BBTime 448 笑う力
「春愁の中なる思ひ出し笑ひ」能村登四郎
世の中が無事であっても桜が散ると「春愁:しゅんしゅう」なのに、今年は・・溜息。句の解説には『春愁とは風流味もある季語だが、なかなかに厄介な感覚にも通じている。その厄介さかげんを詩的に一言で表せば、こういうことになるのだろうか。手元の角川版歳時記によれば、春愁とは「春のそこはかとない哀愁、ものうい気分をいう。春は人の心が華やかに浮き立つが、反面ふっと悲しみに襲われることがある」。国語辞典でも同じような定義づけがなされているけれど、いったい「春愁」の正体は何なのだろうか。精神病理学(は知らねども)か何かの学問のジャンルでは、きちんと説明がついているのだろうか。とにかく、ふっと「そこはかとない哀愁」にとらわれるのだから、始末が悪い。そういう状態に陥ったとき、最近はトシのコウで(笑)多少は自分の精神状態に客観的になれるので、自己診断を試みるが、結局はわからない。作者のように「ものうさ」のなかで思い出し笑いをするなどは、もとより曰く不可解なのであり、それをそのまま句にしてしまったところに、逆説的にではなく、むしろ作者のすこやかな精神性を感じ取っておくべきなのだろう。少なくとも「春愁」に甘えていない句であるから……。『有為の山』所収。(清水哲男)』(解説より)。
先日「免疫力アップ」の記事を読みました。記事「作り笑いでもOK、笑顔で免疫力アップ! 新型コロナの不安払しょく」です。記事には『(1)暗い顔だと免疫力が落ちて感染しやすくなる (2)作り笑いでも免疫力アップに効果がある (3)鏡と向き合って大いに笑いましょう』とあります。『まず「NK活性」です。NK活性とは、がん細胞を攻撃して破壊することのできるNK細胞の働きの強さのことをいいます。笑う前にNK活性が正常範囲より低かった5人は笑うことで、正常範囲かそれ以上に上昇しました。正常範囲にあった5人のうち4人も上昇。正常範囲より上の残りの人は、上がったり下がったりでした。いずれにしろ、笑いにはNK活性を増強する作用があることがわかりました。』
『さらにもう一つ、面白い実験をしています。6人の学生に表情だけの笑顔を2時間続けてもらい、前後で免疫力を調べたのです。その結果、笑顔をつくるだけでもNK細胞の働きが活発になったというのです』(記事より)。
そうなんです!作り笑い、思い出し笑いでも免疫力はアップします。今、多くの方が外出の際にマスクされてます。どうぞ、マスクで見えませんから遠慮なく、思い出し笑い、作り笑いしてください。笑うこと笑顔を作ることで、免疫力はアップしますし、「口角:こうかく」も挙がります。まさしく口角アップトレーニング、スマイルトレーニング!マスク不要になった時、あなたの地顔は今まで以上に「笑顔美人」になっていること間違いなしです。笑う力をアップすることが、免疫力をあげ地顔もアップ。やらない手はないと思います。笑いの原型は「安堵」と聞きます。希望を持つことは安堵に繋がります。次の画像は朝日新聞「折々のことば」・・
「8時だョ!全員集合」はオンタイムで観てました。荒井注が抜け、志村けんが参加した時もしっかり観てました。心よりご冥福をお祈りいたします・・合掌 9180
月: 2020年4月
BBTime 447 哲学の時
BBTime 447 哲学の時
「緑なす松や金欲し命欲し」石橋秀野
句の解説は『誰にでも、季節は平等にめぐりくる。が、受け取り方は人さまざまだ。病者にとっては、とくに春のつらい人が多い。中途半端な気温、中途半端な自然の色彩。あるいはそこここでの生命の息吹きが、衰えていく身には息苦しいからである。そんな心境を強く表白すれば、この句のようになる。この句を読んで、誰も「あさましい」などとは思わないだろう。今年も、元気者だけのための「ゴールデン・ウィーク」がやってくる。(清水哲男)』(解説より)。
毎日の流れるニュースの八割以上が「コロナ禍」です。各国の為政者が言います「人命か、経済か」。建前は「人命第一」であると述べる言葉の裏に「経済はどうするんだ?」という本音が見え隠れしています・・これは難題です。
経済:この言葉の由来は「経世済民」で、その意味は『經世濟民(けいせいさいみん、経世済民)は、中国の古典に登場する語で、文字通りには、「世を經め、民を濟ふ:よををさめ、たみをすくふ」の意。「経国済民」(けいこくさいみん)もほぼ同義である。略して「經濟」(けいざい / 経済)とも言うが、主として英語の「Economy」の訳語として使われている今日の「経済」とは異なり、本来はより広く政治・統治・行政全般を指示する語であった』(Wikipediaより)とのこと。至難の技ですが本来は「命もお金も」どうにかするの意味なんです。しかし時代とともに、次第に「経済」の意味が変化して行きます。
再びWikipediaより引用『しかし江戸後期に入って次第に貨幣経済が浸透すると「經濟」のなかでも「社会生活を営むのに必要な生産・消費・売買などの活動」という側面が強調されるようになっていった。海保青陵は、自著で専ら現在と同じ意味で用いており、これは「経済」という語の早い例である。ただ青陵によると、当時の大坂で「経済家」といえば、治政一般ではなく「金銀の事」に詳しい者を指したと言い、大坂商人の間では現代的な用法は既に常識的だったようだ。19世紀前半の正司考祺『経済問答秘録』に「今世間に貨殖興利を以て經濟と云ふは謬なり」とあるように、(考祺は批判的に指摘しているものの)今日の用法に近い「經濟」が普及していた』(Wikipediaより)。その後「economy」の訳語として使われ始め、次第に『本来の「経済」の語に含まれていた「民を済ふ」という規範的な意味は稀薄となった』とのこと。
前回「本日誕生日」でバーバパパについて触れました。気が付いたことが・・バーバパパと「シュークリームのビアードパパ」は言葉としては同じで、フランス語と英語の違いです。ちなみに『日本語版での綴りは英語風に「バーバパパ」となっているが、仏語圏では、強いてカナ表記すれば「バルバパパ」という具合に r を発音する。仏語で Barbe à papa は元来「パパのひげ」のことで、転じて「綿菓子」をも意味する。このキャラクター名は、「綿菓子」と「パパ」の2語をかけたもの』(Wikipediaより)です。バーバパパは姿かたちを自在に変えて問題を解決し難局を切り抜けます。よって人々から愛され歓迎されます。
