BBTime181 デブ菌ヤセ菌

BBTime181 デブ菌ヤセ菌
「疲労困ぱいのぱいの字を引く秋の暮」小沢昭一

パイのみならずよく引きます。やはり漢字を書かなくなったからですね、読めても書けない漢字が増えました。さて先日よりラジオの「ヘルスリテラシー」について取り上げていますが、これは絶対ご紹介したいと思います。「デブ菌ヤセ菌」のお話。

太る人と太らない人の違いは、何をどれだけ食べるかも重要ですが、同じモノ同じ量を食べて、太る人と太らない人がいます。要は「食べたものをどれだけ吸収するか否か」です。麻雀パイをみてください。糖分も脂質も体内に入った時にはイメージでいうと長い鎖です。長い鎖だと吸収されにくいので、酵素が短い鎖に分解していきます。この時に関与するのが腸内の「マイクロバイオーム」です。

マイクロバイオームとは簡単に言うと体内に棲む微生物のことで、ヒトの全細胞約37兆個を上回る数の微生物が棲んでいると言われています。35億どころではありません(笑)。このマイクロバイオームが体内で起きる様々なことに関与しているのです。

糖分も脂質も食べた時は長い鎖のものが多いのですが、マイクロバイオームなどが関与して短い鎖に分解されます。長い鎖は吸収されにくく短い鎖は吸収されやすい。簡単に言うと短い鎖に分解するのが「デブ菌」なのです。吸収されにくい多糖類は短い鎖に分解され吸収されやすくなります。鎖の長い脂質も短く分解され吸収されやすくなります。吸収されやすいほど結果的に太ることになります。余談ですがつくづく「持論:人の行動は体内で起きていることと同じ」と思います。パイでもケーキでもピザでもナイフで切ってピースにしてから食べます、同じですね。

腸内のマイクロバイオームは大きく2つのグループに分かれます。ひとつはバクテロイデス、もうひとつはファーミキューツで、このファーミキューツが分解能が高く糖分や脂質の吸収を促します。言わばファーミキューツがデブ菌で、バクテロイデスがヤセ菌です。

野菜や果物を多く食べている人の腸内にはヤセ菌であるバクテロイデスが多く見られます。野菜や果物をできるだけそのまま、本来の形を残して食べることでバクテロイデスを増やすことができます。やはり太らないためには野菜と果物なんですね。ラジオ「マイクロバイオームと肥満の関係」は今なら聴けます。次回は番組の聴き取りをご紹介します。0404
今回の一言「ヤセ菌を増やすには野菜と果物」
今回の一曲「野菜と果物」


追加:2つの動画を見るといくつかの「ヘェ」があります。野菜も果物もABC順に登場します。野菜では日本の大根はそのままdaikon、オクラは英語です。ピーマンはペッパー、パンプキンとスクウォッシュ(日本のカボチャ)も別の野菜として出てきます。果物ではマスクメロンはカンタループ、オリーブの実も果物とは意外でした。是非ご覧ください。

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