治療できるんですか?【歯科医】神経を取ることはすべて最悪の結果につながります。そのときは「痛みがなくなってよかった」と安心するかもしれませんが、安易にやることじゃないんです。』・・これは本当です!

【歯科医】わたしたちが歯の神経と言っているものは、歯の中心の空洞の中にある歯髄しずいのことです。歯髄には神経組織と血管が集まっていて、歯に栄養を運んだり、食べ物を噛んだときの刺激を脳に伝えたりしています。この歯髄を取れば、歯に血液が行かなくなる。そうすると、歯に栄養が行かないだけでなく、白血球の免疫作用も働かなくなるので、細菌の侵入に対する防御力がなくなります。つまり、感染症になりやすくなるとか、ばい菌の毒素が全身に回りやすくなる原因になるんです。【患者】あれ? それじゃ、せっかく治療しても余計悪くなっているような……。【歯科医】そう。神経を取ってしまうと歯は弱る一方。しかも、痛みを感じないので、むし歯が再発しても気づきにくくなります。神経を取るメリット全然なしじゃないですか。だから、歯医者さんで「神経を取る」「取っても何の問題もない」と言われたらそれは大間違い。』(記事より抜粋)。

【歯科医】違います! 歯にお金をかけるんじゃなくて、歯を大事にしましょうという話をしているんです。お金をかければ歯がよくなるという考え方も間違い。そもそも、日頃のケアをきちっとしていれば、お金をかける必要はなくなります。そこにお金はかかりませんよね。【患者】そうですね。失礼しました……。【歯科医】やはりきちっと予防をしていかないと意味がないということ。これまで60年持たせればよかった歯は、寿命が延びたことによって、そこから20年、30年、40年と使い続けなければならなくなっています。だから、歯に対する価値観を昔と変えなければいけない。治療をするなら最善の治療を選び、予防を怠らないようにしましょう。そうやって歯を大切にすれば、天然の歯だったら100年でも持つ可能性がありますよ。』(記事より)。

端折って紹介しました(悪しからず)。揚げ足を取る気は無いのですが・・ひとつだけ。この記事を読んだ方は「では、どうすれば神経を取らずに済むの?」と思われるのでしょう・・そうなんです。寅さんなら「それを言っちゃあ、おしめいよ」と言いそうですが・・残念ながら「予防しかない」のです。

皆さま、一に予防、二に予防、三に予防、よんに予防!・・まだ大きな声では言えませんが、皆様の予防をアシストする「お店」を計画中です(来年夏オープン)。ではでは皆さま、まだまだ残暑厳しい折、ご自愛の程ご歯愛の程。少しずつ風は秋ですので、ちなんだ曲を!8210



https://youtu.be/_GrhwErRkMg
追加:「残念ながら「予防しかない」のです」・・もうひとつありました!ブログ中にも書いていますが、歯科医の説明で「ムシ歯が深いので神経取りますね」と言われたら、まずは「取りたくありません!」と強く抵抗してください。万が一、歯の個別のレントゲン(通常デンタルという)を撮ってなければ、レントゲン撮影を希望して再度説明を求めてください。残念ながら全ての歯科医は、あなたの歯も神経も守ってはくれません。歯科医の中には、治療後(ムシ歯の処置)に痛みや違和感が出る(患者さんが感じる)のを嫌い、ムシ歯が深ければ「即」神経を抜く治療を選択する歯科医もいます。やはり、あなたの歯を守るのはあなた自身なのです。ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 529 看脚下

