BBTime 305 諸刃の刷子

BBTime 305 諸刃の刷子
「一生を泳ぎつづける鮪かな」星野恒彦

解説に「季語は「鮪(まぐろ)」で冬。なぜ冬なのか。冬に食べるのが、いちばん美味だからである。鮪にかぎらず、多く動植物の季節への分類は、食べごろをポイントになされている。その意味で、歳時記は人間の食い気がいかに旺盛かを示す「食欲辞典」の趣もある。ところで、掲句は食欲とは無関係だ。おそらくは、魚市場かどこかで丸のままの大きな鮪を見ての感慨だろう。べつに鮪でなくても、鯛や平目でも構わないようなものだが、しかし、鮪の流線型というのか紡錘形というのか、とにかく猛烈なスピードで泳ぐための体型があって、はじめて句が生きてくる。英語では、鮪を「tuna(ツナ)」と言う。ギリシャ語の「突進」という言葉に由来するそうだ。古代から、鮪の高速遊泳に、人々は目を瞠っていたというわけである。すなわち、鮪は一生をひたすら「突進」しつづける魚ということであり、比べれば鯛や平目のイメージは休み休み泳いでいるような感じがする。一生を突進しつづけるとは、勇壮にして豪放だ。が、他方では、何故に突進しなければならないのか。何故に、そんな運命に生まれついたのか。そうした哀しい感情もわいてくる。そういう句だと思う」解説より。

干支にちなんで「猪突猛進」ではないでしょうけど、マグロは「海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し、ここを通り抜ける海水呼吸する。泳ぎを止めると窒息するため、たとえ睡眠時でも止まらない」とウイキペディアにあり、猪突猛進どころか睡眠猛進でイノシシより上手(うわて)です。さてヒトは残念ながら「一生を磨きつづける皓歯かな」です(皓歯:こうし・白い歯)。この時期「歯を磨くと痛い」「冷たいものが滲みる」の主訴で来院する方が多いので、前回「ややこしい」前々回「楔状欠損」に続いて再度歯磨きのお話。

画像は天皇の「三種の神器」のひとつと言われる「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」で片刃ではなく諸刃(もろは)の剣です。「諸刃の剣:もろはのつるぎ」とは「諸刃の剣とは、一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険もあるというたとえ。また、相手に打撃を与えるが、自分もそれと同等の打撃を受けるおそれがあるというたとえ」とあります(出典はこちら)。歯ブラシも使い方によっては「諸刃の剣」となってしまうのです。

日本IBMのホームページに楔状欠損について「ブラッシングの害」の記事があります。歯を守る道具である歯ブラシの使い方を誤ると「歯を削る道具」となってしまいます。心当たりの方は是非変えてください。1)始めから歯磨き粉は使わない。2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く。3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ。以上3点を是非お試しください。

1)始めから歯磨き粉は使わない→オススメ歯磨き粉:ライオンのチェックアップです。チューブ表には「フッ化物高濃度配合(1450ppmF)・低発泡・低香味・低研磨・キシリトール」の言葉が表示されてます。楔状欠損を避けるには「低研磨」が有効です。歯磨き粉不使用でも問題ないと小生は確信しますが、気になる方は仕上げに少量使う程度で充分です。

2)グー握りをやめて鉛筆握りで磨く→オススメ歯ブラシ:花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト:HPには「ネバつき・口臭・歯肉炎などの歯周トラブルを意識している人の約半数が歯ぐき下がりを気にしており、歯周疾患、咬合とともに歯みがき時の「強すぎるブラッシング圧」がその原因のひとつであるといわれています。また、ブラッシング圧が強めの人は、いつものクセで無意識のうちに強い力で磨いてしまうことで歯や歯ぐきを傷つけてしまったり、気になる歯ぐき下がりを引き起こす要因となっていることがわかりました。(2016年 花王調べ)」とあります。

3)歯を磨くではなく、歯を洗うイメージを持つ→唾液で(歯磨き粉不使用)歯をだらだら洗う。歯を守る道具が歯を傷める道具にならないために、この三点を試してください。

おまけ:4)ミンティアブリーズ磨きは楽しく長続きします。方法は超簡単!一粒口に入れて歯ブラシでチョコマカダラダラ磨き。5)絶対歯を傷めない洗い方(磨き方)→うがいです、またフロスも歯を傷めません。