そこで難題難問ですが・・「命か、お金か、人ごとか」。答えはその方の立ち位置・ポジション(職業など)でそれぞれでしょう。正解はないでしょうが、参考にすべきは「バーバパパ」自在に形を変える・・レストランがテイクアウトに切り替える、ネットを活用する等々。職種によっては到底無理な仕事もあるでしょう・・勝手に無責任な思いつきがあります。プロ野球・Jリーグ・大相撲などプロスポーツも大変です・・そこで無観客開催し、勝敗を「賭け」の対象とするのはいかが?観客は入場料の代わりに「掛け金」として支払う、予想が当たればわずかばかり「返金」あり。千円のチケットで三百円くらいでしょうか?残りの掛け金収入は大相撲ならば大相撲協会の収入として力士にはお金は行かない。プロ野球であれば各球団に配分され、もちろん選手にはびた一文も行かない。試合はネットで無料配信する・・結果、人は動かずともお金は動く・・などのアイデアいかがでしょうかね。先日「万馬券」のニュース見て思いました。
イラストをご覧ください、パパがピンクでママが黒です。原作者が日本人ならあり得ない色使いです。既成概念や前例にとらわれず、柔軟な頭で難局を少しでも切り抜ける方法を、国民全員で考える時だと思います。それぞれの物差しや考え方に立って深く「哲学の時」なのではないでしょうか。8980
追加:朝日新聞「折々のことば」に見つけました。
BBTime 446 本日誕生日
BBTime 446 本日誕生日
「古池や蛙とび込む水の音」松尾芭蕉
本日 4/22 「アースデイ:Earth Day」・・『地球環境について考える日として提案された記念日である(中略)アメリカ合衆国ウィスコンシン州選出のアメリカ合衆国上院議員であったゲイロード・ネルソンは、レーニン生誕100周年日にあたる1970年4月22日に環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけた。この呼びかけに呼応した人間の数は2000万人以上であったとも言われている。この時、ネルソンがアメリカ合衆国内の活動の統括役として選び出したのが、当時スタンフォード大学の大学院生であったデニス・ヘイズである。ヘイズはガレット・デュベルを編集者として討論集会の為のハンドアウトを作成するなど、ネルソンの構想に協力して集会を成功に導いた。ヘイズはこれをきっかけとして大学を去り、アースデイの定着に力を注いだ。その後、4月22日のアースデイ集会という運動形態は、全世界へ広まっていった。またアメリカでは、この行動によって、環境問題に対して人々の関心が払われるようになり、環境保護庁の設置や各種環境保護法が整備された』Wikipeiaより。1970年のことですから本日「アースデイ」50歳の誕生日です。
実はこのブログ「connote:カノート」も誕生日。1999/04/22にスタートしました、21歳です。ネットで知ったのですが他にも「サザエさん」74歳、「バーバパパ」50歳も今日が誕生日のようです。
サザエさん:『原作漫画は新聞連載の4コマ漫画である(ただし、5ページほどのショートストーリー漫画が雑誌連載されており、「別冊サザエさん」に収録されている)。西日本新聞社から独立したフクニチ新聞社の整理部長牟田口宗一郎が長谷川に福岡の地方新聞『夕刊フクニチ』誌上での連載を依頼。1946年(昭和21年)4月22日から連載を始めたが、長谷川が東京へ引越しするために連載を打ち切った』Wikipediaより。画像は第一回目の「サザエさん」です。
バーバパパ:土の中のピンクの丸いのがバーパパパです。記事を見つけました、以下引用『「バーバパパ(Barbapapa)」の名前の由来となった「Barbe à papa」とは、フランス語で「おじさんのヒゲ」「わたあめ」という意味。フランスではわたあめと言えばピンク色なのだそうだ。1969年のある日、アメリカからパリに旅行に来ていたテイラーがカフェで偶然アネット・チゾンと隣り合った。そこで「わたあめが欲しい」と言っている子どもたちを見て、テイラーが紙ナプキンに描いたいたずら書きからバーバパパが誕生したと言われている。当時、テイラーはフランス語がしゃべれなかったため、2人は絵を交換しながらコミュニケーションを取っていたわけだ。2人はのちに「バーバパパ」の共著者、そして夫婦となる』(引用元)。
さて22日には他にも「マルマルの日」があります。ご存じの方も多いでしょう、今日はショートケーキの日です。理由は月カレンダーをじっくり眺めてください・・わからない時にはこちらをどうぞ。
冒頭のあまりにも有名な句の解説に『俳句に関心のない人でも、この句だけは知っている。「わび」だの「さび」だのを茶化す人は、必ずこの句を持ち出す。とにかく、チョー有名な句だ。どこが、いいのか。小学生のときに教室で習った。が、そのときの先生の解説は忘れてしまった。覚えておけばよかった。どこが、いいのか。古来、多くの人たちがいろいろなことを言ってきた。そのなかで「実際この句の如きはそうたいしたいい句とも考えられないのである。古池が庭にあってそれに蛙の飛び込む音が淋しく聞えるというだけの句である」と言ったのは、高浜虚子だ(『俳句はかく解しかく味う』所載)。私も、一応は賛成だ。つづけて虚子は、この句がきっかけとなって「実情実景」をそのままに描く芭蕉流の俳句につながっていく歴史的な価値はあると述べている。この点についても、一応異議はない。が、私は長い間、この句の「実情実景」性を疑ってきた。芭蕉の空想的絵空事ではないのかと思ってきた。というのも、私(田舎の小学生時代)が観察したかぎりにおいて、蛙は、このように水に飛び込む性質を持っていないと言うしかないからだ。たしかに蛙は地面では跳ねるけれど、水に入るときには水泳選手のようには飛び込まない。するするっと、スムーズに入っていく。当然、水の音などするわけがない。そこでお願い。水に飛び込む蛙を目撃した方がおられましたら、ぜひともメールをいただきたく……。』(解説より)。季語はもちろんのこと、和菓子の「銘」にも自然に関する言葉が多く見られます。理由は「自然への畏怖・敬意の表れである」とラジオで聴きました(NHK第二「こころをよむ」和食という文化)。
