BBTime 610 無糖飲料

「ごはんつぶよく嚙んでゐて桜咲く」桂 信子

2023/03/26投稿
本「食の一句」には次のようにあります・・『俳句の特徴として「因果を求めない」がある。たとえば「ガムを買ったら雷が鳴った」など、それが原因ではないのにそうなったかのように詠むことである。掲出句も、<ごはんつぶ>を嚙んでいたから桜が咲いたわけではない。しかし、たとえば「ああ、丁寧に生きているんだな。だから桜が咲くんだな」という鑑賞も可能になってくるのである。ただ、そのあたりの「理屈なさ」が、他の分野の人に俳句が理解されにくい原因なのかもしれない。』(55頁より)。・・因果を求めないと言われても、やはり理解しずらいのは小生だけでしょうか?因果をこじつける小生としてBBtime 610は「無糖:ムトー」について。

記事を見つけました。タイトル「「疲れたときに甘いもの」の習慣が招く数々の不調糖質依存は身体を老化させる元凶のひとつ」の記事の拾い読み。
1)無意識に陥ってしまう糖質中毒・・「日々の食事・栄養の改善の最初のステップとして取り組んでほしいのが、「糖質中毒」からの脱却です。それに加えて、カフェインの過剰摂取を改善することです。・・砂糖が入った甘いコーヒー、紅茶類、コーラやエナジードリンクを飲むことを毎日の習慣としている人は、これらをやめることから始めましょう。カフェインも糖質も依存性があり、毎日たくさん飲んでいると、もっと飲みたくなる性質があります。」(記事より)。「甘いジュースやカフェイン入りドリンクの代わりに何を飲むと良いかというと、ずばり水です。コンビニでペットボトル入りのお茶を買う習慣がある人は、それを水に変えることから始めましょう。コーラやエナジードリンクなどの刺激が欲しい人は炭酸水に置き換えます。」

2)「甘いものを食べると疲れがとれる」はウソ・・「疲れているけど、もうひと頑張りが必要なときに、甘いものを摂るという人は多いでしょう。しかし、たまにならまだしも、疲れたときに甘いものに手を伸ばすことが習慣になっているのは、身体にも心にも良くありません。・・なぜなら、甘いものを食べると一瞬元気になったように感じますが、そのあとで「もっと疲れる」状態になってしまうからです。これこそまさに「糖質中毒」、糖質への依存です。」(記事より)。

3)「疲れたら運動」に習慣を切り替える・・「会議やデスクワークでの疲れは肉体が消耗している疲れではなく、身体を動かさないことにより血流が悪くなって身体が不活性になるため起こる疲労です。会議で疲れたときには、軽い運動をして身体をほぐすほうがよっぽど疲れがとれます。・・おなかが空いて何か間食するとしたら、コンビニで買えるものでは、ゆで卵、サラダチキン、チーズ、素焼きのナッツなど高たんぱくで低糖質なものがオススメです。」「糖質依存は身体を老化させる元凶のひとつです。「疲れたら甘いもの」ではなく「疲れたら運動」に習慣を切り替えましょう。疲れたときに甘いものを食べても、根本的に疲れがとれて回復することはないのです。」(記事より)。

正直、疲れた時に「甘いモノ」は効果ありと思っていました。記事を読んで考え方修正します。しかしながら多くの場合、ヒトの体が欲するものと、心が欲するものは一致しません。ヒトはまんまと自分自身の脳に騙されてしまいます。まさに体内脳内においては「ひとりオレオレ詐欺」が日常茶飯事。冒頭に「因果を求めない」とありましたが、意外にも因果応報が体内にはあるように思えます。さて、今回の「無糖」とBBtime 610は無関係ではありません。もう、お分かりですよね!我田引水ですが「おやつ堂」の飲み物は、そんなバナナジュース・コーヒー・抹茶・ワイン、と全て無糖(無砂糖)です。お待ちしております。では皆様、ご歯愛のほど、今日もおやつ堂ですか?

おまけ:BBTime 610で、ムトウでした!

