BBTime 313 歯磨き二秒
「亀鳴いて全治二秒となりにけり」岩藤崇弘
勿論、亀は鳴きません。「亀鳴く」とは春の季語で以下引用「平井照敏の解説。「春の夜など、何ともしれぬ声がきこえるのを、古歌『河越しのみちの長路の夕闇に何ぞと聞けば亀の鳴くなる』(為兼卿)などから、亀の声としたもので、架空だが、春の情意をつくしている」(解説より)とのこと。ついでに「二秒」これまた解説より「さあ、わからない。わからなくて当然だ。現実的なことが、何も出てこないからだ。でも、なんとなく可笑しい。(中略)「ええっ」と感じた途端に、「全治二秒」と畳み掛けられて、何が全治するのかなどと考える暇もなく、「なりにけり」と納得させられるのである。ミソは「全治二秒」の「二秒」だろう。一秒でも三秒でも極度に短い時間を表すことはできるし、一見「二秒」の必然性はないように見える。が、違うのだ。「二秒」でなければならないのだ。というのも、一秒や三秒では、ほんの少し字余りになる。字余りになれば、読者が一瞬そこで立ち止まってしまう。立ち止まられると、畳み掛けが功を奏さない。四秒でも駄目、次は五秒とするしかないけれど、これでは即刻全治ではなくなってしまう。間延びしてしまう。「二秒」だから、読者に有無を言わせない」(解説より)。
さて「二秒」で治る病気は何だろうと考えるに・・あるとしたらそれは「仮病」では?と思いました。亀鳴くも架空、仮病も架空・・繋がりますね(笑)。今回は二秒についてのお話。時にブラッシングの話で「電動歯ブラシ使ってます」と患者さん。電動歯ブラシは大きく二つに分かれます「ブラウン型」と「ソニケア(ソニッケアー)型」。ブラウン型は丸いブラシが回転ではなくツイストします、ソニケア型はブラシの振動で汚れを落とします。
イラストはブラウンです、両者一長一短でしょう。しっかり磨いた感を求めるならブラウン、ゆっくり磨きたい方はソニケア型でしょうか。ベストは「朝ブラウン・昼手磨き・夜ソニケア」だと個人的には思います。電動歯ブラシのポイントはいずれも「二秒間」!歯ブラシを当てたらその場所で「二秒間」は同じ場所を磨くことがコツです。二秒間の間に水の流れ(水流)が発生して汚れを振動と流れで落とします。下のイラストはソニケア。
もうひとつのコツは「始めは歯磨き粉は使わない」です。ブラシ部分を湿らせたら歯磨き粉つけずに口腔内(こうくうない・口の中)へ。ご自分の唾液での電動磨きをお勧めします。磨いているとボディに唾液が垂れてきますので、タオル地のハンカチでボディを持って磨くと良いでしょう。湯船派の方なら湯船に浸かってゆっくり電動もオススメです。要は二秒間と唾液磨き。歯磨き粉使用しないと落ち着かない方は、最後に大豆大くらいのペーストつけて仕上げ磨きを。
ソニケアHPの画像です。二分間の徹底ブラッシング・・計算すると二秒×14本×2面(ほっぺた側とベロ側)×2(上下)=112秒・約二分です。仮病は「全治二秒」もあり得ることですが、ブラッシングは電動でも二分は必要です。手磨きならば一日トータル十分は欲しいところ。電動歯ブラシのコツは「二秒」と「始めから歯磨き粉は使わない」です。ブラシの大きさにコンパクト(小さめ)があればこちらを勧めます。外国のメーカーは基本的に欧米人仕様ですから日本人には大きめです。6300