BBTime 554 色違い

「買初にかふや七色唐辛子」石川桂郎

今年の買初(かいぞめ)は結果的にiPhoneでした。2年ごとの機種変更ですが、今回は難産も難産、堪忍袋の緒が切れました。・・唐辛子について以前「BBTime 269 人生七色唐辛子」に書いております。「人生、七味とうがらし ある占師  鷲田さんのことば うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ。人を翻弄(ほんろう)するこれら七つの性(さが)は、いずれも自他の比較に由来する。他人と較(くら)べる中でしか自己を見ることのできない人の宿痾(しゅくあ)であり業である」(一部抜粋)。とは言え、今回は恨み、辛み、嫌味など言いたくなりました(小人です)。

本題に入る前に句の解説を・・『買初(かいぞめ)は「初買」とも言い、新年になって初めて物を買うことだ。といっても、スーパーで醤油や味噌などを買うのとは違う。新年を寿ぐために、いささか遊び心の入った買い物をすることを指している。だから、いろいろと買うなかで、本年は「買初となすしろがねの干鰈」(岡本差知子)と思い決めたりする。句として公表するとなれば、おのずから作者のセンスが問われるわけだ。作者は「七色唐辛子」を「買初」とした。なかなかに小粋な選択ではないか。買初コンテストがあるとしたら、必ずベスト・テンには入りそうである』(一部抜粋)。さて本題です。

事の起こりは昨年4月のこと、毎月のスマホ代(通信料と機種代)を圧縮しようと使用中キャリアの弟分へ相談したところ「安くなります」「最新機種への変更も可能です」「四年払いの残り二年分はチャラになります」と、こちらの希望が全て叶います、とのことで二つ返事で乗り換えました。ご存じのようにiPhoneは毎年9月に新機種発表です。9月に段取り確認で弟分キャリアに足を運び、12月が買い替え時期のため、再度11月に日程を詰めるために足を運びました。ちょうどその頃、半導体不足により品薄との報道でしたが、12月下旬には三台揃いますとのことで機種変更日を予約。たまたま予約の二日前に近くに寄ったので顔出してみると「間に合わないかも」とのこと。まぁしょうがないかと予約変更して当日(クリスマス)にワクワクしながら(iPhoneは最高のおもちゃです)店に行くと・・色が違う!予約した色が届いていない!店側は「高級感のあるグラファイト(黒)」がありますが・・予約色はシルバーなのに「高級感」もへったくれもないもんだと頭に血が登り始めました。まぁケースに入れるので百歩譲って「黒」でもいいです、と店側の不当な要求を飲みました。この後、耳を疑うことを言い出すではありませんか!思わず「What did you say? 何だって?」と声を荒げました。

店員曰く「今回新機種変更される3台のiPhoneは、残債なしと思ってました」さすがに爆発!・・「残債(三台分で約二十万)をチャラにする方法は?」への回答が「使わないでも良いので安いアンドロイド(三万三千円)を買ってください」そうすれば「残債がチャラにできます」と言うではありませんか。1台13万円以上する買い物で、数ヶ月前から予約しており、段取り確認で数回足を運んだ結果が「高級感のある黒ならあります」「必要のないアンドロイド買ってください」・・あきれてモノが言えません。お店にはバイバイしました。数日後、晦日(12/30)に年末の買い出しの際に「使用中の機種買い取ります」との看板を別のキャリアの店先で発見。大まかに希望を言うと「可能です」とのことで、年明けに乗り換えキャンペーンがありますのでその時に・・と小生にとって渡りに船、正月早々行きました。担当男性に今回のことの顛末を話し、こちらの希望機種を伝えると、目の前で「今、当店にはご希望の色はございませんが、福岡店にありました。発送を指示しました」とテキパキ。前のキャリアとは違うと感心しながら次の予約日を決めました。ところが・・・またしても

