美味しいけど困った店 その6

美味しいけど困った店 その6
その6「丸一:まるいち」トンカツ
通の方ならご存じの名店です。
まず、驚くのがそのボリューム、圧巻です。
肉厚で中心部はピンク色、豚肉特有の甘さを充分に堪能できます。
洋芥子とソースが用意してありますが、何もつけなくとも
特にロースは充分に味わえます。
やはり、美味しいトンカツとは肉が違う!を感じます
上質の豚の脂はショートケーキのクリームのごとし。
日曜日休みで、マスターはバイク好きでツーリングとか。
市内にトンカツ屋さんは結構ありますが、やはり「丸一」
味、ボリューム、御飯やお汁、香の物のバランス・・
女性や食の細い方などは、食べ残しを持ち帰れます。
しいて問題を上げれば、
1−他の店に行けない!
2−食後の満足感・充実感が大きいために、またすぐ行きたいとは思わない。
先日カウンターで食べていたところ、ほぼ毎昼食べているような話しをしている
男性サラリーマンの方もいらっしゃましたが。
またネットで広がったのか、土曜昼などは長蛇の列、旅行客の方が多いようです。
天文館の「あぢもり」、中央駅すぐの「川久:かわきゅう」、駅近くの「黒かつ亭」
などの名前があがりますが、やはり丸一でしょう。

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特上ヒレ

特上ロース

ピンク色

お店

丸一:まるいち

〒892-0844 鹿児島県鹿児島市山之口町1丁目10 鹿児島中央ビル B1F‎
099-226-3351

 困った店その1から5はこちら

歯科小説「あなたがいれば」インレイと唐揚げ その3

歯科小説「あなたがいれば」インレイと唐揚げ その3

結局、とれた部分は歯に似た色調の樹脂を埋めることで治療は終了した。治療後は違和感なく食事ができている。そんな折、目にしたのが「ウクライナ情勢で歯科治療費が上がる?」というネット記事、読んでみると嘘のような本当の話しだった。

保険診療で認められている金属は何種か指定されており、一般的に「銀歯」と言われる金属のひとつは「金銀パラジウム合金」という名称で、成分は製造メーカーによって若干異なり、金12%、銀が約48%、銅が約20%、パラジウム20%、その他数%とネットに書いてあった。そのパラジウムの値段が近年高騰しており「ロシアのウクライナ介入→欧米の経済制裁→ロシアの反発→パラジウム輸出停止→パラジウム価格急騰→日本国内の告示価格上方改定→銀歯治療費値上がり」との懸念が風が吹けば桶屋が儲かる式に書いてあった。なんでもパラジウムは自動車の排ガス対策の触媒として使われたり、携帯電話にも使われるいわゆるレアメタルの一種らしい。レアメタルが歯の中にと思いながらカチカチやってみた。

今回の治療で銀歯が1本減ったことで、今までさほど気にならなかった奥歯の銀色が妙に気になり出したのである。考えてみると当たり前のことである。小六の冬休みに宿題の工作をしていた際に、カッターで左の親指をザックリ切った。その傷跡は今も1センチほど残っている。ただし皮膚の色と同じだからよく見ないとわからない。もし、縫った痕が黒くなっていたら「先生、痕が黒いんですけど」と訴えただろう。方や口の中は白い歯が銀色になっても文句を言うことはない。考えてみたら不思議である。

「河上さん、食事は問題無かったですか?」
「はい、大丈夫でした。有り難うございました。先生、ところで今回のことでネットで色々と調べてみて疑問があるんですけど・・」
「はい、なんなりと」
「皮膚のケガだったら治療後に色が変わってしまったら文句を言いたくなりますよね。なぜ歯科の場合、白い歯がムシ歯になって治療後に銀色に変化しても文句を言わないのでしょうか?」
「おっしゃる通り!ただし問題は複雑ですね。ひと言で言うと歯科治療は歯を治せないとも言えます。怪訝そうな顔をされるのも理解できます。説明しましょう」
先生の説明によると、今回のようないわゆるムシ歯の治療とは、ムシ歯の部分を除去して足りなくなった部分を金属やセラミック、樹脂などで代替的に詰める処置に過ぎないということ。食事などに支障無いようにするのは機能面だけで、見た目は二の次であったとのこと。最近になって歯科用の樹脂が発達して来たとのことだった。ムシ歯の部分を人工物に置き換えるだけのことで、厳密には治していないと言えるかも知れないというのが先生の意見だった。だからこそ、ムシ歯治療よりも健康な歯を守ることのほうが、さらに価値あることですよ、と先生は言い添えた。

