BBTime 433 41度15分
「水温み頁ふえたり週刊誌」三宅応人
今年は春が早いと言うより冬が短く、水温む(ぬるむ)のみならず空気も温い(ぬくい)弥生三月の始まりです。前回「口きれい?」に続いて「免疫力アップ法」のお話。タイトル「41度15分」は緯度ではなく湯温と時間です。ちなみに北緯41度付近にはポルトガル・スペイン・イタリア・トルコ・北京・青森・ニューヨークなどが位置します、ちょっと意外です。
さて、皆様はシャワー派ですか湯船派ですか?朝聴く「健康ライフ」の「入浴で健康に」(2/10-14放送分・3/9まで聴き逃し可能)に出て来るのが「41度のお湯に15分間肩までしっかり浸かる」。この入浴法で身体の深部体温が1度上昇し白血球が増え免疫力が高まるとのこと。
第一話と第二話から部分的に聴き取り文章化します。話者は大学教授前田医師、ご実家が温泉旅館であったため入浴に興味を持たれたとのこと、では早速。
第一話「心と体を癒やす入浴」:「高齢者14000人を調査したところ、三年後に要介護になる割合が、毎日湯船入浴の習慣のある方の方が29%も低かった。入浴は健康寿命を延ばすと言えます。先ずは「温熱効果」・・体が温まれば血管は広がり心臓の動きも良くなります。そうするとたくさんの血液が身体中を巡るようになり血流がアップします。血流がアップすると身体の老廃物・疲労物質を排出する力も高くなります。体温を一度上げれば免疫に関与するリンパ球も増えることがわかっています。免疫が高まることで風邪などにもかかりにくくガンなどの病気にもなりにくくなるんです。」
次に「静水圧効果:せいすいあつこうか」・・お風呂に入ることで全身まんべんなく水圧にさらされます。これは全身マッサージを受けるようなものなんです。水圧で締め付けられることで血流が良くなります。溜まっている血液を心臓に戻すことができるんです。また「浮力効果」・・私たちには常に重力がかかっていますが、湯船に浸かることで、重力から解き放たれます。関節や筋肉への緊張が緩むので体と心に対するリラックス効果が高いのです。
このような効果はシャワーでは得られません。シャワーでは身体の深部体温を上げることもできませんし、水圧の効果・浮力の効果もありません。シャワーとはただ体をキレイにするだけなんです。
第二話「疲れをとる入浴法」:「寒い時期には41度のお湯に15分間、肩までしっかりと浸かることです。この入浴法で身体の芯の温度(深部体温)を1度上げることが出来ます。深部体温を1度上げることによって、適度に熱の刺激を受けることが出来ます。このことで血流や免疫力がアップします。「41度15分」が様々な研究の結果得られた黄金律なのです」以上抜粋聴き取り。
他にもオススメは就寝の1〜2時間前が良いとのこと。入浴後体温が下がり始めるので、そのタイミングで床につくとぐっすり眠れるようです。注意して欲しいのは長く入り過ぎると「湯疲れ」を起したり、二日酔い時も入浴は避けた方がベターとのこと。
アルキメデスはこの「肩までしっかり41度15分」を知らなかったでしょうけど、皆さんにとっては今日からできる「免疫力アップ法」のひとつです。「手洗い・うがい・歯磨き」に加えて「41度15分」。ぜひ今日からお試しを!最後に「健康ライフ」を是非お聴きください、3/9まで五話全話聴けます。7870