BBTime 438 フッソの話

BBTime 438 フッソの話
「たんぽぽのサラダの話野の話」高野素十

高野素十は、東京帝国大学医学部卒の医者であり、現新潟大学医学部教授も務めた俳人です。句の解説は『たんぽぽが食べられるとは、知らなかった。作者も同様で、「たんぽぽのサラダの話」に身を乗り出している。「アクが強そうだけど」なんて質問をしたりしている。そこから話は発展して野の植物全般に及び、「アレも食べられるんじゃないか、食べたくはないけれど」など、話に花が咲き、楽しい話は尽きそうにもない。この句は、いつか紹介したことのあるPR誌「味の味」(2000年4月号)の余白ページで見つけた。いつものことながら、この雑誌の選句センスは群を抜いていて、読まずにはいられない。偶然だろうが、これまた楽しみにしている詩のページに、坂田寛夫のたんぽぽの詩「おそまつさま」が出ていた。全文引用しておく(/は改行)。「ストローをくわえるかっこうで/すこしずつ/ウサギの子がたんぽぽを/茎の方から呑みこんでゆく/しまいに花びらが小さい口のふたをした/いいにおいをうっとり楽しむかと思ったら/ひと思いに食べちゃった/「おいしかった」/ため息まで聞こえたような気がしたから/たんぽぽもさりげなく/「おそまつさま」/と答えたかったが/ぎざぎざに噛みひしがれて目がまわり/先の方はもう暗い胃散にこなれかけている」。今日は「味の味」におんぶにだっこ、でした。(清水哲男)』(解説より)。さて今回は野の話ならぬ、フッ素のお話。

先日、未就学児を持つお母さんとの会話で「フライパンのフッ素コーティングと同じですか?」との質問・・実は別なんです、フライパンや車などのフッ素コーティングと歯科におけるムシ歯予防の「フッ化物(フッ素)」は全く別モノなんです。

この図は「株式会社フロロコート」のサイトより引用しました。わかりやすく説明してあります。『フッ素樹脂は、蛍石に多く含まれるフッ素元素(F)と炭素鎖からなる熱可塑性ポリマーです。1938年、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)が発見されて以来、数種類のフッ素樹脂が開発されています。フッ素樹脂の多くは、(1)難付着性(2)耐熱性(3)すべり性(4)耐薬品性(5)はっ水・はつ油性(6)耐摩耗性(7)電気特性 などの優れた特性を兼ね備えた素材として、コーティング、成形品、フィルム、建築材料などに広く用いられています。』(引用元)。同じく引用『最後に、よく虫歯予防に使われている「フッソ」はフッ素化合物(正確にはフッ化ナトリウムの水溶液)ですが、これは「フッ素樹脂」ではありません』(引用元)。

ムシ歯予防におけるフッ素は、歯の表面(歯面:しめん、歯質:ししつ)に直接作用し歯の表面構造を変化(歯質強化)させることで耐酸性(酸に対する抵抗性)を向上させムシ歯予防へと繋げます。子供さんに「フッ素塗布」や「フッ素入り歯磨き」を勧めるのは、乳歯や生えたての永久歯は表面が軟らかいため、よりムシ歯になりやすいからです。上のイラスト引用元はこちら

『歯を修復するフッ素は、溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す「再石灰化」を促進して歯を修復し、酸に強い丈夫な結晶にします。また、ムシ菌の活動を抑えて酸を作りにくくし、「脱灰」を抑制します。ムシ歯予防のためには、毎日のケアにフッ素を取り入れることが効果的です』(引用元はこちら)。

このイラストはライオンのサイトからです。さすがはライオン!このページにわかりやすく詳しく書いてあります。以下引用『口内が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりませんが、脱灰と再石灰化は1日の中でもめまぐるしく起こっています。初期むし歯ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出せれば、修復は可能です。初期むし歯が修復されるまでには、半年~1年程度かかるといわれています。その意味では、歯科の定期健診が半年に1回以上と推奨されるのは理にかなっているといえるでしょう。また、初期むし歯は自分では見つけにくく、歯科専門家による定期的なチェックが必要です』(引用元)。

ただし、臨床において「不安」を持たれる親御さんもいらっしゃいます。そこで「フッ化物(フッ素)は薬のようなもの」と理解されたらいかがでしょうか?すなわち薬と同じく「使用量に注意が必要」なんです。イラストのように、低年齢のお子さんほど量が少ないのは「飲み込んでも問題ないように」です。フッ化物は基本的に「歯の表面」においてのみ効果を発揮します。できるだけ長い時間、歯の表面にフッ化物が留まっていて欲しいのですが、口の中ですからそうはいきません。国によっては水道水にフッ化物を「ムシ歯予防目的」で添加している国もあります、日本はフッ化物無添加です。よって歯磨きの時にフッ化物を歯の表面に作用させる他ないのです。

使用される方の年齢によって濃度も違います(違う濃度のハミガキがあります)。6歳までは500ppm、約6歳から18歳までは950ppm、成人は1450ppmの濃度の製品があります(詳しくはこちら)。・・それでも「フッ化物」に不安を持たれる方には「唾液磨き」をお勧めします。唾液中のラクトフェリンの様々なプラスの効果を十二分に活かすことができます。歯磨きが苦手、億劫だ、磨いているつもりでもムシ歯になる方は「フッ化物入りハミガキ」を是非どうぞ。

フライパンや車などに施される「フッ素コーティング」は、はがれにくいスマホの保護フィルムのようなものです。歯の「フッ化物応用」は歯の表面そのものを酸に対して強くする方法です。同じ「フッ素」という言葉を使いますが全くもって別物です。以前書いたブログ「フッ化物」「ハミガキ」「タツブラシ」「鰯の頭も!」も合わせてお読みください。ご自愛の程、ご歯愛の程。2750


追加:テフロン加工について。「テフロン・テフロン加工」も見かけますが、これもフッ素樹脂で基本的には、フッ素コーティング・フッ素加工と同じ種類です。アメリカのデュポン社の商品名が「テフロン」です。若干の違いはあるようですが・・同じものと考えてさほど問題はありません。くどいようですが(笑)歯科のフッ化物とテフロンは全く別物です。

BBTime 437 鰯の頭も!

