BBTime 470 食べる歩く

BBTime 470 食べる歩く
「けふいちにち食べるものある、てふてふ」種田山頭火

句の「てふてふ」が春の蝶なのか夏の蝶かはさておき、解説には『山頭火は有季定型を信条とした人ではないので、無季句としてもよいのだが、便宜上「てふてふ(蝶々)」で春の部に入れておく』と春に分類されています。

続けて『放浪行乞(ぎょうこつ)の身の上で、いちばん気がかりなのは、むろん「食べるもの」だ。それが「けふ(今日)いちにち」は保証されたので、久方ぶりに心に余裕が生まれ、「てふてふ」の舞いに心を遊ばせている。好日である。解釈としてはそんなところだろうが、ファンには申し訳ないけれど、私は何句かの例外を除いて、山頭火の句が嫌いだ。ナルシシズムの権化だからである』(解説より)嫌いな理由は次の通り。

『元来、有季定型の俳句俳諧は、つまるところ世間と仲良くする文芸であり、有季と五七五の心地よい音数律とは、俗な世間との風通しをよくするための、いわばツールなのである。そのツールを、山頭火はあえて捨て去った。捨てた動機については、伝記などから推察できるような気もするし、必然性はあると思うけれど、それはそれとして、捨てた後の作句態度が気に入らない。理由を手短かに語ることは難しいが、結論的に言っておけば、有季定型を離れ俗世間を離れ、その離れた場所から見えたのは自分のことでしかなかったということだ。そんなことは、逆に俗世間の人たちが最も執心しているところではないのか。だからこそ、逆にイヤでも世間とのつながりを付けてしまう有季定型は、連綿として受け入れられてきているのではないのか。せつかく捨てたのだったら、たとえば尾崎放哉くらいに孤立するか、あるいは橋本夢道くらいには社会批判をするのか。どっちかにしてくれよ。と、苛々してしまう。まったくもって、この人の句は「分け入つても分け入つても」自己愛の「青(くさ)い山」である』(解説より)。お時間ある方はこちら「あなたの幸せ」もどうぞ。

今まで、句の通り字面通りに解釈してきたので、解説を読んで浅学を恥じる次第であります。今回は「食べ歩き」ではなく「食べる」と「歩く」が長寿への道のお話。

先日、最新の平均寿命データが発表されました。ご覧のように日本人男性81.4歳、女性87.5歳です。意外なのが男女とも最長寿国が香港であることです。中華料理が主因でしょうか?『2019年の日本人の平均寿命は女性が87.45歳、男性が81.41歳となり、ともに過去最高を更新したことが31日、厚生労働省が発表した簡易生命表で分かった。前年に比べ、女性は0.13歳、男性は0.16歳延び、いずれも8年連続のプラスとなった。女性は5年連続で世界2位、男性は3年連続で3位だった』(記事より)。また『同省(厚生労働省)の試算では、19年に生まれた日本人で75歳まで生きる人の割合は女性が88.2%、男性は75.8%。90歳までの割合は女性が51.1%で、男性が27.2%だった』・・昨年生まれた女性の半数は90歳まで生きる可能性がある・・やはり「百年人生」到来!

終わりに『同省は介護を受けたり、寝たきりになったりせずに生活できる「健康寿命」を算出しており、最新の16年は男性72.14歳、女性74.79歳だった。どれだけ平均寿命に近づけるかも課題となる』(記事より)とあります。多くの人が願う「ピンピンコロリ」のピンピン人生が平均寿命よりもおおよそ十年短いことに要注目です。ラスト十年、床に伏せての「ネンネンコロリ」より寿命を味わい尽くしての「ピンピンコロリ」の方が宜しいかと。そこで「食べ歩き」が大事!

ご存じのように「8020:はちまるにいまる」とは80歳で歯が20本、20本の歯があれば満足できる食生活が可能であるとの意味です。これからは「0020:丸々ニイマル」100歳で自分の歯が20本となるのでしょう。歯科医師としては「ニイマル」と言わず、幾つになっても28本(7×4=28)全部とは言いませんが、歯を失ってほしくないのが願いです。長寿の基本は「口から食べる」であり、口から食べるには「歯」が必要です。

さて歩くについて、「1日8000歩で「死亡リスク半減」 米国で研究報告」の記事を見つけました。『1日の歩数が多い人ほど死亡リスクが低いことが、40歳以上の米国人を対象とする観察研究で明らかになりました。1日4000歩の場合と比べ、6000歩歩く人では死亡リスクは低下し、8000歩ではほぼ半減していました。一方で、歩く速さは死亡リスクに影響しないことも示されました』。記事はさらに続きます。

『歩数が多い人には、以下の特徴がありました:年齢が若い、BMIが低い、食事の質が低い、学歴が高い、飲酒者が多い、併存疾患(糖尿病、心臓病、がんなど)の有病率が低い、運動制限のある(歩行の継続が困難または杖などが必要)人が少ない、健康状態が良くないと申告した人が少ない。喫煙率には差は見られませんでした』(記事より)。一日一万歩や歩く速度に、こだわる必要はなさそうです。先ずは昨日よりも多く歩くこと!昨日より多く歩けば、いつしか一日八千歩になりますから。

「食べ歩き」は人生の楽しみのひとつです。「食べる」と「歩く」が長寿の王道であることもお忘れなく。やはり百年人生は一歩一歩自分の足で歩むのが宜しいかと。ご紹介の曲は「歩く」ではなくスキップにちなんでの一曲。ご自愛の程ご歯愛の程。4370
「けふいちにち食べるものある、てくてく」カルノ


本文とは無関係ですが、この通りなのかな?と思いましたので。

BBTime 469 月一本?

