一語一縁:メジロとメグロとマグロ
久し振りの更新です。
「世の中は三日見ぬ間に桜かな」大島蓼太
これが俳句だったとは知りませんでした。
俳句の意味は「三日ほど家に居る間にもう桜になってしまった」。
これがいつしか諺になると「世の中は三日見ぬ間の桜かな」と、
「に」が「の」に変化して、意味も
「三日見ないだけで桜は散ってしまった、世の中なんてすぐに変わるもんだ」
となるそうな(千夜千冊より)
ところでタイトルの「メジロとメグロとマグロ」の繋がりはお分かりですか?
ずばり「目・眼」です。
メジロ:ご存じこの季節、庭先に飛んでくる愛らしい小鳥です。時にウグイスと混同されるようで、和菓子のうぐいす餅の色はメジロの色です。名の通り眼の周りに白い輪っかがあるように見えます、のでメジロ。
メグロ:この名の鳥が実際居ます。眼の周りがちょっと白くて、その外側が黒い。
ただし、小笠原諸島の特別天然記念物ですので庭先で見ることはまずありません。
マグロ:ではマグロは?眼黒の意だそうです。黒い大きな眼でマグロ。
三者とも眼は皆同じく黒いのですが(笑)
蛇足ながらウグイスは広辞苑では褐緑色と表記してあります。
これがウグイス
これはメグロ
うぐいす餅の1例
ご存じマグロ