BBTime 207 マスイハマズイ

BBTime 207 マスイハマズイ
「春の宵歯痛の歯ぐき押してみる」徳川夢声

昔、テレビCMで歯周病の歯ぐきを完熟トマトで表現している画像がありました。ご存じとは思いますが、歯の痛みの原因は大きく二つ。ムシ歯と歯周病です。掲句はおそらく歯周病の痛みでしょう。この句はそれはそれは大変な時に詠まれたようで「時は昭和20年(1945年)3月13日、あの東京下町を焼き尽くした東京大空襲の3日後のこと」と解説にありました。

歯科ではよく麻酔を使います。先日(2/20)「虫歯治療の女児死亡 死因は“麻酔薬中毒”」の記事を読みました。詳しくは記事を、またBBTime200「桎梏」でも触れてます。歯科でよく使う麻酔薬はリドカイン。結論から言いますと歯科治療において「安易に麻酔を使うのは如何なものか」と思います。治療中の痛みを我慢しなさいと言っているのではありません。「痛み」は色々なサイン・アラームです、貴重な情報です。患者さんによっては治療前から「(治療内容にかかわらず)痛みに弱いので麻酔してください」と希望される方もいらっしゃいますが、如何なものかと思います。

ほとんどの歯科治療は不愉快なものです。先日は年配女性が「歯医者を好きな子供はいない」とおっしゃいました(反論したくなりましたが)。歯科治療=痛い→麻酔を希望する or 麻酔する:わからないでもありませんがね。

歯科の麻酔注射の液は「マズイ」味です。なんとも言えない苦い不味いものです。同じく過度な歯科麻酔もマズイと思います。「そう言われてもねぇ」と思われた方「それを言っちゃあおしめいよ」ですが・・良い方法があります!
「予防に勝る治療なし!」あはっ、やっぱりご存じでしたか!9930
今回の一言「歯科治療は不快、歯科麻酔はマズイ」
今回の一曲「guilty」
https://youtu.be/nVyeNZCENZA
完熟トマトは美味しいし荒田の「トマトの実」はオススメパスタ屋です。

BBTime 206 これでいいのだ!

BBTime 206 これでいいのだ!
「時刻表レレレレレレレ春嵐」渡辺テル

「レレレ」と聞くとやはりレレレのおじさんです!「お出かけですかぁレレレのレー」。句の「レレレ」は何?と思いきや解説によると「通過駅」の「レ」でした。

インスタグラムで「これでいいのだ!」腕時計を見つけました。一本針(one hand)腕時計で、24時間(一日)で文字盤を一回りするタイプと12時間(半日)で一回りする2タイプあり。他にもネットで見ると「時」は数字で分針のみの時計もありますが、この「slow」という腕時計は「時針」のみで分秒は全くなし。画像見ながらこれでもいいのだ!と共感しきり。

紹介動画には次のような言葉が出てきます。
Can a watch change your life?  24hours  One hand   It reminds you to stop chasing minutes and live for the moment. Be slow. 意訳すると「狭い日本そんなに急いでどこに行く。短い人生、時刻に追われるのではなくマイペース」でしょうか。

NHKラジオ第二の聞き逃しで「時間栄養学が開く健康の扉」を聴いています。体内時計・脳内時計のみならず個々の細胞にも細胞内時計があるそうで、言わば生き物の体は機械式時計のように、心臓部(脳・親時計)がきちんと動くとともに連動する個々の小さな歯車(抹消・子時計)もしっかり回らないと不具合が起こるそうです。具体的には不眠、肥満、病気等々。3/13まで聴けます、是非。

ただしマイペースは良くないとのこと、理由は明解!「地球の自転で一日は24時間となっているけど、体内時計の一日は24時間15分から24時間30分」この体内時計(脳内時計)のズレ(15-30分)を補正するために小さな歯車である細胞内時計を刺激する(例:朝ごはんを食べる)必要があるとのことでした。

「ヒトは体内で起きていることを行為として行う」が持論です。この論によれば腕時計は正確無比の電波時計よりも少し遅れる自動巻や機械式時計の方が良さそう(ヒトらしい・人に合ってそう)ですかね。9400
今回の一言「日に一回は時計を合わせましょう」
今回の一曲「time」



おまけ:BBTime 033 それでいいのだ!

