「綿菓子を食べんと口を春風に」京極杞陽
2023/03/10投稿 3/16追加
ムシ歯予防カフェ「おやつ堂」の看板案です。句の解説は『解釈に迷う句である。「綿菓子を食べようとして、口を春風に向けてあけた「綿菓子を食べようとしたら、口が春風そのものになってしまった」など、鑑賞の仕方はいくらでも考え得る。いずれにしても、作者が春の喜びを謳歌しているのは間違いない。綿菓子は不思議な食べ物。実際に食べてみて、本当に美味しいと思う人は少ないだろう。ただ、あの雲のようなたたずまいは、抗いがたい魅力に満ちている。夢のある菓子である』(「食の一句」櫂 未知子著 43頁より)。おやつ堂は天皇誕生日(2/23)に誕生しました。約二週間経っての感想など・・。
現在のメニューはメインのそんなバナナジュース、コーヒー(coffee countyの豆、ミルク砂糖なし)、抹茶で、いずれワインも。ちなみに飲み物は全て砂糖ゼロ!飲み物を出しながらお話しするうちに、結構歯科の話題になります。大なり小なり悩み事や質問をお持ちで、内心かかりつけの歯科で聞かれればいいのにと思いますが「聞きづらい」が本心のようです。確かに我が身(歯科医)振り返れば、患者さんは口を開けていて話せないし、歯科医は忙しそうにしているし・・。改めて思いました「ムシ歯予防カフェ」は正解だと!カフェ空間だと話しやすいし、本音を言えるようです。
そこで新メニュー、歯科相談!もちろんゼロ円。かと言って「歯科相談」しか注文されても・・。その昔、マクドナルドの「スマイル 0円」が話題になりました。
さて先日のこと。義歯でお困りだった方、数回、義歯を調整するうちにほぼ何でも食べられるようになられて、小生安堵。ならばと、紀の川漬(きのかわづけ)をご紹介したところ、早速ネットで取り寄せて食べられたとのこと。話されるお顔がまさに「最高の“おいしい”笑顔」でした。改めて歯科治療のゴールは「美味しい笑顔」であると思いました。予防に軸足を移せば治療は不要になります。繰り返しますが「後手後手医療から先手先手予防へ」。皆様、ご歯愛の程。今日もおやつどう?
弥生三月です、やはりこの曲でしょう「三月の雨(水)」
追加3/16:朝日新聞「折々のことば」から。その方が「美味しい」を感じた時がひと区切りだと考えます。次の文章をご紹介します。