BBTime 525 おやつと二日酔い
「舌噛むなど夜食はつねにかなしくて」佐野まもる
句の「夜食」と今回の「夜おやつ」は別腹ではなく別物です・・なぜなら解説に『季語は「夜食」で秋。なぜ「かなし」なのかといえば、夜食は本来夜の労働と結びついおり、夜遊びの合間に食べるというものではないからである。夜遅くまで働かないと生活が成り立たない、できればこんな境遇から逃げ出したい。そんな暮しのなかにあっての夜食は、おのれの惨めさを味わうことでもあった。ましてや「舌噛むなど」したら、なおさらに切ない』(解説より抜粋)とのこと。先日、夜おやつの記事を見つけましたので、今回「おやつ」について。また掲句は秋です、悪しからず。
その記事タイトル「その夜おやつ、ちょっと待った! 寝る前の不摂生は、翌日の仕事の効率を下げる?最新研究の結果」・・その内容は『調べたのは「夜の不摂生が、次の日の仕事のパフォーマンスに影響を与えるか、どうか」。企業に勤務する97人に、10日間にわたって、前夜の食事内容と、体調や仕事のパフォーマンスに関して聞きました。そして「夕食を食べ過ぎた」や「寝る前にジャンクフードを食べた」と回答した場合などを「不健康な食事をした日」と判定しました』(記事より)。
『この研究がユニークなのは、体調だけでなく、「仕事のパフォーマンスへの影響」を調査したことです。とくに「援助行動」と「離脱行動」という2つの行動の多さについて調べました』『研究の結果、夜に「不健康な食事」を行った人の場合、次の日の「援助行動」が減り、「離脱行動」が増える傾向があることが分かりました。しかもその影響は午後にまで続いていました』(記事より抜粋)。
「援助行動」とは、同僚が困っているのを見かけたり、スラック(ビジネス用チャット)上でヘルプを求めていたりする時に、自分の時間を割いて手助けしてあげようとする行動とのこと。また「離脱行動」とは、簡単にいえば仕事を怠けてしまうこと(記事より)。ではなぜ?夜おやつの翌日のパフォーマンスが低下するのか。二つの理由が考えられるとのこと。
記事によると『まず、食べ過ぎによる翌朝の頭痛や腹痛などの体調悪化が直接的に影響している可能性。夜の食べ過ぎは消化器官に負荷をかけます。そのことが、次の日の体調に影響を与え、仕事のパフォーマンスを落としていたのかもしれません』『そしてもう一つの可能性として挙げているのが、精神状態の影響。不健康な食事をした次の朝には、罪悪感などマイナスの感情を覚える人が多いことが分かりました』(抜粋)。
先日、少々ワインを飲みすぎまして翌朝軽い二日酔い・・記事読んで「夜おやつ」翌日の心身状態は、言わば軽微な「二日酔い」と同じだと思います。適量を越したアルコールは当然、代謝の負担がかかります。また精神にも「あそこでやめときゃよかった」と後悔の念が。「夜おやつ」を二日酔いと同じと捉え、心地良い・心地酔いでやめとくべし!・・わかっちゃいるけどやめられない。
「心地良い酔い」でやめられないから二日酔いになるのです、百も承知!そこで「夜おやつ」防止法をひとつ。小腹が空いたら迷わず「歯磨き」を!夜磨きは、お腹(胃)にも心にも歯にも良いし懐にも・・と思うのは歯医者だけでしょうか(笑)。0490
お代わり:ギルトフリー・スイーツ 以前BBTime 319「三つ星」に罪悪感ゼロ菓子について書いております。以下引用『「ギルティフリー」とは“(食べても)罪悪感のない”という意味の英語。適度な間食を摂ることで、空腹や過食による血糖値の乱高下を予防したり、空腹感を調整して体重の増加予防につなげるという効果があります』・・夜おやつが擬似二日酔いとするならば、ギルトフリースイーツはノンアルコール飲料でしょうか。ただし、ギルト(罪悪感)フリーであってもカリエスフリー(ムシ歯ゼロ)ではありません。やはり夜に小腹が空いたら、歯磨きを!