BBTime205 三寒四温一姫二太郎

BBTime205 三寒四温一姫二太郎
「春がくる少し大きい靴はいて」浮 千草

今朝(2/14)ラジオで「三寒四温」について話していました。本来、真冬に中国東北部において「三日間寒いと四日目には寒さが緩むこと」を意味するそうです。日本では今の季節に「三日間寒くて四日間温かい」の意味で次第に春が近づいてくる言葉として使われていますが・・。

先日雛祭りについての「エッ!」を見つけました。ナント「お内裏様」「お雛様」はそれぞれ男女一人ずつ二人ひと組の意味で、正しくは「お内裏様とお雛様=二人+二人=四人」。「お内裏様とお雛様=殿様ひとり+姫様ひとり=二人」の誤用はサトウハチロー作詞「うれしいひなまつり」で広まったようで、サトウハチロー自身この誤りを恥じ、後々まで気にしていたというとのことでした(ウイキペディアより)。

蛇足ですがよく耳にする誤用が「一姫二太郎」。正しい意味は「初めが女の子で二番目が男の子」(男児数は何人でも可)であり「長女に続き男の子二人」(合計三人)ではありません。

さて、歯科臨床で誤用ではありませんが、誤って理解されていることのひとつに「始めは違和感あったけど良くなりました」があります。被せ物(金属冠や白い冠)や詰め物の治療後数日経っての一言で、これは誤った理解です。冒頭の句のように「革靴・布靴」なら靴が足の形に合って(変形して)「良くなる(痛くない・歩きやすい・慣れる)」ことはあっても、歯科治療での金属冠や詰めた材料が変形してその人(患者)の噛み合わせに合うことはありません、入れ歯も同様です。

違和感あったけど良くなったと感じるのは「良くなった」のではなく、合っていない人工物(被せ物・詰め物)にその人が噛み方を合わせたにすぎません。合わない被せ物によって噛み合わせがズレてしまったのです。このズレを放置することは非常に怖いことで調整が必要です。被せ物をした数日後にきちんと噛み合わせをチェックしてくれる診療所は良心的です。6790



「三寒四温」はBBTime102 でも同タイトルでアップしていました。こちらもどうぞ。

 

BBTime204 ほぼにち

BBTime204 ほぼにち
「或日あり或日ありつつ春を待つ」後藤夜半

糸井重里さんのサイト「ほぼ日」をほぼ毎日読んでいます。手帳もここ十年近く「ほぼ日手帳」。さて先日ほぼ日看板「今日のダーリン」(糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの)が歯の話でした。仕事柄有り難く存じます!少々読みにくとは思いますが、スクリーンショットをお読みください(2/3と2/7)。画像はタップで拡大されます。ポップコーンはこちら



「人間がエネルギーを取り入れる口は、口です。そこでは、歯がほとんどの大きな仕事をやっています。毎日、歯がやっている仕事をもしデータ化したら、たいへんな質を量になっていると思います。この部分が壊れかけていたり、壊れていたら、エネルギーをちゃんと摂れなくなりますし、食べることにまつわる歓びも、感じられなくなります。で、予防と治療で手入れをすれば、入口が機能します。「歯の治療で、外車が一台買えるくらい費用がかかる」などと冗談のように言っている人もいますが、立派なクルマ以上に仕事をしてくれている歯が、しっかり治療できるのなら、ある意味安いくらいです。そして、口や歯は外からも見えている場所ですから、ここをちゃんとすると、次の段階では、見えてない内蔵のことなどの健康状態にも、意識ができるようになるんですよね。歯をちゃんと気にかけるようになることが、すべての身体を整えるための最初の一歩だと思うのです」(一部書き取り)御意御意ギョーイ!
おやつ食堂・入れ歯食堂について糸井さんに話してみようと思います。6070

今回の一言「口は最初の一歩」
今回の一曲「day after day」

BBTime203 栗なき栗饅頭

BBTime203 栗なき栗饅頭
「如月や日本の菓子の美しき」永井龍男

先日来、和菓子の話をラジオで聴いています。愛し(いとし)恋し和菓子!五話にわたりますが、非常に面白く興味深い内容です。タイトルの「栗なき栗饅頭」も然り。話者は全国和菓子協会専務理事:薮光生(やぶみつお)氏。時にクレームが来るそうです。「栗饅頭なのに栗が入っていない!」に対して「たぬき蕎麦にタヌキは入ってません、きつね饂飩にキツネは入ってません」と対応されるとのこと、御意!

