一語一縁:にんげんとじんかん
先日「人間」に書いたことへの補足です。
調べてみると「にんげん」と読むのは呉音、
「じんかん」と読むのは漢音。そもそも、呉音、漢音とは?
以下ウイキペディアより
「音読みには呉音・漢音・唐音(宋音・唐宋音)・慣用音などがあり、それぞれが同じ漢字をちがったように発音する。たとえば、「明」という漢字を呉音では「ミョウ」と、漢音では「メイ」と、唐音では「ミン」と読む。漢音は7、8世紀、遣唐使や留学僧らによってもたらされた唐の首都長安の発音(秦音)である。呉音は漢音導入以前に日本に定着していた発音で、通説によると呉音は中国南方から直接あるいは朝鮮半島(百済)経由で伝えられたといわれるが、それを証明できるような証拠はない。唐音は鎌倉時代以降、禅宗の留学僧や貿易商人らによって伝えられたものである。」とのことでした
また「人間」の語句が「ヒト」の意味として使われるようになったのは江戸中期ともありました。それまでは「世の中」の意味
その後の読みの使い分けは特に根拠はないようです。
「人間万事塞翁が馬」「人間到る処青山あり」など、
ニンゲンでもジンカンでも誤りではないようです。
ただし「青山」は「せいざん=骨を埋める所」です。