秋刀魚三昧その3
*今頃になって
「青き蜜柑の酸」が 「熱き涙」に変わることを発見。
さんま、さんま、
そが上に青き蜜柑の酸をしたたらせて
さんま食ふはその男がふる里のならひなり。
落語「目黒のさんま」にあるように、さんまは塩焼きにかぎる。
そして柑橘類をかけて食べるのが一番うまい。
なぜ塩焼きがうまいかというと、
旬のさんまは脂質が16%もあるためで、
熱く焼いて脂が舌に残らないように冷めないうちに食べる。
栄養的にもEPA、DHAなどの不飽和脂肪酸を多く含み、
動脈硬化、心筋梗塞、高血圧を防ぐ、
若返りのビタミンEを多くもつ。
安くて、うまくて、体に良い、言うことなしである。
(ハナ通信No.3より)
さんま、さんま、
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
「我が一九二二年」(大正12)所収
He has mellowed out recently.
彼は最近丸くなった。