人が奢ると、地球は「神」の仕業に見せかけてヒトに「灸をすえる」ような気がします。人々が地球に負荷をかける、環境を破壊する、あたかも地球を支配したかのような振る舞いをする・・きちんと考え直すのが「今でしょ」と思わざるを得ません。8160
https://youtu.be/51_BB_3ghg8
https://youtu.be/TsOiit3Mu3k
BBTime 445 ながら磨き
BBTime 445 ながら磨き
「ゆで卵むけばかがやく花曇」中村汀女
今年の桜は、いつの間にか葉桜となっていました。櫂未知子著「食の一句」に『<ゆで卵>といえばこの句を思い出し、<花曇>といえばやはりこの句、と断言する人が私の周囲に多い。たとえば花見弁当に加えてある卵をつるりと剥き、その艶に心動かされる、これはまさしく俳句的である。それが、光あふれるお天気ではなく、うっすらと曇っているところがまた良い。この句の詠まれた時期が、卵がまだ貴重でさまざまな行楽のお供として大切にされていた頃だと思えば、さらに楽しい。』(60頁よりより引用)。
今年の花見は、例年とは全く違うものとなりました。今や「花曇:はなぐもり」どころか、いつ晴れるとも知れず、厚い暗い雲が全国を覆っているような気がします。「STAY HOME:家に居よう」で自宅での生活が長くなっている方も多いでしょう。そこで提案です!・・今回「ながら磨き」のお話。
「コロナ太り」の言葉も聞きます。自宅待機で屋外運動やトレーニングも儘ならず、加えて家にいることの気軽さでつい「お菓子」に手が伸びる・・。一日の食事回数(おやつ、ジュースも含む)が増えるほどに、ムシ歯の発生リスクも高まります。こんな生活の中でより良い「歯磨き」は?ひとつの「案」としての提案です。
1)起床直後の口の中は就寝中に増殖した菌で花盛り、まずはウガイを充分に!
2)朝食を摂る方は、朝食後に歯磨き1回目。
3)10時のおやつでクッキー摘んだら、歯ブラシくわえてパソコンの前に戻ります。唾液で「ながら磨き」しながら午前中の仕事や勉強を・・歯磨き2回目。
4)ランチ終了後(行儀はよくないのですが)お茶かコーヒーでブクブクしてゴックン。再びブラシだけ口中へ・・唾液磨きで3回目。
5)三時のおやつのあとは、お茶か珈琲、水でもオーケーです、ぶくぶくゴックン。
6)晩御飯後は、テレビ見ながら、パソコン見ながら、スマホ触りながら・・ながら磨きで4回目歯磨き。
7)時間があるので湯船にお湯張ってゆったり入浴。歯ブラシ持ってザブンと浸かる。いい湯だな!で唾液磨きで5回目歯磨き。
8)入浴後、就寝前に「ナイトキャップでスコッチ」ならば、砂糖ゼロですのでウガイのみでお休みなさい。
以上で、歯磨き5回、ウガイ4回です。歯磨きは5回は、毎回同じではなく5回トータルで全部の歯を磨くつもりでOKです。歯磨き粉は磨き始めから使うのではなく、気になる人(歯磨き粉を使わないと満足できない人)は歯磨き終わりに大豆大の歯磨き粉使用で充分です。ぜひ試して欲しいのは「フリスク磨き」「ミンティア磨き」・・フリスク・ミンティアは砂糖ゼロです、大粒1個口の中へ入れての歯磨き。三分から五分で溶けますのでタイマー代わりにもなります。これで「ダラダラと磨けば光るあなたの歯」ご自愛の程、ご歯愛の程。7750
https://youtu.be/9J_J9pihs70
追加です。ながら磨きのポイントのひとつに「置き場所」があります。洗面にブラシがあると「その都度」洗面に行く必要があります。そこで、歯ブラシをデスクやリビングに置くことをオススメします。手を伸ばせば・・そこにブラシ!お試しあれ。
BBTime 444 予防薬
BBTime 444 予防薬
「春のかぜこんぺいとうが効きました」田邊香代子
こんな金平糖があればバカ売れでしょうね。昨日朝のラジオ(4/14TBS系)「日本全国8時です」の話題は「コロナウイルスにおける治療薬と予防薬」でした。
画像は新型インフルエンザ治療薬「アビガン」です。新型コロナウイルス感染症に効果があると注目されています。この薬の問題は催奇形性(胎児に対する悪影響)の副作用で、男女問わずリスクがあるとのこと。使用する際には十分な配慮が必要です。もうひとつはエボラ出血熱治療薬「レムデシビル」で実に70%の効果があったそうで、今のところ一番有力な治療薬だそうです。
予防薬として「カモスタット(経口薬:飲み薬)」「ナファモスタット(点滴薬)」が注目されているとのこと、これらは元々「慢性膵炎:まんせいすいえん」の薬です。予防薬とは感染予防、重症化を防ぐ薬です。もちろんワクチンがベターですが、新型コロナのワクチン開発にはまだまだ時間がかかりますので、今すぐ使えるのはこの「カモスタット」となります。課題は使う量(どれだけ飲めば侵入阻止が可能)がまだはっきりしてないそうです、本来は膵炎の薬ですので。
最新の中国の報告(中国国家衛生委員会)に治療薬としての漢方薬があるそうで「清肺排毒湯:せいはいはいどくとう」という日本にはない漢方です。報告によると治療薬として実に87%(1261人中1102人治癒)の効果があったとのこと。日本にはない漢方薬ですが、似た効果の漢方は国内にもあるそうです。(ラジオでは97%と言っているのですが、1261人中1102人治癒だと87%になります)
治療薬・予防薬とも安全性の確認などで、少なくともあと数ヶ月はかかるそうです。今日現在、すぐ使える治療薬・予防薬はありません、しかし予防行動はあります、可能です。三密を避け、丁寧手洗いを励行する・・あと数ヶ月、薬が使用可能になるまでは「行動変容」あるのみです。付け足しますが、口腔清掃は免疫低下を阻止します。免疫力維持のためにも口腔清掃励行もお願い致します。では、ご自愛の程、ご歯愛の程・・ここまで書いて「コロナウイルスと金平糖は形が似ている」「金平糖が特効薬であれば良いのに!」と、ふと思いました。6640
補足:ムシ歯・歯周病の治療薬・予防薬もありません。予防策は唯一「適切な歯磨き」です。くどいようですが「唾液によるダラダラ磨き」をお勧めします。タイトル「予防薬」に因んでか「444」のゾロ目となりました(喜)。
BBTime 443 コロナに喝
BBTime 443 コロナに喝!
