BBTime 524 ファストバナナ

BBTime 524 ファストバナナ
「五月雨を集めて早し最上川」松尾芭蕉

あまりにも有名な句ですが裏話を読むと・・『知っている人もいると思うが、この句の原形は「さみだれを集めて涼し最上川」であった。泊めてくれた船宿の主人に対して、客としての礼儀から「雨降りのほうが、かえって涼しくていいですよ」と挨拶した句だ。それを芭蕉は『おくのほそ道』に収録するに際して、「涼し」を「早し」と改作した。最上川は日本三大急流(あとは富士川と球磨川)のひとつだから、たしかにこのほうが川の特長をよくとらえており、五月雨の降り注ぐ満々たる濁流の物凄さを感じさせて秀抜な句に変わっている。ところで、実は芭蕉はこのときにここで舟に乗り、ずいぶんと怖い目にあったらしい。「水みなぎつて舟あやうし」と記している。だったら、もう少し句に実感をこめてくれればよかったのにと、私などは思ってしまう。単独に句だけを読むと、最上川の岸辺から詠んだ句みたいだ。せっかく(?)大揺れに揺れる舟に乗ったのに、なんだか他人事のようである。このころの芭蕉にいまひとつ近寄りにくい感じがするのは、こういうところに要因があるのではなかろうか。』(解説より抜粋)。今回は「早し・ファスト」について。

先日、大好物バナナの記事を見つけました。フランク・ラポルト=アダムスキー氏の提唱する理論に関する記事「日本人に多い「腸を汚すバナナの食べ方」5大NG」。まず前提に「「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ」。その組み合わせとは「速い」と「遅い」で、食物(フード)には腸の通過が「速い」と「遅い」とがあるようです。

「アダムスキー式腸活法」というのは、食品を「下りてくるのが速い食品(ファスト)」と「下りてくるのが遅い食品(スロー)」に分け、この2種類を同時に摂取しないことで「腸の詰まりを防ぐ」腸活法です。  「バナナ」をはじめとした果物は、「消化管を早く通過する『ファストの食品』」に分類されます。ほかにも「ヨーグルト」や「はちみつ」といった食材が「ファスト」のカテゴリーに含まれます。一方で、「通過の遅い『スローの食品』」には、「小麦粉」や「米」「肉」「魚」「野菜」「ナッツ」などがあります。 したがって、バナナ(ファストの食品)を食べるときには、こうした「スローの食材」との組み合わせを避ける必要があるのです』(記事より)。

ちなみに記事タイトルにある「5大NG」とは・・NG1「バナナ×小麦」具体的にはバナナケーキ、バナナマフィン、バナナ入りのパンなど。NG2「バナナ×ナッツ」。NG3「バナナ×豆乳」バナナヨーグルトやバナナ牛乳はOKですが、大豆製品はダメとのこと。NG4「食後のバナナ」。NG5「朝食の米やパン×バナナ」・・なぜNGなの?

記事によると『「どんなスーパーフードでも、消化管が詰まって『正常に流れていない状態』では、腸の中で『奇跡』を起こせない」と考えるのが「アダムスキー式腸活法」なのです。  いくら体にいい物質を食べても、それを体の内側に取り込む通路「腸の壁」が汚れでふさがっていれば、バナナは効果を発揮できないまま体外へ排出されていくことになります。むしろ、あまりに長い時間、腸内にとどまったバナナは腐敗し、これがさらに腸をふさぐことになりかねません。「バナナ」だけでなく、どんな食べ物であっても、「腸を汚さない食べ方」を心がけ、「腸が栄養を吸収できる環境を整えてあげる」ことが、お腹だけでなく体全体の健康のために欠かせないのです』(記事より抜粋)。

記事を読むと、小生のバナナの食べ方・楽しみ方はほとんどNGのようです。しかし「アダムスキー式腸活法」を遵守すれば、気軽にバナナを楽しめないような気がします。(小さな声で)バナナは薬じゃない!と呟きたくなりますが。

