「くちびるに夏欲しければ新茶飲む」小迫倫子
2024/05/17 投稿
前回投稿から三週間ほど空いてしまいました!まずは句の解説から『載せようか、載せまいか。何日か思い悩む句がある。偉そうにしているわけではないけれど、私なりの評価が定まらないからだ。この句も、そのひとつ。若々しく新しい感覚ではある。だが、どこか私にはいぶかしい。それは「新茶飲む」という表現のせいだ。これまでの句では、茶は「汲む」ものであり「喫する」ものでありと、「飲む」というストレートな言い方はゼロに近かった。茶には「飲む」だけでは伝わらない風合いがあるので、多くの俳人はあえて婉曲的な表現を選んできたのだろう。そんななかで、作者はずばり「飲む」と詠んでいる。ミルクやジュースと同じ「飲み方」をしている。そういうふうに読める。おそらくは、このあたりの表現法が今後の俳句の大問題になるはずで、当サイトの読者はどうお考えになるだろうか。「喫茶」という言葉が持つ色気を追放したときに、どんな新しい風が吹いてくるのか。私にも、大いに興味がある。その意味で、この作品は重要だと考え紹介することにした。小迫さんは1969年生まれ。『21世紀俳句ガイダンス』(現代俳句協会)所載。(清水哲男)』(出典元)。今回は、空いた三週間の間にアップしたブログのご紹介(言い訳です)。BBTime 655「シンブログ」でご案内の通り雑誌オレンジページネット版に先月から投稿しております。
No.001「くう」001:惜春のバタークッキー
「BONJOUR KUCHIBUE の BUTTER COOKIES」
No.002 「あそぶ」001:バウハウスのポスター
オリジナルはこちら
No.003「くう」002:河内晩柑(かわちばんかん)
オリジナルはこちら
No.004「くう」003:日本一の豆腐
オリジナルはこちら
と言うことで言い訳がましくアップしました、ご容赦のほど。では皆さん、ご自愛の程ご歯愛の程。