「意志権利根性勇気アスパラガス」中田美子
出典「食の一句」(櫂未知子著)に『アスパラガスは健気でまっすぐなゆえに<意志権利根性勇気>がぴったり・・・というのは、実は俳句の読みとしては非常にまずい。それよりも、たとえば東京タワーの売店にかつてあった「忍耐」「友情」「自由」などの「座右の銘付き土産物」を思い出す方がずっと面白い(そういえば同じ作者に<友情よアスパラガスに塩少々>もあった)アスパラガスは忍耐を要する作物。歳月をかけてやっと一人前になり、そしてあっけなく食べられてしまう美学を持つ。』(食の一句65頁より)
閉塞感という厚い暗い雲が地球を覆っています。ウイルスに対してコロナウイルスではなく「コラッ!ウイルス」と喝を入れたくなります。今回はコロナに「かつ!」勝つ!克つ!活!喝!について。
1)コロナに勝つ・・外に勝つ=外への予防策です。「密閉密集密接」の三密を避ける、加えて丁寧な手洗い。水洗いは文字通り水でウイルスを洗い流します。石鹸手洗いは『石けんは、分子がたくさんあるとミセルという分子の集合体を作ります。それがウイルスに触れるとウイルスを取り込んで皮膚から剥がし、ウイルスのRNAを守っている外膜(エンベロープ)を壊し、ウイルスが不活性可するというプロセスなのだそうです。だから、石けんには、新型コロナウイルスをはじめ一定の構造を持つウイルスに対しての感染予防効果が高いのです』(引用元)。この理由で30秒以上の手洗いを推奨しています。アルコール消毒は『マスクや手洗いうがい、アルコール消毒によってウイルスの侵入を防ぐのは皆さんご存じの通りでしょう。今回はアルコール消毒に注目してください。今回のコロナウイルスやインフルエンザは脂質でできた「エンベロープ」と呼ばれる膜を表面に持っています。(持っていないものもあります:ノロウイルスなど)コロナウイルスやインフルエンザウイルスの表面のエンベロープをアルコールは破壊でき、これによってウイルスは不活性化するのです。石鹸などによる手洗いも同じで、このエンベロープを壊してしまうのでウイルスは不活性化します』(引用元)。ただしアルコール(エタノール)濃度によって、死滅時間が異なりますので、ご注意ください。詳しくはこちらを。BBTime 439「上善如水」も御参照のほど。
内に勝つ=免疫力のアップ・維持です。
まずアップするには「強き予防」に書きましたが「1)まずはともあれ、笑う!ウソ笑いでも効果あり。2)充分な水分補給、目安は日に1リットル以上。3)水分摂るなら緑茶がオススメ。4)納豆を食べる、腸内細菌の改善・良好維持。5)口をきれいに!誤嚥性肺炎予防にも。6)41度15分入浴法」などが今からできる免疫力アップ法です。維持する(下げない)方法は「口きれい?」で触れましたが『ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント』(こちら)。記事の中での三つのポイント『1.栄養状態を良好に保つ 2.十分な水分を摂取する 3.口の中の衛生状態を保つ』がポイントです。
2)コロナに克つ!・・心(意志・考え)における克つです。自分の行動を律する=行動変容が必要。在宅時間が長いことによる家庭内トラブル(家庭内暴力など)が問題になって来ているようです。今こそ「克己心」を鍛えるチャンスと捉えるのも一手ではないでしょうか。「行動変容」もどうぞ。
3)コロナに活!・・今回のコロナウイルスに関して「第三次世界大戦」という言葉も目にしますが、いずれにせよ「コロナ禍」です。「禍(か)」とはわざわいのこと。今となっては避けられない禍となりました。もう、腹をくくるしかないと思います。そこで「禍福は糾える縄の如し」「わざわい転じて福となす」の諺もあるように、今回のことを今後に「活かす」ことを考えねばと思います。在宅時間が延びたことを「活かす」ひとつのことに「ダラダラ磨き」を御提案!・・在宅時間を「映画鑑賞」「家飲み」「読書」・・家飲みの後はブラシを持って映画観ながら「ダラダラ磨き」、本や雑誌見ながら「ダラダラ磨き」。口をキレイにする事は免疫力アップにも繋がります。是非是非!ダラダラ磨きをサポートします・・コロナに喝=5672喝(11画)のキャンペーンを6月末までいたします。この機会に是非どうぞ。
4)コロナに喝!・・喝とは声がかすれるほどの大声で叱ること。禅宗での「喝」には四つの意味があるようです。「臨済四喝」と言われます。
