BBTime 461 耳寄な話

BBTime 461 耳寄な話
「幼な顔残りて耳順更衣」本田豊子

解説に『耳順(じじゅん)は、六十歳の異称。「論語」による。四十歳の「不惑」はよく知られているが、どういうわけか「耳順」は人気がない。「人の話がちゃんとわかる」年令という意味だけれど、この受け身的な発想が好まれないのかもしれない。それはともかく、この句は巧みだ。人が、新しい気持ちで衣服を身につけたときの、一瞬の表情を見逃さずに作品化している。六十歳の初々しさをとらえて、見事な人間賛歌となった。実に鋭い。そして暖かい。(清水哲男)』(解説より)とあります。老婆心ながら「耳順はじじゅん」「更衣はころもがえ」と読みます。今回は歯磨きについて耳寄なお話。

「BBTime410 SEERS:シアズ」で歯磨きの新コンセプトについてアップしましたが訂正します。まず「SEERS」とは
「S」saliva:サライバ・唾液=唾液磨き。
「E」everywhere/every time:エブリィウエア エブリィタイム=どこでもいつでも。
「E」easy/ecological:イーズィ エコロジカル=お手軽楽チン・環境に優しい。
「R」rest:レスト=息抜き。
「S」standing:スタンディング=継続・立っている。
ちなみに英単語「seer:シア」の意味は先見者・予言者です」。この中の「E」いつでもどこでもに「every time/where」を当てていたのですが・・先月、ふと考えていて「every」は違うんじゃない?と。そこで、新新コンセプトは「EARS:イアズ」、earはご存じ耳です。

EARS:イアズは
『E』ethical:エシカル=倫理的な、道徳上の意味です。検索すると『エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている』(Wikipediaより)。「予防に勝る治療なし」でエシカル。
『A』anytime/where:エニタイム・エニウエア=いつでもどこでも(歯を磨こう)
『R』rest:レスト=息抜き(仕事や作業の息抜きに歯磨き)
『S』saliva:サライバ=唾液(歯磨き粉使わず唾液磨き)
SEERS改め、EARS:イアズで「歯を守る歯磨き」を提案していきます。「歯」を守るのに、なぜ「耳」なのと問われると耳が痛いのですが(笑)。

冒頭の画像は「天香具山:あまのかぐやま」。女帝持統天皇の「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」に掛けました。因みに「耳順:じじゅん」は六十歳で、順に「十五歳は志学:しがく」「三十歳が而立:じりつ」「四十歳が不惑:ふわく」「五十歳が知命:ちめい」「七十歳が従心:じゅうしん」。「子曰く、吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。」詳しくはこちらを。ではでは、ご自愛の程ご歯愛の程。2420



追加:朝日新聞のコラム折々のことばに「ears」見つけました。
『Happy New Ears 英語の語呂合わせ  今年こそ耳の人になろう。長く圧(お)し殺されてきた声、出かけては呑(の)み込まれた声、ぼそっと漏らされた短すぎる声、恐る恐る絞り出されたくぐもった声、今にも途切れそうな声。それらにじっと耳を傾けられる人に。「聡明(そうめい)」には耳がある。「省庁(廳〈ちょう〉)」にも。そこは天の声、民の語を聴く場所だった。その声を最もよく聴く人が「聖」。天声人語(vox populi vox dei)は「民の聲(こえ)は神の聲」という意味。(鷲田清一)』(2017/1/1朝刊)

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