予約当日、店に出向くと前回の対応ではない別男性店員、嫌な予感。予感的中、またしても希望した「シルバー」が届いていない!運送業者が云々と言い訳がましく話しますが、昨年末のことがあったのでさすがにキレました。「あなたは十万円以上の品物、例えばヴィトンのバッグを予約していて、店側の指定した日に行って、希望された色は届いていません、別の色ならありますが」と言われて「ハイ、それ買います」と言いますか?と詰問しました。店員は「すみません」・・すみませんじゃなくて「あなたは違う色を買いますか?と質問しているのです」と再度聞くと・・「いえ、買いません」

愚痴を聞いて頂いて申し訳ありません。今回、色に関してひとつ付け加えます。歯科治療自費診療(保険外治療)において色が関係する治療があります。多くはセラミックの被せ物だと思います。おおかた十万円以上の治療、言い換えれば十万以上の買い物です。色に関して満足もしくは納得できなければ必ず「色が納得できません」と仰ってください。自費診療において患者さん(客)は妥協する必要はありません。保険診療には限度があるので、色において「完全納得」といかないことはあります。しかしながら自費診療において妥協する必要はありません。歯科医が何やらぶつぶつと言っても自費診療ですので満足納得いくまで希望を伝えてください。

What did you say? (何と言ったの?)今回、耳を疑うような対応が続きケータイ会社では「色違い」は当たり前、普通のことなんだろうかとまで思いました。客の希望(予約)と色が違っても「どうせ買うだろう」という考えがあるのでしょうか?ちなみに今回登場する3社は「SAY」。はじめ「Say Yes」で最後は「Say No」のお話でした。皆さま、ご自愛の程ご自愛の程。

BBTime 553 口楽器

「運命やりんごを砕く象の口」長谷川裕

唐突ですが「象の歯は何本あるでしょう?」・・答えは後ほど。解説には『本来「りんご(林檎)」は秋の季語だが、貯蔵力が強いので、昔から冬季にも広く出まわってきた。雪の降る日の店先で真っ赤な林檎を見かけたりすると、胸の内までがぽっと明るくなるような気がする。だが、掲句の「りんご」は、そんな抒情的なしろものじゃない。情を感じる余裕もあらばこそ、大量の林檎があっという間に次から次へと「象の口」に放り込まれ噛み砕かれてしまう。これが「運命」と言うものか。と、作者は呆れつつも得心し、得心しつつも呆然としている図だ。自分の運命も、考えてみればあれらの林檎のように、あれよという間に噛み砕かれてきたようである。ちょっと待ってくれ。そう願ういとまもなく、他の多くの林檎たちともどもに噛み砕かれ消化され、あとには何の痕跡も残らない。そこで力なく「へへへ」と笑うがごとくに、自然に「運命や」の慨嘆が口をついて出てきたということだろう。なんとなく滑稽であり、なんとなく哀切でもある。自己韜晦(とうかい)も、ここまで来れば立派な芸だと言うべきか。』(解説より抜粋)。先日、ラジオから流れてきた曲を聴きながら思いついたのが「口楽器:くちがっき」。今回は口楽器の動画を見ながら歯磨きを!

さて、ラジオからの歌声はスウィングル・シンガーズ(The Swingle Singers)でした。画像を見てお分かりのように歴史は古く1962年にパリでスタート。ウィキペディアによると『グループは全部で8人のメンバーからなり、構成はソプラノ、アルトテノールバス、各2名。ジャズのスキャットの歌唱法を男女の混声合唱に持ち込んだそのサウンドは、ジャズの側からもクラシックの側からも異色で新鮮なものとして評価され、一般にも理解しやすい音楽は「ダバダバ」コーラスとして知られる。バッハ・シリーズのヒットから始まってベートーヴェンチャイコフスキーからオペラロッシーニ)にいたるまでクラシック音楽でのレパートリーを拡げ、さらに現代ポップスのヒットチャート(ビートルズビージーズなど)やその他のスタンダード・ナンバーのアレンジと、幅広い楽曲の複雑かつテクニカルかつ印象的なカバーを生み出している。アレンジはジャズの和声法やスタイルが基調であることが多い。ナット・キング・コールなど洗練された歌手・ピアニストの影響も見られる。』(Wikipediaより)とのこと。