マグロの握り・マグロ丼・他マグロ料理を堪能しつづけるためにも、歯ブラシを諸刃の剣にしないことをオススメします。6000

BBTime 304 ややこしい

BBTime 304 ややこしい
「鮟鱇のややこしき骨挵りけり」山尾玉藻

「手篇に弄ぶと書く挵(せせ)るは、その字が表す通り、箸で食べ物をつつきまわすこと。決して行儀がよいことではないが、対象が鮟鱇であることにより、納得の一句となった。河豚にまさる美味と呼ばれる鮟鱇だが、グロテスクな見た目同様、その身もきれいな切り身となるわけではなく、どの部位もかなり複雑な形態をしている。骨にも皮にもゼラチン質の身をまとい、料亭によっては「骨についた身はすべてしゃぶって食べつくしてください」とまで言われるほど。」解説より

イラストは奥歯です。鮟鱇までは複雑ではないにせよ、前歯奥歯ともにシンプルな形態ではなく、加えて歯と歯の隣り合う部位は複雑というよりも磨くには窮屈です。鮟鱇の身や骨ならばしゃぶる事もできますが歯の場合、歯ブラシや糸(フロス)で丁寧に磨くしかありません(小生の意見)。歯を文字通り隅々までキレイにすることは実はかなり「ややこしい」のです。今回、口友二本で紹介した二本についての一言。

どちらか一本ならば「花王ピュオーラ歯ブラシ薄型コンパクト」を選びます。汚れ落ちなら「ライオンSP-T」に軍配を上げますが、だらだら唾液磨きにはピュオーラがベターです。軽くてスリム、鉛筆握りしやすい歯ブラシ。普通と柔らかめの二種類あり、歯茎に問題なければ「ふつう」で良いでしょう。

「ながらスマホ」はオススメしませんが「ながら磨き」「だらだら磨き」はオススメですと言うより必要です。なぜならば、歯の形態は複雑で汚れの溜まりやすい場所はここかしこに有ります。そうなると必然的に磨く時間は長くなります。鉛筆握りしやすく軽いこの歯ブラシ是非お試しあれ。もちろん歯磨き粉つけずに「唾液磨き」で!複雑な形態、窮屈な磨きにくい場所をキレイにするには色々な方向からのアプローチ(歯磨き)が必要となります。鉛筆握り磨きの可能な方にはお勧めの一本です。3636


おまけ:文珍さんの本の中でややこしいを「赤子の小便」とも(笑)「赤子=ややこ+小便=しい」。ネットを見ると、ややこしい(赤子しい)の対義語がおとなしい(大人しい)とのこと本当かいな?ややこしいの意味は「複雑で厄介である」。歯をキレイにするのは赤子しい、ご自愛の程、唾液磨きの程。

BBTime 303 楔状欠損

BBTime 303 楔状欠損
「米磨げばタンゴのリズム春まぢか」三木正美

作者はお米を研ぐ(とぐ・磨ぐ)水の温み(ぬるみ)に春を感じたのでしょうか。洗うのではなく「研ぐ」理由は「精米後に残った糠(ぬか)を洗い落とすためにお米の粒同士をこするようにして研ぐ必要がある」とのこと(こちらに詳しく)。

「楔状欠損」は「くさびじょうけっそん」もしくは「けつじょう欠損」と読み、歯ブラシの誤用や噛む力などでくさび状に生じる欠損のことです。歯冠(しかん)の歯茎に近い部にできやすく「歯がしみる」「ものが詰まる」「歯磨きの時にピリピリする」などの症状で来院されます。治療はムシ歯同様に樹脂を詰めることになります。患者さんの「これはムシ歯ですか?」の質問には「ムシ歯ではないけれどムシ歯と同じ治療となります」と説明します。

原因のひとつは「歯ブラシの誤用」:過度な力での歯磨き、歯磨き粉の使い過ぎ、歯ブラシのグー握り、横磨きなどが考えられます。歯医者から見るとモッタイナイ話です、もちろんご本人にとっても。原因を説明すると多くの患者さんはエッ!という顔に「ムシ歯にならないためのしっかり磨きが逆にダメージを与えていたの?」と怪訝な表情をされるのです。