奥歯に銀冠が1本ある。金属冠のことをメタルクラウンと言うらしいが、車の本で「いつかはクラウン」というコピーを読んだことがあった。今の気持ちは「いつかは白いクラウン」かな。

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歯科小説「あなたがいれば」インレイと唐揚げ その2

歯科小説「あなたがいれば」インレイと唐揚げ その2

「初めまして、院長のカワノです。詰めていた金属がとれたそうですね。痛みはないですか?」
「はい、痛みはありません。冷たいものが少ししみるかなと言うくらいです」
「まずは、見せて下さい」
診療台が横になると、大きく口を開けた。
「金属の下がどうやらムシ歯になっていたようですね。とれた理由はこのムシ歯でしょう。レントゲンで確認しますが、ムシ歯を除去して詰め直しましょう」
「先生、一つ不思議なことがあるんです。とれたあとカチカチすると、とれる前よりも心地良いような気がします」
「なるほど、ひょっとすると外れた金属が噛み合わせのバランスを崩していたかも知れません。この金属を入れた時、噛み合わせはどうでした?」
「昔のことではっきり覚えていませんが、つけてから二、三日は違和感があったような気がします。その後は慣れました」
「なるほど、まずはレントゲンを撮りますね」
レントゲン室に移動して、撮影し診療台に戻ると横のディスプレイに今しがた撮影した画像が映し出されていた。
「この部分がムシ歯です。金属と歯の間に何らかの理由で隙間ができて、その隙間に唾液などが入り込みます。細菌、いわゆるバイキンも入ります。結果ムシ歯ができた、金属をつけていたセメントが外れて、今回金属も外れたということでしょう」
「外れた金属をつけることはできますか?」
「できないとは言えませんが、新しくする方が良いでしょうね。方法としては大まかに二通りあります。削り直して型取って新たに作る。この場合、保険のカバーする銀色の金属、実は通称「12パラ」といいますが、金が12%入っています。保険外ですが金合金つまりゴールド、歯の色に似た白いセラミック、または硬い樹脂の材料があります。もう一つの方法として、新たにできたムシ歯の部分を取り除いて樹脂をつめることも可能です」
「樹脂を詰める方法は、一回で済むのですか」
「はい、一回で済みます」
「とれた金属を使わない理由はなんですか?」
「先程、お話をお聞きして、噛み合わせに問題を生じていた可能性があります。たとえ噛み合わせを調整してからつけるとしても、金属の下に新たなムシ歯ができていたことも考えて、あまりお勧めしませんね」
「では、樹脂を詰めて下さい」
「わかりました。実は、先程言われた、慣れました、について今後のためにもお話ししておきますね。歯に金属を詰めたり被せたりした場合、金合金ならまだしも、保険の金属では慣れると言うことはまずありません。革靴であれば慣れると言うことも充分考えられます。革ですから、靴の方が形を変え足に合うこともあるでしょう。しかし歯の場合は金属ですから、金属の冠や詰め物、インレイと言いますが、これら金属が形を変えることは考えにくいという訳です」
「しかし、数日後には慣れてあまり違和感を感じなくなったように記憶していますが」
「実はそこが問題と言うか、怖いのです。違和感を感じなくなったのは、慣れたのではなく、噛み合わせがずれて、もしくは噛み合わせをずらして違和感を感じなくなっただけなのです。ヒトの体は適応能力が非常に高いために、噛み合わせのズレに適応してしまったと考えられます。この小さなズレも数カ所に及ぶと問題となります」
「怖い話しですね」
「河上さん、この外れた金属を見て下さい、一カ所だけきらきらと光っています。ひょっとするとこの部分が強く当たっていたことも外れた一因かも知れませんね。外れたことによって、噛み合わせのズレがなくなり、心地よくカチカチができるようになったとも考えられます。今回外れたことは、怪我の功名かも知れませんよ」
正雄は話しを聞くうちに、今回外れたことを良かったと思い始めていた。これももりやまの唐揚げの御陰?