ところで「ファスト」「スロー」といえば、口の中の通過速度も重要なんです。お分かりのように「スロー」な食べ物・スイーツはムシ歯発生リスクが高く、「ファスト」なものはリスクは低くなります。キャラメルは超スロー、ハイチュウなんぞ超超スロー。アイスクリームやプリンはファストです。梅雨明けのスイーツには是非ファストのスイーツを!ファストスイーツお代わりをどうぞ!「ハイチュウ中毒ハイ注意」「飴と雨」「五輪と三輪」8020


お代わり:三枚目画像の意味をご存じの方も多いのでは?「鰻と梅干し」は食い合わせが良くない、と聞きます。「合食禁:がっしょくきん」「食合禁:しょくごうきん」と言われるそうで、医学的には「鰻と梅干し」はNGではなくむしろ良いとのこと。これはフェイク、詳しくはこちら。ちなみに今年の土用の丑は7/28水曜日。

BBTime 523 漱石枕流

BBTime 523 漱石枕流:そうせきちんりゅう
「朝貌や惚れた女も二三日」夏目漱石

時代が違うと言えばそれまでですが今なら・・。解説には『朝貌は「朝顔」。こういう句を読まされると、やっぱり漱石は小説家なんだなあと思う。美しい花の命のはかなさを惜しむことよりも、人間心理の俗悪さを露出することに執心してしまう。朝貌は、もちろん夜をともにした女の「朝の貌」にかけてある。漱石は、ひややかにそんな女の貌を見つめるタイプの男なのであった』(解説より抜粋)。今回は「嗽:うがい」について。

前回「つばめつばくろ」に書きましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の主犯は「唾液」です。主犯唾液ですのでマスクや黙食は有効なのです。またBBTime 503「何かある!」に書いていますように、歯科医院でクラスターがほとんど出ていないことは不思議な事実です。おそらく「バキューム(吸引)とこまめなウガイ」が感染拡大防止に有効なのだと思います。診療中には、患者さんの口の中に指を入れ覗き込みます。ただし患者さんが話すことは少なく(診療中は患者さんは話せません)、真正面での会話も少ないです。術者(歯科医師・歯科衛生士など)はマスクとメガネやゴーグルを着用します。

皆さんの日常に生かせる事として「くちうがい」をオススメします。喉(のど)うがいではなく口うがいです。コロナウイルスは口の中の細胞に入り込み増殖します。ウイルスを含んだ細胞が剥がれ落ちるなどして唾液中に浮遊します。このウイルスを含んだ細胞入りの唾液が会話などで外に飛び、向かいの人の開いた口から入ると、その人の口の中の細胞に入り込み・・の繰り返しで感染拡大となるのです。黙食が難しい場面では、話始める前にひと呼吸おいて「口うがい」してから話す。可能ならば対面ではなく横並びで席について食事する。唾液のドロプレット(小滴)は約1メートル離れると届きませんので、1メートル以内で人(特に知らない人)と話す時にはマスク着用する。ヤバいと思ったらすぐ「口うがい」する。希望者へのワクチン接種完了まではまだまだです。是非!自己防衛を。

最後に「漱石枕流:そうせきちんりゅう」について。夏目漱石のペンネームの経緯は・・『正岡子規との出会い・1889年(明治22年)、金之助は同窓生として漱石に多大な文学的・人間的影響を与えることになる俳人正岡子規と出会う。子規が手がけた漢詩俳句などの文集『七草集』が学友らの間で回覧された時、金之助がその批評を巻末に漢文で書いたことから、本格的な友情が始まる。この時に初めて漱石という号を使う。漱石の名は、代の『晋書』にある故事「漱石枕流」(石に漱〔くちすす〕ぎ流れに枕す)から取ったもので、負け惜しみの強いこと、変わり者の例えである。「漱石」は子規の数多いペンネームのうちの一つであったが、後に漱石は子規からこれを譲り受けている』(Wikipediaより引用)。漱石は子規との友交のなかで俳句を詠みますが、子規が「君は俳句の才はないからやめた方がいい」と諭し、漱石は俳句を諦め小説に転向したと聞きました。漱石(負け惜しみが強い)なのに子規の助言に従ったとは、かなり子規のことを尊敬していたのでしょうか。感染拡大に関しては「漱石枕流」ではなく朝顔の花言葉の「結束」の方がよろしいかと。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。1000

