「焼芋を二つに折れば鼻熱し」吹田孤蓬
2022/10/24投稿 10/27リンク追加
焼き芋好きです、近頃食べてません。まずは句の解説『そのまんまの句。たしかに、焼芋は二つに折ってから食べる。折ると、湯気が鼻をつく。その一瞬をとらえた微笑ましい作品だ。いますぐに、焼芋を食べたくなった読者もいるのではないだろうか。私は、あまり食べない。ここ数年間は口にした覚えがない。なにせ戦後の食料不足時代に、芋ばかり食べていたので、どうしても当時のみじめな記憶が甦ってきて、食欲とは結びつきにくいからだ。最近、近くの武蔵野一中の創立五十周年記念スライドのためのシナリオを読んでいたら、弁当の中身は「芋だけだった」という記述に出会った。というわけで、わが世代は芋や南瓜には弱いのである。それと、焼芋を買って食べるという発想にもなじめない。とてつもない贅沢をするようで、後ろめたい思いがする。貧乏根性も、しっかり身についているらしい。(清水哲男)』(解説より)。今回は前回「足るを知る」を補足する内容です。雑誌Tarzan最新号(No.844)から。
仕事柄どうしてもこのような表紙に目が止まります。不思議なことに、この手の特集は「目と歯」のペアが多いようです。中身の多くは既に多くの方が周知していることですが、二箇所「ズバリ」真実が書いてありました。一箇所目は34ページ上段の「歯磨きは難しいです。歯医者さんや歯科衛生士が自分の口の中を完璧に磨き上げるのに15分かかるといわれているくらいです。それは無理としても、最低限これだけは必要という方法をお教えしますね」これは真実です。言い換えれば「歯科医師、歯科衛生士以外の普通の人には完璧磨きはできませんよ」となります・・これ真実です。もう一箇所あります!
同じページの下段に「プラークは洗口剤では取れません」とあります。言い換えれば「洗口剤や歯磨き粉を使ってもプラーク(歯の汚れ)は落ちません、歯ブラシで汚れを物理的に落とすことが唯一の方法です」
補足します。まずひとつ目の真実「普通の人には無理」・・なぜか?理由のひとつは解剖の知識の差です。歯科医師、歯科衛生士は歯の解剖を習っています。歯の形をしっかりと把握しています。歯の形態が隅々までわかるからこそ、全く見えない口の中の自分の歯を隅々まで磨くことが可能なんです(もちろん把握していない歯科医師・衛生士もいますが)。
二つ目の「洗口剤では取れません」・・今まで書いていますように「歯の汚れを落とすのは歯ブラシによる物理的除去のみ」です。洗口剤や歯磨き粉はほんの少し手助けはしますが、これら薬剤でプラークは落ちません。びくともしません!歯の汚れ=バイオフィルムについて詳しくは「鰯の頭も!」もどうぞ。
よって「歯は、磨いてももらうもの」・・これが最も効果のある(エビデンスのある)予防法です。しつこいですが「歯は磨いても、もらうもの」!・・ハイハイ、あんたの言う事はわかった、ではどこで磨いてくれるの?・・いい質問です。余談ですが上の画像は「歯磨き達磨」。
1)かかりつけ歯医者を持つ方は・・おそらく数ヶ月(多くは三ヶ月)ごとにメンテナンスに通ってらっしゃると思います。可能ならば次回「月に一度、磨いてほしい」と言ってみてください。多分「OK」だと思います。もちろん保険でカバーできます。月一回がオススメです。
2)かかりつけの無い方・・早速かかりつけを見つけましょう。
3)「んー歯医者には行きたくないなぁ」の方は・・しばしお待ちを、来年2月(2023/02)にムシ歯予防カフェ「おやつ堂」を開きます。バナナジュースやスイーツを楽しみながら予防可能です(1号店は鹿児島市)。では皆様、ご自愛の程ご歯愛の程。