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その1はこちら

歯科小説「あなたがいれば」 インレイと唐揚げ そのいち

歯科小説「あなたがいれば」
インレイと唐揚げ そのいち
28歳男性 河上正雄 会社員

「いただきます」
正雄がぽつねんと唐揚げ弁当の蓋を開けた時には、ラジオからのナイトゲーム広島巨人戦が八回を回ろうとしていた。ここ数日、コンビニ弁当続きで少々飽きが来ていた今夜は、唐揚げ専門店に足を運び、ついでに缶ビールを一本つけた。
もりやまの唐揚げはいつ食べても美味しい。しかも揚げたてにビールとなると、この季節、最高である。温かい唐揚げを目の前にすると、匂いだけでも御飯の一杯くらいは食べられる。広島の勝利を願いつつひとり乾杯し揚げたてをほお張った。
食べ始めて何回か噛んだ時に「ギクッ」という感触を歯がとらえた。
(あれっ鶏の骨?)
舌は唐揚げをよけて、何かしら固いものを口の外に押し出した。つまんでみると一部黒光りする金属らしき小片である。しばらく眺めた後、正雄は合点した。
(歯の詰め物だ)
残りの唐揚げを急いで飲み込み、カチカチと噛んでみたが違和感はない。むしろ心地よいカチカチである。まさか、弁当の中にこの金属が?さすがにそんなことはなかろうと舌でおそるおそる歯をなめてみる。
(あっ、凹み、穴があいている)
左上の後ろから二番目の歯の噛み合う部分が凹んでいる。どうやらここに詰めてあった金属がとれたようだ。ビールをひとくち流し込んで口の中を空っぽにしてから、金属をはめてみると、はたしてはまった。治療したのはいつのことだろう?高校進学前に数回通ったあの歯医者さんだ、となると十三年くらい前のことだ。十年以上持ったこの詰め物が良いのか悪いのかと考えつつ、つい今しがたまで左上に入っていた金属が外れた状態でカチカチする方が心なし快適であることに少し驚いていた。いずれにせよ、歯医者に行かねばならないと弁当の残りを食べながら、少々気が重くなった。幸い歯に痛みは無く、残りの唐揚げをそれなりに味わうことはできた。
やはり早めに歯医者に行こう。このままだと美味しいものも不味くなる。

「こんにちは」
受付の女性は微笑んでいた。
「電話予約していた河上ですけど」
「初めての方は、こちらに記入して下さい」
住所氏名電話番号などを記入したあとは問診票のアンケートに進んだ。問診とは字面を見れば、実際に質問されることだと思うけどなあとぶつぶつ言いながらも空欄を埋めた。
待つことしばし、ほぼ予約時間通りに中に通された。なかなか良いんじゃない、この歯医者。予約時間を守ってくれる。
「詰め物がとれたようですね」
歯科衛生士 前川とネームをつけた女性は優しい声と優しい眼をしていた。
「はい、先週金曜日に晩御飯食べていてとれました」
「今日とれたものをお持ちですか」
「はい、持ってきています」
「お預かりしても良いですか」
「これです」
「いつ頃治療されたか、お分かりですか?」
「おそらく、十二、三年前です」
「では、口の中を見せて下さい」
診療台はなかなかのクッションで気持ちが良かった。身の回りのモノは日々進化している、歯科の器具や治療も進化しているといいなあと思いながら倒れる診療台に身を任せた。
「とれた金属の下が少し黒くなっていますね」
「一つ不思議なことがあるんです。とれている今の方がカチカチした時に気持ちがいいと言うか、心地いいんです」
「わかりました、院長に変わります」

続く・・・

もりやまではありません

がん予防に「つながる」

がん予防に「つながる」
まずは、次の文章を読んでみて下さい。
『別府市の国立病院機構・別府医療センターのがん治療センター長、矢野篤次郎さん(55)が「アンチエイジングライフでがん予防」を出版した。健康長寿をテーマにがん予防につながるとされる七つの生活習慣をまとめている。