BBTime 522 つばめつばくろ

BBTime 522 つばめつばくろ
「つじかぜやつばめつばくろつばくらめ」日夏耿之介

句の「つばめつばくろつばくらめ」を漢字変換すると「燕燕燕」となります。解説には『燕は「つばくろ」「つばくら」「つばくらめ」などとも呼ばれ、「乙鳥(おつどり)」「玄鳥(げんちやう)」とも書かれる。「燕」は夏の季語とまちがわれやすいけれど、春の季語である。しかも「燕の子」だと夏の季語となり、「燕帰る」は秋の季語となる。それだけ四季を通じて、私たちに親しまれ、珍重されてきた身近かな鳥だということなのであろう』(抜粋引用)。今回は「つば:唾液」について。ちなみに作者名は日夏耿之介:ひなつこうのすけ。燕についてはこちらもどうぞ、なお「燕」は春の季語です、ご容赦のほど。

6/8付の朝日新聞記事「口の細胞、コロナに直接感染 唾液から他人に広がる恐れ」発見!抜粋引用します。『舌や唾液(だえき)腺など、人間の口内の細胞にも新型コロナウイルスが直接感染していることを、米ノースカロライナ大などの研究チームが突き止めた。口内でウイルスが増え、唾液を通じて感染を広げる可能性があるという。専門家は会食など飲食の場での感染対策に一層の注意を呼びかける』

『無症状の新型コロナ患者でも、唾液からは3週間以上ウイルスが検出された例もあった。味覚や嗅覚(きゅうかく)がなくなった患者の唾液からは、ウイルスが見つかりやすい傾向もみられた。こうした結果から、研究チームは、口内の細胞に新型コロナが直接感染する、と結論づけた。研究者は口内の細胞が、気づかぬうちに感染し、唾液をのみ込んで気管や肺などにウイルスが侵入したり、他人に飛散させたりする「培養装置」になっているとしている』

新型コロナの口内での感染については、日本歯科医学会連合が昨年4月、「口腔は、鼻腔(びくう)とともに咽頭(いんとう)や気道より先んじて感染するのだと推測されます」とウェブサイトで市民に注意喚起するなど、可能性が指摘されてきた。国が10月に発表した国内のクラスター(感染者集団)事例の分析資料でも、「発症者とスプーンを共用していた」「大皿料理を共有していた」などの例があったと報告。「唾液で感染することを強調すべき」と注意を呼びかけていた。日本歯科医学会連合専務理事の小林隆太郎・日本歯科大附属病院教授(口腔外科)は「ウイルスを含む飛沫(ひまつ)は見えないので、マスクを適切に着け、唾液の飛沫が口に入る可能性が高まる飲食の場ではさらに注意が必要になる」と話す』(抜粋引用)。

小生なりに解釈すると・・新型コロナウイルスは口から感染しやすく、口の中で増殖し、唾液を介して他の人に感染しうる・・このためマスクは感染予防(うつされる)のみならず感染拡大予防(うつす)の両方に有効です。ウイルスの大きさを考えるとマスクを素通りするから、意味がないとの見方もありましたが、要は唾液のドロプレット(小滴:しょうてき)ですので、マスクは十分に効果有りです。また、唾液ドロプレットが主犯のようですので「会食」「マスク無しおしゃべり」「マスク無しカラオケ」などはリスクが高くなります。もちろんワクチン接種が進めば、このようなリスクは低下します。ではでは皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。9760

BBTime 521 むしむし

BBTime 521 むしむし
「でで虫の知りつくしたる路地の家」尾野秋奈

解説に『でで虫、でんでん虫、かたつむり、まいまい、蝸牛。この殻を背負った生きものは、日本人にとってずいぶん親しい間柄だ。あるものは童謡に歌われ、またあるものは雨の日の愛らしいキャラクターとして登場する。生物学的には殻があるなし程度の差でしかないナメクジの嫌われようと比較すると気の毒なほどだ。雨上がりをきらきら帯を引きながらゆっくり移動する。かたつむりのすべてを象徴するスローなテンポが掲句をみずみずしくした。ごちゃごちゃと連なる路地の家に、それぞれの家庭があり、生活がある。玄関先に植えられた八つ手や紫陽花の葉が艶やかに濡れ、どの家もでで虫がよく似合うおだやかな時間が流れている』(解説より抜粋)。今回は去る六月四日、六四:ムシについて。