BBTime 529 看脚下:かんきゃっか
「涼しやとおもひ涼しとおもひけり」後藤夜半

早くも葉月八月、うだるような日中ですが、僅かばかりの涼を!
句の解説には『涼し。暑い夏だからこそ、涼しさを感じることもまたひとしお、と歳時記にある。朝涼、夕涼、晩涼、夜涼から、風涼し、星涼し、灯涼し、鐘涼しなど、さまざまなものに、ひとときの涼しさを詠んだ句は多い。涼し、は、読むものにわかりやすく心地よい言葉であり、詠み手にとっても、使いやすく作りやすい。それにしてもこの句は、さまざまな小道具や場面設定がいっさい無い。暑さの中を来て木陰に入ったのか、あ、涼しい、とまず思う瞬間があり、それから深く息を吐きながら、やれやれ本当に涼しいな、と実感しているのだろう』(解説より抜粋)。今回は温暖化阻止、環境問題についてのお話。

「看脚下」かんきゃっか:脚下(あしもと)を看(み)よ。禅寺の玄関で目にする禅語です。『圜悟克勤(えんごこくごん)が「看脚下」(かんきゃっか)と答えました。つまり「真っ暗で危ないから、つまずかないように足元をよく見て歩きましょう」と答えたのです。この言葉が師匠の心にかない「そこだ、その通り」と絶賛したということです』(引用元はこちら)。足下といえば先日、靴を買いました。メーカーは「allbirds:オールバーズ」。このブランドは環境問題に真っ向から向き合っています。

──そもそもニュージーランドの代表まで務めたプロサッカー選手が、なぜフットウェアブランドを始めたのでしょうか?
ブラウン:私自身、スニーカーをコレクションするような、いわゆるシューズマニアではちっともありませんでした。根本にあったのは地球温暖化を食い止めるためのサステナビリティの実現であり、着眼したのはインパクトの大きさでした。世界の二酸化炭素排出量のおよそ10%をファッション産業が占めている中で、フットウェアの産業規模の大きさが重要だったのです。世界では年間200億足ものフットウェアがつくられ、同じだけどんどん捨てられています。そうしたサイクルの中で、環境負荷を軽減する必要が喫緊だと考えたのです。私の共同創業者のジョーイ・ズウィリンジャーは再生可能エネルギーに関するスタートアップで働いていましたが、彼との出会いがきっかけとなって、ブランドを始められることができました。目標は、はじめもいまも、ネットゼロインパクトのフットウェアを生み出すことです』(引用元)。

昨今の水害や異常気象、先週からの異常な高温、温暖化の影響と考えざるを得ません。温暖化は決して人事(ひとごと)ではなく、温暖化阻止は今日からあなたにできる事です。いつものようにこじ付けですが、ムシ歯予防することにより、今や金(ゴールド)より高いパラジウムを節約できます。歯や金属を削るための電気を節約できます。それよりも何よりも、あなたの治療に費やす時間とお金、不愉快さをゼロにできます。予防に勝る治療なし、予防に勝る温暖化阻止なし!歯科の予防にはセルケア(ご自分での歯磨き)とプロケア(歯科衛生士によるケア)があります。是非、充実した予防ライフ実践で温暖化阻止を!ムシ歯予防が環境保護につながる、歯を白くする(磨く)と地球はより青くなる、歯を守ることが地球をまもること。皆さま、くれぐれも暑さにはご注意、ご自愛の程ご歯愛の程。次の曲で暑い暑い暑い夏を乗り切ってください。9370




BBTime 528 美味求真

BBTime 528 美味求真
「美しき緑はしれり夏料理」星野立子

好きな句です。席に着いた人の口から「美味しそう!」と聞こえてきます。庭先でのバーベキューに供されたサラダでしょうか。今回はオイシイ!がキーワードのお話。

最近目にした二つの記事。ひとつ目は「カゴメ、植物由来食品の開発で提携 健康関連スタートアップのTWOと」の記事(日経新聞4/14)。『カゴメは14日、健康関連スタートアップのTWO(東京・渋谷、東義和代表)と植物由来の原料を使った食品開発で提携したと発表した。大豆などの植物由来原料を使った食品は「認知度向上が大きな課題」(カゴメの山口聡社長)だ。カゴメはTWOと組むことで、新しい商品の開発を共同で進める』(記事より抜粋)。