彼らの「口楽器」の演奏を堪能してもらう前に冒頭の答えです。象の画像を見て頂くと何となく判るのですが、象の歯は上下左右の奥歯で四本です。大きな奥歯のみの四本なんです。ちなみに前歯由来の牙(きば)を含めると六本となります。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 552 磨く

「明け方の夢でもの食う寒さかな」辻貨物船

大方、夢の中では食べる寸前に目が覚めます。句の食べ物は何だったのでしょうか。解説には『寒い日の明け方、意識は少し覚醒しかけていて、もう起きなければと思いつつ、しかしまだ蒲団をかぶっていたい。そのうちにまた少しトロトロと眠りに引き込まれ、空腹を覚えてきたのか、夢の中で何かを食べているというのである。誰もが思い当たる冬の朝まだきの一齣(ひとこま)だ。まことに極楽、しかしこの極楽状態は長くはつづかない。ほんの束の間だからこそ、句に哀れが滲む。いとおしいような人間存在が、理屈抜きに匂ってくる。物を食べる夢といえば、子供のころには日常的な飢えもあって、かなりよく見た。でも、せっかくのご馳走を前にして、やれ嬉しやと食べようとしたところで、必ず目が覚めた。なんだ夢かと、いつも落胆した。だから大人になっても夢では食べられないと思っていたのだが、あれは何歳くらいのときだったろうか。なんと、夢で何かがちゃんと食べられたのだった。何を食べたのかは起きてすぐに忘れたけれど、そのもの本来の味もきちんとあった。それもいまは夢の中だという自覚があって、しかも食べられたのである。感動したというよりも、びっくりしてしまった』(解説より抜粋)。今回は「磨く」についてのお話。

朝日新聞「折々のことば」です。
『磨くということは、何かと何かを擦り合わせること。擦り合わせないと磨かれない。関口怜子    
 物は他の物と何度もこすれ合うことでぴかぴかしてくる。人も同じ。自分とは異質な人、理解しにくい人、話がうまく通じない人との摩擦をくり返し体験する中で人として艶(つや)やかになってゆくと、仙台を拠点に長く子どものためのアート・ワークショップを展開してきたハート&アート空間ビーアイの代表は語る。そんな遭遇を希(のぞ)むなら自分のほうから出かけていかなくちゃと。』

この文章を読みながら溜飲を下げると同時に「歯磨き」における「他の物」とは何だろうと考えました。単純には「歯と歯ブラシ」でしょうけど、「人も同じ。自分とは異質な人、理解しにくい人、話がうまく通じない人との摩擦をくり返し体験する中で人として艶(つや)やかになってゆく」を踏まえれば「歯」と「歯ブラシ」とは考えられません・・ここでの「磨く」とは、まさに切磋琢磨。

歯磨きにおける「ものと他のもの」とは「歯と歯ブラシ」ではなく「歯の汚れと気持ち」だと考えます。「キレイを保ちたい」「健康でいたい」「美味しく食べたい」等々。「汚れ」とはズバリ「食べること」であり「生きる」ことに他ならないのです。歯を使わずに生きることはできません、食べることで当然歯は汚れます。その汚れを落とすことが「歯磨き」なのです。こう考えると歯磨きとは、「日々の生活」vs「生き方」もしくは「生き様」vs「人生哲学」・・歯をキレイにしている人はキチンと生きている人だと思います。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 551 去年今年

「去年今年貫く棒の如きもの」高浜虚子

この句を目にすると、鐘を撞(つ)く「撞木:しゅもく」を連想します。解説には『季語は「去年今年(こぞことし)」で新年。午前零時を過ぎれば大晦日も去年であり、いまは今年だ。(中略)高浜虚子の有名な句に「去年今年貫く棒の如きもの」がある。このときに虚子は「棒の如きもの」と漠然とはしていても、時を「貫く」力強い自負の心を抱いていた』(引用元はこちら)。2022年初投稿は去年の振り返りです。