BBTime 437 鰯の頭も!
「街の雨鶯餅がもう出たか」富安風生

「美しき冷えをうぐいす餅といふ 岡本眸」・・『和菓子は美しい。食べるには惜しいと思うことすらある。作者の師である富安風生に「街の雨鴬餅がもう出たか」という有名な句があるが、味わいたいという気持ちよりも、その美しさが春待つ心に通い合っている。この名句がある以上、風生門としてはめったな鴬餅の句はつくれないという気持ちになるだろう。つくるのであれば、満を持した気合いのもとにつくるのでなければならない。で、この句は、見事に師のレベルに呼応していると見た。単なる美しさを越えて、美を体感的にとらえたところで、あるいは師を凌駕しているとも言えるだろう。野球に例えれば、師弟で決めた鮮やかなヒットエンドランというところか。それにしても、「鴬餅」とは名づけて妙だ。名前自体が春を呼び込んでいる。そんなこともあって、たまに私のような酒飲みでも食べてみたくなることがある。森澄雄の句に「うぐひす餅食ふやをみなをまじへずに」とある。『母系』(1983)所収。(清水哲男)』(出典はこちら)。

この季節、和菓子屋に並ぶのが「鶯餅」と「桜餅」。重箱の隅をつつくようですが、小生どうしても「鶯餅」と鳥の「ウグイス」が重なりませんでした・・が、鶯餅の本家を知って合点!本家は上の二つの画像のように薄緑色ではなく「黄な粉色」です。

これがウグイス・・どう見ても薄緑色ではありません。結論から言うと「ウグイス」と「メジロ」がごっちゃになっているようです。さすが本家は違います(色も忠実)!それもそのはず・・『天正年間(1580年代)の頃、大和郡山(現在の奈良県大和郡山市)の郡山城の城主であった豊臣秀長が兄の豊臣秀吉を招いた茶会を開く際に「珍菓を造れ」と命じ、御用菓子司であった菊屋治兵衛が餅をつくり献上した。秀吉はその餅を大いに気に入り「以来この餅を鶯餅と名付けよ」と菓銘を下賜した。時代を経てこの餅はお城の口餅と通称がつけられるようになったがこれは菊屋が城の入り口近くに店を構えているためであり、現在も同じ場所に店が存在している。現代ではもち粉から餅を作り、うぐいす粉をまぶすのが一般的となっているが、菊屋では餅米から餅をついて作り普通の色のきな粉をまぶしている』(Wikipedia)。因みに本家とは「本家菊屋」の「御城之口餅」です。こちらもご参照のほど「BBTime321 甘い歯」。長い枕となりました(笑)今回も歯磨き粉についてのお話。

ご存じのように「鰯の頭も信心から」とは『一旦信じてしまえば、どんなものでもありがたく思えるということ。江戸期、節分に鬼除けのため、玄関先に鰯の頭を吊るす習慣があり、それに由来するという説が有力』(出典はこちら)。「BBTime435 ハミガキ」「BBTime436 タツブラシ」にも書きました・・何度でも書きます、言います!歯磨き粉は「フッ化物」以外は、ほぼムシ歯予防には効果なしの成分内容です。ではなぜ歯磨き粉を使うのか?・・理由はまさしく「鰯の頭も」です。極端な表現ですが、今となっては「意味のない習慣」なんです・・意味の無いは言い過ぎですね(笑)歯磨き粉使用は「さほど価値のない習慣」なんです。

質問1)皆さんは何の為に「洗剤」を使われますか?
石鹸で手洗い、食器用で皿洗い、洗濯洗剤で洗濯、シャンプーで髪、洗顔石鹸で顔・・毎日どこかで何かを「洗剤」を使って洗っていらっしゃると思います。さて何を洗おうと(取り除こうと)されているのですか?・・あるブログを見つけました、ハウスクリーニング会社のサイトです。

「なぜ汚れを落とすのに洗剤を使うの?」このページは非常に興味深い内容です。抜粋引用します・・『アナタに質問します。「汚れを落とすためになぜ洗剤を使うのでしょう?」アナタはこんな風に思ってませんか?「そりゃ、洗剤が汚れを落とすからでしょ?」そう、そう誤解されても無理ありません』『これから説明していく ❝汚れ❞ はキッチンの油汚れ、と限定して説明していきます。誰もがイメージしやすくて説明しやすいからです。『なぜ汚れを落とすのに洗剤を使うのか?』それは、冷たい水やお湯の水の洗浄力で汚れを流し落としやすくするために洗剤の力を使うのです』『洗剤は(食器や調理器具など)対象物の油汚れの表面に洗剤の界面活性剤に吸着して対象物から汚れを浮かせ分離させて剥がし落とす助けをする洗い流す前の補助的な役割をする液体または固体の洗浄液です。要は、洗剤自体そのものが直接汚れを落とすのではないということです』(出典はこちら)。

また別ページ「どうして洗剤で汚れが落とせるの?」には『様々なものから汚れを取り除く力を持つのは、水の洗浄力。洗剤はあくまで汚れを落としやすくするためのお膳立てをしてくれる、いわばサポート役』(引用元)とあります。お読みになった方はお分かりのように、洗剤で落とそうとする汚れは「油汚れ」であり、基本的な洗浄作用は「水(もしくはお湯)」なんです。

質問2)口の中の「油汚れ」って?
トンカツ・唐揚げ・天ぷら・・などを食べたら口の中は油で汚れますか?歯が油でヌルヌルのままですか?・・そんなことないと思いますよ、水やお茶を飲んだらほぼ口の中はスッキリするのでは。もともと常時、歯の表面や口の中(粘膜)は唾液で濡れてますから、油がしつこく付着することは考えにくいのです。すなわち口の中や歯の表面に油汚れは残りません。前回「タツブラシ」に書いたように、歯に残る(存在する)汚れは「バイオフィルム」だけです。つまり口の中の落とすべき汚れは「バイオフィルム」のみです。例えれば海水浴後のシャワー・・海水でべっとり付いた砂を落とすのに、ボディ石鹸を使いますか?水だけで丁寧に洗えば砂は落ちますよね。

前々回「ハミガキ」にアップしたように、約百年前の第一次世界大戦(1914-1918)頃からアメリカで「歯磨き粉を使って歯を磨く」ことが習慣となってきました。恐らくその後「歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨く」が、日本に伝わり日本人も真似したのでしょう。くどいようですが当時の歯磨き粉には研磨作用(磨き砂)による「歯を白くする」「歯についた着色を落とす」効果は少しはあったかもしれませんが、バイオフィルムを除去する効果はゼロです。同様に「今も」ゼロです。バイオフィルムは物理的除去(歯の表面をブラシなどでこする・磨く)でしか取り除くことはできません。歯磨き粉の化学的作用は皆無です。

バイオフィルムは1987年に命名されました(出典)。その後、歯科においてもバイオフィルムの研究が急速に進んでいます。ペプソデントから約100年経った今、ムシ歯や歯周病の原因はバイオフィルムであると(ほぼ)全ての歯科医師は知っています・・が、多くの人々は今だに失礼な言い方ですが「ほぼ効き目のない」歯磨き粉を「信じて有り難く」毎日使われているのです。ハンドクリームやフェイスクリームをつけてすぐ洗い流しますか?歯磨き粉はどうでしょう・・いろいろな薬効成分の表示があっても、すぐに洗い流して、口から吐き出して、効き目はいかほどでしょうか?すぐ吐き出すものにお金を掛けるとは勿体無い話と思われませんか?

