BBTime 442 行動変容:こうどうへんよう
「世の中は三日見ぬ間に桜かな」大島蓼太
甲突川の桜は未だ黒い枝です(4/6月曜日撮影)。掲句は「三日見ぬ間『の』桜かな」と混同されますが正しくは「に」。解説に『句の「世の中」は、自然的環境を指している。戸外、周囲の意味。「あな寒といふ声、ここかしこに聞ゆ。風さへはやし。世の中いとあはれなり」(『蜻蛉日記』下)の用法だ。句意は説明の必要もあるまいが、桜の開花のはやさを言ったもの。たしかに、咲きはじめると、すぐに満開になってしまう。散るのも、またはやい。ところで、この句を諺か警句みたいな意味で覚えている人がいる。いや、そう覚えている人のほうが多いかもしれない。「世の中」を社会的環境ととらえ、桜花の咲き散るようなはやさで、社会は変化するものだという具合に……。落語のマクラにも、その意味でよく使われる。ただし、こういうふうに覚えている人は、たいてい原句を間違ってそらんじているのが普通のようだ。「世の中は三日見ぬ間に桜かな」ではなく「世の中は三日見ぬ間の桜かな」と、助詞を勝手に入れ替えている。「に」と「の」の入れ替え。なるほど、これでは警句に読めてしまう。無理もないか。たった一文字の違いによる、この激しい落差。地下の作者は泣いているだろう。蓼太(りょうた)は、18世紀の江戸に住んだ俳人。信州出身とも伝えられるが、出自は明らかでない。』(解説より)。
桜は「三日見ぬ間の」ですが、以前「ドッグイヤ」という言葉をよく耳にしました。『ドッグイヤーとは、俗に、IT業界の技術進化の早さを、犬の成長が人と比べて速いことに例えた俗語である。1990代後半頃から用いられていた。犬の1年は、人間の7年に相当すると言われている。例えば、今までなら1年かかった技術の進歩が2ヶ月もあれば可能になっているようなことがIT業界では珍しくなく、犬の成長が速いことになぞらえられている。あるいは単に時間の流れが速いことを意味する場合もある。後に、ドッグイヤーより輪を掛けて速い、人間の18倍で成長するネズミになぞらえた「マウスイヤー」という表現も登場した』(出典はこちら)。今回は行動変容について。
確かにITの変化には驚かされます。今年からの「5G」は従来4Gの百倍とか、人々が付いて行けないのも合点できますが・・今回「COVID-19」すなわち「コロナ禍」には付いて行かないと命に関わります。人々全て「行動変容:こうどうへんよう」すべき時だと強く感じます。行動変容とは「健康保持・増進のために行動・ライフスタイルを望ましいものに改善すること」の意味です。
「行動変容ステージモデル」に関するページが厚労省のサイトにあります(以下引用)。『行動変容ステージモデルでは、人が行動を変える場合は「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます。行動変容のステージをひとつでも先に進むには、その人が今どのステージにいるかを把握し、それぞれのステージに合わせた働きかけが必要になります』『行動変容ステージモデルとは、1980年代前半に禁煙の研究から導かれたモデルですが、その後食事や運動をはじめ、いろいろな健康に関する行動について幅広く研究と実践が進められています。行動変容ステージモデルでは、人が行動(生活習慣)を変える場合は、以下の【図】のように「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます』(引用元)。
図: 行動変容ステージモデル
この期(ご)に及んでも「無関心期」にいる人は、直ちに今すぐ一足飛びに「準備期」に進むべき!「関心期」の人も躊躇なく「準備期」に!
去る4/1から「健康増進法の一部を改正する法律」がスタートし屋内は原則全面禁煙となりました。先日、今まで駅のホームの端っこにあった喫煙場がなくなっていることに気がつきました、改正を受けての「喫煙場所撤去」なのでしょう。これまでは風向きによって「紫煙」が流れてくることがありましたが、これからは「紫煙皆無」で安心です。お酒は、飲む人以外にはさほど健康被害をもたらしませんが、タバコは違います。コロナウイルスにおいてはその被害たるや甚大です!
画像はRiminiのピザ「Primavera:春」。来年の春には「御花見弁当」を広げたいもの・・個人的希望は今秋に「紅葉弁当」を楽しみたいです・・呉々もご自愛の程!5040
糸井重里氏の「ほぼ日」の今日のダーリンから(4/8付け)
『いよいよ、緊急事態宣言がでた。
思えば、つくづくとらえにくい災害だ。
建物が壊れているわけでもないし、
河川が氾濫しているということでもない。
線路はそのままだし、そこを列車も走れる。
こういうとき、立ち返りたいのは
「できることをしよう」という原則だ。
「できないことは、できない」のだから、いまはしない。
だれかの「できかけていること」に不平を言うよりも、
じぶんの「できることをしよう」を真面目にやる。』
『では、なにをどうすればいいのか、
一市民として、とっくにわかっているはずだ。
手をよく洗って清潔を保つ。
マスクをしてくしゃみやせきの飛沫を飛ばさない。
換気の悪い密閉空間、たくさんの人のいる密集場所、
間近で会話をするような密接場面を避ける。
そして、基本的に外出をしないようにする。
<ぼくらが止まれば、ウイルスは止まる。>
ウイルスは、ウイルスだけでは動けない。
ウイルスの乗り物は、動く人間たちなのだ。』
『これは、ぼくだけの個人的な考えかもしれないが、
いま「できること」は、そんなにないのだ。
特別に「じぶんになにができるか」を考える前に、
「ただの人」の1人として手を洗おう、
マスクをしよう、動くのを止めようということだ。
そして、じぶんと、じぶんたちが生き延びる術を、
なんとか仕事として考えましょう、と思っている。
今回は、まず、じぶんの身の回りを安全地帯にせよ、だ。』
『なにか、あなたの助けが必要なことがあったら、
耳を澄ませていれば、きっと知らされると思うのだ。
まずは、知り合いの食堂の弁当を買うことだとか、
近所の人のネットの買いものを手伝うであるとか、
こどもや犬や猫の世話に手を貸すだとか、
近くの人たちの役に立つことをしよう。
そして、まずは「大丈夫なじぶん」でいよう。
感染の大波が鎮まった後に、やることは山積みだから!
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ヒーローは専門家だ。ぼくらは手のかからない人でいよう。』