イタリアのトリビアその2−どこでもワイン
上の写真はイタリア北部ヴァルテッリーナ渓谷の葡萄畑です。
日本の段々畑を連想させるような狭く傾斜の強いエリアです。
イタリアのみならずドイツモーゼルでも、
なぜこんな器械の使えないような場所で、
今なお葡萄を作るの?と疑問を持ってしまいます。
通訳の方(伊在住日本人女性)に
「なぜ、こうまでしてワインを作るのですか?」
と質問したところ、意外な答えが・・・
「歴史的に見ると単なるアルコール飲料ではなかったようです。
水が汚いために、飲料水代わりとしての飲物。
また酢(ビネガー)にして殺菌作用を利用する。
もちろん調味料として使う、等々」
「なるほど、なるほど」
ワインとは、飲料水、調味料、殺菌効果、
もちろんワインとしてなど、
生活全般、老若男女にとって必要不可欠なものであったようです。
もちろん、小麦も育たないような痩せた土地でも葡萄は育つとか、
他にもいくつかの理由はあるとは思います。
これまでもワインとは単なるアルコール飲料ではなく
文化そのものだと理解していましたが、
この答えを聞いて、さらに溜飲を下げました!
こちらも参照のほど。
ハナ通信No.76「ワインほど文明的なものはない」
That sounds exciting. それはおもしろそうですね。