歯磨き粉を使うなとは申しません・・しかし、高価な歯磨き粉は無意味(コストパフォーマンスが悪い)です。どうせ買うなら、質の良い歯ブラシを複数本買って、いつでもどこでも「唾液磨き」可能にされた方がベターです・・以上長々と個人的意見として書きました。次に買われる時の一助となれば幸いです。

補足をひとつ。お茶やコーヒー、ワインなどによる着色を取るには「歯磨き粉」が必要です。注意して欲しいのは「歯が白くなる」「美白効果あり」などを謳っている歯磨き粉の中には「研磨作用(磨き粉)」が強すぎるものがあります。すなわち歯の表面を傷つけてしまう歯磨き粉があります、ご注意ください。歯磨き粉を使わないと落ち着かない方は、まず唾液のみでじっくり磨いて、最後にほんの少し(大豆の大きさ位)ご使用ください。ではご自愛の程、ご歯愛の程。1750



おまけ:先日「タツブラシ」愛用の方からコメントを頂きました。「(磨く際に)あまり力が加わらないので、毛先が開かず長持ちします」とのこと。小生の使用経験でもゆうに三ヶ月は充分持ちます。タツブラシ・・自信持ってオススメします。

BBTime 436 タツブラシ

BBTime 436 タツブラシ
「春風や闘志いだきて丘に立つ」高浜虚子

句の解説には『大正二年、虚子が俳壇復帰に際して詠んだ有名な句。そんなこととは知らずに、十代の頃この句を読んで、中学生の作品かと思った。あまりにも初々しいし、屈折感ゼロだからだ。俳句の鑑賞では、よくこういうことが起きる。句の作られた背景を知らないために起きるのだが、しかし、その誤解の罪は作者が負うべきなのであって、読者のせいではない。テキストが全てだ。……という具合に基本的には考えているのだが、俳句であまりそれを言うと何か杓子定規的で面白くないことも事実だ。そのあたりの曖昧なところが、俳句世界の特質かもしれない。喜寿の虚子に、上掲の句を受けた作品もある。「闘志尚存して春の風を見る」。よほど若き日の闘志の句が気に入っていたと見える。(清水哲男)』(解説より)。復帰の理由はこちらに詳しく書いてあります。今回は「立つ」についてのお話。

先日「チョコブラシ」の立つ機能を改善しました。改善に合わせて名前も「タツブラシ」へ。以下ミンネのサイトより
『名の通り立ちます。なぜ立つ必要があるのでしょう?「歯を磨く」について根本的に考えた結果です。なぜ磨く必要があるのでしょうか・・目的はただひとつ「バイフィルム」の除去です。歯の表面に「バイオフィルム」というヌルヌルとした膜(フィルム)が作られます。このバイオフィルムがムシ歯や歯周病の原因となります。流しや洗面に見られるヌメリもバイオフィルムのひとつです。バイオフィルムには薬剤が効きません、自分でバリヤを持っているからです。このために「物理的除去」しかバイオフィルムを取り除く方法はないのです。
歯を磨いているのにムシ歯になる・・理由はシンプル「磨き残し」があるからです、磨き残しのバイオフィルムのせいです。では、できる限り磨き残しを少なくするにはどうすべきか?丁寧に磨くしかありません。丁寧に磨くとは・・歯の表面を全て磨くことです。従って従来よりも時間がかかります。三分五分では無理です、十分以上かかります。とは言え「100%磨き」は実際無理です、目標のつもりで磨いてください。
食後必ず丁寧に磨かずとも「一日トータルで全部磨く」で大丈夫です。食後のみならず、コーヒータイムの後に、ホッと一息の時に、気分転換として・・の歯磨き。いつでもどこでも歯磨き。このために歯磨きのつど「洗面」に立つのではなく「立つ」歯ブラシを作りました。タツブラシはデスクの上、パソコンの横、ベッドサイド・・直径3センチの平面があれば充分です。オススメ磨きは、歯磨き粉なしの「唾液磨き」です。唾液は免疫作用を持っています、唾液で磨くことで長い時間(十分以上)のダラダラ磨きが可能です。
グリップは使用済みの発泡酒のコルク栓で、毛はナイロン、柄はポリアセタールです。付属の透明チューブは携帯時のカバーとしてお使いください。柄の部分に刻み目(約7.5cm)があります、長さの微調整が可能です。「歯は白く、ハグキピンクに、吐息は甘く!」』以上ミンネより。

歯ブラシが「立つ」ことにより歯磨き習慣が今以上に良くなります。いつでもどこでも歯磨き!タツブラシのコンセプト(ベースになる考え方)「SEERS:シアーズ」もお読みください。「スタンドバイミー:stand by me」には「そばに立ってください」「私のそばにいて」「私の力になって」などの意味で、かたや「スタンドバイユー:stand by you」は「あなたを応援する・助ける」の意味です。今春、いろいろな「旅立ち」を迎える方へのプレゼントにも是非!
「スタンドバイユー:stand by you」がタツブラシの願いです。0930




おまけ:大好きな春の句をひとつ「大人だって大きくなりたい春大地」星野早苗

BBTime 435 ハミガキ

BBTime 435 ハミガキ
「芹レタスセロリパセリよ血を淨めよ」山本左門

句を見てふと・・「芹」だけが漢字なのはなぜだろう、レタスなどは西洋野菜だから?。句の解説に『自然から遠ざかるほど、人は病気に近づく。京都浄瑠璃寺の住職がラジオで話していた。作者の焦燥感も、そこに根拠を持っている。歴史上、自然が昨今ほどに人間の問題となったことはないのである。その意味で、まことに現代的な俳句だ。この句は、小川双々子が主宰する「地表」(一宮市)で、今年度の地表賞を受賞した作品のひとつ。双々子は、左門句が現在の俳壇に蔓延する季語季題趣味と無縁であることを評価し、さらに言う。「季語は業のようなものだから、その純正なはたらき(詩としてのはたらき)を駆使するなど容易ではない。大方は<俳>などというはたらきを計るから、自らの居場所さえ解らなくなる為態となる」。(清水哲男)』(解説より)とありますが、後半は理解困難でした。ちなみに、芹は春、セロリは冬、レタスは春、パセリは夏の季語です。「自然から遠ざかるほど、人は病気に近く」・・賛成です!やはり人間も動物、人間の非動物化は奢りだと思います。今回はハミガキ(歯磨き粉・歯磨きペースト)について。