BBTime 469 月一本?
「一本の前歯がぬけて入学す」上野 泰

「一本」で検索したら冒頭の句が出てきました。季語は「入学」で春、ご容赦を。画像は「なだのきいっぽん」一本繋がりです、これもご容赦。今回は「月に一本歯ブラシ交換」についての話を一本。

先日、BBTime467「マユツバ話」をアップしましたが、この話もマユツバです。歯ブラシ大手メーカーはこぞって「月一本の交換」を推奨しています。ライオンは『効率よく歯垢を除去するために、「1か月に一度」歯ブラシを交換することをおすすめします』。サンスターは『見た目はOKでも、1か月たったら取替えたい』。花王は『毛先が摩耗・変形すると本来の性能を発揮できませんので、毛が広がっていなくても、1ヶ月くらいで交換するのがおすすめです』・・・これら「月一本交換」は適切なのでしょうか?うがった見方ですけど、歯ブラシメーカーの消費拡大策が見え隠れしている気がします。

ライオンの記事には『「毛先が開いた歯ブラシ」と「新しい歯ブラシ」の汚れ落ちの違いを調べた臨床研究では、「毛先が開いた歯ブラシ」は「新しい歯ブラシ」と比べて約4割ダウンすることが分かりました』・・これは正しいと思いますが「毛先が開く=ひと月」には疑問です。理由1)歯ブラシの毛はそれほど弱い材料ではない。理由2)ひと月で毛先が開くような使い方は「力の入れ過ぎ」であって、適正な磨き方ではない・・・つまり、ひと月しか持たない使い方をしている人は、歯ブラシを毎月交換することよりも、磨き方を変える必要があるのです。

サンスターの記事に『歯ブラシはお口の中へ入れるものなので、清潔な状態を保つことが大切です。歯ブラシのお手入れは水で洗って乾かしているだけのものですから、遅くても1ヶ月に1本のペースで交換することをおすすめしています』とあります。また雑誌「サライ」には『1週間使うと4,000万個の細菌がある場合も…歯ブラシの交換頻度はどのくらい?』との見出しの記事が載っています。記事には『お子さま(平均年齢8歳)の歯ブラシにはなんと15万~100万個、最大で371万個もの細菌が付着していたという結果が出ています。 また、2015年に行った検査で、7日間使用した大人(40代男性)の歯ブラシには驚くことに4,000万個もの細菌が付着していたという結果も出ています。 病院の便器に付着している細菌の数は約500個、学校の和式便器に付着している細菌の数は約33万個と言われているので、歯ブラシがどれだけ不衛生な状態か… 想像するだけでも身震いしますね… とは言っても、毎日使い捨てにする訳にもいかないので、しっかりと除菌した方が安心できますようね』(記事より抜粋)。とショッキングな内容も出ていますが、よーく考えてください。皆さまご存じとは思いますが、歯の汚れ(プラーク)は細菌のかたまりです。文献には『歯頚部や歯の隣接面などには過剰のプラークが形成され成熟プラークとなり、1g中には約10の10乗~11乗個の細菌が存在する』(こちら参照)とあります。10の10乗個とは百億個です。1gに百億個です!口全体では億の単位ではなく兆でしょう。サライ記事にはトイレ(便器)よりも口の方が細菌が多いとも出ています。当たり前です、もともと便の細菌数の方が口の中より少ないのです。

汚い歯ブラシを使いましょうとは言いません。使用後に洗って乾燥させれば、口の中の細菌数にクラブレバ・・。仮に歯ブラシの菌数が4000万個としても、汚れ(プラーク)1グラムだけで百億個ですよ。比較できないくらい、口の中の細菌数は多いのです。もちろん口の中の細菌全てがバイキンではありませんけど。

結論「歯ブラシの交換時期は「毛先の状態」で判断する。使用後は洗って乾燥させる。ひと月で毛先が開く人は「磨き圧」が強すぎるので磨き方を変える」。
前回「エシカル」について書きましたが、いま日本では年間四億本の歯ブラシが消費されているようです。単純計算で国民一人あたり年間四本、三ヶ月に一本の交換です。環境のことも考慮して、あなたなりに「月一本」を考えてみてください。環境問題の話は「プラ依存」にも、ご参照のほど。ではご自愛の程、ご歯愛の程。2780

BBTime 468 エシカル

BBTime 468 エシカル
「夏掛けのみづいろといふ自愛かな」能村登四郎

「夏掛け」夏用の布団で夏の季語。昨年頃から言葉「エシカル:ethical」を耳にするようになりました。意味は「倫理の、道徳上の。同義にかなった、道徳的な。(薬が)医者の処方を要する」などです。今回、エシカルについて。

日常での「エシカル」は『「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている』(Wikipedia)とあり、具体例として「エシカル消費・エシカルファッション・エシカルジュエリー・エシカルビューティ」などがあるようです。これらに倣って言うならば「エシカル(歯科)医療」・・つくづく考えます。

