BBTime 065 足らぬを磨く
「鯛焼のあんこの足らぬ御所の前」大木あまり
鯛焼でもソフトクリームでも隅々まで入っていると嬉しくなります。鯛焼は季語ではなく無季の句。さて生活や人生において「足らぬ」は数多くあり「足りぬ」ことはありません。Sachikoでばんばひろふみも唄います「幸せを数えたら片手にさえ余る 不幸せ数えたら両手でも足りない」。ムシ歯はほぼ完全に予防できますが、現実には「ムシ歯」という病気は存在します。
カイスの三つの輪と呼ばれる図です、四つ目の輪として時間を加えてあります。
ムシ歯=歯+細菌+糖質を意味します。このうちひとつがなければムシ歯は成立しません。しかしよく考えてみてください、どの輪もゼロにすることは生活において無理な話です。歯をゼロにすることは可能でも本末転倒で、口の中の細菌をゼロにすることはほぼ不可能ですし、甘味のない人生なんて・・考えられません。そこで歯磨きが必要になる訳です。
加えて厄介なことに歯は新陳代謝しません。皮膚であれば多少洗わなくても、垢(あか)となって剥がれ落ちます。マジックで「へのへのもへじ」を書いて手を洗わなくても約1か月もするときれいに消えます。結局、人の食生活があまりにも急激に変化したため、ヒトの体の進化が追いつかなかったのだと思います。そこで歯磨きが必須となる訳です。そんなこと今更言われなくてもわかっていると言われるかも知れません。ではなぜムシ歯になるのでしょうか?
これは吾唯足を知ると読みます。そうです、歯磨きが足りないからです。もちろん三つの輪でお分かりのように、甘いものを減らすとか、フッ化物を使って歯を強くするなど他の方法もあります。お皿でイメージしてみてください。キレイに洗う以上に使う(汚す)から汚れが残りムシ歯となるのです。必要以上にスイーツを摂ることはオススメしませんが、甘味なき人生はまさしく無味乾燥です。
そこで考えました!爪楊枝のような歯ブラシ。形やデザインが楊枝ではなく使い方が爪楊枝。いつでもどこでも歯磨き、いつでも磨ける、どこでも磨ける。メインの歯ブラシの補助具としてデンタルフロスや歯間ブラシなどいろいろあります。磨く部位の補助具ではなく、歯を磨くタイミングや足りない歯磨き時間を補う意味の補助ブラシ言わば「磨き残し磨くブラシ」、形・デザインは秘密です。今回のBBTimeはハミガキに引っ掛けて「ハレルヤ」(全然違う!笑)「ハレルヤ」を「ハミガク」にかえて唄ってください。Pentatonixの「Hallelujah」です。
おまけ:鯛焼の尻尾について あんこの足らぬ部位はおそらく尻尾(しっぽ)でしょう。面白い記事を見つけました。なんと「たいやき論争」(以下Wikipediaより)
「しっぽの餡:しっぽ(鯛の尾部)まで餡が入っているかどうか、また、入っているべきか否かについて、かつて文学者を巻き込んだ「たい焼き論争」とでも言うべき論争があった。これは小説家の安藤鶴夫が「たい焼きはしっぽまで餡が入っているのがおいしい」という趣旨の話を読売新聞に書いたところ様々な賛否があったもので、以下に示すものが代表的な意見とされる。元々しっぽは指でつまんで食べるための持ち手であり、最後に捨ててしまうものだったので、餡は無いのが正式である。甘い餡を食べた最後の口直しとするために、餡を入れるべきではない。しっぽの先まで餡が入っていないと、損をしたような気がするので、入れるべきである。しっぽまで餡が入っていることで、値打ち感のアップなどの差別化が図れる。また、上記に関連して、頭から食べるのが正統かしっぽから食べるのが正統かという議論も繰り広げられた。なお、餡はほとんどの場合小豆餡である。」とのことでした。論争まで起きるとは鯛焼だけに目出たい話!
もひとつおまけ:鯛焼と聞いて忘れてはならないのがやはりこの唄でしょう 5925