画像はサンスターのページから拝借。サンスターライオンも「グー握り」より「鉛筆握り」を推奨しています。先月「口友二本」で同じようなことを書いておりますが、それ以降にかなりの楔状欠損を目にしましたので同じ話題に触れました。タンゴのリズムに乗せて歯を磨くのはOKですが、ペングリップをお忘れなく。(歯科医師として)いつも思います。「歯を磨く」ではなく「歯を洗う」ほうが過度な力を入れずに済むような気がします、もっと良いのは「キレイにする」かも。磨くではなく洗う、洗うよりもキレイにする!力を抜いてペングリップで。1700



おまけ:句の解説より「気がつくと「タンゴのリズム」で「米を磨(と)」いでいた。たぶん、鼻歌まじりにである。なるほど、タンゴの歯切れの良い調子は、シャッシャッと米を磨ぐ感じに似あいそうだ。想像するに、作者は直接手を水につけて磨いではいないようである。何か泡立て器のような器具を使っていて、それがおのずからシャッシャッとリズムを取らせたのだろう。手で磨ぐ場合には、そう簡単にシャッシャッとはまいらない。そんなことをしたら、米が周囲に飛び散ってしまう。子供時代の「米炊き専門家」としては、そのように読めてしまった。(中略)いつだったか辻征夫に「『ラ・クンパルシータ』って、どういう意味なの」と聞かれても、答えられなかったっけ」(解説より)。ちなみに「タイトルの「Cumparsita(クンパルシータ)」とは、イタリア語の「Comparsa(仮装行列)」がなまったもので、「Cumparsita」はその縮小語」とのことです(出典はこちら)。

BBTime 301 シセキ巡り

BBTime 301 シセキ巡り
「よく食べてよく寝て人日となりぬ」青山 丈

「人日:じんじつ」って何?人日とは本日一月七日のことです。「古来中国では、正月の1日をの日、2日を狗()の日、3日を)の日、4日をの日、5日をの日、6日をの日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。また、この日には7種類の野菜(七草)を入れた(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草がゆとなった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。人日を含む五節句が江戸幕府の公式行事となり[1]将軍以下全ての武士が七種粥を食べて人日の節句を祝った」ウイキペディアより引用。ここに出てくる五節句とはご存じ「年間の五つの節句人日(じんじつ)(正月7日)・上巳(じょうし)(3月3日)・端午(たんご)(5月5日)・七夕(しちせき)(7月7日)・重陽(ちょうよう)(9月9日)」のことです(コトバンクより)。今回はよく食べるためのシセキを巡るお話。

画像は「The Pioneer Plaque:パイオニアプラーク」と呼ばれる銘板で「この金属板は1972年1973年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号11号に取り付けられた銘板で、人類からのメッセージを絵で記したものである」(ウイキペディアより)。プラークとは「銘板」のことでもあります。夏目漱石関連のプラークもロンドンにあります。銘板:めいばん=小型の平板に銘柄(仕様)を表示したものである。銘柄を表記する板、またはプレート、コーションラベルのこと。

歯科で言うプラーク:plaqueは歯垢(しこう)のこと、そのプラークをベースに石のように固くなったものが「歯石:しせき」。史跡巡りの際に目印となるのが「プラーク」・・正月早々駄洒落ですみません(笑)。下の画像は漱石滞在の家屋。

さて、歯石のつきやすい場所は下の前歯(両側糸切り歯までの六本)の舌側(ぜっそく)です。理由はそのすぐ近くに唾液の開口部があるからです。鏡を見ながらベロを上に上げると一本の筋がピーンと見えます。筋(小帯:しょうたい)の歯に近い方の付け根にプクッと膨らんだ部分が左右一対あります。この舌下小丘から唾液が出てくるために下の前歯の舌側はいつも唾液で濡れており、結果的に唾液中のカルシウム成分が沈着して歯石となって行きます。ところが唾液にはムシ歯予防効果もあるために、もっともムシ歯になりにくいのも下の前歯のベロ側なんです。

過去にも書いておりますが是非「唾液磨き」をオススメします。唾液磨きの利点は「1)唾液の持つムシ歯予防効果を活用できる。2)歯磨き粉不要。3)歯磨きする場所が広がる(洗面以外でも可能)。4)うがいの必要ないため「だらだら磨き」が可能」などです。溜まった唾液ゴックンに抵抗感のある方は、磨く前に水やお茶で口をゆすいでから磨かれると良いでしょう。