ひとつ目「金剛王宝剣の如く」・・『第一は金剛王宝剣です。これは、外の世界、誘惑などを断ち切る。外の情報や内心の迷いを断ち切る。これが、まず、第一です。これは、仏教の修行の上で言えば、戒・定・慧の戒にあたる。外の誘惑を断ち切り心から湧いてくる憎しみや怒りや貪りを断ち切る。そうして、断ち切っておいて・・』(引用元)。二つ目「踞地(こじ)金毛の獅子の如く」・・『次は、踞地(こじ)金毛の獅子です。獅子がぐっと構えているようにじっとしている。これは、禅定の姿です。禅定の姿というのは、あの獅子が大地にうずくまっている姿です。それは、動物園のライオンのようにぼやっとしているしているのと違う。野生の大地に生きているライオンは、いつでも飛び掛かれるような勢いを持って、ぐっと力を蓄えている。これは、我々の禅定の様子です。しかし、禅定にもとどまらない。禅定の力を得たならば、次は・・』(引用元)。三つ目「探竿影草(たんかんようぞう)の如く」・・『禅定の力を得たならば、次は、探竿影草(たんかんようぞう)です。探竿影草(たんかんようぞう)というのは、外の世界に働いていくことです。今、どういう状況にあるのかを判断する。今、自分がどういう状況にあるか、外に向かって能動的に心を働かせていく。今日ならば、「ああ、外で雪が降っている。雪道で困っている人がいる。新聞配達の人が困る。」など、外に向かって判断する智慧を働かせていくのが探竿影草(たんかんようぞう)です』(引用元)。
最後に「一喝の用(ゆう)を作(な)さず」・・『こまでの三つの喝で、戒・定・慧がきちんとそろっている。そうして、最後は、「一喝の用(ゆう)を作(な)さず。」です。坐っている姿勢であるとか、こういう語録の言葉であるとか、様々な決まり事などにとらわれずに、自在に働いていく。これは、慈悲行として働いていくわけです。我々は、よく、先代の足立大進老師から、叱られたものです。「雪というものは、外からかけ」と。「北鎌倉駅の所へ行って、駅から道を作れ(確保せよ)」「ここ円覚寺へ来る人は外から入ってくるのだ、外から道を作れ」と円覚寺の境内から先に雪かきをしているとこうよく叱られたものです。「その時にどうやったらよいのか?」「まず、どういう道を作ったら良いのか?」外に向かって心を働かせていく。その時何をなすべきかを具体的にしていく。皆様方の為、外から来る人の為に具体的に働いていく。形にとらわれない。ですから、臨済の四喝には、きちんと戒・定・慧と慈悲行の実践がよく説かれている。そういう風に私たちの修行の有り様がなっていくことはできないだろうか。外の世界を断ち切る。誘惑、内心の眠気、憎しみ瞋りなどを断ち切る力を常に磨く。そして、ぐっと力を蓄えて丹田に力を込めて坐る。これは、いつでも動ける姿勢でなければならない。いつでも立ち上がれる姿勢でなければならない。その為の禅定である。そして、今、何をなすべきか冷静に判断する智慧が探竿影草(たんかんようぞう)。旧来の型にとらわれず、具体的に慈悲行を実践していく。これが「一喝の用(ゆう)を作(な)さず。」』(引用元)。
「純白のマスクを盾として会へり」野見山ひふみ
マスクはウイルスの盾にはなりません。お分かりとは思いますが、マスクをつけた「あなた」の考え・行動によってしか「コロナに勝つ」ことはできません。手洗いを励行し、クシャミを「喝!」に変えて、コロナに喝!!!!!6240
BBTime 442 行動変容
BBTime 442 行動変容:こうどうへんよう
「世の中は三日見ぬ間に桜かな」大島蓼太
甲突川の桜は未だ黒い枝です(4/6月曜日撮影)。掲句は「三日見ぬ間『の』桜かな」と混同されますが正しくは「に」。解説に『句の「世の中」は、自然的環境を指している。戸外、周囲の意味。「あな寒といふ声、ここかしこに聞ゆ。風さへはやし。世の中いとあはれなり」(『蜻蛉日記』下)の用法だ。句意は説明の必要もあるまいが、桜の開花のはやさを言ったもの。たしかに、咲きはじめると、すぐに満開になってしまう。散るのも、またはやい。ところで、この句を諺か警句みたいな意味で覚えている人がいる。いや、そう覚えている人のほうが多いかもしれない。「世の中」を社会的環境ととらえ、桜花の咲き散るようなはやさで、社会は変化するものだという具合に……。落語のマクラにも、その意味でよく使われる。ただし、こういうふうに覚えている人は、たいてい原句を間違ってそらんじているのが普通のようだ。「世の中は三日見ぬ間に桜かな」ではなく「世の中は三日見ぬ間の桜かな」と、助詞を勝手に入れ替えている。「に」と「の」の入れ替え。なるほど、これでは警句に読めてしまう。無理もないか。たった一文字の違いによる、この激しい落差。地下の作者は泣いているだろう。蓼太(りょうた)は、18世紀の江戸に住んだ俳人。信州出身とも伝えられるが、出自は明らかでない。』(解説より)。
