歯医者の子どもにムシ歯がない本当の理由06

「ハミガキは自分自身ではできないものなのです」

と聞かれてエッと思われた方も多いでしょう。

もう一つ、エッエッーということを話します。

理由の二つ目「歯医者はムシ歯を元通りに治せないことを知っている」。

鏡を手に口の中をのぞいて見てください。

多くの方には金属色(おおかた黒っぽい銀色)の詰物があると思います。

素直に考えて下さい。

もともと白い歯がムシ歯になり歯医者に行った。

そして治してもらった。・・・つもり。

端的に言います。

「それは治っていません!」

白い部分が、治療後に金属色に。

これで治ったと言えますか?

手をナイフで切ってしまい、外科で縫ってもらった。

傷跡は多少残るかも知れませんが、ほとんど目立ちません。

ところが、歯科ではどうでしょう。

堂々と白くないモノが口の中に鎮座しております!!

真実をいいます。

「歯科医は治せない」

「ムシ歯の部分を人工物に置き換えているだけ!」

「それを言っちゃあ、おしめぇよ」

と寅さんの声が聞こえてきそうですが、

これが真実です。

つまり、歯科医師は我が子と言えども、

一度ムシ歯になった歯を治せないことを認識しているのです。

ですから、歯科医は我が子の歯を一生懸命に磨くのです。

つづく・・

歯医者の子どもにムシ歯がない本当の理由05

「歯は自分で磨くのではなく、歯は磨いてもらうもの」なのです。

と聞いて、ビックリされた方もいらっしゃるでしょう。

考えてみて下さい。

左手のひらに付いた絵の具は、

自分の目で見て、自分の右手で落とすことができます。

さらに落ちたことを、自分の目で確認できます。

手のヨゴレ

では、耳の裏はどうですか?

踵は?背中は?

100%きれいにすることは無理でしょう。

キレイにするのは無理

ましてや口の中は、

ご自身ではきれいに出来ない場所なのです。

おそらく歯医者はこのことに気がついていたと思います。

しかし見て見ぬふりなのか、お節介と勘違いしていたのか。

今まで、多くの歯医者は言ってきました。

相手が小学生なら「君が!磨かなかったからムシ歯になったんだ!」

相手が大人なら「あなたのハミガキが足りなかったから、

シソーノーローになったんです!」

これをお読みの方には、はっきりと言います。

「ハミガキを自分自身ですることは不可能です!」

「今まで、不可能なことをさせられていたのです!」

ハミガキは自分でする毎日の家でのハミガキと、

月に一度、せめてふた月に一度、

歯医者で磨いてもらうハミガキの両方が必要です。

ハミガキは自分自身ではできないものなのです。

「歯医者のこどもにムシ歯がない本当の理由」04

まず、ここでおさらい。

古典的なカイスの三つの輪として知られています。

なぜムシ歯ができるのか?

宿主(しゅくしゅ:歯)+細菌+砂糖→ムシ歯

実は、この三者のなかでゼロに出来るものはゼロ(ありません)。

ゼロに近づけることが可能なものは、細菌と砂糖です。

楽しい人生を送る、人生を楽しみながらという条件を付ければ、

すなわちQOL(クオリティオブライフ:生活の質)を落とさずに、

減らすことが現実的なものは「細菌」だけです。

つまり、いかにして「細菌を歯の表面から減らすか」。

三つの輪+一つの輪(時間など)

そこで、登場するものは「歯ブラシ・歯ミガキ」です。

そんなことみんな知っているとお思いでしょうが、意外な真実が・・。

歯医者になって20年以上経ってやっと分かったこと、

「歯を自分自身で完璧に磨くことは不可能」

「完璧でなくともある一定のレベルまで磨くことすら不可能」

すなわち

「歯は自分で磨くのではなく、歯は磨いてもらうもの」

なのです。

「歯医者のこどもにムシ歯がない本当の理由」03

「なぜ歯医者のこどもにムシ歯はないのか」03

歯科医師となり、親になり、

子供が大きくなるにつれてナゾが解けました。

大きく二つの理由を知りました。

一つ目「歯医者はどうすればムシ歯にならないかを知っている」

二つ目「歯医者はムシ歯を元通りに治せないことを知っている」

この二つの理由で、自分の子供の歯をムシ歯から守っていたのです。

ニコラ歯科の歯なしにならない話

「なぜ歯医者のこどもにムシ歯はないのか」02

歯学部学生時代のナゾでした。

「なぜ親が歯医者の同級生にはムシ歯がないのか?」

ボクの親は電電公社。

いわゆる、歯に関しては普通の家庭で育ち、

大学生当時、すでに口の中には金属がはいっており、

治療のあとが散見されるも、

親が歯医者の同級生はムシ歯ゼロ、治療あとも無し。

漠然と「親が歯医者だからムシ歯がないんだ」と理解。

時が経ち歯科医師となり、親になり、

子供が大きくなるにつれてナゾが解けました。

キュア(治療)からケア(手当)へ

キュア(CURE)からケア(CARE)へ、

ケアからコミュニケーション(COMMUNICATION)が持論です。

もともと「キュアからケアへ、ケアからヘルスプロモーション」

(セミナーの内容)でした。

CUREからCAREとCでしたので、COM.にしました。

例えば、転んで膝がパックリ割れて四針縫ったがキュア(治療)、

転んだけど、スリキズで唾つけてなおったがケア(手当)。

「段差があるから気をつけて!」で、

転ばすに済んだがコミュニケーション。

さてCCCと来て、その先のCは?

考えました、

そのCはCUSTOM!

4つ目のCはカスタム!

スイカはメロンか?

先日、透析専門の内科診療所よりセミナー(講話)の依頼を受けました。

しかも、歯科医師というより「笑い療法士」としてのご依頼でした。

その際に作製したパワーポイントをすこしずつアップして行きます。

講話タイトルは名付けて

「スイカはメロンか?キャベツか?」

スイカはメロンか?キャベツか?

「スイカはメロン?キャベツ?トマトはリンゴ?パプリカ?」

「つまり、来院者は患者さんなのかお客さんなのか?」

「病人なのか?生活者なのか?」

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