〈1〉入れたての緑茶を1日1~2リットル飲む
〈2〉豆腐を毎日毎食の食材に取り入れる
〈3〉キノコ、海藻を毎日毎食の食材に取り入れる
〈4〉肉と魚はバランスよく、野菜は不足しないように適度に食べる
〈5〉果物は旬のものを朝食べる
〈6〉週に4、5回は早歩きなど適度な運動をする
〈7〉毎日の適度な晩酌』
(2014年4月12日 読売新聞)出典はこちら

これを読んで「なるほど」と思いました。
ひとつひとつは決して高いハードルではありませんが・・・
淹れたて緑茶を1日1リットルは、結構日常的には難しそうです。
豆腐やキノコは好きな食材ですし、可能なようですが毎日となると。
肉、魚、野菜をバランスよく・・昔からよく聞くけど・・
旬の果物を朝食べる、ごもっともでしょうが。
適度な運動、適度な晩酌・・この適度を続けることが困難ですけど。

ダイエット、英会話、自己啓発など、毎月毎号、
いずれかの雑誌に特集が組まれるほど記事が載っています。
と言うことは、全て決め手に欠ける、というのが真実なのかも知れません。
上記の七つの習慣も同じでしょう。
一つひとつはごもっともで可能なようでも、実際続けようとすると三日坊主。
しかし、決め手に欠ける内容でも「がん予防」という文字に引かれるのも事実
しっかり読むと、がん予防に「つながる」と書いてあります。
がん予防と言い切っても無ければ、がん予防できるとも書いてはないのです。

回り道しましたが
ムシ歯は予防できます!と言い切れます。
癌だと命に直結、ムシ歯だと優先順位低し、なのでしょうか。
がん予防は不確実ですが、ムシ歯予防は確実です。
確実に効果が出ることが、実践されない、もしくは実践されていない。
残念ながら何かがまだまだ足りないのです。
人々(一般大衆)の意識が足りない、歯科医師の努力が足りない、
保険制度に何かが足りない・・
無い物ねだりでは解決しませんので歯科医師として努力します。

Unknown

 

郵便局のサービスは?

郵便局のサービスは?
一言、言いたくてキーボード叩いています。

郵政民営化後、サービスが良くなったと思っていました。
しかし、昨日のことでちょっと・・・
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アマゾンに注文していた本が郵便局から配達された際、
不在だったようで「郵便物等お預かりのお知らせ」がポストに。
これはよくあること、再配達してくれるだろうと翌日
待てど暮らせど再配達は無し。
家人によると、こちら(客)から郵便局に電話しないと再配達は無いよ、
とのこと。そんなバカな(そんな高飛車な)ことがあるもんかと・・。

実は「窓口で24時間受け取ることができます」とお知らせに書いてあったので、
昨夜十時頃取りに行きました、印鑑と保険証もって、
ところが、長蛇の列、あきらめて帰宅。

でもって、本日再配達無し
すこし「アレー?」と思って郵便局に電話確認したところ、
「連絡が無ければ再配達はいたしません」とのこと、
では『客が連絡入れなければ荷物はどうなるのですか?』と質問したところ
「保管期間の一週間を過ぎたら、発送元(アマゾン)に返します」との答。
『そんなバカな!』と思いつつ『確認しますけどクロネコのようにこちらから連絡しなくても再配達はしてくれないのですか?』と突っ込むと
「はい、しません」との素っ気ない返事。
本をアマゾンに注文してクロネコが届けてくれる流れに慣れていただけにものすごくサービスの違いを感じました。
ただし郵便局のコールセンターの女性は
「保管期間最終日に再配達することもあります」とのこと。
『することもあります、ということは100%ではないのですか』とさらに突っ込むと
「はい、100%ではありませんが、おおかたいたします」と歯切れの悪い返事。

これが郵便局のシステムである以上しょうがないと思い、
今度は「配達業者の指定」ができないものかとアマゾンに一言、言おうと思い
パソコンで早速窓口を確認したところ、さすがアマゾン
電話番号を入力すると早速電話が来ました。
『このようなことがあったので、配達業者を指定できないのですか?』に対し
「業者指定はできませんが、時間指定を希望されるとクロネコの可能性が高いです」
というような返事でした。

郵便局が連絡なくとも再配達してくれると一番良いのですが
そうならないでしょうから、次回から不要でも時間指定を希望するようにします。
もしくはアマゾン以外に本を注文するかなあ・・
郵便局の姿勢が小生から見ると高飛車っぽい、
これだと年賀状の投函に関する勝手な郵便局のお願い
(12月何日までに投函して頂くと元日に配達できます)
と同じくお役所仕事の考えが抜けてないのかなあと少し悲しくなりました。
アマゾンにお願い、クロネコで送ってください!
Unknown

 

売れるから美味しいではない!