桜は「三日見ぬ間の」ですが、以前「ドッグイヤ」という言葉をよく耳にしました。『ドッグイヤーとは、俗に、IT業界の技術進化の早さを、犬の成長が人と比べて速いことに例えた俗語である。1990代後半頃から用いられていた。犬の1年は、人間の7年に相当すると言われている。例えば、今までなら1年かかった技術の進歩が2ヶ月もあれば可能になっているようなことがIT業界では珍しくなく、犬の成長が速いことになぞらえられている。あるいは単に時間の流れが速いことを意味する場合もある。後に、ドッグイヤーより輪を掛けて速い、人間の18倍で成長するネズミになぞらえた「マウスイヤー」という表現も登場した』(出典はこちら)。今回は行動変容について。
確かにITの変化には驚かされます。今年からの「5G」は従来4Gの百倍とか、人々が付いて行けないのも合点できますが・・今回「COVID-19」すなわち「コロナ禍」には付いて行かないと命に関わります。人々全て「行動変容:こうどうへんよう」すべき時だと強く感じます。行動変容とは「健康保持・増進のために行動・ライフスタイルを望ましいものに改善すること」の意味です。
「行動変容ステージモデル」に関するページが厚労省のサイトにあります(以下引用)。『行動変容ステージモデルでは、人が行動を変える場合は「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます。行動変容のステージをひとつでも先に進むには、その人が今どのステージにいるかを把握し、それぞれのステージに合わせた働きかけが必要になります』『行動変容ステージモデルとは、1980年代前半に禁煙の研究から導かれたモデルですが、その後食事や運動をはじめ、いろいろな健康に関する行動について幅広く研究と実践が進められています。行動変容ステージモデルでは、人が行動(生活習慣)を変える場合は、以下の【図】のように「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます』(引用元)。
図: 行動変容ステージモデル
この期(ご)に及んでも「無関心期」にいる人は、直ちに今すぐ一足飛びに「準備期」に進むべき!「関心期」の人も躊躇なく「準備期」に!
去る4/1から「健康増進法の一部を改正する法律」がスタートし屋内は原則全面禁煙となりました。先日、今まで駅のホームの端っこにあった喫煙場がなくなっていることに気がつきました、改正を受けての「喫煙場所撤去」なのでしょう。これまでは風向きによって「紫煙」が流れてくることがありましたが、これからは「紫煙皆無」で安心です。お酒は、飲む人以外にはさほど健康被害をもたらしませんが、タバコは違います。コロナウイルスにおいてはその被害たるや甚大です!
画像はRiminiのピザ「Primavera:春」。来年の春には「御花見弁当」を広げたいもの・・個人的希望は今秋に「紅葉弁当」を楽しみたいです・・呉々もご自愛の程!5040
糸井重里氏の「ほぼ日」の今日のダーリンから(4/8付け)
『いよいよ、緊急事態宣言がでた。
思えば、つくづくとらえにくい災害だ。
建物が壊れているわけでもないし、
河川が氾濫しているということでもない。
線路はそのままだし、そこを列車も走れる。
こういうとき、立ち返りたいのは
「できることをしよう」という原則だ。
「できないことは、できない」のだから、いまはしない。
だれかの「できかけていること」に不平を言うよりも、
じぶんの「できることをしよう」を真面目にやる。』
『では、なにをどうすればいいのか、
一市民として、とっくにわかっているはずだ。
手をよく洗って清潔を保つ。
マスクをしてくしゃみやせきの飛沫を飛ばさない。
換気の悪い密閉空間、たくさんの人のいる密集場所、
間近で会話をするような密接場面を避ける。
そして、基本的に外出をしないようにする。
<ぼくらが止まれば、ウイルスは止まる。>
ウイルスは、ウイルスだけでは動けない。
ウイルスの乗り物は、動く人間たちなのだ。』
『これは、ぼくだけの個人的な考えかもしれないが、
いま「できること」は、そんなにないのだ。
特別に「じぶんになにができるか」を考える前に、
「ただの人」の1人として手を洗おう、
マスクをしよう、動くのを止めようということだ。
そして、じぶんと、じぶんたちが生き延びる術を、
なんとか仕事として考えましょう、と思っている。
今回は、まず、じぶんの身の回りを安全地帯にせよ、だ。』
『なにか、あなたの助けが必要なことがあったら、
耳を澄ませていれば、きっと知らされると思うのだ。
まずは、知り合いの食堂の弁当を買うことだとか、
近所の人のネットの買いものを手伝うであるとか、
こどもや犬や猫の世話に手を貸すだとか、
近くの人たちの役に立つことをしよう。
そして、まずは「大丈夫なじぶん」でいよう。
感染の大波が鎮まった後に、やることは山積みだから!