「栗より美味い栗饅頭」が始まりのようです。本来は画像のように黄身を塗って焼き色が付いた状態、形が栗に似ているから栗饅頭。いつしか「栗饅頭」なら栗を入れましょうとなり、今では「栗無し栗饅頭」と「栗入り栗饅頭」があるとのことでした。また「栗より美味い」に関連してサツマイモの話も出てきます。

栗(九里)には及ばないので八里五分(はちりごぶ)、栗より(九里四里)美味いで十三里(9+4=13)、当時芋で有名な川越が江戸から十三里あったからとか。NHKラジオ第二放送「私の日本語辞典」の「和菓子文化が生んだ言葉」で聴けます。第五話で「和菓子で健康」とあります。もちろん豆、和三盆などのしっかりした農産物を使用しているなども理由のひとつですが、やはり「Sweet Smile」。炬燵蜜柑同様、お茶と和菓子に勝る団欒はないでしょう。豆や砂糖の栄養素や成分よりも、和菓子を食べての心の栄養が健康を維持する。体の栄養より心の栄養。和菓子を食べての安堵幸福、これが健康につながる。大賛成!

ちなみに「ムシ歯は虫無し」です。菌はいますが虫はいません。昔(江戸時代)は病の原因は「虫」と考えられていたようです。蝕まれた(ムシバマレタ)歯でムシ歯です(こちらにも書いています)。鹿児島の今朝(2/6)は雪でした。和菓子をいつまでも味わうために御歯愛(御自愛)のほどを。3400
「うすらひをゆつくり跨ぎ和菓子店」丹沢亜郎




おまけ:きつねに「油揚げ」、たぬきには「揚げ玉」がのっているのが一般的のようです。地域差あり、詳しくはこちら

BBTime202 itaPhone

BBTime202 itaPhone
「糸電話ほどの小さな春を待つ」佐藤鬼房

「究極スマホ」のCMを見つけました。「断捨離」を耳にするようになって久しくなりますが、シンプルなものほど耐久性もあり費用もかかりません。これ以上削ぎ落とすことのできないところまで削ぎ落としたスマホです、感服いたしました。auスゴイ!

アプリ「らじるらじる」で第二放送をよく聴きます。聞き逃し番組で「人間を考える より良く生きる」第1回花園大学教授 仏教学者 佐々木閑(ささきしずか)氏の講演を繰り返し聴いています(2/5午後三時まで可能)。「人間を考える~より良く生きる」第1回は花園大学教授、仏教学者の佐々木閑さんです。佐々木さんは仏教学や仏教史について長年研究してきました。釈迦は誰しも人世において逃れられないこととして「老、病、死」であると説いています。すなわち、歳を取ること、病気になること、死ぬことです。今回は佐々木さんに釈迦の生き方、教えから私たちが「より良く生きる」とはどういう事なのかをお話し頂きます。」番組ホームページより。聴いていると「断捨離」の究極のような内容です。これまたスゴイ!