先日、ショックなニュースが届きました。
鹿児島市の「はらドーナツ」がなくなりました。
閉店の理由は知りませんが、ふと次のようなことを考えました。
今はなき、はらドーナツ

ファストフードやファミリーレストラン、
セブンイレブンのパンに象徴されるように、
うぬぼれた言い方ですが、一般大衆の人々は「美味しさの物差し」を
持っていないのではないのか、と思います。
もしくは持っていても周りに気を使い使おうとしないのでは

ゆえに「美味しいから売れる」「美味しいものが売れる」から
「売れるものが美味しい」という風潮になるのではと思います。
しかし、これは間違いです。
「売れるものは、ただ売れているだけ」
もちろん考え方は十人十色ですけど、
小生は「美味しいから売れる」べきだと信じます。
そうでなければ「美味しくても売れない」になってしまいます。

治療と予防についても同じことが言えるのではないかと思うのです。
非常に極端な表現をあえて用いますと
「偽物を高く売る」「本物を簡単に失ってしまう」
「本物を簡単に失ってしまう」:お分かりのように、ムシ歯をつくってしまうことです。認識の違い、はっきり言うと認識不足があるのでしょう。
ムシ歯は手の傷とは違います、治りません。
自己治癒はしないし、歯科医院に行っても治癒はしません。
あくまでも代替材料に置き換えられるだけのことです。
それは本物ではなくニセモノ(似せもの)です。
代替品、ニセモノといっても口の中と言う過酷な環境で機能し、耐久性も必要とされます。使用材には生体に対する害のないものでなければなりません。人体の一部を人間が作るのですから、それなりの技術も必要となります。
よって安い価格ではありません、
「ニセモノをそれなりの値段で売ることになる」のです。

「歯を磨かなかったあなたの責任」は、それを言っちゃあおしまいよ、です。
話を戻します。「美味しいから売れる」
美味しい=価値がある、価値がある=売れる、高い価値=高価で売れる
やはり、この図式が王道でしょう。
もちろん、治療=価値がある=必要とされる=お金になる=歯科医師の収入
逆に「売れるから美味しい」では「売れなければ美味しくない」とも言えます。
すなわち、商売(ビジネス)として成り立たなければ商品価値は無いのか?です。

現状ではまだまだ予防費は治療費より安いと思われ、
人々にとっての必要性、優先順位は治療より予防の方が下位でしょう。
安いから=価値が低い、商品としてなかなか売れないから、店に並べない。
これでは、いつまで経ってもまずは治療ありきのままです。
売れるから美味しいのではなく、
美味しいから売れるにするには、さてどうする?

スッポン:受付スマホ その1

スッポン:受付スマホ その1

ウサギの次は亀です。
開発コードネーム「スッポン」
その心は「一見さんを常連さんに:一度喰らいついたら放さない(笑)」

歯科診療所はもちろんのこと、イタリアンレストランでも酒屋さんでも利用可能
美容室でもケーキ屋さんでも自転車屋さんでも・・

具体的な手順は次の通り
1−店用スマホを用意します
2−ショップカードなどには、まずスマホの番号を載せ、
次に固定電話番号をファックス兼用で表記します。
3−お客さんから電話がかかってきます(ディスプレイに表示されます)
4−名前が分かった時点で、登録(顧客リスト作製)
5−ここからお客さんがスマホ(ガラケー含む)か否かで違いがでます。
以下スマホ対応
6−ショートメッセージサービス(SMS)を使ってお店のスマホから御礼メッセージを出します。
7−「お電話有り難うございました。当店(当医院)の情報はhttp://connote.jpでご覧頂けます。勝手な御礼メッセージご容赦のほどを。店主」
8−http://connote.jpの部分はお店のホームページのURLを載せます。スマホ対応のホームページの無いお店にはスマホ用のシンプルホームページ(シンプルページ)が利用できます。(現在開発中です、しばしお待ちを)。
9−シンプルページには、店名、住所、電話番号、店長挨拶、得意分野、会員登録(お客さんが入力)、問い合わせメール受付などが載っています。
10-メールをくださったお客さん、会員登録して下さったお客さんとメールのやり取りが始まります。会員登録の内容は、氏名、性別、住所、電話番号、誕生日、趣味(興味のあること)、メルマガ受信の有無、でしょうか。