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ヒーローは専門家だ。ぼくらは手のかからない人でいよう。』
BBTime 441 ソントク
BBTime 441 ソントク
「神のみぞ知ることの多すぎる春」稲畑廣太郎
桜の開花も「神のみぞ知る」ことであったでしょうに、人は科学の力をもって開花を予想し「当たった・はずれた」と一喜一憂します。句の解説には『句が生まれたきっかけは何か個人的なことだったのかもしれないが、クリスチャンである作者の神に対する思いは常日頃からきっと深く、全ては神の思し召し、と受け止めていたと思われる。それでもそれにしても、と口をついて出た言葉がそのまま一句となっている。大地が芽吹き花が咲き、多くの人生の門出が祝われるこの季節に、その人生が思いもよらない方向へ行ってしまう出来事が次々起きる昨今。五、五、五、二、の破調が、そんな不本意な春をこの先もずっと語り残す。『玉箒』(2016)所収』(抜粋引用)。
地球は人々に「春だから」とか「2020年だから」などと忖度(ソンタク)しません。この世で起こる全ての自然の営みは「神のみぞ知る」こと。今回はソンタクならぬ損得について。
「220 唾液磨き」「435 ハミガキ」「437 鰯の頭も!」で、歯磨き粉について書きました。歯磨き粉使用の損得とは?「得」なこと(使う理由)・・1)習慣だから 2)ムシ歯予防になるから(と思っている) 3)キレイになる(と思っている) 4)ウガイ後が気持ちいい・・などでしょうか。かたや「損」すること(使う人にとってマイナスになること)は・・1)お金がかかる 2)どこでもは磨けない 3)途中でウガイすると汚れは残っているのに磨き終わった気になり終わりにする 4)ウガイするために洗面などの設備が必要となる 5)ムシ歯予防にさほど効果ないのに、価値あることだと信じ込んでしまう
歯磨き粉を使わずに「唾液磨き」するならば・・1)歯磨き粉代不要 2)水不要なので場所を選ばない 3)場所を選ばないのでいつでも可能になる 4)舌で歯の表面を触る(舐める)ことで磨き残しがわかる 5)唾液の持つ数々の良い効果が生かせる 6)長時間丁寧に磨くことができる(ウガイ不要ゆえ)・・などでしょう。
おそらく、ここまで読んでくださった方のほとんどは今夜の歯磨きで歯磨き粉を使われるでしょう。「歯磨き粉使用禁止」とは言いませんが、歯磨き粉使用の損得をこれを機会に今一度あなたなりに考えて欲しいと思います。「フッ化物添加」の歯磨き粉であればムシ歯予防効果は期待できます。歯磨き粉の使用不使用が問題ではなく、しっかりバイオフィルムを落とすか否かのみが問題なんです。
「タバコは百害あって一利なし」と耳にしますが、喫煙者にとっては「一利なし」ではなく「一利どころか百利あり」もしくは「分かっちゃいるけど中毒なのでやめられない」なのでしょう。歯磨き粉使用を「百害あって一利なし」とは言いませんが「値段の程の価値はない」と声を大にしていいます。ある時、歯科コンサルタントの方から「歯磨き粉は当たれば儲かる」とチラッと聞いたことがあります。言葉の裏を推測するに「歯磨き粉は粗利が大きく、消耗品だから当たれば大きい」なんでしょうね。
歯磨き粉を賢く選んで使われることをお勧めします。「フッ化物配合」は意味がありますが「キシリトール入り」「生薬入り」「〇〇入り」などは試験管レベルでは効果有りでも、口の中での数分間磨きではおそらく効果無しでしょう。少なくとも値段ほどの効果は期待薄です。そのお金を歯ブラシに使った方がまだ意味があります。「習慣だから使う」方は唾液磨き終了後、ベロで歯の表面を確認してから、小豆大(あずきだい)から大豆大の量を歯ブラシに付けてご使用ください。フッ化物配合ハミガキであればウガイはしない方がムシ歯予防効果は高くなります。
習慣は・・怖いのです。習慣は思考を停止させます、いいえ人によっては思考停止どころか、はなっから信じて疑いません。歯磨き粉使用の損得は「神のみぞ知る」ではなく、考えれば理解可能なことです。・・理解可能でも行動を変える(行動変容)が、またこれ人にとっては難しいのですが。ご自愛の程、ご歯愛のほど。4680
補足:1)「歯を白くする」・・ふた通りあります。「黄ばみ=バイオフィルム」を取ると白くなる。これはバイオフィルムの除去によって白くなります。バイオフィルムは歯磨き粉では除去できません、歯ブラシの毛先による物理的「こする」ことで除去可能です。コーヒーやお茶、赤ワインなどによる「外来性着色=ステイン」は、歯磨き粉に含まれる「磨き砂」によって除去できますが、注意して欲しいのは「歯の表面を傷つける」ことです。頻繁に使うのは避けてください。2)「口臭を消す」・・口臭の原因の多くは口腔内の炎症です。歯茎の炎症の原因のひとつは「バイオフィルム」です。バイオフィルム除去は「歯ブラシ」のみ可能で、歯磨き粉では除去できません。3)「ムシ歯予防」・・ムシ歯の原因は「バイオフィルム」です。酸に対する抵抗性を高めるのは「フッ化物」です。フッ化物配合の歯磨き粉でなければ、歯磨き粉そのものに「ムシ歯予防効果」はありません。
BBTime 440 ケース2
BBTime 440 ケース2
「この部屋に何用だつけ春の昼」渡辺善夫
春になると今のところ思い出す(笑)好きな句です。『誰しもが心当りのある体験だろう。老化現象ではないかという人もいるが、どうであろうか。だとすれば、私には小学生の頃から、よくこういうことが起きたので、物忘れに関しては天才的に早熟だった(笑)ことになる。何をしにこの部屋に来たのか。忘れてしまったときの対策は、私の場合、ひとつしかない。もう一度、元いた場所に戻ってみることである。双六の振り出しに戻るようにしてみると、たいがい思いだすことができる。最近は、それでも思いだせないときもままあるが、この場合はやはり老化現象かもしれない。でも、何かを忘れてしまうことも、たまには必要だ。というよりも、人間は常に何かを忘れつづけていないと生きていけない動物ではあるまいか。誰が言ったのか、それこそ忘れたけれど、ニワトリは三歩歩くと何もかも忘れてしまうのだそうだ。時々、ニワトリになりたくなる。「俳句文芸」(1998年4月号)所載。(清水哲男)』(解説より)。今回は、これまた好きな七味唐辛子のケースについてのお話。
昨日「ポテチに追い七味、どうですか?「八幡屋礒五郎」使用でガツンとした辛み」の記事を見つけました(4/5毎日新聞)。内容は『八幡屋礒五郎(長野市)の七味唐辛子を自分でかけて食べる「直前にふるふるポテトチップス」を販売している。担当者は「七味の新鮮な風味が飛ばず、辛みもガツンと来る」と太鼓判を押す。 長野の土産品として「インパクトがあり、食べる時も楽しいものを」と商品開発した。七味が練り込まれたりまぶされたりする商品よりも香りと辛さがより伝わるという。七味は2袋ついており、好みで1袋か2袋を食べる直前に入れて、袋を良く振れば完成だ。 担当者は「もちろん足りない場合は(家庭の七味で)『追い七味』をしても。辛いものが苦手な人は、余った1袋はそばなどに使ってほしい」と話す』(抜粋引用元)。
小生にとって「七味」といえば「八幡屋磯五郎」。缶入り常備でピリッとさせたい時にはひと振りふた振り。先日も空になり、手元に残った缶を見ながら思いました・・「この缶、捨てるの勿体無いけど利用法は?」
思いついたのが・・フリスク・ミンティアのケースとして再利用・・正解でした!空缶に少し残っていた七味が追い七味となって「ピリ辛フリスク・ミンティア」の出来上がり。ピリ辛は想定外でしたが大正解!