エシカル医療:今現在、このような言葉は使われていませんので定義はできませんが具体例を上げるなら1)治療前から「痛いのは嫌なので麻酔してください」ーこのような方(患者)には「痛みを感じるようであれば、麻酔しますけど」と皮肉めいた口調で答えます。2)「抗生物質をください」ー(症例・症状によって)不要な場合は「あなたの場合は抗生物質は不要です」と伝え処方しません。3)歯磨きが極めて不充分な方には「もったいない!あなたの歯ですよ、ひとたびムシ歯になると元には戻りません」等々、やんわりとイヤミを言います。4)「また悪くなったら来ます」との患者さんにはー「悪くなる前に(予防として)来られた方が良いですよ」と少々語気強く伝えます。5)治療すべき歯があるのに「部活や仕事で時間取れないから(来院できません)」の方にはー「あなたの体とどちらが大切(優先すべき)ですか」と婉曲的に伝えます。6)鹿児島弁で言うなら「口の中がチンガラ(滅茶苦茶・崩壊している)」の方にはー「これからの食生活(人生)どうしますか?」との問いを投げかけます・・等々。

このようなことを歯科医師が言うと「俺の歯だから勝手じゃん」という考えをお持ちの方も当然いらっしゃいますし、「歯科医療と言えどもサービス(客商売・人気商売)だろ」「患者の希望通りにしろよ」と言わんばかりの表情をされる方もおられます。それら患者さんの反応の受け取り方は歯科医師それぞれでしょうが、小生は「あなたにも責任があるのですよ」と言いたくなります(声に出して言いませんが、心の声で言います)。なぜなら、ほとんどの歯科疾患「ムシ歯と歯周病」は予防可能だからです。予防することで、治療に伴い消耗消費するもの・・時間、お金、エネルギー、歯科材料、金合金、心など諸々の消耗消費が回避可能です。

「ご自愛ください」「ご自愛の程」耳慣れた表現ですが、歯科予防は「自愛」に尽きると思います。かと言って「歯科予防=自愛=歯磨き」ではありません。歯科におけるご自分でできる「自愛」には限度があります。予防のために「ご自愛」のために、もっと専門家(歯科医師・歯科衛生士)を活用してください。治療のための活用が、二の次三の次になる日が来ることを信じております。画像の記事はこちら。ご自愛の程ご歯愛の程。2270




BBTime 461「耳寄な話」もどうぞ。
食の「エシカル」記事見つけました。

BBTime 467 マユツバ話

BBTime 467 マユツバ話
「うなぎ の日うなぎ の文字が町泳ぐ」斎藤すず子

解説には『季語は「うなぎの日(土用丑の日)」で夏。ただし、当歳時記では「土用鰻」に分類。この日に鰻(うなぎ)を食べると、夏負けしないと言い伝えられる。今年は今日が土用の入りで、いきなり丑の日と重なった。したがって、この夏の土用の丑の日はもう一度ある。鰻にとっては大迷惑な暦だ。句のように、十日ほど前から、我が町にも鰻専門店はもちろんスーパーなどでも「うなぎの文字」が泳いでいる。漢字で書くと読めない人もいると思うのか、たいていの店が「うなぎ」と平仮名で宣伝している。面白いのは「うなぎ」の文字の形だ。いかにも「うなぎ」らしく見せるために、にょろにょろとした形に書かれている。なかには、実際の姿を組合わせて文字に仕立てた貼紙もあって、句の「うなぎ」表記はなるほどと思わせる。作者は、夏が好きなのだ。もうこんな季節になったのかと、町中を泳ぐ「うなぎ」に上機嫌な作者の姿がほほ笑ましい。今宵の献立は、もちろんこれで決まりである。私は丑の日だからといって鰻を食べようとは思わない性質(たち)だけれど、世の中には、こういうことに律義な人はたくさんいる』(一部抜粋)。

前回「眉唾に非ず」は唾液の話でしたが、今回はそれって本当?マユツバじゃないの?のお話。ちなみにうなぎを食べると「精がつく」は眉唾ではなさそうです。詳しくはこちら

1)歯磨きの「333運動」:眉唾っぽい
「333(さんさんさん)運動」とは「毎食後(三食後)三分以内に三分間磨きましょう」です。昭和四十年代頃によく耳にしました。これは間違い(眉唾)とは言いませんが、歯科医として積極的には薦めません。「三食後に磨く」ーこれはオススメします、ただし可能であればですが。朝食前よりは朝食後の方が、予防効果は高いものとなります。朝起きてすぐは「うがい」のみで朝食後に歯磨きがベターですが、忙しい朝ですので朝起きて歯磨きし、朝食後はうがいのみでも構いません。次の「三分以内」ーこれはどちらかというとNG(良くない)です。食事中に歯の表面は酸によってわずかですが溶けている(軟らかい)状態です。その後、唾液のもつ「緩衝作用:かんしょうさよう」によって元の状態(硬い表面)に戻されます。食後三分以内に歯の表面を磨く(歯の表面をゴシゴシする)と傷つけてしまう可能性があります。ご馳走様のあと二、三十分待って磨く方が良いでしょう。最後に「三分間磨く」ーこれは悪いことではないのですが、毎回三分間磨けないこともあるでしょうし、三分間で汚れをきれいに落とすことは無理です。夜だけでも(日に一回は)三分と言わずに、五分から十分は磨いて欲しいところです。