先日ネットで面白い記事を見つけました。『「歯磨き粉で歯を磨く」という習慣はいつから私たちの生活の一部になったのか?』(出典はこちら)。アメリカでの話ですが・・本「習慣の力」より抜粋。『1900年代はじめのある日、アメリカのクロード・C・ホプキンスという有名な実業家のもとに、旧友が新しいビジネスのアイデアを持ち込んできた。彼はヒット間違いなしのすばらしい製品を発見したという。泡立ちのよいミント味の練り歯磨きで、商品名は「ペプソデント」』(57頁より)。

『クロード・ホプキンスを何より有名にしたのは、「どうすれば消費者のあいだに新しい習慣を生み出せるのか」を考案した一連のルールだ』『しかし、そのホプキンスも旧友からペプソデントを持ち込まれたときには、あまり興味を示さなかった。アメリカ人の歯の健康状態が急速に悪化していることは周知の事実だった。国が豊かになるにつれて、人々は甘い加工食品を大量に購入するようになっていた。第一次世界大戦の徴兵が始まったとき、あまりに多くの新兵にムシ歯があったため、口腔衛生に対する意識の低さは国家の安全を脅かす問題だという政府見解が出されたほどだ』(57-58頁より)。『問題は、歯磨きの習慣がないこの時代には、ほとんど誰も練り歯磨きを買わないことだった。口腔衛生が国家の問題となっても、誰も歯を磨かなかったのである』(59頁より)。

『パートナーシップを結んで5年もたたないうちに、ホプキンスはペプソデントを地球上でもっとも有名な商品の一つに仕立て上げ、その過程で歯磨きの習慣を生み出す手助けをした』『最初に広告キャンペーンを打ってから10年後の世論調査で、アメリカの人口の半分以上にとって歯磨きが日常の儀式になったという結果も出ている。ホプキンスは歯磨きを生活習慣として確立する手助けをしたのだ』(59-60頁より)。・・続きは記事を参照ください。

ホプキンスが注目した「膜」とはバイオフィルム(biofilm)のことでしょう。『バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。数種の細菌がコミュニティーを作って増殖した膜状のもので、細菌が外的要因(薬剤、体内の免疫反応、口腔内の環境変化など)から身を守るために作ります。台所や風呂場の排水口や川底の石にヌルヌルとした膜ができることもありますが、あれがバイオフィルムです。また、口腔内の細菌のかたまりである歯垢(プラーク)もバイオフィルムのひとつです。  歯周病の直接の原因は歯垢、つまりバイオフィルムです。歯と歯肉の境目には歯肉溝(しにくこう)とよばれる浅い溝があり、そこにたまった歯垢中の細菌が歯周病の原因になります。』(ライオンのサイトより)。

「膜:バイオフィルム」に注目したのは正しいことですが・・『リンゴを食べたり、歯を指でこすったり、歯を磨いたり、勢いよくうがいすれば、膜ははがれる。練り歯磨きは膜をはがすには何の役にも立たない。実際、当時の有名な歯科研究者の一人が、どの練り歯磨きも役に立たないし、とくにペプソデントは役に立たないと語っている』(61頁より)。

うがった見方をするようですが、ホプキンスが友人より頼まれた歯磨き粉(ペプソデント)を売らんがために仕掛けた広告により、副産物として「歯を磨く習慣」の確立へ繋がったというわけです。もちろん主産物は「ペプソデントを売る」です。

日本の歯磨き粉の幕開けを元禄年間(1688-1704)の「乳香散」とするならば、アメリカよりも200年も早いことになります・・詳しいことは「BBTime 唾液磨き」を。それにしても「役に立たない歯磨き粉」を売らんがためとは言え、結果的に歯磨き習慣の確立へ繋がったということはスゴイ事だとは思います。今回皆様に伝えたかった事は「歯磨き粉は必須ではない!」ということ。百年前のペプソデントと比べれば今のハミガキにはフッ素(フッ化物)を始めムシ歯予防・歯周病予防に効き目のある成分が入っているハミガキもありますが、過信は禁物!

今また、細菌やウイルスに効果のある「ラクトフェリン」が注目されています。ラクトフェリンは唾液にも入っています。個人的意見ですが、まずは唾液磨きを!物足りない方は最後に少し歯磨き粉をお使いください。始めから歯磨き粉を使うのは唾液のラクトフェリンがもったいない!ご自愛の程、ご歯愛の程。0670


追加:念の為、現在使用中のハミガキの成分を見てビックリ!薬用成分はフッ化ナトリウム(いわゆるフッ素)のみでした。さらにビックリは長い長い名前の「ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド」なんと片仮名で31文字。フッ化物の歯の表面での停留時間を長くするためのコーティング剤としての成分のようです。少しでも長くするように、31文字となっているのではないでしょうけど(笑)まさしく寿限無。このハミガキ(下の画像)は歯科医師がオススメするスタンダードなものです。この良心的なハミガキですらこうです。ドラッグストアには色々な薬効成分を謳ったハミガキが並んでいます。チューブに書いてある事は嘘ではないにせよ、実際に歯磨き時に歯の表面や歯茎に対して謳ってあるほどの効果は無いでしょう、恐らくゼロです。少なくともその値段を払う価値はありません、無駄遣いです!

さらに注意して欲しいのは「白くなる」を謳っているペーストです。「白くなる」理由が単に研磨剤の作用で「白くなる」場合、厳密に言うと歯の表面を削っていることになります。上等な磁器や銀食器を荒い研磨剤で磨くと台無しになってしまいます。同じ事が歯においても起こります、ご注意ください。ポイントは「低研磨:ていけんま」の表示があれば安心です。結局、約百年前発売のペプソデントと令和のハミガキと大差無しです。なぜなら「バイオフィルム」には薬効成分が効かないからです。ヌルヌルしているバイオフィルムですが、薬剤に対する硬いガードを持っています。イラストの跳ね返されている矢印がその意味です。ということでヌルヌルバイオフィルムを除去する方法は「物理的」に除去するしか無いのです。すなわち「歯磨き」しか効果的なバイオフィルム除去法はありません。ダラダラとある程度の時間の「唾液磨き」を重ねてオススメします。「タチブラシ」も合わせてオススメします!

