「アジフライにじゃぶとソースや麦の秋」辻 桃子
2023/06/05投稿 6/7筋トレ追加
昨夜、食べました!アジフライ。句の解説は『季題は「麦の秋」で、夏。「秋」を穀物の熟成する時期ととらえることから、夏であっても「麦の秋」と言う。麦刈りの人の昼食だろうか。あるいは、労働とは無関係な人の、一面に実った麦を視野に入れながらの食事かもしれない。空腹の健康とたくましい麦の姿が、よく照応している。「さあ、食べるぞ」という気持ちが活写されていて、気持ちのよい句だ。ひところ話題になった「お茶漬けの友」のテレビCMの雰囲気に同じである。ソースをじゃぶとかけたら、後は一気呵成にかっこむだけ。健啖家は、見ているだけでも爽快だ。ところで、あのCMを見たドイツ人がイヤそうな顔をした。音を立てて物を食べることに抵抗があったわけだが、ビール天国のドイツのCMでは、咽喉を鳴らしてビールを飲むシーンなども皆無だという。日本だって、昔は蕎麦以外は音を立てないで食事をするのが礼儀だった。それが、いつしか安きに流れはじめている。で、もう一つの余談。私はアジフライにソースはかけない。醤油を使う。好みの問題だが、何かと言うと醤油を使う人が、我が世代には多い。子供の頃に、ソースが出回っていなかったせいだろう。(清水哲男)』(解説より)。小生、日南生まれ南九州育ちのせいか「麦の秋」は記憶にありませんし、季語と知ったのもかなり後のことでした。今回は前々回「ゴックン」の補足話。
この画像はご覧の通り、朝日新聞朝刊「折々のことば」。ここの「生きる」はおそらく「人生を味わう」の意味だと思います。仕事で高齢者施設を訪問するに「食べる=生きる」であると痛感します。「食べる=人生を味わう」はほぼ健康な人における話。BBTime618「ゴックン」を補足していきます。BBTime 271 「食べるために」もお読みください。
まず(1)認知期を強化する方法として・・その料理の材料を同じテーブルに置く。目からの情報をより豊富にする。可能なら現物(かぼちゃ料理なら、丸ごとカボチャそのもの)を、無理ならカボチャの模型か画像でも。耳からの情報強化として皿ごとの説明、レストランで給仕係の説明のように。
(2)準備期(3)口腔期においては・・可能な限り少し前屈みの姿勢をとる。椅子の背もたれに背をつけない、通常食卓の姿勢です。この姿勢だと頭位も少し前傾になりますので、咀嚼しやすく、食塊を後方(咽頭)に送りやすくなります。大方、食卓テーブルと椅子の座面の高低差は30cm(テーブルが72cmなら椅子座面は42cm)。車椅子利用などで高低差が縮まる際には、テーブル脚に継ぎ足ししてあげる。
(4)咽頭期(5)食道期は反射ですので、嚥下の際に力を発揮する舌骨上筋・下筋の強化ぐらいです。
これはBBTime 615 「明日は我が身?」でご紹介したポスター。「音で、認知症に挑め。」・・そうです、音です!音楽です!高齢者施設において、食事前(食事の合図)と食事中と童謡・文部省唱歌などを週替わりで流してみてはいかがでしょう。今なら「あめふり」や「夏は来ぬ」など。今回の話はあくまでも私見です、あしからず。ではでは、皆様ご歯愛の程。
追加:舌骨上筋・下筋のトレーニングについて。画像はNHKラジオ「健康ライフ」のツイートです。