2)歯磨き粉は必須である:個人的意見ですが眉唾です
不要とは言いませんが必須ではありません。歯磨き粉の有効成分は大まかに「研磨剤」と「フッ化物」です。ただし研磨剤は汚れを落とすのみならず歯の表面を傷つける可能性がありますので要注意。歯磨き粉で歯の表面の頑固な汚れ「バイオフィルム」を除去(溶かす)することはできません。バイオフィルム除去はあくまでも物理的除去(ゴシゴシ)のみです。唾液磨き(唾液で磨く)を推奨します。「ハミガキ」「鰯の頭も!」「ソントク」にも書いています、ご参照の程。

3)ムシ歯はできるものである:嘘です
ムシ歯の原因ははっきりしています。歯周病の原因もはっきりしています。子供はムシ歯になるものだ、歳を重ねると歯周病になるのは仕方がないーそんなことはありません。ムシ歯はほぼ100%避けることができます。歯茎の変化(退縮)は加齢によるものもありますが、加齢による変化と歯周病は別です。

4)毎日磨いている:眉唾です(疑わしい)
毎日磨いているのに「なぜムシ歯ができるのだろう?」と思われたことはありませんか。もちろん磨いておられることは否定しませんが、毎日磨いていることと、毎日磨けていること(キレイになった)は別なんです。ご自分で隅々までキレイになったかどうかを知ることはほぼ不可能です。歯科診療所で第三者による定期的清掃をオススメします。

5)治療後金属になるのはしょうがない:眉唾です。
ムシ歯を指摘され治療を受ける前に(歯科医が歯を削る前に)最終的に何が入るかを確認されることを薦めます。「白=樹脂」なのか「銀色=パラジウム合金」なのかを聞いてください。もし「金属です」の答えなら「白いのはできませんか?」と聞かれることを薦めます。また「樹脂(白)でも金属でも可能です」なら、メリットデメリットまで聞いてください。現在、多くの部位で白い樹脂による保険内治療が可能です。

6)キシリトールはムシ歯予防効果あり:眉唾ではないけど
ご存じとは思いますがキシリトールにはムシ歯予防効果があります。ただし、毎日結構な量のキシリトールを摂取(ガムを噛む)し、三ヶ月以上続ける必要があります。思い出したように「キシリトールガム」を噛んでも効果はほぼゼロです。詳しくはこちら

7)ムシ歯になってから歯医者に行けば良い:ダメです
ムシ歯という病気は、数ある中でほぼ完全に予防可能な病気です。唯一と言っても良いでしょう。ムシ歯になってから歯科に行って治療を受けても、ムシ歯以前の機能回復は可能ですが、元の歯には戻りません。多くのムシ歯治療は代替医療(別のものに置き換える)でしかないのです。

今年は土用の丑が二回、本日(7/21)と来月二日(日曜)二の丑です。美味しい精のつく鰻料理も健康な歯があっての物種です。鰻料理をブログでお届けすることはできませんので、代わりに落語「鰻の幇間(たいこ)」をお召し上がりください。小生の好きな可楽師匠の味付けで。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。1030

BBTime 466 眉唾に非ず

BBTime 466 眉唾に非ず
「美しき緑はしれり夏料理」星野立子

夏が来れば思い出す♫句です。同時に緑の夏料理って?と考えているうちに夏が終わります。タイトルの「眉唾:まゆつば」とはご存じの通り「正しい(本物)かどうか疑わしいこと」です。眉に唾をつけて見れば、狐や狸のいたずらに騙されない、という俗信に由来するとのこと。今回、眉唾物ではない「つば」のお話。

前回「意味不明」で学校検診に触れましたが、ムシ歯の部位は似通っています。成人の方にも同じような傾向があります。言わばムシ歯の好発部位。まずは上の前歯の隣り合う部位(隣接面):この部位は一番目立つ(他人の目から見える)部位でもありますので、モッタイナイ!ここはブラシだけでは不十分、フロス(糸)が必須です。次に見かけるのが上の一番奥の奥歯の奥の面、特にほっぺた側です:この部位は歯ブラシが届きにくいのでムシ歯好発部位。コツがあります。口を大きく開けるとほっぺた側の筋肉が邪魔して歯ブラシが届きません(奥に入らない)ので、口を開けてブラシを入れたら、歯ブラシをくわえるように口を閉じてください。すると筋肉が緩んで空間が出来ますので、歯ブラシが奥の奥まで届きます。次のイラスト見ていただくと・・ムシ歯好発部位の理由がわかります。

そうなんです。日常生活で唾液によって洗われる部位はムシ歯になりにくく、唾液の届きにくい(唾液によって潤わない)部位はムシ歯になりやすいのです。一番唾液によって潤っている(濡れている)部位は、下の前歯のベロ側です。その部位には「舌下小丘:ぜっかしょうきゅう」があり、そこから唾液が出るからです。ただし、常に唾液で洗われることによって「歯石」が付きやすい場所でもあります。

本来ヒトはいくつかの歯の自浄作用をもっています。野菜をガシガシ食べることで「歯磨き」の効果がありますし、「唾液」によって洗われることで唾液のもつ免疫力も加味され、ムシ歯予防を自分自身で行います。にも関わらずムシ歯を作ってしまうのは理由は明白!食生活の激変・砂糖の過剰摂取などが主因です。