大晦日恒例毎日新聞「余録」です。『五輪も政権もコロナに翻弄(ほんろう)された2021年。いろはカルタで振り返る。【い】いけー!璃花子(りかこ)【ろ】露骨な軍集結【は】白寿まで恋バナ寂聴(じゃくちょう)さん【に】ニューヨーク、ニューライフ【ほ】報じる執念、平和賞【へ】変異で知ったギリシャ文字【と】と/う/しば分割【ち】知の巨人旅立つ【り】立憲ふらり「路線」の旅【ぬ】拭えぬ疑惑も強シンゾー【る】ルール無用のリコール署名【を】重い軽石被害【わ】我が身省みずほ【か】画面越しの平和の祭典【よ】4冠でも道半ば【た】誰の声を「聞く力」【れ】レイレイはどっち?【そ】総務省七光り接待【つ】翼広げたパラ開会式【ね】ネバーギブアップ核廃絶【な】内部告発でFBメタメタ【ら】楽観にスガって幕【む】無理やりの森友封じ【う】宇宙でやがてセレブ婚【ゐ】異郷で無念、入管の闇【の】ノーと言えぬ石炭火力【お】王者の証しグリーンジャケット【く】軍政に抗議の3本指【や】辞メルケル【ま】マナベばいつかノーベル賞【け】権力習中【ふ】文通するのに100万円【こ】ごっつぁん理事長【え】エンジンはないねん【て】天高くツバメ舞った秋【あ】あれ、COCOAどこ?【さ】サイゴンかぶーる陥落【き】銀ぶら男爵【ゆ】夢の満票、賞タイム【め】名横綱は孤高の花道【み】見せる野球がシンジョー【し】10万円で混乱分配【ゑ】えせ統計は消しゴムで【ひ】火の車半導体【も】盛られ続けた土砂リスク【せ】選挙より占拠のトランプ流【す】捨てマスク【京】きょうの祈り、鎮魂の10年』(2021/12/31余録より)。

毎年いくつか理解困難なものがります。昨年は「【れ】レイレイはどっち?」のひとつ。家人に聞くとすかさず「双子のパンダ」とのこと。もし不明なイロハがあれば検索してみてください。今回は寅年にちなんだ四曲です。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 550 Stay Foolish!

「バカだなと目が言うホットウイスキー」火箱ひろ

句の解説を読んで・・確かにウイスキーの湯割りをホットウイスキーとは呼びませんね。『サントリーの「ウイスキー入門」によると、ホットウイスキーは「あたたかいグラスから柔らかに香るウイスキーのおいしさは格別」「アウトドアで飲めば、暖をとるのにも効果的」とある。蜂蜜やシナモンなどを加え、お湯割りと言わないところがお洒落感を募らせる。寒い日に頬を明るく染めて、大きなマグカップで飲むホットウイスキーは、気心の知れた者同士がよく似合う。掲句の「バカだな」は声には出していないが、発しているも同然、しかも甘い言葉として。男が女に向かって言う「バカだな」も、女が男に向かって言う「バカね」も、どちらも言葉通りでないことをふたりはじゅうぶんに承知している。というわけで立派なのろけ句なのだが、ほんわかあったかい気分になるのは、やはりホットウイスキーの効果だろう。『火箱ひろ句集』(2013)所収。』(解説より)。今回は「バカな覚悟」について、12/15付のほぼ日「今日のダーリン」より。

以上「今日のダーリン」12/16付より

「バカ」と聞くとジョブズの2005年6月にスタンフォード大学卒業式でのスピーチを思い出します。『亡くなったスティーブ・ジョブズ氏は多くの印象的な言葉を残した。中でも2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、自らの生い立ちや闘病生活を織り交ぜながら、人生観を余すところなく語り、広く感動を集めた。「ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ」』(引用元)。「Stay Hungry. Stay Foolish. And I have always wished that for myself. And now, as you graduate to begin anew, I wish that for you.  Stay Hungry. Stay Foolish.」(全文はこちら)。・・ハングリーであれ。愚か者であれ。

