BBTime 695 本店訪問2

「そんなことよく思ひつく春の水」岡田史乃

2026/04/25投稿
 三月去る・・のみならず四月もあっという間に終わりそう。三月末に銀座と神楽坂に「美味しい」を探しに行ってきました。まずは句の解説から『さて、「そんなこと」とは、どんなことなのか。「そんなこと」は、書いてないのでわからない。 わかることは、「そんなこと」が「そんな馬鹿なこと、どうでもよいこと」に近い中身であろうということだけ。もしも「そんなこと」が、心より賛嘆すべき内容を持っていたとしたら、「春の水」と照応させたりはしないはずだ。水温む候、作者の機嫌はすこぶるよろしく、「そんなこと」にも立腹せずに微笑して応えている。また、あなたの馬鹿話がはじまった。それにしても、次から次へと、よく「そんなこと」を思いつく人であることよ。わずらわしい時もあるけれど、今日はむしろ楽しい感じだ。目の前には、豊かな春の日差しを受けてキラキラと輝く水が流れている。全て世は事もなし。束の間ではあるかもしれないが、至福の時なのだ。ところで、句の成り立ちを作者の立場になって考えてみると、上中の十二文字は素直にすらりと出てきたはずだが、さあ、下五字をどうつけるかには少なからず腐心したにちがいない。それこそ「春の水」を「思ひつく」までには、相当に呻吟したと推察される。すなわち、突然口を突くように出てきた上中のフレーズを、簡単に捨てるには忍びなかったということ。反対に、実は一切そんな苦労はなかったのかもしれないが、長年俳句を読んでいると、つい「そんなこと」までをも気にかけてしまう。ビョーキである。史乃さん、間違ってたらごめんなさい。『ぽつぺん』(1998)所収。(清水哲男)』(引用元)。今回の「そんなこと」はナント黒胡椒でした。

 「本店訪問」その1で粟善哉(あわぜんざい)に目覚めてしまい、まずは銀座「萬年堂」。曲げに盛られた粟善哉、見ての通り美味でした。訪問前にネットで「百果:ひゃっか」羊羹が看板商品と知り帰りにゲット。四種「ドライフルーツ・黒糖ナッツ・黒胡椒・ラムレーズン」あり、全部食べた小生の評価・・なんと言っても「黒胡椒」が秀逸!ダントツ。二位黒糖ナッツ、三位ドライフルーツでしんがりがラムレーズン。黒胡椒は抹茶やコーヒーのみならず白ワインにも好相性!お皿の右が黒胡椒、左が黒糖ナッツ。お店は銀座大通りを新橋方向に向かってライオンから左へ入った所です。

 銀座といえば「空也」!もちろん電話予約済み。テキパキ対応の後にズシリと手応えのある包みを手に。お店は並木通りで花椿通りの近く、早くも口の中はツバキで一杯。入り口横の張り紙には「本日分売り切れ」・・開店早々売り切れです。季節に合わせたお軸を拝見して外へ。

 翌日は神楽坂へ。フレンチの名店「ラ・マティエール」でランチ。チーズ専門店「アルパージュ」に挨拶(おやつ堂仕入れ先)。柴田慶信さんの新規オープン神楽坂店訪問。神楽坂最後の店がフランス語で言うなら「アンクワヤーブル:メチャクチャすごい」店、「オーメルべイユ」初めて食べるスイーツでした。句の解説にあるように「全て世は事もなし」、世の中が無事(平和)だからこそ、美味しいものを美味しく味わえるのだと痛感します!

 前回京都で今回は銀座(おまけで神楽坂)、さて次はどこの本店訪問になりますか。近い予定は京都ですが、主目的が和菓子ではありません。食以外の本店も探してみます、乞うご期待!ではでは皆様、ご自愛の程ご歯愛の程