あなたの唾は絶大な「歯を守る力」を持っています・・眉唾ではありません!唾液で歯を磨くことは、あなたにとって非常に有益です。母乳と同じような有益性です。唾液磨きであれば、いつでもどこでも(歯ブラシさえあれば)磨ける、まったくの無害どころか免疫力あり、もちろん無料。これでも未だあなたは「歯磨き粉」を使いますか?・・唾液磨きだけで落ち着かない方は、最後にほんの少し使う程度で十分です。

残存歯(残っている歯)が少ない多くの方が残している歯は下の前歯です。始終唾液によって守られているのが下の前歯です。くどいようですが、唾液の守る力は絶大なんです。しかし唾液のもつ免疫力はデリケートですので、人工的化学物質である歯磨き粉が口に入ると、唾液の免疫力は低下します。もったいない話です。オススメしたい「唾の使い方」は、眉に塗るのではなく歯磨きに使ってください。
皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。8140


追加:朝日新聞「折々のことば」に見つけました。『なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 海です』・・・に倣って
「だえきは にんげんのつくることのできる いちばん小さな 泉です」

おまけ:次のような表現もあるんですね、やはり「泉」!
This blueberry infused chocolate cake has our mouths watering! 😋
「口の中が唾液で一杯」の意味でしょうか。
Instagram「kellogggarden」より

BBTime 465 意味不明

BBTime 465 意味不明
「はつきりしない人ね茄子投げるわよ」川上弘美

これは俳句なのか、痴話喧嘩なのかはっきりしません(笑)。解説には『いずれにせよ「はつきりしない人」は、男女を問わずいつの世にもいるのだ。私たちの周囲だけでなく、企業や団体・・・・いや、政治の場でも「はつきりしない/させない」人や事、あるいは「玉虫色のもろもろ」はあふれかえっている。それらには鉄塊か岩石でも投げつけなくてはなるまい。この句で投げられるのは、あの柔らかくて愛しい弾力をもった茄子だから、むしろ愛敬が感じられる。ジャガイモやトマトとは違う。ヒステリックな表情から一転して、茄子がユーモラスな味わいを醸し出している。口調はきついが、カラリとしていて陰険ではない。この人は「投げるわよ」と恐い顔をして威嚇しただけで、実際には投げなかったかもしれないし、投げつけたとしても、すぐにニタリとしてベロでも出したかもしれない。』(解説より抜粋)。今回は近頃よく耳にする「積極的検査」について。

先日(7/11)も報道に『東京都で新型コロナウイルスの新たな感染者が増えていることについて、菅官房長官は積極的にPCR検査の受診を促し、陽性者を探し出している攻めの姿勢の結果だと指摘したうえで、感染拡大防止と社会経済活動の両立に取り組んでいく考えを示しました』(引用元)とあります。小生にとってまったくもって意味不明!医学的には、積極的に検査しても消極的に検査しても陰性は陰性、陽性は陽性です。積極的に検査した結果、陽性者数が増えただけで特に心配する必要はない、とでも言いたげに聞こえます。経済を止めたくないのはわかりますが、筋が違います。ロジック(論理・道筋)がごっちゃになっており、明らかに誤魔化しです。「積極的に検査」「攻めの姿勢」など、詭弁にすぎません。

さてこの時期、学校歯科検診結果を携えて子供さんが来院されます。学校の歯科検診では「疑わしきはムシ歯」と診断します。理由はただひとつ「見落とし」を避けたいからです。学校は歯科診療所と異なり、照明や設備などにおいて劣る可能性は否めませんので「疑わしきはムシ歯」と判断します。このため積極的検診で「ムシ歯あり」であっても臨床的には「(要治療の)ムシ歯なし」となる場合があるのです。

小さくとも明らかにムシ歯があった時、「削って詰める」場合と「削らずに様子を見る(経過観察)」場合があります。小生の判断基準はその方の歯の清掃状態です。清掃状態良好ならば経過観察し、不良ならば小さくとも治療を考えます。歯科医院で「削って詰めましょう」と言われた場合に、あなた自身(患者さん)も鏡で確認し、一言「様子見るのは不適切ですか?」と聞いてください。患者さんが子供さんの場合、親御さんが「経過観察は不適切ですか?」と歯科医師に聞いてください。歯は削ったら元に戻りませんので、積極的検診で「ムシ歯陽性」であってもすぐに削らずに「定期観察」「長期観察」の方が良い場合もあります。皆さま、ご自愛の程ご歯愛の程。7910


BBTime 464 十万が一

BBTime 464 十万が一
「純白のマスクを楯として会へり」野見山ひふみ

季語は「マスク」で冬の句、解説が結構面白いです。『さて、作者は身構えて物を言わざるを得ない人に会いに行った。実際に風邪をひいていたのかどうかはわからないが、とにかくマスクを「楯(たて)」のようにして話したというのである。「純白の」に、相手に対する挑戦的な姿勢が強調されている。マスク一つで、心強くなれる人間心理は面白い』(解説より抜粋)。黒の方が挑戦的だと思うのですが、当時(1997年発表)一般的マスクで黒はなかったでしょう。マスクからサングラスへ。

『マスクに似た効果があるのはサングラスで、あれもかけ慣れると、なかなか外せなくなる。私は若い頃にいっとき、夜でもかけていた。礼儀上外したときなど、別に身構える相手ではないのに、なんだか自分が頼りなく思えて困ったものだった』