以上ですが、皆様いかが思われますか?
この「スッポン」システム導入のポイントは
1−スマホを導入すること
2−メッセージに入れるジャンプ先を用意すること
の二点ではないかと思います。
利点として考えられることは
1−顧客リストが毎日充実していく
2−お客さんからの初めての電話を有効に活用できる(一見さんをリピーターに)

もはやケータイ無しの生活なんてから、スマホ無しではの時代になりつつなります。
実生活でスマホの利便性を実感できる今、便利なスマホを仕事に活かさない手は無いと思います!
実際に受付でスマホを利用する場合は、職種に応じて、外付けのキーボードやコードレスのヘッドセット(音声通話のとき使用)を使うとより快適です。

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ウサギの耳のガン その1

ウサギの耳のガン その1
と聞いてハハーンと思われる方も多いでしょう。
早くも百年前の話となりました、以下ウイキペディアより。
「山極 勝三郎(やまぎわ かつさぶろう、1863年4月10日文久3年2月23日) – 1930年昭和5年)3月2日)は、日本の病理学者。人工研究のパイオニアとして知られる。

彼は人工癌の研究以前に胃癌の発生、および肝臓細胞癌についての研究を行っていた。そこで彼は「環境がガン細胞を作る」と言い、特定の癌化する細胞があるのではないと述べている[2]

当時、癌の発生原因は不明であり、主たる説に「刺激説」「素因説」などが存在していた。山極は煙突掃除夫に皮膚癌の罹患が多いことに着目して刺激説を採り、実験を開始する。その実験はひたすらウサギの耳にコールタールを塗擦(塗布ではない)し続けるという地道なもので、山極は、助手の市川厚一と共に、実に3年以上に渡って反復実験を行い、1915年にはついに人工癌の発生に成功する。

これはコールタールを扱う職人の手、顔、頭などに癌を生じる事があるという既知の臨床学的事実に基づくものであり、すでに多くの学者が失敗していたものであった。小さな腫瘍的なものを生じても、悪性のものは作れなかったのである。しかし、彼は信念を持って継続し、とうとうこの発見にたどり着いた[3]。なお、彼が成功した原因としては、モデル生物として兎を選んだ点も上げられる。ラットでは同様の方法での癌発生率はきわめて低いことが知られている[4]。」

この真逆のことが「プラークを除去すればムシ歯にはならない」だと思います。
このことは「ナイフで指を切れば血が出る」「ずぶぬれで冬の寒空にひと晩中外に居れば風邪を引く」と同様、今の日本人にとっては自明の理と言えるでしょう。

百年前に世界で初めて人工癌の発生に成功した日本人(二人ではありますが)が、
なぜ「歯を磨けばムシ歯にならない」を成功できないのでしょうか?・・・続く

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ムシ歯予防はラジオかテレビか?

年末年始も予防について考えていました。
これまた、ふと、思ったのが
ムシ歯予防(以下予防)とムシ歯治療(以下治療)は、
ラジオとテレビ、ガソリン車と電気自動車に、
当てはめるとするならば、どちらだろう?

ラジオが予防でテレビが治療、ガソリン車が治療で電気自動車が予防?
なぜ、このようなことを考えるかと申しますと、
予防と治療は異質なものと考えるからです。
異質だけども、ラジオとテレビのように共存するもので、
今後も共存し続けるものなのか?
ガソリン車と電気自動車のように、いずれは電気自動車が主になるのか?
それとも、ガソリン車は近いうちにハイブリッド車となり、
それなりにガソリンエンジンは残るのか。

予防に勝る治療無し、とは皆認めるところ
しかし、現実はさにあらず。
いかがなものでしょうかね

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