『株式会社TWOは2021年4月、プラントベースドフード(植物由来原料)ブランド「2foods」(トゥーフーズ)を立ち上げ、 同時にカゴメ株式会社とも業務提携することを発表した。 2foodsのコンセプトは、味覚を刺激する美味しさ「Yummy」と、食べることでカラダを整える健やかさ「Healthy」、この2つを併せ持つ、“ヘルシージャンクフード”。おいしさやビジュアル、食欲をそそる香り、そして、手頃な価格で、すべてプラントベースドフードの食事やデザート、ドリンクなど合計約60種類を提供する。
また、4月14日には飲料・食品・調味料の大手メーカー「カゴメ株式会社」と業務提携契約を締結し、プラントベースドフードの新しいプロダクトを共同開発する他、プラントベースドフードの普及・マーケットのますますの拡大を図る予定だ』(出典はこちら)。

『植物性食品は健康にいいだけではなく、地球環境にも優しい。いま、人口増加による動物性たんぱく質の供給不足がある中、植物性たんぱく質は動物性のたんぱく質に比べ、生産に必要な水や温室効果ガスの排出量、必要土地面積、飼料が軽減されると言われている。そのため、人口増加によって深刻化している食糧危機を解消する手段のひとつとしても、世界中から期待を寄せられている食品だ』(出典元)。薬はともかく、食べ物においては「良薬口に苦し」ならず「良薬口にも美味し」のようです。

料理のデリバリー増加につれて容器も進歩しているようです。二つ目の記事は「ラーメンがのびない 新型容器が覆す「出前の当たり前」(記事はこちら)。その内容は『容器はフードデリバリー大手の出前館と、食品トレー最大手のエフピコが共同で開発した。特徴は、麺や具材を入れる上の皿と、スープを入れる下の皿に分かれており、麺がのびないことだ。みそ熊の岡本さんは「作りたての麺の硬さに近い形で運ぶことができる」と利点を語る』(一部抜粋)。

この記事を読んで思い出したのが「鰻重と鰻丼」の違いで、見ての通り鰻とご飯が別々(鰻重)か、ご飯の上に鰻がのっている(鰻丼)かです。一説によると出前の際に鰻が少しでも冷めないように熱々のご飯にのせたと聞きます(こちら参照)。同じテークアウトでも、ラーメンは別々に鰻は一緒にすることで美味しさを保つ、古今東西「美味求真」への情熱は冷めないようです。ムシ歯予防も美味求真・・皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。6220


おやつ:「おいしい予防」を考えております、来年夏スタート!

BBTime 527 門前雀羅

BBTime 527 門前雀羅:もんぜんじゃくら
「暑中休暇の雀来てをり朝の庭」清水基吉

昔懐かし、夏休み初日の朝は最高でした!解説に『子供であれ大人であれ、夏休みの朝は格別な気分になる。とくに休暇がはじまった朝は、いつまで寝ていてもよいようなものだが、かえって早起きをしたりする。日常とは異なる生活時間の流れを意識して、軽い興奮状態になるからだろう。静かで、なんでもないように写る句であるが、そこらあたりの気分をよくとらえている。休暇であろうとなかろうと、毎朝庭に雀は来ているわけで、しかし日頃は気にもとめない存在でしかない。あわただしい朝の時間に追われて、来ていることすら意識しない場合のほうが多いだろう。それを今朝ははっきりと意識して、しばらく眺め入っているという句境』(解説より抜粋)。今回は順序についてのお話。

7/15毎日新聞の新コラム「毎日のことば」で知りました。解説は『もんぜんじゃくら【門前雀羅】――来客がなく閑散としているさまを表します。出典は中国の古典「史記」。門前にスズメを捕る網を張ることができるほど訪問者が少ないことを嘆いた表現です。逆の意味の慣用句に「門前市(いち)をなす」があります。』(毎日新聞7/15朝刊より)。