小生(歯科医)における「バカな覚悟」とは、ムシ歯予防カフェ開店です。カフェに通うだけで歯の健康維持ができる・・そんなカフェです。今日のダーリンにあるように『いまに「適応」するだけでなく、「予測や予想」を考え、そこに向かって進むのでもなく、「望み、望まれている未来」に向かって歩んでいく。これは、「ちょっとバカ」に思われるという覚悟が、とても大切だということをも意味していますよねー』。まさにそんなバカな、バカみたいなこと、バカもやすみやすみ言え・・「ムシ歯をつくらせないカフェ」・・来夏に鹿児島市でオープンします(バカな覚悟として宣言)。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 549 唇

「数へ日やレジ打つときの唇うごく」小原啄葉

画像はどう見ても「レジ打つ人」の唇には見えません(笑)が。皆さんマスクしておられますので、そもそも「唇」は隠れています。今回は「唇」についてのお話。解説には出てきませんが「唇うごく」は「くちうごく」と読むのでしょう(おそらく)。先日の朝日新聞「折々のことば」に目が留まりました。

『唇のまわりに、文化が横たわっている。 ミッシェル・セール  食べる、味わう、話す、歌う、泣く、笑う、愛撫(あいぶ)する。口は文化を最も基本的なところで担う器官だ。知性の原型もそこから蠢(うごめ)きはじめる。赤子は物の形状を囓(かじ)って確かめるし、考えるとはそもそもが、ものごとを吟味すること、つまり味わい分けることだ。そしてホモ・サピエンス。語源をたどれば「味わう人」を意味する。フランスの哲学者の『五感』(米山親能訳)から』(朝日新聞12/16付「折々のことば」)。

かなり前ですが、拙文に「さてタイトルの三つの語句(マンジャーレ・カンターレ・アモーレ)。イタリア語をかじった方はご存じ、イタリアに興味ある人にも耳なじみの言葉でしょう。イタリア人は「食べる・歌う・愛する」ために生きていると、よく日本では評されます。これに関するイタリア人の興味深い記事を見つけました。来日後はじめこそ面白いと感じたが、あまりにも目にするので、今では次元の低いステレオタイプだと思うようになったとのこと。同時に、ふと気がついたそうです。この三つはすべて「口という器官」が関係している!言われてみればそうですね。食べる、歌うはもちろんのこと、彼の解釈では「愛する=キス」で、やはりくち」(ハナ通信No.73)。

イタリア人と言えば・・こんな言葉も。『「陽気にならないと、人はいい仕事ができないぞ」ディエゴ・マルティーナ  日本文学研究家・詩人が引くイタリアの塗装職人の言葉。一日中マスクをしているからか、それとも世間の空気のせいか、仕事中は鼻歌をほとんど歌わなくなった。歌は嫌な仕事にものせてくれるし、まわりの空気もほぐす。適度のゆるみがないと、作業も軋(きし)んで不快な音を立てる。イタリア人は何より「余裕」を大事にする。無理をするのは御法度。『誤読のイタリア』から』(朝日新聞7/26朝刊「折々のことば」より)。歌う・・まさにカンターレ!

唇の脇役」も投稿しております、どうぞ。「唇のまわりに、文化が横たわっている」を考えるに、動物であれば何はさておき「食べる」ことが最優先事項。まさに物事のイロハとはイ=胃、ロ=くち、ハ=歯となります。これがヒトなら、より正しくは恐らく「歯口胃=ハロイ」。歯と口を同じとすれば「ハ・イ」。「ハイ」に携わるのが「ハイシャ(歯医者)」・・おあとが宜しいようで 皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 548 耳

