年賀状の不思議?

年賀状の不思議?

「よく食べてよく寝て人日(じんじつ)となりぬ」青山 丈

今年頂いた年賀状をつらつらと眺めながら、ふと
「なぜHappy New Year!なの」と思いました。

よく揶揄されることが日本における年末の風情です。
師走の声を聞かぬうちからジングルベルが鳴り出して、
クリスマスがイブから始まったと思いきや
12/26になるや否や新年を迎える飾り付けに変わります。
大晦日にはお寺の除夜の鐘をそれぞれの思いで聴き、
数時間で迎えた元旦、元日には神社に足を運ぶ。

信者でもないのに、キリスト教から仏教、そして神道と
宗教のハシゴとでも言いたくなるような行動をとります。
なんの疑いや深い思いも無く

そんな無節操な日本人の年末年始のなかでも
「お正月」は極めて日本的な行事として捉えられていると思います。
極めて日本的なお正月のアイコンである年賀状
年賀状のみならずデパートやお店の新年の挨拶に見られる
「Happy New Year!」です。

不思議だと思いませんか?
純日本的なお正月の中に英語ですよ!
おそらく99%の日本人が日本人宛に出す年賀状の挨拶文が英語ですよ!
日本人が英語圏の人に出す、英語圏の人が日本人に出す、なら分かりますが、
日本語を使う日本人が、これまた日本人に出す葉書であるにもかかわらず、英語で表現する。

不思議に思ってネットで色々と調べました。
いつ頃から目にするようになったのかな?
誰が使い始めたのか、など
調べましたが謎です。

勝手に推察するに中学校における英語教育と
日本の社会に余裕が出てきたのが理由ではないかと思います。
1960年代からの高度経済成長でその昔(昭和40年代)、
クリスマスで馬鹿騒ぎをしていたのはサラリーマンのおじさん連中であったような気がします。

父親が無宗教的クリスマスを家庭に土産として持ち込み
徐々にメリークリスマスという言葉が家の中にはいり、
メリークリスマスの流れで「ハッピーニューイヤー」がはいりこんだのでは?
加えて中学校で習い始める英語のテキストにも登場して
年賀状に「Happy New Year!」の文字が踊るようになったのでは?

過去、年賀状に「Happy New Year!」を自分で使ったことのある人は
1950年代以降生まれの方ではないでしょうか。

つらつらと年の初めにこんなことを考えてみました。ではまた
蛇足ですが「A」の有無についてはこちら

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正しくは「A」は不要
人日に関してはこちら

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