六月四日は語呂合わせで、昔なら「ムシ歯予防デー」今では「歯と口の健康週間」です(6/4-10)。歯科医師会のページには『1928年(昭和3年)から1938年(昭和13年)まで日本歯科医師会が、「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施していました。1939年(昭和14年)から1941年(昭和16年)まで「護歯日」、1942年(昭和17年)に「健民ムシ歯予防運動」としていましたが、1943年から1947年までは中止されていました。しかし、1949年(昭和24年)、これを復活させる形で「口腔衛生週間」が制定されました。1952年(昭和27年)に「口腔衛生強調運動」、1956年(昭和31年)に再度「口腔衛生週間」に名称を変更し、1958年(昭和33年)から2012年(平成24年)まで「歯の衛生週間」、そして2013年(平成25年)より「歯と口の健康週間」になっています』(出典はこちら)。

八月七日は鼻の日、十月十日が目の日などに対して、病名「ムシ歯」が由来であることを思うに、ある意味「ムシ歯」が親しい、身近もしくは軽いモノであったのでしょうか。極端に言えば病気というより「日焼け」や「肥満」などのような身体のある状態との認識でしかなかったのかも知れません。その証拠に(歯科医師会ですら)初めは「虫歯」の表記を使っており、昭和17年にやっと「ムシ歯」と表記しています。ムシ歯は「虫歯」ではなく「ムシ歯」なのです。なぜなら「蝕まれた歯:むしばまれたは」でムシ歯なんです。

六月四日は「虫の日」でもあると先日知りました。朝日新聞記事「6月4日は虫の日 危機を生きる小さな命、無視できない」には『絶滅の危険性がより高いカテゴリーになるにつれて、むしろ関心や研究の「熱量」が下がっていく傾向が確認できた。極めて絶滅の恐れが高い、絶滅危惧ⅠA類は最も悲惨で、すでに絶滅した種よりも「無視」されていた』(出典はこちら)。

また別の記事「ムシ嫌い助長する都会の生活 カギは「室内」と「誤解」」も・・『そこで①昔は室内に侵入する虫は感染症の病原体を運ぶリスクがあったため、嫌がられた②危険な虫を怖がらないよりも、無害な虫を怖がる方が「誤解」のコストが低く、虫を嫌がる方が合理的、という二つの要因から、都市部では虫嫌いが助長されやすいとの仮説を立てた』(出典はこちら)。いずれも無視できない話です。

不快害虫という言葉をご存じでしょうか。不快害虫「本来無害むしろ益虫にもかかわらずヒトから不快に思われるゆえ駆除の対象とされる虫」のことです。迷惑千万な話です(こちらもどうぞ)。知り合いの和尚さんの話・・ゴキブリであっても出会ったら視界から消えるまで「目を瞑る(つむる)」・・さすがです。

最後に小生にとっては無視できないお話。何気なくラジオを聞いていると、番組「ラジオ英会話」から次のようなダイアログが・・。

私事で恐縮ですが、昔のこと祖父の入院時、朝刊を届けるついでに義歯を洗おうと病室近くの洗い場に行ったところ「食器洗い場」と「洗面所」の二箇所ありました。小生迷わず、食器洗い場の方で義歯を洗っていたところ「入れ歯は洗面で!」と面識のない付き添いの方に言われました。一瞬「入れ歯は食器よりもキレイであるべきなのに」「食器より入れ歯の方が格が上でしょ」と違和感を覚えました。歯科医師にとっては無視できない誤認です。

