1999 シャトー ポタンサック
2003年3月に仕入れたメドックの赤ワイン。
そろそろどうかなと思い、先日飲んでみたところ・・。
抜栓し、コルクも良い状態で、グラスに注ぐ。
ボリュームを感じるふくよかな香り!
一口、口に含み、口の中で遊ぶ。
すばらしい!その上、まだまだいける!
このドロン家のワインは、レオヴィル ラスカーズもそうであるが、
とてもきめの細かい味筋で、懐を感じさせてくれる。
でも若い内に飲むと、きれいであたかも飲みやすいと感じる方が多い。
実際は、手強いワインで、わかって下さる方は非常に少ない。
このポタンサックもラスカーズも以前、訪問した事があるが、
有名であるにもかかわらず、対応はとても丁寧で、
姿勢も謙虚でとてもいい印象を持っている。
だからこそ、これだけのワインを造っているのだろう!
カベルネ系のワインとしては違う性格を持っているが、
特にラスカーズは、このエリアのワインとしては、
最後に到達したい味わいである。
しかし、この99のポタンサックは誰にでも売りたくない。
本来の味が出てくるまで待って、活かして売ろうとすると
もったいなくなって、
ほんとに感じていただける方にだけ売りたくなってしまう。
すでに酒屋ではない。親の気分である。