BBTime 012 「The Chicken」コケコッコー歯をみがこー!
「鶏舎なる首六百の暑さかな」佐々木敏光
早いもので七月も終わり掲句のような暑い日々です。最近面白い記事を見つけました。朝を告げるニワトリ(雄鶏)の鳴く順序が決まっているそうです。そこで前回の「Good Morning」を受けて今回のオススメはズバリ、ジャコ・パストリアスの「The Chicken」です
記事によると第一声をあげるのはボスの雄鶏だそうで二番手三番手はボスが鳴くのをじっと待っているようです。結構面白い記事ですオススメします。フランスに「ル・コック」というスポーツウエアがあります。フランス国旗をイメージして下さい、右から赤・白・青です。ニワトリを頭から見て下さい、赤(頭)白(胴体)青(足)です。
さて、英語においてはチキンとニワトリはイコールではありません。ある時これに気付いたのです。牛(雄牛ox、雌牛、乳牛cow)と牛肉(beef)、鶏(雄鶏cock、雌鶏hen)と鶏肉(chicken)、豚(pig,hog)と豚肉(pork)、羊(sheep)と羊肉(mutton,lamb)など英語では明確に別単語です。これについて友人のアメリカ人にきいたところ次のようなことでした。労働力もしくは生きている家畜が人間に利益をもたらす場合の単語(名詞)と食品の肉としての単語は違うとのことでした、ナルホド。おそらく馬肉を食材とすることは一般的にはないのでしょう、馬肉は単に「horse meat」です。
蛇足ですが生きているモノと死んでからの呼び名が違うことが落(おち)になったのが落語の「てれすこ」です。詳しい話はさておき「てれすこ=テレスコープ、望遠鏡」「すてれんきょう=ステレン鏡、天体望遠鏡」かもと言われています。落語は奥が深い!
蛇足の蛇足。ふと日本語にもあるぞと気付きました。鶏はかしわ、鹿はもみじ、猪はぼたん、馬がさくら。江戸時代は獣肉を食べることが禁じられていたようで、異名を使っていたようです。0875 1366