飲食店やお酒は悪くないのに・・門前雀羅とは理不尽さを感じます。今更ながらですが・・今回の新型コロナウイルス感染症に関して、順序において問題があると(繰り返しますが)今更ながらに思います。観客の有無において、飲食店に関しても、お酒も「感染の有無」「感染者か否か」を十把一絡げに相手とするため起こる規制や制限です。競技場やお店の入り口で「陽性か陰性か」がはっきりすれば、もっと言うならば、その人が家を出る前にご自身ではっきり知っていれば、有観客か無観客かはない話です。・・感染症拡大当初(2021年はじめ)ならまだしも丸一年経っても同じことをしている。もちろん全ての国民を検査するのは不可能でしょうし、選択の自由・人権など考慮すべきことも多々ありますが・・。加えて、小見出し「自粛時の飲食店は」が「自虐時の」に見えます。本来、何も悪くないのですから「自粛」ではないよなと思います。・・「自粛」自分の行動に対する反省に基づき、自分から進んで慎むこと。「自虐」自分で自分を(必要以上に)いじめること。(新明解国語辞典より)

以前セミナーで「洗濯理論」の話をしました。仕事で使うタオル洗濯の話で、空の洗濯槽に「タオル+洗剤+水」の順に入れて洗濯機をオンにすると(通常の使い方)、タオルが偏り途中で「ブーブー」と鳴り洗濯機ストップ。そこで一案!空の洗濯槽に洗剤を入れ水を張ってから、使用済みタオルをその都度投げ入れ、タオルが貯まってスイッチON、この順序ならスムーズに洗濯が完了します。登場人物は同じでも順序が違うだけで結果が異なる、これが洗濯理論。

画像は橋下氏のツイート、同感です。コロナウイルス感染症も、現在の色々な規制においても、今までの流れのなかで受け入れるのではなく、潔く今「まずすべきこと」は何かを常に問い直し行動すべきだと思うのですがね。

最後にいつもの我田引水です。歯医者に行くのなら、問題発生後に行くよりも発生前に行く方が、二百倍以上の価値があります。洗濯理論と同じ!後手後手医療よりも先手先手予防を!皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。5280


おまけ1)二曲目のChip Taylorは女優アンジョリーナ・ジョリーの叔父さんにあたり79歳時の録音です。おまけ2)冒頭の句が夏休み初日なら次の句は休み最終盤。
「かなかなやまっしろおばけの宿題帳」岡田葉子
宿題もムシ歯予防も先手先手がよろしいかと。

BBTime 525 おやつと二日酔い

BBTime 525 おやつと二日酔い
「舌噛むなど夜食はつねにかなしくて」佐野まもる

句の「夜食」と今回の「夜おやつ」は別腹ではなく別物です・・なぜなら解説に『季語は「夜食」で秋。なぜ「かなし」なのかといえば、夜食は本来夜の労働と結びついおり、夜遊びの合間に食べるというものではないからである。夜遅くまで働かないと生活が成り立たない、できればこんな境遇から逃げ出したい。そんな暮しのなかにあっての夜食は、おのれの惨めさを味わうことでもあった。ましてや「舌噛むなど」したら、なおさらに切ない』(解説より抜粋)とのこと。先日、夜おやつの記事を見つけましたので、今回「おやつ」について。また掲句は秋です、悪しからず。

その記事タイトル「その夜おやつ、ちょっと待った! 寝る前の不摂生は、翌日の仕事の効率を下げる?最新研究の結果」・・その内容は『調べたのは「夜の不摂生が、次の日の仕事のパフォーマンスに影響を与えるか、どうか」。企業に勤務する97人に、10日間にわたって、前夜の食事内容と、体調や仕事のパフォーマンスに関して聞きました。そして「夕食を食べ過ぎた」や「寝る前にジャンクフードを食べた」と回答した場合などを「不健康な食事をした日」と判定しました』(記事より)。

