BBTime 503 何かある!
「目覚めけり青き何かを握りしめ」沼尻巳津子
句の解説から『感動。「青き何か」の意味はわからないけれど、作った人の心のありようは、すっきりとよくわかる。決して曖昧な世界ではない。一所懸命に生きている人でないと、絶対にこうした句はできないだろう。繰り返し読むほどに、読者の心も引き締まる。作者は俳句的には晩学の人で、四十代になってから作句をはじめたようだ。それにしても、最近の私は、夢の中でさえ何かを強く握り締めたことはない。そうしようと思ったこともない。猛省。『華彌撒』所収。(清水哲男)』(解説より)。今回は、前回「口角あげよ」に追加した「何かある」について。BBTime500「いとぐち」もご参照の程。
皆さま、ご存じのように「唾液」が新型コロナウイルス感染症拡大の主犯です。吉村大阪府知事の「一方で利用者側がマスクができない環境に歯科医院がある。大阪には5500もの歯科医院があるが、クラスター発生はゼロ。感染対策の賜物と思うが、何かある。何か?専門家には、是非分析してもらいたい」(記事より抜粋)。「何かある」をいろいろと考えました。唾液が主犯であることは明白ですので、感染拡大防止策として「何をすべき」「有効な方法は何か」を考えました。
ズバリ、有効な方法は「嗽:うがい」です。神社での「手水:ちょうず」では手を洗い口もゆすぎます。唾液主犯ですから「うがい」は有効です。吉村知事の「歯科医院には何かある」・・何があるか?・・歯科診療で特異なのは「こまめなウガイ」とバキューム(吸引)です。
今や多くの店先に消毒用アルコールが設置してあります。そこで提案!飲食店では「嗽:ウガイ」もしましょう。入店時、席に着いたらすぐに、です。具体的に「水」「冷めた緑茶」「レモン水」「酢入り水」などを出します。客には口に含んでガラガラではなくグジュグジュしてゴックンしてもらいます。口の中の洗浄、溜まった唾液を洗い流す(飲み込む)、口腔内のウイルスを胃に流し込むのが狙いです。ウイルスは唾液中にいますので、ウイルス保有者の口の中に唾液が溜まると当然ウイルス数は増えます。「まずうがい」は口腔内のウイルス濃度を少しでも減らすのが狙いです。
もちろんリステリンなどの強力洗口液が良いのですが、食事前に味覚が変わると食事が美味しくなくなります。しつこいようですがお客さんが席に着いたら、すぐに「グジュグジュゴックン」です。アペリティフ(食前酒)の替わりに「まず嗽」を。さらにオススメしたいのが「乾杯の禁止」。イメージしてください・・「乾杯」の時には近づいて(顔も近づきます)、皆が大きく口を開けて、乾杯の御発声で、皆同時に「カンパーイ」です。近づいて同時に大口開けて唾液を飛ばす、飛んだ唾液を吸い込む・・これは絶対禁止です!どうしてもやりたい方は口を閉じたまま「無言乾杯」を。
新型コロナウイルス感染症拡大において飲食店が悪い(犯人)ではなく、(他人の)唾液の吸引が悪者です。まさに「口封じ」すれば拡大防止になります。しかし日常生活において完全な口封じは不可能です。ならばこまめに「うがい」しましょう。まとめます・・飲食店においては、着席したらすぐに「嗽:グジュグジュゴックン」を勧める。声を出しての「カンパイ」は禁止、無言乾杯を勧める。・・いかがでしょうか?では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。0040