BBTime 434 強き予防

BBTime 434 強き予防
「卵かけご飯大盛り山笑ふ」嶌田岳人

「山笑う:やまわらう」が春の季語です、詳しくは後程。句の解説より抜粋『そして「これがご飯をおいしく食べる方法なのです」と続く。おいしく食べている様子は、見ている側にも伝わるのだ。掲句では「山笑う」の季語が、山盛りのご飯のかたちとしても効いており、また「なんとおいしそうなこと!」と笑っているようにも思わせる。最後にお気に入りの卵かけ御飯レシピ。卵の白身と黄身を分けて、ます白味とご飯だけでぐるぐるっと混ぜる。たちまちふわふわのメレンゲ状になるので、そこに黄身を乗せ、くずしながら醤油などをたらして食べる。新鮮な卵が手に入ったらぜひお試しください(^^)』(以上解説より。嶌:しま) 今回は前々回「口きれい?」前回「41度15分」の流れで免疫力アップについて。

ほぼ毎日読む「今日のダーリン」の3/6の文章です。賛成です!文章にもあるように、明確な医学的根拠は示せませんが「笑うことは健康に良い」が証拠のひとつです。ニワカですが「今からできる免疫力アップ法」。まず1)笑う!ウソ笑いでも効果あり。2)充分な水分補給、目安は日に1リットル以上。3)水分摂るなら緑茶がオススメ。4)納豆を食べる、腸内細菌の改善・良好維持。5)口をきれいに!誤嚥性肺炎予防にも。6)41度15分入浴法。7)16時間断食法。詳しくは「空腹は薬」「十六時間」を。

超個人的実践法・・1)スマホで簡単に可能です。YouTubeで贔屓の漫才や落語を聴きます。漫才なら「和牛」「中川家」、落語なら「桂枝雀師匠」をオススメします。楽しく笑えます。2)個人的にはマイボトルにシナモンティを淹れて仕事場に持参。もちろんコーヒーでも紅茶でもOKですが「砂糖ゼロ」にしてくださいませ。3)緑茶の効果は期待できます。4)腸内フローラ整えることで免疫力はアップします。5)口をきれいに!もちろん歯磨きが基本。6)シャワーではなくてバスタブにお湯を張り方まで浸かる方が免疫力アップにつながります。7)七つの方法の中で最も実践困難かもしれません、詳しくはこちらこちらを。

このブログを書いていてふと、日本古来の生活様式は「免疫力アップ」をアシストするスタイルだと気がつきました。「緑茶を飲み、納豆を食べ、湯船に浸かる、1日2食(江戸時代までは)」不足しているのは「笑い・ユーモア」でしょうか。

最後に「山笑う」について。「山笑ふみづうみ笑ひ返しけり 大串章」の解説より拝借『ちなみに「山笑ふ」は「春山淡冶(とうや)にして笑ふが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧ふが如く、冬山惨淡として眠るが如し」(臥遊録)から、春の季題となった』。春は山笑う、夏が山滴る(したたる)、秋が山粧う(よそおう)、山眠るが冬。「笑う・微笑む」は今からでもできることです。ご自愛の程、ご歯愛の程。9110




追加:雑誌家庭画報のサイトに似たようなことがアップされていました。
免疫力を下げない!健康のために今日から実践したい「新習慣」5選」

BBTime 433 41度15分

BBTime 433 41度15分
「水温み頁ふえたり週刊誌」三宅応人

今年は春が早いと言うより冬が短く、水温む(ぬるむ)のみならず空気も温い(ぬくい)弥生三月の始まりです。前回「口きれい?」に続いて「免疫力アップ法」のお話。タイトル「41度15分」は緯度ではなく湯温と時間です。ちなみに北緯41度付近にはポルトガル・スペイン・イタリア・トルコ・北京・青森・ニューヨークなどが位置します、ちょっと意外です。

さて、皆様はシャワー派ですか湯船派ですか?朝聴く「健康ライフ」の「入浴で健康に」(2/10-14放送分・3/9まで聴き逃し可能)に出て来るのが「41度のお湯に15分間肩までしっかり浸かる」。この入浴法で身体の深部体温が1度上昇し白血球が増え免疫力が高まるとのこと。

第一話と第二話から部分的に聴き取り文章化します。話者は大学教授前田医師、ご実家が温泉旅館であったため入浴に興味を持たれたとのこと、では早速。
第一話「心と体を癒やす入浴」:「高齢者14000人を調査したところ、三年後に要介護になる割合が、毎日湯船入浴の習慣のある方の方が29%も低かった。入浴は健康寿命を延ばすと言えます。先ずは「温熱効果」・・体が温まれば血管は広がり心臓の動きも良くなります。そうするとたくさんの血液が身体中を巡るようになり血流がアップします。血流がアップすると身体の老廃物・疲労物質を排出する力も高くなります。体温を一度上げれば免疫に関与するリンパ球も増えることがわかっています。免疫が高まることで風邪などにもかかりにくくガンなどの病気にもなりにくくなるんです。」

次に「静水圧効果:せいすいあつこうか」・・お風呂に入ることで全身まんべんなく水圧にさらされます。これは全身マッサージを受けるようなものなんです。水圧で締め付けられることで血流が良くなります。溜まっている血液を心臓に戻すことができるんです。また「浮力効果」・・私たちには常に重力がかかっていますが、湯船に浸かることで、重力から解き放たれます。関節や筋肉への緊張が緩むので体と心に対するリラックス効果が高いのです。

このような効果はシャワーでは得られません。シャワーでは身体の深部体温を上げることもできませんし、水圧の効果・浮力の効果もありません。シャワーとはただ体をキレイにするだけなんです。

第二話「疲れをとる入浴法」:「寒い時期には41度のお湯に15分間、肩までしっかりと浸かることです。この入浴法で身体の芯の温度(深部体温)を1度上げることが出来ます。深部体温を1度上げることによって、適度に熱の刺激を受けることが出来ます。このことで血流や免疫力がアップします。「41度15分」が様々な研究の結果得られた黄金律なのです」以上抜粋聴き取り。

他にもオススメは就寝の1〜2時間前が良いとのこと。入浴後体温が下がり始めるので、そのタイミングで床につくとぐっすり眠れるようです。注意して欲しいのは長く入り過ぎると「湯疲れ」を起したり、二日酔い時も入浴は避けた方がベターとのこと。

アルキメデスはこの「肩までしっかり41度15分」を知らなかったでしょうけど、皆さんにとっては今日からできる「免疫力アップ法」のひとつです。「手洗い・うがい・歯磨き」に加えて「41度15分」。ぜひ今日からお試しを!最後に「健康ライフ」を是非お聴きください、3/9まで五話全話聴けます。7870

BBTime 432 口きれい?