いつも唾液で潤っているのが下の前歯でムシ歯になりにくい、反対に唾液が届きにくいのが上の前歯の唇側なんです。皆様、思い当たる節があると思います。上の前歯はムシ歯治療受けたけど、下の前歯は無い。繰り返しますが唾液にはムシ歯予防効果があります!その唾液を使わずお金を出して歯磨き粉を買って磨くなんて・・。気になる方は気になった時に歯磨き粉を使われたらいかがでしょう。

本年四月をもって平成も終わり新元号に変わります。言い換えれば「新時代」へ突入します。これを機に旧習慣から新習慣へ変えてみられては?小生もここ一年ほどで「米抜き」「朝食抜き」の生活に変えましたが、結局どうってことない(苦痛なし)!今の方が絶対ベターと感じます。あなたも是非「唾液磨き」を新習慣に!8120

BBTime 298 おもちや

BBTime 298 おもちや
「よい夢のさめても嬉しもちの音」五筑(江戸時代)

掲句を読むと落語「尻餅」を思い出します。解説にも「落語に「しりもち」という演目があり、貧乏で「引摺り餅」を頼めない男が、それでは世間体が悪いというので、大晦日の暗いうちにに一計を案じる。近所に搗く音さえ聞こえればいいんだろと、さも「引摺り餅」の男たちがやってきているかのように、数人の声色を使い分け、大声で餅搗きシーンを自演しはじめる。で、「もちの音」を出すために、女房の丸出しの尻を叩いた。だから「しりもち」」(解説より)。今回はもちはもちでも「お餅屋」ならぬ「おもちゃ」について・・失礼!

先日ラジオから「なぜが我が家は仏壇にプレゼントが置いてあった。幼心に不思議だった」とリスナーの便り。やはりサンタさんは宗教を超えているのでしょう。拙ブログで「毎日使う道具」「毎日道具は!」「口友:くちとも」と綴る中で、おもちゃも毎日使うモノ、いつも身近にあるモノだと気がつきました。ただし、おもちゃは「ロッテお口の恋人」同様、使いたくて使うモノです。歯ブラシは「使いたくて使う」と言うより「必要に迫られて使う」モノでしょう。

ケータイ電話を手にした時にこれは「オトナのおもちゃ」だとつくづく感心した記憶があります。様々な色や形、機能も色々まさしくおもちゃ。平成終わる今、ケータイは「みんなのおもちゃ」となりました。老若男女の玩具です。ケータイ同様、歯ブラシを「仕方なく使う道具」から「みんなの玩具」にすることができれば、もっと歯を磨いてもらえるのではと考えるのです。ケータイ電話機能が音声通話とメールのやり取りだけであったらこれほどまでの多くの人が携帯したでしょうか?

Technology Entertainment Designの頭文字で「TED」。まさしくスマホはこのTED!現在考案中の歯ブラシも「Teeth Health」「Entertainment」「Design」でTED、つまり歯ブラシのおもちゃ化を考えています。磨いて楽しい・見ても楽しい・置いても楽しい歯ブラシ、平成のうちに具現化したいのですが・・。

句の解説が面白いのでご紹介(以下引用)「早朝、まだ暗いうちに、近隣で餅を搗く音に目が覚めた。せっかく「よい夢」を見ていたのに、破られてしまった。しかし、破られても「もちの音」を聞くほうが嬉しい気分である。さあ、いよいよ正月だ。子供のころは農村に暮らしたので、私にも同じ体験がある。この時季になると、毎朝、どこからか「もちの音」が聞こえてくるのだった。正月を待つ心は、子供のほうが熱い。寝床のなかで聞いていると、なんだかとてもドキドキした。思い返すと、旧家ほど早めに搗いていたようだ。我が家のような新参の家や小さな家が、最初に搗くことはなかった。搗く順番に、何か暗黙の取り決めがあったような気がする。したがって、我が家では大晦日近くに搗いていた記憶がある。二十九日だけは「苦餅」となるので、搗くのは避けた」解説より。子供達にとって、昔のお餅は今のクリスマスケーキだったのでしょうね。お餅を食べた後も歯磨きをお忘れなく、皆様よいお歳を!2770