『古風な小説や映画に出てくる怪盗などがしばしばアイ・マスクをして登場するのは、一つには顔を見られたらいけないこともあるが、そのこと以上に、あれはまず自分自身を鼓舞するための道具なのではなかろうか。風邪のマスクに話を戻せば、SARS騒ぎの中国の街で、ほとんどの人たちがマスクをしている映像は記憶に新しい。あの場合はむろん自己鼓舞とは無関係だけれど、あれだけの人々がマスクをしていたら、それまでの人間関係が微妙に変化する部分もあったのではないかと思う。句が言うように、たかがマスクとあなどれないのである。『俳句歳時記・冬』(1997・角川mini文庫)所載。(清水哲男)』(解説より)。

この解説が書かれたのが2003年12月、誰がコロナ禍を想像したでしょうか。SARSも中国起源であることを考えると、やはり中国は人口のみならずウイルス人口も世界一なのでしょう。今回はマスクが「楯」なのか「矛:ほこ」なのかについて。

今月文月二日の毎日新聞に記事「マスクと感染リスク」を読みました。『ようやく全国で移動制限が解除された。まだマスク着用など、感染対策をする新しい生活様式が必要とされる。一方で、熱中症が心配される夏である。「マスクをしないとダメなの?」と思っている人は多いだろう。   その答えは、立場によって違う。マスクの効果を調べた動物実験で、感染リスクが半分に抑えられたという。だから感染症が専門の立場からは、リスクを下げるには、マスクの着用が必要だとなる。一方で、熱中症が専門の立場からは、マスクをつけた状態で運動すると、心拍数、呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇したという報告がある。だからマスクをはずして休憩することも必要だという。結果として、科学的根拠に基づくべき厚生労働省や政府の立場からの指針は、両論併記となる。「外してよい」などと発表し、万一、感染者が出たら責任を問われてしまうからなおさらだ。』(記事より)。

『フェーズ・局面の視点から考えても、春先と今とは違う。春先には感染力の強さも感染ルートも、有効な対策も未知で、新規感染者数も1日で700人、入院者数も1万人に近づきベッドが逼迫(ひっぱく)し、緊急事態宣言が全国に拡大された。しかも、無症状の人にも感染力があるとわかった。だから拡大期には無症状の人もマスクをして、感染リスクの抑制が優先されるべきだ。』(記事より)。しかし今は夏、春先とは違うフェーズです。

記事にあるように「万が一の十分の一」つまり「十万が一」「1/100,000」です。「さらに半分に感染リスクを下げたい人には」すなわち「二十万が一・1/200,000」のリスクとなります。言い換えれば「二十万人に一人の陽性者」からの感染を考慮する方は「マスク必要」と言えます。「マスクをしないとダメなの?」の問いには、記事の最後『多くの人にとって怖いのは、ウイルスよりも、周りの目なのかもしれない』を根拠とすると「周りの目を気にする方はマスクをしましょう」となります。ところで、あなたは二十万人いや十万人の人と濃厚接触する可能性のある立場の方ですか?ご自愛の程ご歯愛の程。6250



エンニオ・モリコーネ氏死去の報に触れて・・・合掌。

BBTime 463 恙なく

BBTime 463 恙なく
「恙なき雲つぎつぎに半夏かな」廣瀬直人

解説が少々難解です・・『季語が「半夏(はんげ)」であるのは間違いないが、どの項目に分類するかについては、いささか悩ましいところのある句だ。というのも、単に「半夏」といえば一般的には植物の「カラスビシャク」のことを指すからである。だが、私の知るかぎり、この植物を季語として採用している歳時記はない。ならば当歳時記で新設しようか。でも、待てよ。歳時記をめくると、半夏が生えてくる日ということから「半夏生(はんげしょう)」という季語があって、こちらは全ての歳時記に載っている。今年は昨日7月2日がその日だった。そこで悩ましいのは、掲句の中味はカラスビシャクを知っていても、こちらの季語の意味を知らないと解けない点である。すなわち、「恙(つつが)なき雲」は明らかに、半夏生の日の天気によって米の収穫を占った昔の風習を踏まえている。梅雨の晴れ間の空に「つぎつぎに」生まれる白い雲を眺めながら、作者は昔の人と同じように吉兆を感じ、清々しい気持ちになっているのだ。だとすれば、何故「半夏かな」なのだろう。ここをずばり「半夏生」と押さえても字余りにもならないし、そのほうがわかりやすいし、いっこうに差し支えないのではないか。(後略)』(解説より一部)。冒頭画像は半夏生(今年は今日)

「如何にいます父母 恙無しや友がき 雨に風につけても 思い出づる故郷」唱歌故郷(ふるさと・1914年発表)の二番の歌詞です。ここに出てくる「恙無し:つつがなし=病気や異状が無く、いつもと変わりがない様子」は、画像のツツガムシによる病気「ツツガムシ病」に由来すると昔聞いたことがありましたが、誤りでした。「恙虫=恙虫病→恙無し(病気になっていない)=健康で変わりない」ではなく正しくは「恙(病気や災難のこと)=これを引き起こす妖怪が恙虫→その後にダニ(画像)が原因であると判明し「ツツガムシ」と命名(1899年)」とのことで、妖怪恙虫が先で実在のツツガムシが後でした。詳しくはこちら「つつがなしや」もどうぞ。長い枕となりました(笑)、今回は「恙なく」について。