BBTime 432 口きれい?
「綺麗事並べて春の卓とせり」櫂未知子

この時期、楽しみはタラの芽です。天ぷら最高!綺麗より美味い方が、小生は嬉しいのですが(喜)・・句の解説を読んで「綺麗事」の本義が真逆であることを知りました。解説には『大意は、いかにも春らしい綺麗(きれい)な彩りの物ばかりを並べたてて、テーブルを装ったということだろう。しかし、綺麗事をいくら並べてみても、やはり全体も綺麗事であるにしかすぎない。装った当人が、そのことをいちばん良く知っている。これから来客でもあるのだろうか。気になって、なんとなく気後れがしている。そんな自嘲を含んだ句だ……。おそらく多くの読者はそう読むはずだと思うけれど、なかにはまったく正反対の意味に解する人もいそうである。というのも、綺麗事の本義は単に表面だけを取り繕った綺麗さの意味ではなくて、そのものずばり、良い意味で「物事を手際よく美しく仕上げること」だからだ。この意味で読むと、掲句の解釈はがらりと変わってしまう。我ながら上手に「春の卓」を作れたという満足感に、作者が浸っていることになる。浮き浮きしている図だ。どちらの解釈を、作者は求めているのだろうか。もとより、私にもわかりっこない。けれども、今日では本義はすっかり忘れ去られているようなので、やはり前者と取るのが自然ではあるのだろう。「君の仕事はいつも綺麗事だ」と言われて、ニコニコする人はまずいないはずだからだ。すなわち、綺麗事の本義はもはや死んでしまったと言ってもよい。同様の例には、たとえば「笑止千万」がある。本義は「悲しくて笑いなどは出てこない」だが、現今では逆の意味でしか通用しない。どうして、こんなにも正反対の転倒が起きるのか。言葉とは面白いものだ。ところで最近、柳家小三治のトークショーの録音を聞いていたら、この「綺麗事」を本義で使っているシーンに出くわした。となれば、落語の世界などではむしろ良い意味で使うことが多いのだろうか。本義の綺麗事に感心する小三治の咄を聞いていて、とても懐しいような気分がした』(解説より)。ちと枕が長くなりました。今回は「口(くち)きれい」についてのお話。

新型コロナウイルス・・未だ先が見えず不安が募ります。鹿児島県は感染者ゼロですが、時間の問題かも知れません。普通のマスクでは予防できないとは理解できても安心感のためにも着用したくなります。気休めではない色々な自己防衛策があります。前回「先手洗浄」で触れました「免疫力を低下させない」方法について補足します。オリジナル記事は『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』(こちら)。記事の中での三つのポイント『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』・・三つ目の「口の中の衛生状態を保つ」すなわち「口をきれいに!」です。

記事に「目、耳、鼻、口の粘膜は外界に面しているので、粘膜にくっついた細菌やウイルス、異物を排除するという重要な役割があります。ところが、体の水分が少なくなり、「脱水状態」に陥ると、粘膜が乾燥して防御力が低下してしまいます。特に高齢者の場合は、のどの渇きに鈍感になり、こまめな水分補給をしない方がよくいらっしゃるので、冬場の脱水にも注意が必要です。  唾液には、「粘膜保護作用」のほか、「抗菌作用」もあります。唾液の分泌が低下しやすい副作用がある薬(抗コリン作用を持つ薬や利尿薬など)を飲んでいる方は要注意です。これらの薬を服用していて、十分に水分を摂取していても口の渇きが気になる方は、かかりつけの薬剤師に相談してみてください」とあります。

記事の内容の現実的オススメ方法は「食事終了時の緑茶や水(白湯・さゆ)での嗽(うがい)」と「唾液磨き」です。口をキレイに保つためには「食べない」が一番でしょうけど不可能です。口の汚れ、特に歯の表面の汚れは時間が経つと粘り気が増して除去しづらくなります。そこでオススメ1が「お茶や白湯での嗽」。お椀や皿と同じく食後直ぐに素洗いすれば本洗いの時に楽です。より良いのは「緑茶でブクブク嗽」で、そのまま「ゴックン」。口の中の素洗いと水分補給がこれで可能です。その後、ゆっくりしながらのオススメ2の「唾液磨き」。唾液磨きでハミガキと唾液による抗菌作用により更なる自己防衛力発揮です。

「免疫力アップ」の記事も多数見受けられます。大塚製薬のページには「笑い・温める・楽観性・適度な運動・食品」をあげています(こちら)。食品の記事に緑茶の有効性が出てきます。また別のページでは「①腸内細菌を善玉優位にする ②身体全体の代謝を上げる ③自律神経にメリハリを付ける」とあります(こちら)。まとめるならば「くよくよせずによく笑い」「発酵食品をよく食べる」「よく歩いてお風呂で温まる」加えて「ハミガキ」。

こう考えると「免疫力アップ」の逆は・・「うつうつ、不安、疑心暗鬼」「インスタント食品・コンビニ食事」「家に引きこもってシャワーのみ」「ハミガキ不足」。今年の春は例年になく駆け足で来るようです。人混みを避けて散歩しましょう、から元気でも良いので元気よくラジオ体操して、納豆・味噌・漬物・ヨーグルトなどの発酵食品を食べ、ゆったり湯船に肩まで浸かり、唾液磨き・・今日からできる自己防衛策です。ゆったり唾液磨きには「チョコブラシ」がオススメです。ご自愛の程、ご歯愛の程。7750




「三月の水(雨)」はこちらも。

BBTime 431 先手洗浄

BBTime 431 先手洗浄:まず手洗い
「春のかぜこんぺいとうが効きました」田邊香代子

プラシーボ(placebo)という言葉があります。日本語で「偽薬」、Wikipediaには『偽薬(ぎやく)は、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない、偽物の薬の事である。成分として少量ではヒトに対してほとんど薬理的影響のないブドウ糖乳糖が使われることが多い』(ウイキペディア)とあります。句の人には「金平糖」が偽薬として効いたのでしょう。先日、妙な新聞広告を目にしました。「チョコレートは明治」のCMです。

なぜ「チョコレートはメ・イ・ジ」なのに「うがい手洗い」なの?。恐らく「うがい手洗い」して風邪やインフルエンザ、新型コロナなどの感染予防に留意しましょうでしょう・・天声人語の右側が上の画像で左側が次の画像・・右見て左見て納得です。「R-1」記事を読むと「免疫能を高めることをアシストする可能性」が示唆されたようですが、「R-1」を飲むことで風邪やインフルエンザに直接効くわけではありません。プラシーボとは言いませんが過度な期待は禁物。

ふとヤクルトCM「手洗い・うーがい・ヤクルト」と順序が違うことに「はて?」と。個人的歯科医の意見ですが「手洗いが先」の方がベターでしょう。日本人は昔から「先手手洗い」してるんです。それは神社仏閣訪問時の「手水:ちょうず」です。イメージしてみてください・・両手を清めてから口をゆすぎます。

ネットで調べると「まず右手で柄杓を持ち、左手を清め次に右手。それから口をゆすぐ」とあります。詳しくはこちらこちらを。帰宅時に最も汚れている可能性が高いのは「手」です。嗽(うがい)を先にするとコップが汚れてしまいます。新聞記事にも「口の清潔の必要性」が見受けられます。