『この研究がユニークなのは、体調だけでなく、「仕事のパフォーマンスへの影響」を調査したことです。とくに「援助行動」と「離脱行動」という2つの行動の多さについて調べました』『研究の結果、夜に「不健康な食事」を行った人の場合、次の日の「援助行動」が減り、「離脱行動」が増える傾向があることが分かりました。しかもその影響は午後にまで続いていました』(記事より抜粋)。

「援助行動」とは、同僚が困っているのを見かけたり、スラック(ビジネス用チャット)上でヘルプを求めていたりする時に、自分の時間を割いて手助けしてあげようとする行動とのこと。また「離脱行動」とは、簡単にいえば仕事を怠けてしまうこと(記事より)。ではなぜ?夜おやつの翌日のパフォーマンスが低下するのか。二つの理由が考えられるとのこと。

記事によると『まず、食べ過ぎによる翌朝の頭痛や腹痛などの体調悪化が直接的に影響している可能性。夜の食べ過ぎは消化器官に負荷をかけます。そのことが、次の日の体調に影響を与え、仕事のパフォーマンスを落としていたのかもしれません』『そしてもう一つの可能性として挙げているのが、精神状態の影響。不健康な食事をした次の朝には、罪悪感などマイナスの感情を覚える人が多いことが分かりました』(抜粋)。

先日、少々ワインを飲みすぎまして翌朝軽い二日酔い・・記事読んで「夜おやつ」翌日の心身状態は、言わば軽微な「二日酔い」と同じだと思います。適量を越したアルコールは当然、代謝の負担がかかります。また精神にも「あそこでやめときゃよかった」と後悔の念が。「夜おやつ」を二日酔いと同じと捉え、心地良い・心地酔いでやめとくべし!・・わかっちゃいるけどやめられない。

「心地良い酔い」でやめられないから二日酔いになるのです、百も承知!そこで「夜おやつ」防止法をひとつ。小腹が空いたら迷わず「歯磨き」を!夜磨きは、お腹(胃)にも心にも歯にも良いし懐にも・・と思うのは歯医者だけでしょうか(笑)。0490


お代わり:ギルトフリー・スイーツ 以前BBTime 319「三つ星」に罪悪感ゼロ菓子について書いております。以下引用『「ギルティフリー」とは“(食べても)罪悪感のない”という意味の英語。適度な間食を摂ることで、空腹や過食による血糖値の乱高下を予防したり、空腹感を調整して体重の増加予防につなげるという効果があります』・・夜おやつが擬似二日酔いとするならば、ギルトフリースイーツはノンアルコール飲料でしょうか。ただし、ギルト(罪悪感)フリーであってもカリエスフリー(ムシ歯ゼロ)ではありません。やはり夜に小腹が空いたら、歯磨きを!

 

BBTime 524 ファストバナナ

BBTime 524 ファストバナナ
「五月雨を集めて早し最上川」松尾芭蕉

あまりにも有名な句ですが裏話を読むと・・『知っている人もいると思うが、この句の原形は「さみだれを集めて涼し最上川」であった。泊めてくれた船宿の主人に対して、客としての礼儀から「雨降りのほうが、かえって涼しくていいですよ」と挨拶した句だ。それを芭蕉は『おくのほそ道』に収録するに際して、「涼し」を「早し」と改作した。最上川は日本三大急流(あとは富士川と球磨川)のひとつだから、たしかにこのほうが川の特長をよくとらえており、五月雨の降り注ぐ満々たる濁流の物凄さを感じさせて秀抜な句に変わっている。ところで、実は芭蕉はこのときにここで舟に乗り、ずいぶんと怖い目にあったらしい。「水みなぎつて舟あやうし」と記している。だったら、もう少し句に実感をこめてくれればよかったのにと、私などは思ってしまう。単独に句だけを読むと、最上川の岸辺から詠んだ句みたいだ。せっかく(?)大揺れに揺れる舟に乗ったのに、なんだか他人事のようである。このころの芭蕉にいまひとつ近寄りにくい感じがするのは、こういうところに要因があるのではなかろうか。』(解説より抜粋)。今回は「早し・ファスト」について。