一年前も「小さい幸せ」として「尻餅」を取り上げていました、こちらもどうぞ!大掃除でこんなおもちやも出て来ました。

BBTime 297 口友二本

BBTime 297 口友二本
「胸にさす鉛筆日脚伸びにけり」斎藤優二郎

画像は約一週間前の「火の山と火の玉」(桜島と朝日)。さて歯磨きオタクより二本の口友(歯ブラシ)について。皆さんは歯ブラシの持ち方に「鉛筆握り」と「グー握り(パームグラスプ)」があるのはご存じだと思います。小学生以上の方には「鉛筆握り」を勧めます。理由は大きく三つあります。

1)過剰な圧がブラシにかかりにくく歯茎や歯をいためにくい。2)細かい動きが可能なので隅々まで磨ける。3)歯ブラシが長持ちする。その訳は?

1)グー握りだと腋が開いてストローク(歯ブラシの動き幅)が大きくなりゴシゴシ磨きになりやすく、ゴシゴシ磨きになるとまず歯茎を傷めます。傷んだ歯茎は下がります(見かけ上歯が長くなる)。歯茎が下がると本来歯茎の下に隠れている根っこ部分が露出します。口の中に生えている歯の部分(歯冠:しかん)表面は硬いエナメル質によって覆われています、水晶に匹敵するくらいの硬さです。しかし根っこ部分(歯根:しこん)表面はエナメル質ではなくセメント質であり、エナメル質に比べてかなり軟らかいのです(画像参照)。このため日々のゴシゴシ磨きで容易に削れてしまいます。使用される歯磨き粉が研磨剤配合であれば、セメント質はたまりません!エナメル質の硬さがモース硬度指標で7(水晶も7)に対し、セメント質は骨と同様の4−5、エナメル質やセメント質の内側にある象牙質は5−6です。

2)グー握りゴシゴシ磨きで歯の表面は割と磨けますが、歯と歯の間はほとんど磨けません。ブラシの動きが直線的で磨き残しがかなり発生します。鉛筆握りなら細かい動きも容易で、直線のみならず描円(びょうえん:丸く動かす)や、たて磨き斜め磨きも可能です(こちら参照)。3)過度な圧が加わらないのでブラシも長持ち。

やっと本題、今回オススメするのは二本!ライオンのシステマSP-T歯ブラシ(1本500円以上)と花王のピュオーラ薄型コンパクト歯ブラシです(300円位)。
1)システマSP-Tは色は白と淡いピンクの二種、硬さはソフトのみ。多分ドラッグストアでは入手困難で歯科医院かネット購入がオススメです。もちろんネットの方が安いです(400円以下)。2)ピュオーラ薄型コンパクトは色は三種(青・ピンク・黄)、硬さは普通とソフトの二種。スーパーやドラッグストアで購入可。特にピュオーラ薄型コンパクトは自然と鉛筆握りになりますが、小学生には磨きにくいかもです。


今年は先日12/22が冬至でした。冬至は日(昼間:日の出から日の入り)が一番短い日ですが、翌日から日の出が早くなるのではないそうです。冬至から約半月後のお正月明け頃から日の出は日に35秒ほど早くなってくるようです。まだまだ夜明けは遅くなります、今週末は大寒波襲来とのこと、是非口友ブラシを枕の友としてベッドに。目覚めたらぬくぬくベッドの中で目覚まし磨きもオススメです。

最後に、冒頭の句は奥が深いようです。以下解説より引用「元来「日脚(ひあし)伸ぶ」は冬の季語。冬至過ぎの少しずつ日脚が伸びていく状態を言う。だが「伸びにけり」となれば、早春と考えたほうがよいだろう。真冬に比べると、このごろはずいぶんと日没が遅くなってきた。作者は戸外で仕事をしているのだろうか。あるいは吟行の夕暮れ時かもしれない。いずれにしても、本格的な春の訪れの予感のなかで、作者の胸の内は明るくなっている。胸ポケットにさした鉛筆も明るい色だ。平凡な句のようでいて、そうではない。鋭い」解説より。本日クリスマス、春はまだまだ。ケーキの後の歯磨きはもちろん鉛筆握りで! 2170


BBTime 293 八のつく日

BBTime 292 八のつく日
「鰤にみとれて十二月八日朝了る」加藤楸邨

「季語は「鰤(ぶり)」で冬。「十二月八日」は、先の大戦の開戦日(1941)だ。朝市だろうか。見事な鰤に「みとれて」いるうちに、例年のこの日であれば忸怩たる思いがわいてくるものを、そのようなこともなく過ぎてしまったと言うのである。平和のありがたさ。」解説より抜粋。忸怩:じくじ「ひどく恥じいる様子」の意の漢語的表現。自分自身の心情を表わすのに用いる。(新明解国語辞典)