ヨミドクター(読売新聞)の記事『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』に『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』とあります。「うがい」も手洗い同様自己防衛策のひとつで、順序は「手洗い→うがい」がよろしいかと。口腔清浄目的のうがいは「ガラガラ」ではなく「ブクブク」です。「ガラガラ」「ブクブク」の両方すると完璧でしょう。昔「ジョウズにチョウズ」を書いております、合わせてどうぞ。最後に皆さま、声を合わせて「手洗い・うがい・ハミガキ!」。ご自愛の程、ご歯愛の程。6410


BBTime 430 加点法

BBTime 430 加点法
「雪降るとラジオが告げている酒場」清水哲男

画像は今朝(2/18)の桜島:昨日朝、今シーズン初冠雪で平年より64日遅く1909年の統計開始以来最も遅い記録とのこと。初冠雪とは無関係ですが、気になる文章を見つけました。糸井重里氏の「今日のダーリン」から、2006年の文章です。

<ほめるとなぜ伸びるのか?>
たびたび語っていることなのだけれど、「ほめる」が、なぜいいのかについて、また書いておきたいと思った。
「あれしちゃいけない」とか「これしちゃいけない」というふうに、いわゆる減点法で指導していくことが、まったくわるいことだとは思わない。社会のルールに関わるようなことは、そうやって憶えることが多い。
だけれど、「それはいいね」「これはよかった」と、ほめられることで人間の可能性が増えるということは、ある。それについて、どうしてなんだろうと思っていた。
うすうす、わかっていたような気もするのだけれど、犬と遊んでいて、ああそうかと理解できた。わりと、最近のことである。

犬に、何をしたら怒られるかを、いくら教えてもやってほしいことに行き着かない。
何をしたらほめられるか(ごほうびをもらえるか)がわかったら、それができるようになる。
叱って教えるという方法で考えてみよう。例えば、まっすぐこっちに来させたいとする。右に行くのでも、左に行くのでもなく、まっすぐ進ませたいとする。右に行ったら、叱るとする。あなたが犬だったとしたら、右には行かないようにするだろう。しかし、次にどうしたらいいのかはわからない。左に行ってみる。また叱られる。では、どうしたらいいかと、あらためて右に行く。これもまた叱られる。へたをすると、このままその都度叱られて、いつまでも正解にたどり着かないかもしれない。つまり叱られるしつけというのは、「やってはいけないことを、ひとつずつ無数に憶えていく」という方法なのだ。

ほめる方法では、まっすぐ進んだときに、ごほうびをやる。右に行こうが、左に行こうが、何ももらえないけれど、まっすぐ進めばごほうびがもらえる。これだけのことだ。ほめる方法というのは、「こうすればいい」ということを教えるから、無数のやってはいけないことを憶える手間がいらない。
犬と人間を同じにするなと言われそうだけれど、この場合、同じだと思うのだ。「価値観」を共有することができれば、いくらでも可能性は広がるのではないだろうか。「やってほしいこと」「価値あること」が見えていたら、やる側だって、そっちに進めばいいということがわかる。わかることは、できやすい。そういうことなのだと思うのだ。

あ、犬のしつけよりも、目隠ししてスイカを割る遊びにもそっくりだ。目隠ししているあなたは、どっちに進んでいいか、どこで棒を降り下ろしていいかわからない状態でゲームをスタートさせる。何もわからないなりに、提案的にどちらかに向かって歩き出す。「そっちじゃない」という声がいくら聞えても、どっちに歩けばいいのかはわからない。なにか正しい方向に向いたときに、「惜しい」とか「いいよ」とか言われたら、どっちにいけばいいかわかるわけだ。だから、いずれ、スイカは割れる。

否定や減点でなく、肯定と加点の方法でものを教えていくというやり方は、「やることを簡単に、やりやすくする」ということになる。
これは、教える側の価値観を問う方法でもある。「そっちへ行くのがいいんだ」と言いきれる価値観を確かに持ってないと、ほめることはできないからね。そして、「行けば当たり」になるような方向に、「偶然でも向く」ための労力を惜しまないという、弟子側の覚悟も必須なんだよなー。
ああ、ほめあって生きていきたい。これは、ぼくの最大の夢だ。

「ほめるとなぜ伸びるのか」は昨日(2/17)の「今日のダーリン」に出て来ます。
・赤ん坊が、日々成長して、なにかがちょっとずつできるようになってくる。なだらかな坂を上るようにも変わっていくし、階段をひょいと上るようにも変わっていく。「這えば立て、立てば歩めの親心」というけれど、赤ん坊を見守る大人たちが無意識やっているいいことは、こどもの成長を、加点法的に見ているということだ。「できるようになったこと」をひとつずつ発見して、それを足し算しては「じょうずだね」とよろこぶ。まだハイハイのできない赤ん坊に対して、「まだハイハイもできないのか」という具合に、できることからの減点法で見ていたら、毎日がずいぶんと息苦しいことになるだろう。

ちょっとでもできるようになったことは、ひとつずつ立派な勲章のようにピカピカに輝いて、そのこどもの誇りになって増えていく。「まだ、あれができない、これができない」と、大人と比較して急かせるわけでもなく、周囲の早熟なこどもと比べて嘆くわけでもなく、「できたら、できるごとに、よろこぶ」加点法なのだ。これは、すばらしいやり方だなぁと、いまさら思う。

大人の成長がむつかしくなるのは、やっぱり、理念としての完成形から、減点されて始まるからではないだろうか。山登りの喩えでも、てっぺんに立つのが完成である。そこまで、あと何キロと数えて登っていく。いつでもそのとき立っている場所が、頂上から引き算されていることになるのだ。いわゆる「目標」を立てて、そこに至るというやり方は、すべて減点法であるとも言えるだろう。こどもが育つときのように、これを加点法に変えることはできないものだろうか。「目的」に到達することを意識するのではなくて、日々、一歩あるいは二歩三歩進む過程を、よろこぶ。それを繰りかえしているうちに、ただの目的地と言わず、あらゆる場面に行ける能力が身につくのではないか。ちょっとした思いつきなのだけれど、考えてみたいなぁ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
2006年に「ほめるとなぜ伸びるのか?」を書いていました。

二つの文章を読んで「加点法」は、ムシ歯予防に最適な手法だと思います。「お菓子を食べすぎるな」「もっと歯を磨け」はまさしく減点法・・では予防における加点法とは?ひとつの方法が前回ブログ「甘い力」の応用ではないかと思います。ムシ歯予防における加点法をさらに考えてみます。スイカ割り理論使えますね!3880

https://youtu.be/kafVkPxjLYg
アレサ・フランクリンの記事も見つけました、こちらです。

BBTime 429 甘い力

BBTime 429 甘い力
「少しのことにも、先達は、あらまほしきことなり」兼好法師

画像は京都府八幡(やわた)市の石清水八幡宮です。徒然草に登場します・・『仁和寺にある法師、年よるまで、石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとりかちより詣でけり。極楽寺・高良(こうら)などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。さて、かたへの人にあひて、「年比(としごろ)思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へのぼりしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意(ほい)なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。少しのことにも、先達(せんだち)はあらまほしき事なり。』第五十二段より。現代語訳などはこちらこちらをご参照の程。この縁で「徒然草エッセイ大賞」が開催されており、今回応募しました。いまだに連絡が来ませんが(笑)。募集テーマは「発見」!