「楽観的蜜柑と思索的林檎」神野紗希

これを見るとただ単に連語?と思えるような俳句です。解説には『句集「すみれそよぐ」(朔出版)から。ミカンとリンゴを楽しんでいる感じ。我が家の卓上には、ミカンとリンゴのほかに黒くなりかけた欲情的バナナ、すこし硬い禁欲的キウイ、そして軟化した蠱惑的(こわく)柿がある。そういえば、物理学者で俳人、随筆家だった寺田寅彦に今日の句の先例のような句がある。「客観のコーヒー主観の新酒かな」』(毎日新聞2020.12.25朝刊)。さて、今回は前回「歯と眼」に続く「耳」・・耳寄りなお話。

炬燵みかんで楽観的、ニュートンやジョブズでりんごは思索的なのでしょうか。さて小生の好きな耳に「食パンの耳」があります。色々な活用法がありますが、マイブームは「耳とデュカ」です。いたってシンプル、耳にデュカをのせオーブンで5分ほど焼き、オリーブオイルをのの字にかけてハイ、イタダキマス、サラダがあれば最高です。

昨今毎日のように耳にする「フードロス」問題、まことにもったいない話です。水上勉さんの本に「野菜の切れ端、葉っぱなどを使いちゃんとした料理にするのが精進料理である」というような下りがありました、御意。パンの耳のさらに良いことは「安い」こと。いつもパン屋にあるとは限りませんが重宝しています。美味しく頂いて食物の有り難みを感じ、同時に歯の有り難みも噛みしめてください。

先日、拙ブログの読者の方より「曲の選考基準は?」との質問、お答えします。二つあります。ひとつはブログ内容に「ちなんだ曲」。もうひとつは「いい曲みっけ!」での選択。今回は「いい曲みっけ」の曲です。数日前朝、ラジオから昔懐かし「September」のイントロ・・ところが男性アナウンサーは曲名紹介で「December」・・あれ?十二月ではなく九月でしょ!と突っ込みました。再度、曲の終わりに「ディッセンバー」と。調べましたら何とありました。もちろん原曲はアース・ウインド・アンド・ファイアの「セプテンバー」で、この曲のクリスマスバージョン「ディッセンバー」があったのです。もう一曲は「林檎」にちなんでフランス人歌手「Pomme:ポム(林檎)」の曲です。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。

BBTime 547 歯と眼

BBTime 547 歯と眼
「レノン忌より小さき記事なり開戦忌」藤本章子

前回アップから日が流れました。さて、ご存じのように本日12/08はジョン・レノンの命日、1981年のことで満四十歳。また日本人にとって12/08は「真珠湾攻撃」(ハワイ時間12/07)。日本が開戦に踏み切った日に平和を謳ったジョン・レノンが亡くなるとは・・涙。句の解説には『今日十二月八日はかつての大戦の開戦日であり、ジョン・レノンの命日でもある。日本人にとって、いや世界の人類にとって、どちらが社会的に大きな出来事であったかは言うを俟(ま)たない。だが、この日の新聞はレノンの忌のことを大きく取り上げていたというのである。むろんレノン忌のことも風化させてはなるまいが、開戦の日のことはなおさらだろう。だが、ジャーナリズムとは残酷なもので、戦争の記憶の風化を嘆く舌の根も乾かぬうちに、かくのごとくに事態を風化させて平然としている』(解説より抜粋)。今回は最近目にした記事について。

雑誌プレジデント12.3号です。タイトルは「歯と眼の大問題」・・歯科と眼科について比較しながら誌面は進みます。主たる病気と治療法、かかる患者費用、はたまた大学の国家試験合格率や給料の比較まで。歯科医から見ると特に目新しい記事はあまりないように感じました。目を通し終わって強く感じたことは(connoteの読者の皆さんならおわかりでしょうが)根本的なことに着目していない!