折々のことばに次の文章を見つけました。
622「破れてなかみのなくなった畳が畳であり、菜のない食事が食事であり、玩具のない遊戯が遊戯である。野間宏」それでも子どもたちは「笑いをはじかせている」と作家は言う。なのに大勢が一所に集まるとなぜ「暗い顔」になるのかとも。弁当を持って来られない子どもが同じ教室で絵本を見るふりをしている様子がとにかく切ない。閉山に沈む筑豊の炭鉱町で極貧の生活を送る子らを撮った土門拳の写真集「筑豊のこどもたち」に寄せた文章から。(鷲田清一) 2016.12.30

究極スマホは最後に御紹介します。
「食べた後に歯をキレイにすればムシ歯にならない」「食後に皿をきれいに洗う」全くもってシンプルなことなんですが・・・なかなか実行できない。言うは易く行うは難しなんでしょう。言うは易く行うも易しにするのがプロ(歯科医師)の仕事だと思うのですが・・これまた言易行難。「鬼は外福は内、ムシ歯ソト福ハ口(クチ)!」

さて板フォン、商品説明も秀逸です。
Most Simple.:世界初、すべての機能を削ぎ落とした最新のスマートフォン誕生
Imagine Free.:タップ、フリック、ピンチアウト、自由自在
Sounds Good.:「トントン」音がいい
Very Tough.:落としても割れない、水に強い、it’s tough.
0Charge 0Basic Charge 0Communication Charge:基本料ゼロ通信料ゼロ充電不要
Reversible.:さらにリバーシブル
Can Talk.:近くにいる人と話せる、海外でも使える
Can Smile.:まだ誰も感じたことのない体験をその手に、板フォンデビュー
板Phone:timber Phone
Try New Communication.
どうです、あなたも欲しいでしょ!糸電話より板フォン!iPhoneより板フォン!
https://youtu.be/yMGL5Noqp84
https://youtu.be/NPUf7et1fFk
おまけ:冒頭の句を一年前も使っておりました。「BBTime103 スマホ歯科」1930
もひとつおまけで「Can Smile.」

「人間を考える~より良く生きる」第1回花園大学教授仏教学者佐々木閑氏は
youtubeで聴くことができます!
https://youtu.be/cgBvbMEiSxM

BBTime201 違和感

BBTime201 違和感
「天地無用のビルにて蟹が茹で上がる」夏石番矢

「天地無用」を初めて見た時の自己解釈は「天地(上下)がどっちでもOK」・・しかし正解は「逆さまにしてはならない」です。以下ウイキペディアより「天地無用とは、本来「逆さまにしてはならない」という意味で用いられる。もともとは運送業者の業界用語で「天地入替無用」「天地顛倒無用」のように、上下を入れ替えることを意味する語が添えられていたはずだが、四字熟語のかたちをとるために「入替」の語を落としてしまったことに由来するものと考えられる」とのこと。納得ですが、今だに「天地無用」を見ると違和感を感じます。それにしても天地無用とはスケールが大きい!杞憂に似たり。

空港カウンターでも違和感を感じます。手荷物を預ける際に「貴重品は入ってませんか?」と聞かれますが、不思議でなりません。旅行鞄に貴重品(大事なもの)以外は入っていません!ゴミや不要なモノを持ち歩くわけないでしょ、しかも預けるわけないでしょ。一度答えたことがあります「はい、入っています。全部貴重品です」・・怪訝な顔されました。あの場で聞くのは「私(空港職員)は貴重品についてあなた(客)に確認しました、問題が起きても責任持ちません」の言い訳だと思います。その証拠に海外のカウンターでは何も聞かれません。

「赤信号 みんなで渡れば怖くない」のフレーズが昔々はやったことがあります。バイクに乗っていた頃スタンドで「水抜きを入れたほうがいいですよ、みんな入れています」の「みんな」にカチンときて二度とそのスタンド(戸畑バイパス)にはいきませんでした。グループでランチの時にリーダー格の人が「みんなカレーでよかが」といった時にひとり「カツ丼にします」と素直に希望を言います。

人は錯覚する生き物です。自分事なのに他人事のように錯覚します。錯覚なのにそれが手枷足枷(桎梏)となって(俯瞰的に見ると)変な行動を違和感なくとることがあります。自分事を他人事と錯覚せずにじっくり自分事として考える・・必要があるように思いますがね。私はこう思う、こう考えるが第一歩でしょ。毎日新聞に面白い記事(1/28)を見つけました。