ついでに「フリスク・ミンティア」の別の使い方をご紹介。1)まず大粒のフリスク・ミンティアを一粒口の中へ 2)歯磨き粉をつけずに歯ブラシだけで歯磨き開始 3)おおよそ一粒三分くらいもちます(一粒で三分間磨けます) 4)歯磨き中の唾液はどうぞ飲み込んでください 5)フリスク・ミンティアの味を変えることで歯磨きにも「フレーバー(味わい)」がプラスできます 6)だらだら磨きに合う「タツブラシ」もお試しあれ
ケースについては「CASE」を、七味唐辛子には「人生七味唐辛子」を、歯磨きについては「BBTime 059」「BBTime 249」もどうぞ。4380
BBTime 439 上善如水
BBTime 439 上善如水
「そんなことよく思ひつく春の水」岡田史乃
春の水は『季語は「春水(春の水)」。春は降雨や雪解け水などで、河川はたっぷりと水を湛える。明るい日差しのなかで、せせらぎの音も心地よく、ちょっと足を止めてのぞきこんでみたくなる』(引用元)と、あるように恐らく海の水は対象ではありませんが・・。今回は「水」についてのお話。ちなみに「上善如水」は「じょうぜんは水のごとし」と読み、如しは「若し」の表記もあります。
先日、ラジオから漢詩「上善水の若し」が流れてきました。最近見つけた隠れ家バー「如水:じょすい」のこともあり思わず傾聴・・老子の言葉です。
『上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。(最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭(いや)だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)』(引用元)。
この言葉、日本酒の名前として耳にしてましたが、今回改めてその意味を知って思わず「唾液磨き・水磨き」に結びつけてしまいました(我田引水・笑)。「タツブラシ」「鰯の頭も!」にも書いたように、歯磨きには基本的に歯磨き粉は不要というよりほとんど意味が有りません。何も付けずに「唾液磨き」の方がムシ歯予防効果は高く、歯磨き本来の目的はより達成できます。
シャンプーで「頭皮」を洗い、石鹸で「皮膚についた汚れ」を落としますが、あくまで洗い流す(洗浄)のは「水」です。シャンプーや石鹸の仕事は「汚れや脂分」を皮膚から浮かせるだけです。洗濯石鹸や食器用洗剤も同じこと。シャツの繊維の間や食器表面に付着した汚れ・油などを洗剤の力で浮かせて、それを洗い流すのは「水」。ところで歯の表面に洗剤の力(泡の力)で浮かせるような汚れはつきません。カレー皿をイメージしてください。キレイな皿・キレイな乾いた皿にカレーを盛ります。油を含んだカレーは乾くほどにこびり付きます。しかし歯は乾いてはいません、常に唾液で濡れた状態です。ですから、歯の表面にカレーがこびりつくことはないのです。
繰り返し書きます。歯の汚れは歯磨き粉では落ちません!物理的に落とす・・多くは歯ブラシでこする、フロス(糸ようじ)で取る、歯間ブラシで取るなどの方法しかないのです。「ハミガキ」にも書きましたが、歯の表面の汚れ=バイオフィルムは薬剤(歯磨き粉)では落ちません!重ね重ね「唾液磨き」を勧めます、使いたい方は「仕上げ」にチョコッとどうぞ。
「上善如水」・・意味ある(よき)歯磨きは「唾液洗い・水洗い」。やはり「水」の力は偉大です。さて、先に紹介した「老子」の水に対する考えと「孔子」の考えは違うようです。以下引用『孔子の儒家思想でも「水(川)から学べ」といっていますが、老子と孔子とでは川のとらえ方が異なります。儒家は、川の流れが蕩々(とうとう)としていて尽きることがないことから、水(川)を「絶えざる努力の象徴」ととらえました。絶えず流れ動いている様子を勤勉な人間の姿にたとえたのです。一方、老子は、第八章のように、水を「何事にもあらがうことなく生きるものの象徴」ととらえていました』(引用元)。孔子の考える「水=絶えざる努力」もまさしく予防そのもの!
補足します・・コロナウイルスに関して「アルコール消毒」も盛んに言われます。アルコールは洗浄ではなく「殺菌」です。『マスクや手洗いうがい、アルコール消毒によってウイルスの侵入を防ぐのは皆さんご存じの通りでしょう。今回はアルコール消毒に注目してください。今回のコロナウイルスやインフルエンザは脂質でできた「エンベロープ」と呼ばれる膜を表面に持っています。(持っていないものもあります:ノロウイルスなど)コロナウイルスやインフルエンザウイルスの表面のエンベロープをアルコールは破壊でき、これによってウイルスは不活性化するのです。石鹸などによる手洗いも同じで、このエンベロープを壊してしまうのでウイルスは不活性化します』(引用元)。引用文にあるように、水は洗い流しますが、アルコールはウイルスそのものを殺し(破壊)ます。詳しくはこちらも是非。手洗いについてはこちらも。
コロナウイルス禍が収束し、さらに終息に至るまで「手洗い・うーがい・歯磨き」の徹底を!もちろん終息後も、ご自愛の程、ご歯愛の程。3760