前回「毎日道具は!」を書き始めたのが十二月八日、この日何の日では・・
1941年「太平洋戦争開戦:対米英開戦記念日(太平洋戦争開戦記念日)1941(昭和16)年12月8日午前3時19分(現地時間7日午前7時49分)、日本軍がハワイ・オアフ島・真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し、3年6箇月に及ぶ大東亜戦争対米英戦(太平洋戦争)が勃発した。「12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」という意味の暗号電報「ニイタカヤマノボレ1208」が船橋海軍無線電信所から送信され、戦艦アリゾナ等戦艦11隻を撃沈、400機近くの航空機を破壊して、攻撃の成功を告げる「トラトラトラ」という暗号文が打電された。元々は、ワシントンで交渉していた野村・来栖両大使がアメリカ側に最後通牒を手渡してから攻撃を開始することになっていたが、最後通牒の文書の作成に時間がかかったため、事実上奇襲攻撃となってしまった。アメリカ軍は「リメンバー・パールハーバー」を戦争遂行の合言葉とした。」出典はこちら
1980年「ジョン・レノン忌1980年のこの日、ビートルズのメンバーだったジョン・レノンがニューヨークの自宅アパート前で熱狂的なファン、マーク・チャプマンにピストルで撃たれて死亡した」出典はこちら。もうひとつ「歯ブラシ交換の日」

ライオンにより昨年制定「当社は、毎日行う歯磨き行動で、常に「歯垢を除去」できるよう、歯ブラシを1ヶ月に一度定期的に交換することを推奨し、毎月歯ブラシを交換する習慣を広める活動に取り組みます。定期的な歯ブラシ交換への気づきを促すため、歯ブラシの歯(ハ=8)にちなんで、毎月8日を「歯ブラシ交換デー」として一般社団法人 日本記念日協会に申請し、2017年12月27日(水)に認定を受け、新たな記念日として制定されました。今後もライオンは、オーラルケア市場、歯ブラシカテゴリーを牽引していく企業として、毎月8日に歯ブラシ交換を促進させる活動を実施してまいります」ライオンHPより。

ネット検索すると365日ほぼ毎日が「〇〇の日」。いつぞやショートケーキの日は何日?と聞かれてわからず、答えを聞くと・・なるほど!と合点しました。さて歯ブラシ交換について。多くのメーカーは1ヶ月ごとの歯ブラシ交換を勧めています。もちろん反対しませんが・・小生のオススメは複数本同時使用です。両手に一本ずつ持って二本で磨きましょうではなく、自宅用・職場用・お風呂用・ベッド用・携帯用など複数本用意することをオススメします。朝起きて自宅用(洗面所など)、ランチ後に職場用(デスクで)、夜入浴中にお風呂用、寝る前に寝ながらベッド用、可能ならば車で移動中に携帯用・・これで磨くチャンスは5回もあります!ポイントは唾液磨きです。歯磨き粉使用は可能な朝と入浴中だけで充分です。

ある知り合いは同じ靴を二足買って日替わりで履く、この方がそれぞれをより長持ちさせるとのこと。歯ブラシも同じような気がします。しかし、真の狙いは歯ブラシを長持ちさせるのではなく「歯」を長持ちさせることです。

冒頭の句を読んでふと「八」がつく「カンパチ」が頭に浮かびました。冒頭画像は「ブリ」これは「カンパチ」小生には区別がつきかねます。「日本近海ではブリやヒラマサより漁獲量が少なく、美味な魚でもあるため、天然ものは高級食材として扱われる。身は締まっていて脂も乗っている。刺身寿司しゃぶしゃぶ照り焼き塩焼き等で食べられる。身を下ろした後の頭や骨はアラ炊(アラ煮)にもできる」ウイキペディアより。もしや毎月八日は「間八」の日?と調べましたが違いました。ちなみに名の由来は「名前は,正面から見た際に目の上の斜め帯が漢字の「八」の字に見えることに由来します」とのことでした。

個人的オススメはライオンの「SP-T」です。鉛筆握り唾液磨きするとすぐさま違いがわかります。歯の表面がキュッキュッと鳴り始めます、一度お試しあれ!5050
https://youtu.be/E8gmARGvPlI
https://youtu.be/wKtCM5SyGAg

BBTime 292 毎日道具は!