ほぼ毎日目を通すサイト「ほぼ日」の今日のダーリンに
じぶんの生きている周辺の空気を、
なんの意識もせずに思い切り呼吸できる。
つまり、じぶんの一日中吸っている空気を信じられる。
これ、考えてみたら当たり前のことですよね。
これも言わばツツガナシ、コラムは続いて
なんにも特別なことを考えたりせず、
思い煩ったりもしないで生きていけるって、
根本的に大事なことなのだと思います。
信じられる環境に生きていることが、
人をのびのびさせてくれる。
そういう環境があってこそ、
人それぞれのいいところが発揮されていく。
それは、さまざまな場所で実際にやってみて
証明されつつあることのようです。』(6/30今日のダーリンより前半)

同感です!朝日新聞「折々のことば」6/7には
『生き物として生きる以上、
中と外をきっちり分けることなんてできないの。
中村桂子
呼吸、飲食、排泄(はいせつ)、悪寒、そして聴く、嗅ぐ。たしかに物が出入りしたり、互いに共振したり。人はあくまで自然の一部。環境の内、他の生命とのつながりの内にあることを忘れてはならないと、生物学者は言う。そして「『地球に優しくしましょう』。それって上から目線よね」とやんわり諫(いさ)める。インタビュー「生きることは、時間を紡ぐこと」(「暮しの手帖」第6号)から。』

今日のダーリンに加えこの文章も、ごもっともだと思います。
ヒトは何気なく空気を吸い込み、木になる実を採り、地に生える草を摘み、海や川で魚を森で獣を狩り、深く考えることなく口に運んでいたのだと思います。医療がなかったため妖怪の仕業と恐れ、時に病に倒れていたのでしょう。この頃「ムシ歯」は世にほぼ存在しませんでした。いまだに野生の動物はムシ歯とは無縁です。ヒトのみが禁断の果実を口にして「ムシ歯」という「恙」に悩むようになったのです。今のようにムシ歯が問題となったのは恐らくここ二百年のこと。あまりにも短期間に次から次へと「禁断の果実」を口にしてしまったのです。ムシ歯のみならず、飲酒喫煙による問題、食べ過ぎによる肥満など枚挙にいとまがありません。妖怪恙虫の正体は「煩悩」ではないでしょうか?

ムシ歯における「アマビエ」は残念ながら存在しません。日々歯を磨くしかありません。歯磨きを考えずに(歯を磨かずに)生活したい方は「旧石器時代」の食生活に変えるしか方法はありません、不可能です。平成令和の食生活を楽しみたい方は「食べる」のワンセットとして「歯磨き励行」しかないのです、残念ながら。恙なく食を楽しむために、ご歯愛の程、歯磨きの程。

歯磨きとは直接は関係ないのですがヒントを見つけました。イチロー氏が答えます、オススメです。おとなクラスの「質問:感情を抑えるにはどうしたらいいですか」に答えて「その先のことを考えるんですよ」。これヒントかも、美味しく食べて余韻に浸るとき「また美味しく食べるには」と考える・・すると「歯を磨こう・キレイに保とう」と歯ブラシに手が伸びるのではないかと・・我田引水ですかね。ではでは 4820


 

BBTime 462 ほぼ完成

BBTime 462 ほぼ完成
「一本のバナナと昭和生まれかな」北迫正男

解説に同感です。『季語は「バナナ」で夏。この句の感傷的感慨がわかるのは、「昭和生まれ」といっても、戦前の昭和に生まれた人たちだろう。私も含めて、その世代が子どもだったころの「バナナ」に執した思いには熱いものがあった。当時のバナナは高価であり、したがって今のようにそこらへんで気楽に房ごと買えるような果物ではなかった。リンゴなどもそうだったが、病気になったときとか、何か家で良いことがあったときとか、そういうときでもないと口に入らなかったのだ。だから、当時の人気漫画であった島田啓三『冒険ダン吉』のダン吉少年が、南洋の島でバナナにぱくつく様子が、如何にうらやましく目に沁みたことか。そして敗戦後ともなれば、昨日も書いたように、バナナどころの話ではない食糧難時代に突入する。そんなわけで、戦前の昭和生まれにとって、まさにバナナは魅惑の食べ物だったと言えよう。するすると皮を剥くと、ちょうどかぶりつきやすい太さの黄色い果肉があらわれて、一口噛めばえも言われぬ香りと甘さが口中に広がるときの至福感。そんなバナナを私が戦後再び口にできたのは、十代も終わり頃ではなかったろうか。そしていつしか、気がついてみたらバナナは巷に溢れていた。果物屋や八百屋だけではなく、そこらのスーパーマーケットでも、昔に比べれば「超」がつくほどの安値で売られている。だが、いくら安価になっても、いつまで経っても、そうした世代がバナナを前にすると、昔の憧れの気持ちがひとりでによみがえってきてしまう。句の作者は、いまちょうどそんな気分なのだ。すっかり昭和の子に戻って、「一本のバナナ」をしばし見つめているのである。「俳句」(2006年7月号)所載。(清水哲男)』(解説より)。

まさしく戦前生まれの母はこの通りで「就職したら、一度でいいから房ごと買ってお腹いっぱいバナナを食べたい」と子供の頃に思っていたようです。今回はバナナジュースのお話、三話目。こちらもどうぞ「BBTime380 極旨!」「BBTime384 超極旨!」。