例えば「緑内障」・・日本での失明原因1位。「しかし、緑内障の根本的な原因は今のところ不明です」(34頁より)。「白内障」・・「白内障は、糖尿病安堵に合併して起こることもありますが、原因の大半は加齢によるもの。誰にでも起こる老化現象の一つです」(36頁より)。原因不明もしくは加齢による病気ですから、人にとって避けられない病気と言えます。

一方歯科では「歯周病」・・「歯の表面に「バイオフィルム」と呼ばれる歯周病菌の巣窟をつくります。・・それによって、歯周組織が破壊されていくのです」(38頁より)。また「毎回1時間磨いてくれたら、歯周病は治る」(41頁より)とも。歯科の二大疾患は「ムシ歯」と「歯周病」、原因はともにバイオフィルムであり、バイオフィルムの物理的除去によって発症を阻止することができるのです。ズバリ言います!緑内障や白内障の発症を避けることはできませんが、ムシ歯と歯周病はほぼ完全に予防できるのです。この点が根本的に異なるのです。

オマケをひとつ。前回「アマゾン脱出!」でコーヒーカウンティ(coffee county)を紹介しました。小生、毎朝ハンドドリップで淹れて飲んでおります。加えて月に最低2本は赤ワインを楽しみます。このため月に一度の歯のメンテナンス時に、ステイン(外来性着色)をとってもらいます。偶然インスタグラムで見つけたこの歯磨き粉「MASHIRO:マシロ」結構良さそうです。ポイントは使う量を少量にすること。ケチって使う方が懐に優しいし、何と言っても歯に優しいのです。ピンクのザクロとグリーンのハーブミントの二種のフレーバーがあり、30gで1800円。今回の歯磨き曲はもちろんジョン・レノンの「Happy Xmas(War Is Over)」。では皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。


BBTime 546 アマゾン脱出!

「あたたかき十一月もすみにけり」中村草田男

先日(11/29)の桜島、まさに小春日和。解説には『昔から、この句が好きだ。なんということもないのだけれど、心がやすまる。実際に今年の十一月も暖かかったが、そういう事実を越えて、何か懐かしい響きを伝えてくれる句だ。意図的に使われている平仮名の、心理的な効果によるものだろう。字面は詠嘆的なのだが、詠嘆がまといがちな大袈裟な身振りを、やわらかい平仮名がくるんでしまっている。ほど良い酔い心地。そんな感じもする。そしてちょっびりと、同時に明日からの「酔いざめの師走」が暗示されていて、そこがまた読む者の琴線に微妙に触れてくるのだ』(引用元)。解説には「ほど良い酔い心地」とありますが、地球温暖化を憂うに「酔い心地」とは言っておれません。掲句は11/3掲載「BBTime 543 Disaster」でも引用しております。今回、ほんの僅かでも温暖化阻止に貢献したいと思いつつ・・コーヒーについて。

先月からウエーブ式ドリッパーを使っています。それまでは紙フィルターの横と下を折ってドリッパーにセットするタイプでした。このウエーブタイプの方が美味しいです。紙フィルターが残り少なくなってきたため近所のスーパーに・・このタイプはありませんでした。アマゾンで頼めば少々送料がかかりますが数日で手元に届きます。ポチッとしようとして「待てよ」・・運送中にCO2排出するよな。ということで探しました、ハンズにありました。・・今回アマゾン脱出成功、温暖化阻止の僅かな一歩!

このドリッパーで何を淹れているの?・・「coffee county」の豆です。行きつけのパン屋「panis:パニス」で飲んで感動!コーヒーカウンティの豆を色々と飲むうちに、(この歳になって)やっと味の違いがわかるようになりました。今では毎朝起床後の儀式となりました。「次のおやつ」001クルミっ子とカウンティの珈琲、最高です。「次のおやつ」002プティ・ピエールにも好相性!「次のおやつ」003はcoffee countyの豆。

画像はcoffee countyのサイトから拝借。ちなみにBBTime 545 Epinard はこちら。写真だけですが、コーヒーどうぞ。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。



お知らせ 2021/11/26

お知らせです。
いつも「connote.jp」を読んで頂きありがとうございます。
実はサーバーがサイバー攻撃を受け、現在復旧中です。
当面の対応策として「note」にアップしてゆきます。
connoteからnoteへ。
BBTime 545 Epinard:エピナール アップしています。
ここ数日で冬到来!です。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。
カルノ