(銀座空也のもなか) そうするうちに、さらに新たな気づきが・・・具体例でお話しします。まず始めたことが昨年秋から「BGM」の導入、詳しくは「BBTime 638 Music for 介護」をどうぞ。よく音楽や歌は時間や国を超えると聞きますが、訪問の現場でもその通りです。百歳に近い方を青春時代に戻したり、コミニュケーションの取れない方の表情を温和にしたり。先日は二十歳未満の方の部屋へ出向きました。初対面の挨拶後、リクエストを聞くと「キョトン」。女性スタッフが説明すると緊張した面持ちながら「なにわ男子」との答え。早速スマホで流すと、途端に笑みがこぼれました。ある日のこと、このBGM導入のきっかけとなった元バスガイドさんのお宅で演歌ではなくいつもと違う音楽が流れていました。ご主人曰く「二階の棚にあったCDをかけています。同じものだと(奥様から)「飽きた」と言われたので」。そこで「小生の聴かなくなったCDを今度持ってきますね」。次回、処分を考えていたCDを数枚持参したところ、ご主人「いやあ、覚えてくださっていたのですね」と感激。ハッと思いました「ご自宅というより、この部屋だけがこのベッドだけが奥様の世界」。通常とは異なる世界観。CD数枚でこんなに喜んでくださるとは!今回持参した中の一押しは「前川清」でした。