おやつ食堂(計画中)メインメニューであるバナナジュースの研究に日々勤んでおります(笑)。ほぼ完成しました!各フレーバーについてお話します。
1)プレーン(基本):「超極旨!」に書いていますが「超極旨!バナナジュースの作り方は「生バナナと冷凍バナナを使います、その黄金比は生:冷凍=3:7」。シンプルに、牛乳100mlに冷凍バナナ1本と完熟生バナナ半分(0.5本)、無糖ヨーグルト茶匙一杯。これらをミキサーで撹拌して出来上がり。約300mlになり、コップ二杯分です。   2)コーヒー:プレーンに紙ドリップ用に挽いたコーヒー粉を茶さじ一杯加えてミキサーします。香りの良い豆を選ぶのかコツかと。ハーゲンダッツのクッキー&クリームのような味わいになります。

3)ココア:バンホーテンのピュアココアを、これまた茶さじ一杯加えてミキサー。
4)きな粉:結構いけますオススメです。もちろん無糖のきな粉を茶さじ一杯。
5)酢:黒酢でもOKですが、バルサミコ酢の方がベター。カレースプーン八分程。この場合ヨーグルトは加えないほうがよろしいかと。
6)干し葡萄:砂糖無し干し葡萄をカレースプーン一杯。ミキサーだけだとそのまま残る葡萄もありますので、気になる方はあらかじめ刻む必要あり。   7)他にも、紅茶・抹茶・緑茶・シナモン・ポンジュースなど色々試してみましたが、イマイチでした。メニューは全て砂糖なし(加えず)です。

いずれのフレーバーも「本当に砂糖なし?」と疑うほどの美味しさです(自画自賛)。砂糖を摂らなければ、歯磨きはそこそこでもムシ歯のリスクは低いのです。しっかり磨いたつもりでも「磨き残し」は必ず存在します。砂糖の摂取量を減らす程に「磨き残しリスク」も小さくなります。冷凍バナナを使うので、出来上がりは少しヒンヤリ、この夏に是非お試しあれ!では、ご自愛の程ご歯愛の程、明日から七月!4510

BBTime 461 耳寄な話

BBTime 461 耳寄な話
「幼な顔残りて耳順更衣」本田豊子

解説に『耳順(じじゅん)は、六十歳の異称。「論語」による。四十歳の「不惑」はよく知られているが、どういうわけか「耳順」は人気がない。「人の話がちゃんとわかる」年令という意味だけれど、この受け身的な発想が好まれないのかもしれない。それはともかく、この句は巧みだ。人が、新しい気持ちで衣服を身につけたときの、一瞬の表情を見逃さずに作品化している。六十歳の初々しさをとらえて、見事な人間賛歌となった。実に鋭い。そして暖かい。(清水哲男)』(解説より)とあります。老婆心ながら「耳順はじじゅん」「更衣はころもがえ」と読みます。今回は歯磨きについて耳寄なお話。

「BBTime410 SEERS:シアズ」で歯磨きの新コンセプトについてアップしましたが訂正します。まず「SEERS」とは
「S」saliva:サライバ・唾液=唾液磨き。
「E」everywhere/every time:エブリィウエア エブリィタイム=どこでもいつでも。
「E」easy/ecological:イーズィ エコロジカル=お手軽楽チン・環境に優しい。
「R」rest:レスト=息抜き。
「S」standing:スタンディング=継続・立っている。
ちなみに英単語「seer:シア」の意味は先見者・予言者です」。この中の「E」いつでもどこでもに「every time/where」を当てていたのですが・・先月、ふと考えていて「every」は違うんじゃない?と。そこで、新新コンセプトは「EARS:イアズ」、earはご存じ耳です。

EARS:イアズは
『E』ethical:エシカル=倫理的な、道徳上の意味です。検索すると『エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている』(Wikipediaより)。「予防に勝る治療なし」でエシカル。
『A』anytime/where:エニタイム・エニウエア=いつでもどこでも(歯を磨こう)
『R』rest:レスト=息抜き(仕事や作業の息抜きに歯磨き)
『S』saliva:サライバ=唾液(歯磨き粉使わず唾液磨き)
SEERS改め、EARS:イアズで「歯を守る歯磨き」を提案していきます。「歯」を守るのに、なぜ「耳」なのと問われると耳が痛いのですが(笑)。

冒頭の画像は「天香具山:あまのかぐやま」。女帝持統天皇の「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」に掛けました。因みに「耳順:じじゅん」は六十歳で、順に「十五歳は志学:しがく」「三十歳が而立:じりつ」「四十歳が不惑:ふわく」「五十歳が知命:ちめい」「七十歳が従心:じゅうしん」。「子曰く、吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。」詳しくはこちらを。ではでは、ご自愛の程ご歯愛の程。2420



追加:朝日新聞のコラム折々のことばに「ears」見つけました。
『Happy New Ears 英語の語呂合わせ  今年こそ耳の人になろう。長く圧(お)し殺されてきた声、出かけては呑(の)み込まれた声、ぼそっと漏らされた短すぎる声、恐る恐る絞り出されたくぐもった声、今にも途切れそうな声。それらにじっと耳を傾けられる人に。「聡明(そうめい)」には耳がある。「省庁(廳〈ちょう〉)」にも。そこは天の声、民の語を聴く場所だった。その声を最もよく聴く人が「聖」。天声人語(vox populi vox dei)は「民の聲(こえ)は神の聲」という意味。(鷲田清一)』(2017/1/1朝刊)