先日、大好物バナナの記事を見つけました。フランク・ラポルト=アダムスキー氏の提唱する理論に関する記事「日本人に多い「腸を汚すバナナの食べ方」5大NG」。まず前提に「「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ」。その組み合わせとは「速い」と「遅い」で、食物(フード)には腸の通過が「速い」と「遅い」とがあるようです。

「アダムスキー式腸活法」というのは、食品を「下りてくるのが速い食品(ファスト)」と「下りてくるのが遅い食品(スロー)」に分け、この2種類を同時に摂取しないことで「腸の詰まりを防ぐ」腸活法です。  「バナナ」をはじめとした果物は、「消化管を早く通過する『ファストの食品』」に分類されます。ほかにも「ヨーグルト」や「はちみつ」といった食材が「ファスト」のカテゴリーに含まれます。一方で、「通過の遅い『スローの食品』」には、「小麦粉」や「米」「肉」「魚」「野菜」「ナッツ」などがあります。 したがって、バナナ(ファストの食品)を食べるときには、こうした「スローの食材」との組み合わせを避ける必要があるのです』(記事より)。

ちなみに記事タイトルにある「5大NG」とは・・NG1「バナナ×小麦」具体的にはバナナケーキ、バナナマフィン、バナナ入りのパンなど。NG2「バナナ×ナッツ」。NG3「バナナ×豆乳」バナナヨーグルトやバナナ牛乳はOKですが、大豆製品はダメとのこと。NG4「食後のバナナ」。NG5「朝食の米やパン×バナナ」・・なぜNGなの?

記事によると『「どんなスーパーフードでも、消化管が詰まって『正常に流れていない状態』では、腸の中で『奇跡』を起こせない」と考えるのが「アダムスキー式腸活法」なのです。  いくら体にいい物質を食べても、それを体の内側に取り込む通路「腸の壁」が汚れでふさがっていれば、バナナは効果を発揮できないまま体外へ排出されていくことになります。むしろ、あまりに長い時間、腸内にとどまったバナナは腐敗し、これがさらに腸をふさぐことになりかねません。「バナナ」だけでなく、どんな食べ物であっても、「腸を汚さない食べ方」を心がけ、「腸が栄養を吸収できる環境を整えてあげる」ことが、お腹だけでなく体全体の健康のために欠かせないのです』(記事より抜粋)。

記事を読むと、小生のバナナの食べ方・楽しみ方はほとんどNGのようです。しかし「アダムスキー式腸活法」を遵守すれば、気軽にバナナを楽しめないような気がします。(小さな声で)バナナは薬じゃない!と呟きたくなりますが。

ところで「ファスト」「スロー」といえば、口の中の通過速度も重要なんです。お分かりのように「スロー」な食べ物・スイーツはムシ歯発生リスクが高く、「ファスト」なものはリスクは低くなります。キャラメルは超スロー、ハイチュウなんぞ超超スロー。アイスクリームやプリンはファストです。梅雨明けのスイーツには是非ファストのスイーツを!ファストスイーツお代わりをどうぞ!「ハイチュウ中毒ハイ注意」「飴と雨」「五輪と三輪」8020


お代わり:三枚目画像の意味をご存じの方も多いのでは?「鰻と梅干し」は食い合わせが良くない、と聞きます。「合食禁:がっしょくきん」「食合禁:しょくごうきん」と言われるそうで、医学的には「鰻と梅干し」はNGではなくむしろ良いとのこと。これはフェイク、詳しくはこちら。ちなみに今年の土用の丑は7/28水曜日。