松尾貴史のちょっと違和感「電車内の優先座席 恥ずべきシステムでは?」
2018年1月28日 毎日新聞
東京が4年ぶりの大雪で、通常ならば自家用車で新横浜まで行って新幹線に乗るのだけれども、自分の運転技術に鑑みて、電車で品川へ。車内が意外と空いているのは、雪で中止になった「何か」で人が動いていない分と、前日からニュースや情報番組で「明日お出かけの際は時間に余裕を持って」とアナウンスしていたから人の動きが分散したのだろうか。
ガラガラに空いているというわけではないのに、「優先座席」に空席がある。私は優先座席と指定されている椅子でも、そうでない椅子でも空いていれば同じように座るし、短距離ならば座らないことが多い。
そもそも優先座席というものが必要な社会というのは、どうにも納得がいかない。誰かが見張っているわけでも、譲ってもらうべき人物だという明確な線引きがあるわけでもないのに、まるで「制度」であるかのような体裁で設置されていることに違和感を覚える。
こうと書いておかなければ、他の座席でも優先して座ってもらうべき人が座りにくい社会を前提としている時点で、私たちの社会は敗北している。「そういう表示がなければ譲らない人がいる。しかし書いておけば少しは効果がある」というのであれば、全ての座席を「優先座席」にすべきだろう。
大きな商業施設や公的な場所には、その入り口近くに体の不自由な人の乗る車を止めるための、専用スペースが設けてある。それ以外の車は止めてはいけない場所だ。電車の場合は定員以上乗ることが常態化しているので、そこに空席が常にあることは効率が良くないから「優先」と呼んでいるという苦肉の策なのだろう。
そもそもは、どこの座席でも当たり前のように、体が不自由な人や、けが人、お年寄り、妊婦、幼児を抱いている人らが座席を譲ってもらえる社会を作るべきだろう。

立川談志さんが生前、ラジオの公開収録に来られ、本番前に電車の中での出来事を話しておられたのを思い出す。老人が1人、車両に乗り込んできた。座っていた中学生に談志さんが「坊や、譲ってあげたらどうだ」と言ったら、その子は素直に立ち上がり席を譲った。するとその老人は黙って当然のように座った。「ありがとう」の一言もなかったのだという。そこで談志さんは車内中に響き渡るどすの利いた声で「悪かったなあ、坊やっ! おじさんが余計なことを言った、席を譲ってもらってありがとうの一つも言えねえくそじじいに席を譲らせちまった。すまねえ。今度からじじいがいても、金輪際席なんざあ譲るんじゃねえぞ!」と叫んだのだそうだ。さぞや老人は居心地が悪かっただろう。
日本人の多くは、大勢人がいる場所で他人と違う行動をとることに恐怖心のようなものがあるようで、座席を譲るという低レベルの親切ですら、「注目を集めてしまう」から抵抗を感じるのだろう。しかし、席を譲る行為よりも、見て見ぬふりをして座席を占有し続けることの方が桁違いの「恥」であることは明白なのに、なぜ大恥の方を選ぶのかが不可解だ。
そろそろ、電車の中も監視カメラを設置する流れができている。痴漢やスリ、テロの防止などいろいろ目的があるだろうけれど、譲るべき人が目の前にいるのに譲らない人の姿を紹介し続けるくらいのことをしなければ、車内民度は上がらないのだろうか。
もちろん、そんなことを推奨しているわけではない。「優先座席」という恥ずかしいシステムがなくとも、全ての座席についてそうあることができる社会になってほしいというだけなのだ。(放送タレント)

「人がマインドコントロールを受けやすいのは、情報が過剰に与えられている状態か、極度に不足している状態」岡田尊司 情報が過多だと、世界は暗示や徴候(ちょうこう)に満ちあふれ、無秩序なものとなる。人は肝心の情報がどれか見えづらくて不安になる。情報が過少だと、限られた情報をもとに妄想を膨らませてしまう。いずれにせよ精神が大局を見る眼(め)と思考のための空きを失い、誘導への免疫力も失って誤作動しやすくなる。精神科医の『回避性愛着障害』から。(鷲田清一)2018.1.11折々のことばより。1400
今回の一言「自分で考え、答えを出す」
今回の一曲「Love Yourself:自愛」