BBTime 292 毎日道具は!
「温めるも冷ますも息や日々の冬」岡本 眸

言い得て妙!フーもハーも「同じ息・同じ温度」なのに。以下句の解説より抜粋「日々の、なにげない所作の意味を新しい視点でとらえなおすことは、創作の喜びのひとつです。作者自身が、「そうか、そんな見方があったのか」と、書いて後に気づくこともあります。掲句を読んで最初に感じたのは、なるほど「息を吐く」ことは、ものを温めもし冷ましもするのだったという発見でした。そしてこういった句を読むたびに、どうしてそんなあたりまえのことに今まで気づかなかったのかと、自分の鈍感さを思い知らされるのです。「温める」は、冬の寒さの中で頬を膨らませて、自分の体の中の温かみを掌に吹きあてる動作を言っているのでしょう。一方「冷ます」は、たとえばテーブルに載ったコーヒーカップの水面へ、横から冷たい息を送ることでしょうか。でも、いったんは冷ましたコーヒーも、結局は体の中に流れ込んで、人を温めることに結びついてゆきます。全体が、人の動作のやさしさを感じさせてくれる、てのひらで包み込むような句になっています」解説より。

マイカップで日々コーヒーを楽しむ珈琲党の方もおられるでしょう、今回のタイトル「毎日道具は!」は「毎日使う道具」の続きです。あなたにとって365日使うパーソナルユース(あなたが所有しあなただけが使う)の毎日道具は何?でしょうか。

小生の毎日道具をリストアップすると・・携帯ラジオ(画像)・iPhone・財布・腕時計・歯ブラシ・・。マイ箸・マイスプーン・マイボトルなどをお持ちの方はリストに入るかもしれません。小生の場合、休日にはマイボトルを使用しませんし、箸やスプーンは家族と共用です。雨の日に自転車には乗りません。

あれかなこれかなと考えながら、これまた風呂磨きをしていて次のことに気がつきました。前回「毎日使う道具」で歯ブラシNo.1と書きました、実はそれ以上の「毎日道具」がありました!・・それは「は」です、歯そのものです。毎日歯ブラシを使うのは「歯」を磨くためであり、毎日食べることで「歯が汚れる」ので磨く必要があり、歯ブラシを使うことになるのです。よって毎日道具のナンバーワンは「歯」です!

多少こじつけです(笑)が「毎日道具」ナンバーワンは「歯」。鹿児島もここ数日で師走の寒さとなりました。熱々の鍋よし、焼肉よし、ラーメンよし、焼酎湯割りよろし・・温かいのが一番のご馳走。日々の味わいのために毎日道具の「歯」のお手入れも毎日必須、ご自愛のほど、ご歯愛のほど。

おまけをひとつ:「フーとハーの温度の違いは?」について。リンク先を読んでもわかりにくいのですが、簡単に言うと「フーもハーも共に体温に近い温度ですが、フーを冷たく感じるのは扇風機やうちわの風を涼しく感じるのを同じ原理」のようです。寒い朝には手に「ハー」、熱々の鍋には「フー」、鍋を堪能した後は歯ブラシ「コショコショ」お忘れなく。4400
おまけのおまけ:フーとハーについて家族と話したところ・・「対象が冷たいと「ハー」熱い・温かいと「フー」じゃない?」・・言い得て妙!


BBTime 291 毎日使う道具

BBTime 291 毎日使う道具
「おでん煮えさまざまの顔通りけり」波多野爽波

好きな句です。学生時代小倉でしたのでおでんと言えば「旦過:たんが」。特徴は「大きな丸鍋」「おはぎ・お握りがある」「アルコール類は無し」。美味しいに違いない蛸の足丸ごと一本当時800円くらいで、飲んだ帰りの懐には厳しくていつしか食べたいと・・結局食べたのかな?