BBTime 523 漱石枕流

BBTime 523 漱石枕流:そうせきちんりゅう
「朝貌や惚れた女も二三日」夏目漱石

時代が違うと言えばそれまでですが今なら・・。解説には『朝貌は「朝顔」。こういう句を読まされると、やっぱり漱石は小説家なんだなあと思う。美しい花の命のはかなさを惜しむことよりも、人間心理の俗悪さを露出することに執心してしまう。朝貌は、もちろん夜をともにした女の「朝の貌」にかけてある。漱石は、ひややかにそんな女の貌を見つめるタイプの男なのであった』(解説より抜粋)。今回は「嗽:うがい」について。

前回「つばめつばくろ」に書きましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の主犯は「唾液」です。主犯唾液ですのでマスクや黙食は有効なのです。またBBTime 503「何かある!」に書いていますように、歯科医院でクラスターがほとんど出ていないことは不思議な事実です。おそらく「バキューム(吸引)とこまめなウガイ」が感染拡大防止に有効なのだと思います。診療中には、患者さんの口の中に指を入れ覗き込みます。ただし患者さんが話すことは少なく(診療中は患者さんは話せません)、真正面での会話も少ないです。術者(歯科医師・歯科衛生士など)はマスクとメガネやゴーグルを着用します。

皆さんの日常に生かせる事として「くちうがい」をオススメします。喉(のど)うがいではなく口うがいです。コロナウイルスは口の中の細胞に入り込み増殖します。ウイルスを含んだ細胞が剥がれ落ちるなどして唾液中に浮遊します。このウイルスを含んだ細胞入りの唾液が会話などで外に飛び、向かいの人の開いた口から入ると、その人の口の中の細胞に入り込み・・の繰り返しで感染拡大となるのです。黙食が難しい場面では、話始める前にひと呼吸おいて「口うがい」してから話す。可能ならば対面ではなく横並びで席について食事する。唾液のドロプレット(小滴)は約1メートル離れると届きませんので、1メートル以内で人(特に知らない人)と話す時にはマスク着用する。ヤバいと思ったらすぐ「口うがい」する。希望者へのワクチン接種完了まではまだまだです。是非!自己防衛を。

最後に「漱石枕流:そうせきちんりゅう」について。夏目漱石のペンネームの経緯は・・『正岡子規との出会い・1889年(明治22年)、金之助は同窓生として漱石に多大な文学的・人間的影響を与えることになる俳人正岡子規と出会う。子規が手がけた漢詩俳句などの文集『七草集』が学友らの間で回覧された時、金之助がその批評を巻末に漢文で書いたことから、本格的な友情が始まる。この時に初めて漱石という号を使う。漱石の名は、代の『晋書』にある故事「漱石枕流」(石に漱〔くちすす〕ぎ流れに枕す)から取ったもので、負け惜しみの強いこと、変わり者の例えである。「漱石」は子規の数多いペンネームのうちの一つであったが、後に漱石は子規からこれを譲り受けている』(Wikipediaより引用)。漱石は子規との友交のなかで俳句を詠みますが、子規が「君は俳句の才はないからやめた方がいい」と諭し、漱石は俳句を諦め小説に転向したと聞きました。漱石(負け惜しみが強い)なのに子規の助言に従ったとは、かなり子規のことを尊敬していたのでしょうか。感染拡大に関しては「漱石枕流」ではなく朝顔の花言葉の「結束」の方がよろしいかと。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。1000