BBTime 609 ドーナツの穴

「そんなことよく思ひつく春の水」岡田史乃

2023/03/23投稿
先月、天皇誕生日に誕生して1ヶ月経ちました。その間、飲み物はそんなバナナジュース、コーヒー、抹茶と増え、来月四月からワイン提供開始です。おやつは順次提供しておりますが、常時並ぶスイーツ(定番スイーツ)第1号として近々ドーナツが登場します。ドーナツの前に句の解説を!『さて、「そんなこと」とは、どんなことなのか。「そんなこと」は、書いてないのでわからない。 わかることは、「そんなこと」が「そんな馬鹿なこと、どうでもよいこと」に近い中身であろうということだけ。もしも「そんなこと」が、心より賛嘆すべき内容を持っていたとしたら、「春の水」と照応させたりはしないはずだ。水温む候、作者の機嫌はすこぶるよろしく、「そんなこと」にも立腹せずに微笑して応えている。また、あなたの馬鹿話がはじまった。それにしても、次から次へと、よく「そんなこと」を思いつく人であることよ。わずらわしい時もあるけれど、今日はむしろ楽しい感じだ。目の前には、豊かな春の日差しを受けてキラキラと輝く水が流れている。全て世は事もなし。束の間ではあるかもしれないが、至福の時なのだ。』(解説より抜粋)。さて、ドーナツの歴史・由来はドーナッてるの?

その名もズバリ、本「おやつ」のトップバッターが村上春樹氏の「ドーナッツ」。以下引用『ところでドーナッツの穴はいつ誰が発明したかご存じですか? 知らないでしょう。僕は知っています。ドーナッツの穴が初めて世界に登場したのは1847年のことで、場所はアメリカのメイン州のキャムデンという小さな町。とあるベイカリーで、ハンソン・グレゴリーという15際の少年が見習いとして働いていました。』(文庫本より引用)。読んでいくと『ちゃんとした本に載っていたから本当の話みたいだ。』とあります。ネット検索すると諸説あるようですが、小生はこのハンソン君説を信じます。そんなことならぬ、スゴイことを思い付いてくれたハンソン君に拍手喝采!!

ちなみにドーナッツとは文字通りドウ+ナッツ。ドウ(dough:ドー)とは生地(きじ)、ナッツは木の実(nuts:ナッツ、くるみ)。こちらをご参照の程。おやつ堂のドーナツは、奈良市のフロレスタのドーナツです。詳しくは動画を見て頂いた方が良いと思います(スクロールにてご覧できます)。おやつ堂に近々登場する、フロレスタのネイチャーを、是非ご賞味ください。

これもドーナツに似ていますが、歯間ブラシです。クラプロックスの歯間ブラシ、おすすめです。では皆さま、ご歯愛の程、今日もおやつどう(堂)ですか?

BBTime 608 おやつその1

「両の手に桃とさくらや草の餅」松尾芭蕉

2023/03/14投稿 3/16 BBTime607追加
句から少々外れますが近い経験があります。数年前春に墨田区向島「言問団子:ことといだんご」に初訪問時、店内で団子に舌鼓を打ちつつ、ふと外に目をやると・・なんと「長命寺桜もち」の看板が!そうなんです、言問団子と長命寺の桜餅はまさに目と鼻。目の前の皿に「桃と草餅」(実際は小豆餡・白餡・みそ餡)、その後すぐに「桜餅」・・至福の時でした。句の解説は『季語は「桃(の花)」と「さくら(桜)」と「草(の)餅」とで、春。彩り豊かな楽しい句だ。この句は芭蕉が『おくのほそ道』の旅で江戸を後にしてから、二年七ヶ月ぶりに関西から江戸に戻り、日本橋橘町の借家で暮らしていたときのものと思われる。元禄五年(1692年)。この家には、桃の木と桜の木があった。折しも花開いた桃と桜を眺めながら、芭蕉は「草の餅」を食べている。「両の手に」は「両側に」の意でもあるが、また本当に両手に桃と桜を持っているかのようでもあり、なんともゴージャスな気分だよと、センセイはご機嫌だ。句のみからの解釈ではこうなるけれど、この句には「富花月。草庵に桃櫻あり。門人にキ角嵐雪あり」という前書がある。「富花月」は「かげつにとむ」と読み、風流に満ち足りているということだ。「キ角嵐雪」は、古くからの弟子である宝井基角と服部嵐雪を指していて、つまり掲句はこの二人の門人を誉れと持ち上げ、称揚しているわけだ。当の二人にとってはなんともこそばゆいような一句であったろうが、ここからうかがえるのは、孤独の人というイメージとはまた別の芭蕉の顔だろう。』(解説より抜粋)。開店後約三週間経った「おやつ堂」のおやつについて。