『今回のテーマは「発見」です。思いがけず見つけた素敵な場所、それまで気づかなかった知人や自分の一面、生きる知恵や時代のゆくえなど、あなたが「みつけた!」「わかった!」と感じた物事、考えなどを紹介してください。下記いずれか(または両方)を選んで一文にしてください。〇あなたの印象的な「発見」を、あなたの思いや考え、理由を交えて紹介してください。〇「発見」をテーマに、あなたが身近に考えることなどを、批評や提言にまとめてください。』(募集要項より抜粋)。では応募した拙文をご披露します。「甘い力」(徒然草エッセイ大賞応募文章)・・

「甘い力」  四十年近く前のこと。歯科大入学後間も無く、先輩の口からため息のようなひと言「敗者だ」。新聞に「ムシ歯のワクチン開発につながる研究」の見出し。先輩曰く「実用化されれば歯科医不要、敗者だ」。「将来どうなるんだろう」とその時思った。

杞憂に終わった。しかしそれは喜ぶべきことではなく、憂うべきことだと、今思う。日々「ムシ歯の真の原因は?」と自問自答。「カイスの三つの輪」という古典的病因論を大学で習った。三つの輪とは「歯・細菌・砂糖」で、これらが重なるとムシ歯になるという極めてシンプルな理論。予防のためには輪の重なりを減らせば良い。歯をなくすことは本末転倒なので、残る二つの輪を小さくすることでリスクは減り予防につながる。細菌を減らすために歯を磨き、砂糖を減らすためにお菓子を食べないようにする。これまたシンプルで可能だと信じていた。歯科医になりたての頃、ムシ歯の小学生に「歯をしっかり磨き、あまりお菓子を食べないように」と注意し、親御さんには「お菓子を制限してください」と忠告した。磨き残しのある年配の方に「しっかり磨くように」と真顔で諭していた。

これは間違いではないのか?不可能なこと強いているだけではないか?と疑い始めたのが、ここ十年。まさしく「発見」であった。卵焼きにも焼肉のタレにも砂糖は入っている。ケーキやジュースだけではない、しかもムシ歯菌にとっては卵焼きもケーキも同じ。砂糖の摂取量を減らすことはできても、ゼロにすることは無理である。細菌すなわち汚れにおいても同様で、磨けば予防できると信じていた。磨けば予防可能、これは事実。しかし完璧に磨くことはできないのが現実。フロスや歯間ブラシを併用しても、歯の汚れを自力のみで完璧に取り去ることは不可能に近い。左手の汚れは、目で見て右手で落とすことができ、落ちたか否かを確認できる。ところが口の中はさにあらず。汚れている箇所を確認しないまま闇雲に磨き、汚れが落ちたか否かを確認することもできない。日常生活で不可能なことを、あたかも可能であるかのように説き、時にムシ歯をつくったのは自業自得であるかのように説明してきたことを心密かに恥じた。「甘いものを食べ過ぎず歯を磨けばムシ歯にならない」は、実生活においては正しくないのである。試験管の中では「カイスの三つの輪」は正しい、しかし口の中では正しいとは言えない、少なくとも現実的ではない。

「ヒトは甘いものが好きである」を進化の過程で検証すると「ヒトが選ぶものは甘い」がより的確だそうだ。摂食する際に高カロリーのものを選ぶようになり、結果的にそれら高カロリーのものはヒトにとって「甘かった」とのこと。原始人のみならず現代人を魅了してやまない「甘い力」。ヒトやアリのみならず、ムシ歯菌をも引きつける「甘い力」は絶大である。

近年、ムシ歯をはじめ多くの病気について予防の重要性が声高に説かれる。「予防に勝る治療なし」は言うは易く行うは難し。とはいえ数ある病気の中でも病因が明らかなのはムシ歯をおいて他にない。そこで「甘い力」の利用を考える。老若男女から愛され、癒しや喜びを与える甘い力を利用しない手はない。

ムシ歯発生をゼロにする方法は本当にあるのか。カイスの輪において「歯」をゼロにはできない、「砂糖」ゼロもほぼ不可能に近い、残るは「細菌」。思うに「何を食べるか」よりも「食べた後、どうするか」である。砂糖てんこ盛りのスイーツを食べても、完璧に磨き上げればムシ歯にはならない。日常において、ムシ歯の真の原因は砂糖ではなく「行動」だと確信する。口の中から如何にして汚れを減らすかが、最も模索すべきことだと思う。歯ブラシに加え糸ようじ、歯間ブラシ、フッ化物などを駆使することは可能でも、この離れ技を多くの人に求めるのは、これまた無理難題である。ズバリ、解決法をひと言で言うならば「歯は磨いても、もらうもの」。プロ(歯科衛生士・歯科医師)による定期的なクリーニングを加えるのが一番現実的だと思う。「えっそんな」と思わず、髪の毛を触って欲しい。その髪を切ったのは誰ですか?多くはプロのはず。月に一度でいいのである。月に一度「歯は磨いても、もらうもの」を実践頂ければ、ムシ歯発生ゼロは可能だ。「そんなこと近くの歯医者も言ってるよ」と聞こえてきそうだが、おそらく甘い力を使ってはいない。甘い力を利用した予防とは「ムシ歯予防カフェ」。月に一度、できれば二度、三度と足を運んでもらえば完璧である。スイーツを楽しんだ後にプロに「磨いてもらう」甘い仕掛け。甘い力で行動変容を促し、しっかりと予防を日常に組み込む。スイーツをムシ歯の主犯と捉えるのではなく、スイーツの持つ「甘い力」を予防に生かす。これぞまさしく「ムシ歯ワクチン」システム。カフェは現在構想中だが、発見を発明に、発明から文明文化へとムシ歯予防を進化させたい。病気は要らぬ、健康ほしい!

エッセイに書いていますように「ムシ歯予防カフェ」実現に向けてあれやこれや考えております。同じタイトルで「BBTime 356 甘い力」書いており、徒然草五十二段は「BBTime 384 超極旨!」で引用しています。またエッセイは加筆後「BBTime 415 新年信念」で、実は既にアップしております。ではでは  3630