鹿児島は梅雨の中休みゆえか、日中はすこし蒸し蒸し。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。9100


https://youtu.be/SSudCtDoSTk

BBTime 520 ゆめゆめ

BBTime 520 ゆめゆめ
「夏草や兵どもが夢の跡」松尾芭蕉

句の解説には『五月雨の降のこしてや光堂:旧五月十三日、芭蕉と曽良は平泉見物に訪れ、別当の案内で光堂(正式には金色堂)を拝観している。「おくのほそ道」の途次のことだ。句意を岩波文庫から引いておく。……五月雨はすべてのものを腐らすのだが、ここだけは降らなかったのであろうか。五百年の風雪に耐えた光堂のなんと美しく輝いていることよ。とまあ、これは高校国語程度では正解であろうが、解釈に品がない。芭蕉はこのように光堂の美しさをのみ詠んだのではなくて、光堂の美しさの背景にある藤原氏三代やひいては義経主従の「榮耀一睡」の夢に思いを馳せているのだからである。有名な「夏草や兵どもが夢の跡」はこのときの句だ。』(解説より抜粋)。今回は「ゆめ」について。

先日、目覚めた時に、ふと気が付いたんです。睡眠中に見る「夢」と、あなたの夢は?と聞かれて「はい、私の夢は宝くじ1等に当たることです」「ムシ歯をなくすことです」の「夢」は全く別物であるということに、今更ながら気が付きました。

全く同じ「夢」を使うため「どうせ夢なんだから、実現できなくてもいいんじゃない」「そんなの単なる夢よ」「バカな夢見るのはおよしなさい」等々、言われるのがオチ。目覚めるといつしか忘れてしまう儚い夢と「将来こうありたい」「いつしかこうなりたい」の「夢」が漢字も同じであるため、混同されていると思いました(これまた今更ながら)。

ラジオか何かで聞いたのですが、就寝中に見る夢は、寝ている間の脳内整理整頓で出たゴミだそうです。ホリエモンの文章に『僕が睡眠時聞を大事にするのは、ビジネスや遊びの能率を上げるためだ。人間は通常、睡眠中に浅い睡眠と深い睡眠を1~2時間のサイクルで繰り返す。脳内では、深い眠りの間に昼間の短期記憶が整理され、浅い眠りのときに長期記憶への固定化が行われるという。つまり、学んだ知識を自分のものとして定着させるには、睡眠中の記憶の固定化が欠かせないのだ』(出典はこちら)。ここに出てくる「深い眠りの間に昼間の短期記憶が整理され」た時のゴミとのこと。よって目覚めた時には夢の内容を覚えていても「おはよう」と言った瞬間に忘れてしまいがちだし、無理して思い出さない方が脳のためには良いそうです。寝ている間に見る夢はゴミ(不要なもの)ですが、若い時に見る夢はゴミではありません。

現在放送中のNHKラジオ第二「こころをよむ」の「健康長寿の”賢食”術」に「上医治未病」が出てきます。日経新聞記事に『中国の古い医学書「黄帝内経」にこんな記述がある。「上医治未病、中医治欲病、下医治已病」。大まかな意味は「一流の医者は、病気にさせない。二流の医者は、病気になりかかっている人を治す。三流の医者は、病気になっている人を治す」。一流の医者は、まだ病気になっていない「未病」を治すと諭している』(出典はこちら)。古い医学書「黄帝内経:こうていだいけい」とは前漢代に編纂された中国最古の医学書(wikipedia)と言われるもので、前漢とは紀元前206年−8年の王朝です。二千年以上も前に、病気になりかかっている人を治すのではなく、さらに手前の未病の人を治す医者が最良の医者であるという考えがあったことに驚きました。まさしく治療ではなく予防する医者です。

歯科医院の電話番号に「6480」を見かけます。ムシ歯ゼロの語呂合わせです。ムシ歯ゼロもしくはムシ歯予防は「夢」なのでしょうか。いえいえ決してそんなことはありません、実現可能なことです。「上医治未病」とはまさにムシ歯ゼロを実現している歯科医。全ての歯科医は「上医:最良の医者」になることができます。

夢を掴むような、いえ雲を掴むような話になりましたが、最後におまけをひとつ。今宵の夢見る前の歯磨きだけは「ゆめゆめ忘るるなかれ」の「ゆめゆめ」を漢字で書くと?・・驚くなかれ「努努:ゆめゆめ」なのです。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。8290