まずプレオープン(天皇誕生日2/23)に登場したのが、宮崎市「わらべ」のチーズ饅頭。今や宮崎のみならず南九州を代表するお菓子となってます。昔むかし「使っていらっしゃるチーズは?」と質問したところ、次のようなお話でした・・「チーズは植物性のものです。菓子材料会社から提案のあった素材を、(わらべの店主含む)四人の菓子店主勉強会でカタチにしたのが「チーズ饅頭」です。」ということで、昔々いち日で四軒食べ比べをしました(詳しくはこちら)。結果、金メダルならぬプラチナメダルであったのが「わらべ」でした。その味は今なお健在!さすがです。

鹿児島市パニスのシュトレンショコラ。これまた感動の味でした。パニスのインスタグラムはこちら、毎日売り切れ必至の人気店。11:30の開店前に並ぶも良し。

鎌倉紅谷の「クルミッ子」切り落とし。もちろん「クルミッ子」も秀逸ですが、味もコスパも素晴らしいのが、この切り落とし。ネットで買えますが熾烈な戦いです。落ち着いた甘さゆえ、コーヒーのみならず「おやつ堂」主力商品そんなバナナジュースにも好相性。おやつ堂おやつは全て取り寄せのため週ごとに替ります。その日のおやつはインスタグラムでご紹介しております、ご確認のほど。では皆様、ご歯愛の程、おやつどう?

締めの画像は「長命寺桜もち」。ではでは

BBTime 607 食べられる喜び

「綿菓子を食べんと口を春風に」京極杞陽

2023/03/10投稿 3/16追加
ムシ歯予防カフェ「おやつ堂」の看板案です。句の解説は『解釈に迷う句である。「綿菓子を食べようとして、口を春風に向けてあけた「綿菓子を食べようとしたら、口が春風そのものになってしまった」など、鑑賞の仕方はいくらでも考え得る。いずれにしても、作者が春の喜びを謳歌しているのは間違いない。綿菓子は不思議な食べ物。実際に食べてみて、本当に美味しいと思う人は少ないだろう。ただ、あの雲のようなたたずまいは、抗いがたい魅力に満ちている。夢のある菓子である』(「食の一句」櫂 未知子著 43頁より)。おやつ堂は天皇誕生日(2/23)に誕生しました。約二週間経っての感想など・・。

現在のメニューはメインのそんなバナナジュース、コーヒー(coffee countyの豆、ミルク砂糖なし)、抹茶で、いずれワインも。ちなみに飲み物は全て砂糖ゼロ!飲み物を出しながらお話しするうちに、結構歯科の話題になります。大なり小なり悩み事や質問をお持ちで、内心かかりつけの歯科で聞かれればいいのにと思いますが「聞きづらい」が本心のようです。確かに我が身(歯科医)振り返れば、患者さんは口を開けていて話せないし、歯科医は忙しそうにしているし・・。改めて思いました「ムシ歯予防カフェ」は正解だと!カフェ空間だと話しやすいし、本音を言えるようです。

そこで新メニュー、歯科相談!もちろんゼロ円。かと言って「歯科相談」しか注文されても・・。その昔、マクドナルドの「スマイル 0円」が話題になりました。

さて先日のこと。義歯でお困りだった方、数回、義歯を調整するうちにほぼ何でも食べられるようになられて、小生安堵。ならばと、紀の川漬(きのかわづけ)をご紹介したところ、早速ネットで取り寄せて食べられたとのこと。話されるお顔がまさに「最高の“おいしい”笑顔」でした。改めて歯科治療のゴールは「美味しい笑顔」であると思いました。予防に軸足を移せば治療は不要になります。繰り返しますが「後手後手医療から先手先手予防へ」。皆様、ご歯愛の程。今日もおやつどう?

弥生三月です、やはりこの曲でしょう「三月の雨(水)」

追加3/16:朝日新聞「折々のことば」から。その方が「美味しい」を感じた時がひと区切りだと考えます。次の文章をご紹介します。