おでん鍋にはさまざまな具が入ります。屋台を過ぎる人もさまざま・・。先日、湯船歯磨きをしていてふと・・「もしや日本人がもっとも使う道具は歯ブラシではないか」と。日本の老若男女において日々毎日、最も使用時間が長い道具が歯ブラシだと思うのです。いやあそんなことはない、スマホだろう、鉛筆だろう、車だろう・・という声が聞こえてきそうですが。

5歳児から90歳の方まで、毎日ほぼ必ず使う道具を考えてみてください。歯ブラシ以外にありますか?箸がなくてもスプーンで食べられます。さすがにスマホは全世代とはいきません。学生さんなら毎日鉛筆を使いますが、ボールペンしか使わない大人も多いでしょう。免許持たない人は車は運転できません。衣類や寝具はちょっと違います。

ほとんどの日本人が毎日使用する道具は何か?と考えると、やはり歯ブラシでしょ!ネットで検索すると年間約四億五千万本生産されるそう、ちなみに割り箸はその5倍の二百億膳、ただし97%が外国製とのこと。

オススメはイラストのような歯ブラシですが、要は毎日そこそこ(計五分以上)コショコショ(ゴシゴシでなく)磨くこと。唾液磨き・ながら磨き・湯船磨きもオススメです。2780

BBTime 281 高楊枝

BBTime 281 高楊枝
「柚子味噌を載せてをります飯の上」吉田汀史

「季語は「柚(子)味噌」で秋。味付けをした味噌のなかに、柚子の表皮をすって混ぜ合わせる。(中略)ふつう柚子味噌は料理の調味料に使うものだ。それを作者は「飯の上に載せて」いると言うのである。つまり、ご飯のおかずというのか、ご飯を美味しく食べるためにそうしているのだ。こりゃ、いいなあ。と、すぐに思った。というのも、戦後の混乱期に何もおかずがなかったとき、仕方なく味噌や塩を「飯」といっしょに食べた体験があるからだ。単なる味噌に比べれば、柚子味噌は上等中の上等だから、当時を思い出して咄嗟にそう反応したのだった。(後略)」解説より。鹿児島には「豚味噌」「鰹味噌」があります。今回は食べた後の「高楊枝」のお話。

「高楊枝:たかようじ」・・イメージとして通常の爪楊枝よりも長いサイズ、焼き鳥の串よりも少々短いくらいの楊枝が「高楊枝」と思っていました(今まで)。今回ネットで調べて少々驚き!
高楊枝:「人前をはばからず爪楊枝をくわえている状態。新明解国語辞典より」「 ゆうゆうと食後の楊枝を使うこと。満腹のさまにいう。 何もしないでいること。ぶらぶら遊んでいること。コトバンクより」ちなみに通常より長い楊枝はズバリ「長楊枝:ながようじ」と呼ぶそうです。高楊枝の「高」は「高枕」の高と同じ意味(悠々と何かをすることを表す)。さて高楊枝といえば・・

あっしには関わりのないことでござんす」の木枯らし紋次郎です。紋次郎は武士ではありませんが「武士は食わねど高楊枝」は・・「武士は貧しくて食事ができなくても、あたかも食べたかのように楊枝を使って見せる。武士清貧体面を重んじる気風をいう。また、やせがまんすることにもいう。コトバンクより」

敬愛する寅さんの「食わねど高楊枝」の図。「何時何処」「何時でも何処でも!」に書いていますが、何時でも何処でも歯を磨くためには歯ブラシやフロスを「何処にでも置くか」「何時でも持ち歩くか」が必要です。そこで歯磨き用高楊枝の考え!それは「」、ハンドル(ホルダー)付きデンタルフロスです。

まず可能ならば仕事場のデスク上に歯ブラシを常時置くか、カバンの中に歯ブラシを携帯。オススメはY字型フロスをポケットに!手の中にすっぽり収まりますので、通勤バスの中でもコソッと歯磨き可能です。隙間時間を利用して歯磨き。使用後気になればティッシュで包んでポケットへ。

小生、時に「歩き歯ブラシ」しますが、これはオススメしません。こけたら危ないし、他人が見たらギョッとされます。フロスも歩きフロスより「隙間時間フロス」がよろしいかと。紋次郎の歩き高楊枝も危ないですね。武士は「食わねど」高楊枝ですが、じつは食べなくても歯の表面は口腔内(口の中)常在菌によって次第に汚れてきます。この意味では「食わねど高楊枝」は大変良いコトです!今を生きる皆様は「食っても食わなくても」高楊枝ではなく、歯ブラシ・フロスで歯をキレイに!0950