BBTime 519 イカリをあげて

BBTime 519 イカリをあげて
「マスクして人の怒りのおもしろき」上野さち子

掲句の季語は「マスク」で冬です、悪しからず。解説には『句は、大きなマスクをした人が、盛んに怒っている図だ。通りすがりに見かけて、ちょっと足が止まった。その人は大声で何かを言っているのだが、マスクに声がこもってしまって、明瞭には聞き取れない。口も鼻も覆われているし、わずかに目の光りだけが怒りの形相を伝えてくる。まことに恐ろしげな目つきで、しかし、言葉はモゴモゴだ。笑っては失礼かと思うが、作者は思わず吹きだしそうになってしまった。それを「おもしろき」と単純素朴に押さえているところが、それこそ実におもしろい。何が原因で怒っているのかは知らねども、たしかに第三者として見ていると、句のとおりに「人の怒り」に笑いを誘われることがある。そして、そんなに、こっちが笑いたくなるほど逆上することもあるまいにとも思う。むろん、これは第三者の心の余裕が思わせることなのだが……。といって、句はマスクの人を揶揄しているのではない。むしろ、つくづく人間とは「おもしろき」生き物よと感心しているのである』(一部抜粋)。今回は「イカリをあげて」

『ワクチンもない。クスリもない。 タケヤリで戦えというのか。 このままじゃ、政治に殺される。 私たちは騙(だま)されている。 この一年は、いったい何だったのか。 いつまで自粛をすればいいのか。 我慢大会は、もう終わりにして欲しい。 ごちゃごちゃ言い訳するな。 無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。 今こそ、怒りの声をあげるべきだ。』5/11宝島社の新聞広告より。

COVID-19にイカリを上げる
発症そのものにイカリを上げる
原発場所にイカリを上げる
初期封鎖対応不備にイカリを上げる
水際封鎖不完全にイカリを上げる
国内初期対応不備にイカリを上げる
全世帯配布ガーゼマスクにイカリを上げる
第一波対応にイカリを上げる
緊急宣言一回目にイカリを上げる
オリンピック延期にイカリを上げる
マスクをせずにくしゃみする人にイカリを上げる
年越しても収束しないことにイカリを上げる
変異株ウイルスにイカリを上げる
路上飲みにイカリを上げる
オリンピックありきにイカリを上げる
はっきりしないけどイカリを上げる
・・・・

この一年は、いったい何だったのか。 いつまで自粛をすればいいのか。 我慢大会は、もう終わりにして欲しい。 ごちゃごちゃ言い訳するな。 無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。 今こそ、怒りの声をあげるべきだ。(宝島社広告抜粋)

『今からもう、よく考えておくべきだ。いったい何に元どおりになってほしくないのかを。(パオロ・ジョルダーノ)◇感染者の数、発生地からの距離、マスクの販売枚数、株価暴落で失う金額、検査結果が出るまでの日数と、数えてばかり。恐怖にも浸され頭がいっぱいだけど、それでも「今までとは違った思考をしてみるための空間」を確保しておこうと、イタリアの作家は言う。コロナは今「僕らの文明をレントゲンにかけている」のだからと。『コロナの時代の僕ら』(飯田亮介訳)から』(朝日新聞折々のことば 2020/5/23)。ちょうど一年前のコラムです。

『一ばんしりぞけがたい誘惑は何かというと、まったく考えるのを放棄してしまいたいという誘惑よ。シモーヌ・ヴェイユ 鷲田さんのことば それだけが「ただ一つ、これ以上苦しまないですむ方法」だと、炭鉱労働者や失業者を支援し、みずからも工場に入った思想家は言う。断片化された労働、機械の速度への隷従、命令への服従。気がつけば彼女自身が「服従よりもさらにすすんで、何ごともあきらめて受け入れるようになっていた」。『工場日記』(田辺保訳)から。(鷲田清一)2017/11/29朝日新聞朝刊より。

八十四歳渋沢栄一翁が、関東大震災(1923年・大正12年)時に「みんな何をしてもらえるかより、みんな何ができるかを考えようじゃないか」と(NHKラジオ第二「歴史再発見」より)。かのジョン・F・ケネディは1961年1月20日、ワシントンD.C.で行われた大統領就任演説で「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい」と語りました(参照元)。イカリを上げて上げて上げて、堪忍袋が空疎になったらじっくり考え、考えたら自ら行動に移すべきではないか・・と思います。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。6240